世界遺産をレンタサイクルで巡ろう♪情緒溢れる街「平泉」をサイクリング

出典：ゆうちゃんだよさんの投稿

世界遺産「平泉」は、正しくは「平泉 ─ 仏国土（浄土）を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 ─」といいます。ちょっと長い名前ですが、平泉の栄枯盛衰を伝える建築物や庭園が美しいスポット。「中尊寺」「毛越寺」「観自在王院跡」「無量光院跡」「金鶏山」の5つのスポットで構成されています。

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5つのスポットは、JR東北本線「平泉」の駅からそれほど遠く離れているわけではありません。駅にもっとも近いのが「毛越寺」で約1キロメートル、駅からもっとも離れている「中尊寺」へも2.5キロメートルほどなので、すべてを徒歩で巡ることも可能です。

出典：Ｔ.Ｉ.さんの投稿

とはいうものの、さすがにすべてを歩いて巡るのはちょっと大変ですよね。そんなときには、やっぱり自転車が便利！

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JR「平泉」の駅前にはレンタサイクルのお店があるので、ぜひ平泉を自転車で巡ってみましょう。駅の右手にある観光案内所では、周辺の地図やパンフレットをもらうことができます。スタッフに見どころや情報なども教えてもらって出発しましょう！

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自転車のいいところは、マイペースで気ままに旅ができるところ。気になる場所があったら、自転車をとめてすぐに立ち寄れるのもいいですね。のどかな田園風景の中を走るのも気持ちがいいですよ。

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まずは、駅から西に向かって「毛越寺」へ。距離は約1キロメートル、一本道ですから楽勝～♪

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「毛越寺(もうつうじ)」は、平安時代の前期(850年)慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)による開山と伝えられています。その後、奥州藤原氏の三代秀衡(ひでひら)の時代に完成しました。当時は、堂や塔などの施設が40以上、僧侶などの生活空間としての建物は500以上もあったといわれています。

出典：hikari555さんの投稿

毛越寺の見どころは、なんと言っても極楽浄土を表現したと言われる毛越寺庭園。庭が造られた当初は、島と島とを結ぶ橋も掛けられていたといわれます。今でもその美しさは私たちの心を魅了します。春夏秋冬、どの季節も趣のある庭園です。風のない日の水面はまるで鏡のようですよ。

出典：hikari555さんの投稿

毎年5月の第4日曜日に行われる「曲水の宴(ごくすいのえん)」は、平安絵巻そのものです。遣水(やりみず)という小さな川に盃(さかずき)を浮かべ、流れに合わせて歌を詠む、という平安貴族が楽しんだ遊びです。平泉では、こうした歴史をテーマにしたイベントも多いので、その時期に旅行を企画してみるのも良いですね！

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毛越寺に隣接している観自在王院跡(かんじざいおういんあと)は、奥州藤原氏二代目の基衡(もとひら)の妻が建立したと伝えられる寺院の跡です。こちらも浄土を表現した庭であったことがわかっています。

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『作庭記』という平安時代に書かれた庭園造りのマニュアルにのっとって造られたと考えられています。現在は、発掘調査の成果をもとに復元整備がなされ、史跡公園となっています。

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観自在王院跡の見学が終わったら、次は中尊寺を目指して北へ！観自在王院跡から約500メートル北上したところに、「平泉文化遺産センター」があります。ここで、奥州藤原氏の歴史をおさらいしておきましょう。

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「世界遺産認定書」のレプリカが展示されています。なかなか見る機会がないので、じっくり眺めておきましょう♪

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平泉文化遺産センターの見学がすんだら、左手に金鶏山を見ながら、さらに北西の方向に向かいましょう。ここから中尊寺まで約1.5キロメートル。疲れたら無理せず休みながら、のんびり向かいましょう。

出典：マスターさんの投稿

松尾芭蕉『奥の細道』のなかでも詠まれた中尊寺。毛越寺と同じく慈覚大師円仁による創建と伝えられます。奥州藤原氏の初代清衡(きよひら)が、1105年に造営に着手し、1124年には金色堂を完成させました。最盛期には、40近いお堂や塔などがあったといいます。

出典：マスターさんの投稿

国宝の金色堂は、堂内外に金箔が押されています。さらに螺鈿(らでん)などの豪華な細工が施され、目を覆うような華やかさ！須弥壇(しゅみだん)の中には、清衡、基衡、秀衡の遺体と、四代泰衡の首級が納められています。

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お腹がすいたらちょっと休憩に、ぶらりと立ち寄ってみたいお店がこちら「THE BREWERS Hiraizumi ザ ブリュワーズ ヒライズミ」です。「中尊寺観光案内所」のそばにあるお店です。

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カレーや焼き立てクロワッサンなどの軽食のほかに、スペシャルティコーヒーなどもいただくことができます。店内はとってもおしゃれ♡

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こちらは「地鶏のキーマカレー 」。こんがりと焼けた鶏が美味しそうですね。地元の新鮮野菜を使ったラタトゥユ、郷土料理「はっと(すいとんのようなお料理)」なども、ランチでいただくことができます。

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腹ごしらえをしたところで、駅の方に向かいます。その途中にあるのが「高館義経堂」です。ここは、兄である源頼朝に追われ、秀衡公を頼って平泉の地へのがれた源義経が最期を迎えたところだという言い伝えがあります。義経が妻子とともに自害したのがこの地なのだそうです。

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高台からの北上川の流れを眺めるのも忘れずに。この景色を源義経も見たのかもしれませんね。

出典：landviperさんの投稿

季節を問わず美しい景色と歴史のロマンを感じることができる世界遺産「平泉」は、時間をかけてゆっくり巡りたいスポットです。もちろん、地元の伝統工芸などを扱うお店や、お土産屋さん、寺院仏閣などもまだまだたくさんあります。地図を眺めながら、平泉のサイクリングをぜひ楽しんでくださいね。