カップルで心が華やぐバラの名所へ♡神奈川「鎌倉文学館」

つき合い始めの頃こそ、遊園地やテーマパーク、フェスなどのデートを楽しんだけれど、最近は近場のデートで済ませがち。話題の映画や飲食店、新しくオープンした複合施設など趣向は変えてみるものの、マンネリ感がぬぐえない。そんな思いを持つカップルさん、都心からも近い鎌倉でバラと文学を楽しむ知的なデートはいかが？

出典：おおねここねこさんの投稿

鎌倉デートというと、大仏やお寺、海岸などを想像しますが、今回のデート先は緑豊かな場所にひっそりと佇む「鎌倉文学館」。江ノ電由比ヶ浜駅を下車して徒歩7分ほどです。国の登録有形文化財にもなっている旧前田侯爵家の鎌倉別邸をそのまま使用した文学館の敷地内には、見事なバラ園があります。

出典：joetmotさんの投稿

鎌倉を代表とする西洋館風建物の文学館。館内では、鎌倉にゆかりのある文豪たちの筆原稿や愛用品の展示、特別展を見学できます。建物自体の様式美やアールデコ調の調度品を見てまわったり、ベランダの椅子に座って鎌倉の眺望と風を感じながら休憩もできますよ。文学に明るくないカップルでも、知的ななデートが楽しめます。

「鎌倉文学館」が建つ場所は、左右背後の三方を山に囲まれ、庭園前方には海が望めることから、鎌倉の地形のミニチュアと称されています。庭園の南側には、600㎡近いバラ園が♡鎌倉ゆかりの名前がついたバラからフランスやドイツ産まれのバラまで、約200種250株が植えられています。バラの小路を通りながら、一緒に見てまわりましょう。

出典：与太郎堂さんの投稿

バラのシーズンは2回あり、春は5月中旬から6月下旬。秋は10月中旬から11月下旬です。それぞれ見ごろにあわせて春はバラまつり、秋は鎌倉文学館フェスティバルが開催されますよ。期間中は、庭園を会場としたコンサートや朗読のイベントも開催！日程を合わせデートを組めば、更に特別感が増します。

出典：blackcatさんの投稿

バラの中には、鎌倉で生れたバラがたくさん♪花壇プレートが設置されているので、観賞中のおしゃべりに役立ててみてください。例えば、この棘がない珍しい黄色いバラ。その名もずばり「鎌倉」です。

出典：blackcatさんの投稿

こちらは、静御前が義経を慕って津岡八幡宮で舞ったことの名がついた「静の舞」。はかなげな淡い桃色の花びらに、奥ゆかしさを感じます。ほかにも、鎌倉時代からある馬上から矢を射る武芸の名がついた「流鏑馬(やぶさめ)」や、鎌倉を導く枕詞が名となった「星月夜」などがあり、鎌倉の歴史や文化も学べますよ。

出典：

庭園もバラ園も日傘の使用は禁止されています。日よけが何もないので、日焼け対策は万全にしていきましょう。また、カメラの一脚や三脚、自撮り棒の使用もできないのでご注意を。

出典：円蔵さんの投稿

一方で、庭園では飲食の持ち込みが可能です。鎌倉の立派な別荘で、庭園のベンチに腰かけて、バラ園や鎌倉の景色を眺めながらほっと一息。贅沢なひとときは、都心デートでは体験できませんね。

由比ヶ浜駅周辺には、朝夕の波乗りや浅瀬の海水浴場として人気の「由比ガ浜海水浴場」や女流作家・吉屋信子さんの邸宅を一般開放した「吉屋信子記念館」、おしゃれなカフェやレストランが点在しているので、デートにプラスして由比ヶ浜をぶらぶらしてもいいですね。

出典：おおねここねこ2さんの投稿

バラ園が美しい「鎌倉文学館」は、敷地の入り口からして豊かなスロープの道や歴史を感じる招鶴洞(しょうかくどう)のトンネルがある非日常的な場所。バラの開花時期をチェックして、都会では体験できない知的で優雅なデートをができますよ。周辺も寄り道して、有意義な1日にしてくださいね。