【関西】野生の恵みを頂く。ジビエが食べられる宿6選

最近よく耳にするようになった「ジビエ」。鹿や熊、猪や雉など、野生の鳥獣を狩猟によって捕獲し、食材としたもの事を指します。グルメの話題に敏感なカップルなら、気になっている方も多いのではないでしょうか。日本では狩猟は秋から冬にしか解禁されておらず、新鮮なジビエはこの時期しか食べられません。そうなれば、ぜひ味わってみたいですね。

ジビエは高タンパク低カロリーで、美味しいだけでなく体に優しい食材です。輸送技術が発達した現代では都会でもいただける様になりましたが、せっかくなら新鮮な山の恵みをその場でいただきたいものですよね。ジビエがいただける宿に旅行に行けば、そんな願いが叶います。新しいグルメを味わいに出掛けてみませんか？

琵琶湖のほとり、比良山の麓にある森の中に「オーベルジュ　メソン」はあります。京都から僅か車で1時間ほどの場所にありながら、辺りを包む静寂の中で穏やかに流れる時間を過ごす事が出来ます。何もしない、という贅沢を味わうのにピッタリの宿。非日常の空間が2人を素敵な時間に導いてくれます。

客室は全5室のみ。静かに過ごすのはもってこいの環境ですね。2つのコテージと本館の離れ、ツインの2部屋があり、どれもが静かな森の中での時間を快適に過ごさせてくれます。「何もしない贅沢を味わう籠れる宿」のコンセプト通り、1000冊を超える蔵書とたくさんのCDやDVDが置かれたライブラリーがあり、部屋で快適に過ごせる環境が整っています。

オーベルジュとはもともと宿泊施設を備えたレストランの事。食事がメインであるオーベルジュだけあり、絶品のコース料理をいただく事ができます。地元食材をふんだんに使ったコースはグルメな2人を満足させてくれますよ。Seasonalコースではメイン料理が近江牛かジビエが選べますよ。

京都府南丹市の山間に佇む「料理旅館きぐすりや」。京都駅から山陰本線で日吉駅まで約50分、そこからバスで1時間ほどの場所にあります。明治時代から薬商を営んでいた事から名付けられたこの宿は大正8年創業の歴史ある料理旅館で、古い街道沿いにあり昔から多くの旅人を癒してきました。

客室は、本館の和室や和洋室の他、1日1組限定の「スタンダード コテージ 1 ベッドルーム 専用バスルーム 別館」もありますよ。周囲には歴史ある茅葺屋根の民家が並び、部屋の雰囲気と合わせてノスタルジックな空間が漂っています。四季の自然を身近に感じる事ができる部屋で、まったり癒されましょう。

夕食にはぜひ、ジビエ会席を食べてみて下さい。地元で獲れた新鮮な鹿肉を和洋様々な調理法でいただけます。高タンパク、低カロリーなのに加え鉄分も豊富な鹿肉は、女性にとっても嬉しい食材。人気のロース煮や佃煮、つみれ鍋などバリエーション豊かな山の幸を味わえば、ジビエの美味しさに目覚めちゃうかも？

奈良県吉野郡天川村、豊かな自然の中に佇む「いろは旅館」。大阪駅から近鉄で下市口駅まで約1時間半、そこから奈良交通バスで洞川温泉行へ乗車すれば約1時間弱で到着します。全6室のこぢんまりとした純和風旅館は日常の喧騒から離れ、2人で心と体をゆっくり休める事ができますよ。

「いろは旅館」のお風呂はアルカリ単純泉で様々な効能があるとされる洞川温泉。昔から大峯山で修業する僧達を癒してきた伝統の温泉は疲労回復に大きな効果があるとされています。

こちらでいただけるジビエは、地元猟師が吉野の山で獲る猪です。高タンパクで脂肪分が少なくヘルシーにいただける猪の肉は、盛り付けた時の美しさからぼたん肉とも呼ばれます。美味しい部分だけを厳選し、ぼたん鍋で提供してくれます。また、ちょっとだけ食べたい人にも会席料理にジビエ小鍋が付いているので、お試し程度でもOK。丁寧に処理、調理された美味しいぼたん肉はジビエデビューの方にもピッタリです！

大阪市内から車で約30分、抜群のアクセスに「伏尾温泉 不死王閣」はあります。カップルで気軽に温泉旅行を楽しむには打ってつけの場所ですね。客室に客室露天風呂が付いているお部屋もあり、2人の時間を贅沢に楽しめます。

伏尾温泉は一件宿の温泉で「不死王閣」の敷地内には2つの源泉があり、新鮮なまま効能を味わえます。泉質は天然ラジウム泉で、美肌効果も期待できるそう。また、吸っても良い温泉なので、呼吸し体内に入ると新陳代謝が活発になり、免疫力や治癒力を高めてくれる効果があるそうですよ。

丹波篠山の自然豊かな山で育った栄養満点の猪。実はぼたん鍋の発祥の地とも言われています。「伏尾温泉 不死王閣」では冬季限定でコース料理のメインになるのがぼたん鍋ときじ鍋の2つ。どちらも代表的なジビエですが、高タンパクでカルシウム、コラーゲン豊富な猪肉か、低カロリーでアミノ酸たっぷり、弾力のある食感がたまらないキジ肉か迷っちゃいますね。

新神戸駅から約30分と行きやすい場所にある「有馬温泉 メープル有馬」は、気兼ねなく寛ぎの時間を過ごせるサービスに満ちたホテルです。和、洋、和洋室の客室がそれぞれ様々なタイプで用意されているので、お部屋を選べる楽しさがあります。

有馬温泉は日本三古湯に名を連ねる歴史ある温泉。そのお湯を思う存分堪能することができます。大浴場「豐壽（ほうじゅ）の湯」にはちょっとぬるいお湯に全身ゆったりと浸かる寝湯や滝湯、泡沫湯などの様々な種類のお風呂で効能豊かな有馬温泉を満喫しましょう。

こだわりの食材をふんだんに使い、贅沢な夕べを届けてくれる「メープル有馬」のジビエは、新鮮な猪肉を使ったぼたん鍋です。食の世界遺産に登録されている地産食材「有馬山椒」を使い、薫り高く美味しいぼたん鍋がいただけます。その土地独自の食材をいただける贅沢。旅の醍醐味ですね。

大阪から車で約2時間40分、日高川を眼下に望む風光明媚な環境に「龍神温泉 美人亭」はあります。和洋ある客室の全てから日高川越しの雄大な自然を眺めます。ゆっくり流れる時の中で、彼と一緒にたっぷり癒される事ができますよ。

「美人亭」では、日本三美人の湯として名高い龍神温泉のお湯を心行くまで楽しむ事ができます。アルカリ性炭酸泉の温泉はとろみがあり高い保湿効果と共に疲労回復効果にも優れているとされ、普段忙しい女性はもちろん、男性にも嬉しい効能が満載です。

ジビエ料理に力を入れている「美人亭」では、地元猟師から買い付けた新鮮な鹿や猪の肉がいただけます。クセや臭みがなく自然な甘みを楽しむ事ができるこちらのジビエは、初心者も食べ慣れた人でも楽しめる料理に仕立てられています。地産の新鮮野菜やご当地の熊野牛と一緒にいただく夕食は、グルメな二人も大満足間違いなしです。

ジビエというと、癖や臭いが強くて苦手なイメージを持つ人も多いかもしれません。ですが、新鮮な食材をプロが調理すればとても美味しくいただく事が出来るんです。ちょっと興味が湧いた方は今回ご紹介した宿で新しい体験をしてみてはいかがでしょう。グルメな2人の新しい扉が開きますよ。