2018年06月16日

ノスタルジックな夏を過ごせる。新潟県「妙湶和樂 嵐渓荘」
小さいころ、夏休みは田舎のおばあちゃんの家に遊びに行くのが楽しみだったという人は多いと思います。新潟県の越後長野温泉にある「嵐渓荘(らんけいそう)」は、そんな“おばあちゃんの家”を思い起こさせるノスタルジックさが魅力の宿です。都会の喧騒から離れた山間の隠れ宿で、しっとりと心を落ち着け、ノスタルジーに浸る夏を過ごしましょう。ここでは、そんな「嵐渓荘」の魅力をご紹介します。
青い空に白い雲、照り付ける日差しに蝉の声……あなたは、小さいころどんな夏を過ごしていましたか?
プールに行って真っ黒に日焼けしたという人もいれば、毎年夏休みの宿題に苦労していたという人も多いでしょう。
中には、田舎のおばあちゃんの家に遊びに行ったという人もいるかもしれませんね。
田舎のおばあちゃんの家って、ゲームやマンガはないけれど、そこでしか味わえないドキドキ・ワクワク感やぬくもり、そしてほんの少しの切なさが詰まっている場所。そんな“田舎のおばあちゃんの家”のようなノスタルジーに浸れる宿が、新潟県越後長野温泉にあるんです。
その宿が「妙湶和樂 嵐渓荘(みょうせんわらく らんけいそう)」。都会の喧騒から遠く離れた山間の隠れ宿で、童心に返ってノスタルジックな旅を楽しんでみませんか?
遠くても行く価値のある「嵐渓荘」
「嵐渓荘」があるのは、新潟県三条市にある越後長野温泉です。関東からは車で4時間半、または新幹線とバスで3時間ほどかかります。それだけかけて行くと、緑が広がり、都会では味わえない夏の草の香りを感じられますよ。
ちなみに、越後長野温泉が楽しめるのは「嵐渓荘」の一軒のみ。塩分濃度が高くて、なめると塩辛いです。温泉の温度はそれほど高くないので、じっくり浸かって体を芯から温めることができますよ。
山間の隠れ宿でノルタルジーに浸る
山間の渓流沿いに建つ「嵐渓荘」は、遠目からでもその建物の立派さがわかる宿です。宿の建物は、国指定の登録有形文化財になっているんですよ。
この建物は、もともと燕駅前に建てられた小川屋旅館の建物を1955年に「緑風館」として移築したものなんです。昭和初期の面影がのこり、そこかしこで歴史を感じられます。それでは、中に入ってみましょう。
宿の玄関はとっても広々。館内の窓からは、美しい緑が見えますよ。フロントで受付したら、客室へ行きましょう。
国登録有形文化財に泊まる「緑風館」
「嵐渓荘」には、本館の「緑風館」と旧館の「りんどう」、新館の「渓流館」があります。昭和初期のノスタルジックな雰囲気に浸るなら「緑風館」がおすすめです。昭和初期の料亭を移築した建物なので、部屋にバス・トイレはありません。本当に“家”という感じで落ち着きますね。
こじんまりと落ち着く「りんどう」
こちらはトイレ・洗面付きで、使い勝手がいいですね。少しコンパクトな部屋なので、気の合う友達や恋人と二人きりで過ごすのにぴったりです。
渓流沿いで心安らぐ「渓流館」
渓流沿いに建てられた和室で、広々。窓からは川沿いの風景を眺めることができます。ユニットバス・トイレが付いているので、雄大な景色を眺めながら部屋にこもれちゃいます。
長風呂してのんびり骨休め
最初に伝えたように、越後長野温泉のお湯は温度が低め。「嵐渓荘」では、この温泉を適温まで温めてお風呂に引いています。なので、ゆっくりと長風呂ができます。お風呂は大浴場があり、内湯と露天に入れますよ。
おすすめは、美しい渓谷の風景が眺められる露天風呂。爽やかな川風に吹かれながら、ゆったりとお湯に浸かりましょう。シャンプーやボディーソープ、メイク落としや化粧水などが揃っているので、手ぶらでいけちゃうのも魅力的です。
お風呂を独り占め♪無料貸切風呂「山の湯」
温泉を独り占めしたい人は、無料の貸切風呂「山の湯」を。川上に位置していて川のせせらぎが楽しめる「石湯」、約130cmの深さがあり浮遊感を味わえる「深湯」があります。どちらも内風呂と露天風呂があり、二つを味わえるので贅沢な入浴時間を過ごせます。
「深湯」は浮遊しながらせせらぎを覗き込むように楽しめます。なので、どちらのお風呂からも渓流を眺めながらお湯に浸かることができますよ。チェックイン時に予約して、利用してみてくださいね。
なお、「山の湯」には湯上り処も完備されています。CDや本、マッサージチェアなどがあるので、温泉でほてった体をクールダウンさせてから部屋に戻りましょう。お風呂上りのまったり時間も、大人には必要ですよね。
山里の恵みたっぷりの会席料理に舌鼓
「嵐渓荘」のお料理は、山間の宿ならではのメニューが目白押しです。旬の山菜や新鮮な川魚を使った料理は、都会ではなかなか食べられないものばかり!フルコースで、山里会席を味わいつくしましょう。
季節ごとの料理を楽しめる「季節の料理プラン」もおすすめ。夏には、旬の鮎を使った会席料理が食べられますよ。夏を舌でも体感するなら、こちらのプランをぜひ。
「嵐渓荘」の温泉を舌で堪能
「嵐渓荘」のしょっぱい温泉に浸かったら、舌でも味わってみましょう。源泉と小麦粉で練った「妙湶うどん」は人気ですよ。普通のうどんに比べてコシが強く、温泉の絶妙な塩加減が小麦の美味しさを引き出しています。昼食メニューとして食べられるので、ランチはうどんで決まりですね。
しょっぱい温泉で炊いた朝食の「温泉粥」も、「嵐渓荘」の人気の一品。とろとろのお粥を一口食べれば、優しい食感に体が内側からじんわり癒されていきます。朝の目覚めに最適ですよ。
ラウンジでは、源泉とほうじ茶をあわせたものをお茶代わりに飲めます。一服したい時にどうぞ。ちなみに「妙湶うどん」は、売店で販売されていますよ。お土産にぴったりなので、買ってみてくださいね。
初めて来るのにどこか懐かしい「嵐渓荘」
初めて訪れるのに、誰もがどこか懐かしさを感じる「嵐渓荘」。「ノスタルジック」という言葉がぴったりの宿です。一度滞在すれば、きっとまた足を運びたくなる「嵐渓荘」に、古き良き日本の原風景を体感しに行ってみませんか?
公式詳細情報
越後長野温泉 妙湶和樂 嵐渓荘
新潟県 / 三条 / 旅館
- 住所
- 新潟県三条市長野1450
- アクセス
- ◆JR燕三条駅 → タクシー・バス約40分 ◆北陸道三条燕I.C → R289 → 旧下田村約45分
- 宿泊料金
- 17,600円〜 / 人
- 宿泊時間
- 15:00(IN)〜 10:00(OUT)など