2017年11月11日

【北海道】地平線の向こうへ!直線道路を走る「絶景ドライブルート」6選

【北海道】地平線の向こうへ!直線道路を走る「絶景ドライブルート」6選

日本に住んでいるとなかなか見られないのが「地平線」。遥か遠くまで広がる広大な平原にどこまでも続き、そして地平線の彼方へと消えていく果てしない道。大陸で見られるそんな風景に憧れて海外旅行へ行く人も少なくないでしょう。でも実は日本でも地平線を見られる場所があります。それは北の大地、北海道。今回は、地平線を見られる直線道路を紹介します。

北海道には、地平線が見られる直線道路がいっぱい!

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出典:貧乏島流しさんの投稿

周囲を海に囲まれた島国の日本。水平線を見たことはあるものの、国土の半分以上を山林が占めている日本ではなかなか「地平線」を見ることは難しいです。しかし、北海道に行けばそんな地平線を見られる場所がたくさんあるんです!特に自然が多く残っている道北・道東地区でよく見られます。今回は、飛行機でのアクセス拠点となる新千歳空港や、フェリーの発着する苫小牧港や小樽港のある道央・道南地区から時計回りで直線道路をご紹介します。

直線道路を走る前に、ワンポイントアドバイス!

直線道路を走る前に、ワンポイントアドバイス!1254468

北海道の道路でよく見かける道の両側にある下向きの矢印は、通称「矢羽根(やばね)」と呼ばれ、積雪時でも道の端が分かるように示している標識です。積雪や吹雪の時など、外側線(白いライン)が分からないときは、この道標を意識しながら注意して走りましょう。

1.日本海オロロンライン(道道106号線)

北海道に数ある道の中でも、常に人気ランキング上位に入るのが「日本海オロロンライン」。北海道日本海側・石狩市から天塩郡天塩町(てしおぐんてしおちょう)までの国道231・232号線の愛称です。特に人気が高いのが、道北の天塩(てしお)町と稚内市とを結ぶ道道106号線。ほぼ直線で信号も皆無に等しい道が30km以上続きます。日本海の絶景と広大な原野、そして地平線を眺められる快走路です。

1.日本海オロロンライン(道道106号線)1254317

国道232号線沿いにある「道の駅 てしお」の手前で左折し、道道106号線に入ります。10kmほど北上すると、右手に「オトンルイ風力発電所」が見えてきます。28基もの巨大な風車が、3km近くに渡って一列に立ち並ぶ姿は圧巻です。

1.日本海オロロンライン(道道106号線)1254333

オトンルイ風力発電所の北端からさらに3kmほど進むと、左に「N」の形をした北緯45度のモニュメントがあります。ここは、背景に利尻島を望める人気の撮影スポットです。台座の中央にある赤い線は、北緯45度を示しています。

Nのポーズをとったり、モニュメントに寄りかかって45度になったりなど、思い思いのスタイルで撮影しましょう!

モニュメントの1kmほど先にあるパーキングシェルターを通り抜けると、左に日本海、右にサロベツ原野が広がります。電柱もガードレールも無い道が、地平線に向かってどこまでも真っ直ぐ続きます。日本の最北端へ向かうという旅の気分を盛り上げてくれる道です。

2.エサヌカ線

近年、オロロンラインに迫る人気を集めているのが「エサヌカ線」です。最北端の宗谷岬からオホーツク海沿いを40kmほど南下した所にあり、宗谷郡猿払村(そうやぐん さるふつむら)と枝幸郡浜頓別町(えさしぐん はまとんべつちょう)を結ぶ広域農道です。なお、エサヌカ線の南側入口は、南宗谷クリーンセンターという清掃工場の少し北を右折するのですが、目印となるものが無いため分かりづらいです。初めて行く際には北側から入ることをオススメします。

2.エサヌカ線1413177

出典:ひどくんさんの投稿

宗谷岬方面から国道238号線を40kmほど南下すると、右手に「ポロ沼」が見えてきます。そのポロ沼にかかる橋を渡った所で左折するとエサヌカ線に入れます。南下を始めて5kmほどは海沿いになり、一度クランクを曲がってからはエサヌカ原生花園と牧草地を貫く約8kmの直線道路になります。見通しのいい牧草地で清々しい気持ちになれます。

2.エサヌカ線1255222

運が良ければエサヌカ線の左右に広がる牧草地に、野生のエゾシカを見られることもあります。このエサヌカ線に限らず、北海道の道路ではエゾシカやキタキツネが飛び出してくることがあるので、速度を出し過ぎないよう十分注意しましょう。

2.エサヌカ線1255254

エサヌカ線の北側入口の7kmほど手前(北側)にある「道の駅 さるふつ公園」。国道を挟んで東西両方に駐車場がありますが、それらを結ぶ地下道の壁と天井にはブラックライトで浮かび上がる絵が描かれています。北海道に関連する海の生物や牧場、星座などが描かれていますので、エサヌカ線を走る際には是非とも立ち寄ってみてください。もちろん無料で見られます。

3.天に続く道(斜里町南3号・東10線)

国道334・244号線の全長約18kmの直線道路は「天に続く道」として有名です。オホーツク海沿いの網走市から世界遺産の知床半島へと向かう途中、斜里町(しゃりちょう)の市街地を東西に真っ直ぐ貫くのが国道334号線です。この国道は市街地の東の外れで左へカーブして知床半島のウトロへと続きますが、カーブ地点で曲がらずにそのまま直進すると南3号に入ります。

3.天に続く道(斜里町南3号・東10線)1255329

南3号を直進すると上り坂になります。ひたすら上っていき、国道334号線から2kmほどで「名もない展望台」と呼ばれている丸太造りの展望台が左手に見えてきます。ここが東9線と東10線の間です。さらに坂を上ると、南3号と東10線の交差点である丁字路に行き着きます。

3.天に続く道(斜里町南3号・東10線)1255308

ここで振り返ると、自分の走ってきた道がこのように見えます。高い位置から見下ろすことで、斜里町南3号と国道334号線、さらにその西側の道が1本に繋がり、合計28.1kmもの直線道路になります。まさしく「天に続く道」という眺め。晴れた日に見られる景観に感動させられるはず。

3.天に続く道(斜里町南3号・東10線)1256824

丁字路を左折すると東10線になります。オホーツク海へと向かっていくこの道を、3kmほど下ると国道334号線に出られます。網走から知床へ向かう途中、ほんの少し迂回するだけで絶景を堪能できるオススメスポットです。

4.北19号(ミルクロード)

北海道の東部に広がる根釧台地(こんせんだいち)。その北側にある標津町(しべつちょう)と中標津町(なかしべつちょう)は、長い直線道路を走って交差点を曲がると、また遥かな直線道路が続くという、まさに直線道路の宝庫です。中でも絶景ロードとして有名なのが、中標津町にある「北19号」、別名「ミルクロード」です。

4.北19号(ミルクロード)1255591

中標津市街、中標津空港から車でおよそ15分の距離に位置する「開陽台」の出入り口から東へ数百メートル行くと、北19号の直線部分が見えてきます。若干のアップダウンを繰り返しながら真っ直ぐ延びている道を見下ろす形になり、このような絶景になります。

4.北19号(ミルクロード)1255592

見る角度によってはアップダウンが目立たなくなり、すり鉢状の道に見えます。なお、直線部分は約5kmあります。

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中標津町にある道東屈指の観光スポットの一つが「開陽台(かいようだい)」。標高270mの台地から望む展望台からの眺めは、「地球が丸く見える」というキャッチフレーズどおり、330度にわたって圧倒的なスケールの絶景が広がります。大地の遥か彼方に見える地平線は、まさしく感動ものです。

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開陽台の展望台から東を眺めると、遥か遠くに北方領土の国後島(くなしりとう)も見えます。

ここまで紹介してきた道にアクセスするには、千歳や苫小牧、小樽から車を300km以上走らせる必要がありますが、それだけの価値がある景色を見られます。道北に限れば旭川空港や稚内空港、道東であれば女満別空港や中標津空港を利用してレンタカーで行くのも手です。

<番外編>地平線は見えないけれど、気軽に行ける直線道路はこちら!

道北や道東では遠過ぎて、旅行日程的に厳しいという人も居るでしょう。そんな方のために、地平線は見えないけれど北海道らしさを味わえる、それでいて道央にある直線道路を紹介します。富良野や美瑛(びえい)は、旭川の南に位置し、千歳・札幌方面からも比較的アクセスが容易なため、観光地として人気が高いです。そんな富良野や美瑛の近くに絶景の直線道路が実はあります。

5.ジェットコースターの路

美瑛町(びえいちょう)と上富良野町との境界線近くにあるJR富良野線 美馬牛(びばうし)駅。国道237号線から、その美馬牛駅と反対の南西方向へ向かう道に入ると「ジェットコースターの路」になります。全長約4kmの直線道路はアップダウンを繰り返し、さながらジェットコースターに乗っているかのような感覚になれます!

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直線距離2.5kmの間に激しい高低差のアップダウンを何度も繰り返すさまは、まさにジェットコースター。地平線の見える道と比べると景色では少し劣るものの、実際に走って楽しいのはこちらの道かもしれません!

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「ジェットコースターの路」入口から1kmほど北の国道237号線沿いには、色とりどりの花が綺麗に咲き揃う「かんのファーム」があります。ここを目印にアクセスすると分かりやすいです。

6.パノラマロード江花

ジェットコースターの路と同じく上富良野町にあるのが「パノラマロード江花」です。道道581号線沿いにあります。JR富良野線 西中駅から線路と平行に約1.5km北上し、交差点を左折して直進します。富良野岳まで続くように感じる直線道路で、ドライブだけでなく、ウォーキングやサイクリングでも満喫できるコースです。「かみふらの八景」の一つにも選ばれています。

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線路西側の道路からだと約1.5km、線路東側の国道237号線からだと約2kmの地点で振り返ると、平原に向かって真っ直ぐに道が続く眺めを見られます。実際には若干のアップダウンがあるものの、このポイントから見るとほぼ一直線に見えます。富良野岳の自然豊かな麓へ吸い込まれるような感覚に陥り、北海道らしを十分に感じられる道です。

愛車で、レンタカーで、北海道の直線道路を走ってみよう!

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出典:AOTANさんの投稿

いかがでしたか?絶景を楽しめる直線道路が北海道にはたくさんあります。圧倒的なスケールの大きさを感じられる北海道の直線道路をぜひ走ってみてください。飛行機で北海道入りしてレンタカーで走るのも良いですが、時間に余裕がある方には愛車と一緒にフェリーで行くことをオススメします。きっと感動もひとしお!ですよ。

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