熊本カップル旅で行きたい♡特別な日の天草観光ドライブプラン

カップルにとって大切な記念日は、特別な思い出をつくる良い機会。ふたりで旅に出かけたいけど、ありきたりな観光地じゃ物足りない…。そんなときは、熊本県の天草へ出かけませんか？飛行機を乗り継いで向かう、普段は気軽にいけない場所。海辺ののどかな街でロマンティックな旅を楽しみましょう。

熊本県天草といえば、一年中楽しめるイルカウォッチングや、美味しい海鮮、天草四郎でもおなじみですね。天草の﨑津集落は、世界文化遺産にも登録され、みどころたっぷり。本土とは橋で往来できるので、海岸沿いをドライブするのも気持ちいいですよ。ここでしか出会えない風景や、知らない街を走るドキドキ感は、きっとふたりの絆を深めてくれるはず。ゆるく心地よく楽しめる、天草旅のおすすめ一泊二日プランをご紹介します。

阿蘇くまもと空港から飛行機を乗り継いで約20分。福岡空港からも天草エアラインを利用できます。天草空港へ着いたらまずはレンタカーを借りましょう。まず向かう先は「天草五橋」。九州本土と天草諸島を結ぶ橋が開通しており、いくつもの島々を車で渡ることができます。車で渡れる離島という特別なシチュエーションに早くもワクワクしてきます。

出典：堕天Cさんの投稿

真っ青な海を眼下に、橋の上をドライブするのはとても爽快な気分です。車窓からみえるのは、ビルひとつない長閑で美しい自然。まるで島と島を縫うように、次々と橋を渡りながら開放感を楽しみましょう。ただドライブをするというシンプルな時間も、心通うふたりなら濃密な時間に変わるはず。

出典：

天草五橋を走ったら、休憩がてら海辺を散策しましょう。リゾラテラス天草は、カフェやお土産屋さんなどが揃う海辺の施設。景色に馴染むナチュラルでおしゃれな建物が目印です。天草塩を使った塩パンや、氷温熟成された本格コーヒーを片手に、まずはひと休みを。

出典：

リゾラテラス天草に隣接する乗船場は、海のアクティビティの発着地。カヤックやクルーズ、イルカウォッチングなど様々なツアーが開催されています。船を横目にのんびり散策するもよし、時間があるときは参加してみるのも良い思い出づくりになりそうですね。

出典：natchan72さんの投稿

お次はお待ちかねのランチへ出発。リゾラテラス天草から車で約15分の道の駅有明リップルランドへ。ここは、物産館やレストランが人気のご当地感あふれる道の駅。天草ならではのご当地グルメを味わえますよ。

出典：キャノンデールさんの投稿

レストランの人気ナンバーワンメニューはタコ天丼。柔らかくて旨味たっぷりのタコがたっぷり乗った、サクサクプリプリのメニューです。一説によると、天草タコは明石タコのご先祖様といわれているそう。その実力のほどを、ふたりの舌で確かめてみてください。

出典：Zuccaさんの投稿

ランチを食べて物産館を物色したら、再びのんびりドライブへ。目的地は天草市内のアーケード街がある中央新町のたい焼き屋さん「まるきん」。ここは、くまモンの生みの親、小山薫堂さんがプロデュースしたお店です。2017年に一度閉店したお店を、天草出身の小山さんが再生させたのだとか。

出典：happymaoさんの投稿

注目したいのは、たい焼きの個性的な形。なんと鯛型ではなくまん丸なんです。和やかなフォルムに、思わずかわいい♡と呟いちゃうはず。カスタード入りのくまモン焼きも負けない可愛らしさ。ひとつずつオーダーして仲良く半分こはいかがでしょう？たい焼きは店内でイートイン可能。堪能したあとは、フラッと商店街を散策してみましょう。

日暮れに合わせて向かうのは天草西海岸沿い。天草の財産と称される東シナ海に沈む夕日を見に行きましょう。苓北町、天草町、河浦町、牛深町の西海岸沿いを走る天草サンセットラインには絶景スポットがいくつもあります。海中からそびえる岩々の背後に落ちる夕日が有名な大ヶ瀬は、日本の夕陽百選にも選ばれた場所。思わず見惚れる美しさに言葉を失いそう…。

出典：yume-toriさんの投稿

"海上のマリア像”とよばれるのは、﨑津教会近くの岬にたっています。夕陽を受けて真っ赤な景色に浮かび上がる姿は、なんとも幻想的な雰囲気を醸してます。辺り一面は神聖な空気に覆われたような異次元の美しさ。どこか感動的な光景に胸が熱くなるはずです。

たっぷり夕日を楽しんだら、本日の宿へ移動しましょう。海岸沿いで潮風をたっぷり満喫したら、森の中の宿へ。「石山離宮 五足のくつ」は、1万坪の敷地に15棟の離れが建つ温泉旅館。全室離れだから、ほかの宿泊客と会うことなく、静かに過ごせて非現実の世界にトリップできます。

全室に温泉露天風呂を備えており、いつでも思う存分、湯あみができます。ドライブで疲れた体もしみじみと癒されます。海外でもなく日本でもなく"天草”を感じられるコンセプトの宿。はるばる天草まで来るのなら、いい旅館を選んで2人の旅の思い出を美しく彩りませんか。

お食事は、個室食で。朝も夜も気兼ねなく、2人だけの時間を満喫できます。四方を海に囲まれた天草は、美味しい食の宝庫。海の幸はもちろん、野菜も絶品です。ミネラル豊富な大地で育った新鮮な野菜を、センスの光る創作料理でいただけます。

天草といえば、キリシタンの文化や歴史が色濃く残る街。2日目は教会や施設を巡りましょう。大江教会は昭和8年に建てられた教会です。フランス人宣教師ガルニエ神父が地元の教徒と協力して建立したのだとか。空に向かって背を伸ばすように佇む姿が美しく、思わずカメラを向けてしまうはず。

出典：gamasanさんの投稿

天草ロザリオ館は、隠れキリシタンの貴重な遺物を集めた資料館です。壁3面に配されたマルチスクリーンでは町の風土を。また、隠れ部屋とよばれる空間では当時の強い信仰心を知ることができます。教科書で学んできたことが、一気にリアリティをもって目の前に現れた気分になりますよ。

出典：hideyukidさんの投稿

ランチは、崎津集落に向かう海沿いに建つ「EAT730」で、ねぎちゃんぽんを味わいましょう。ここは、鶏ガラと魚の出汁をつかったスープが絶品です。ツルツルの麺をすすり、半分まで食べ進めたらライムを絞って味変を。スキッと味が締まって目が醒めるような爽やかさが口の中を駆け抜けます。

出典：yoshiminさんの投稿

もうひとつの味変は3種類用意された唐辛子。辛さ別に分かれているので、量だけでなく味で辛味を調整できるんです。ちょい足ししながら、自分のベストを探るのも楽しい。唐辛子はお店で手作りしているので、気に入ったらお土産用の瓶入り唐辛子を購入することも可能ですよ。

お腹を満たしたら、お次は崎津集落にある崎津教会へ。ここは海の天主堂とよばれる場所。キリシタン弾圧の象徴である絵踏みが行われた吉田庄屋役宅跡に建てられています。教会が建つ漁港一帯は国の重要文化的景観に選ばれた場所。独特のオーラに包まれて、神聖な気配を感じるはずです。

出典：kunomuさんの投稿

ひと休みしたくなったら崎津のカフェ「下田珈琲」へ。ここは美味しいコーヒーやケーキが評判の喫茶店。地元に根付いたお店で、崎津の日常的な雰囲気が伝わってくるよう。アットホームな雰囲気が居心地よく、どことなく崎津を離れるが寂しくなりそう…。

次に目指すのは、「十三仏公園」。天草の美しい景色を一望できる絶景スポットです。高台にある展望所にのぼれば、北に妙見浦、南に白鶴浜海水浴場を臨めます。駐車場に車を止めて、ゆっくりと散策しながら景色を心に焼き付けましょう。

時間に余裕があるときは、「天草四郎ミュージアム」まで足を伸ばすのもおすすめです。天草・島原の戦いの歴史的背景や南蛮文化の影響を受けた当時の模様を知ることができるテーマ館です。体験型なので、歴史に詳しくない人でも楽しめますよ。

出典：柊しゅうさんの投稿

旅も終盤。最後に天草グルメを食べ納めしませんか？潮流が激しい天草周辺で獲れる、身の締まったウニを味わうことができる「いけす料理 ふくずみ」。口に入れると磯の香りと甘さが口いっぱいに広がります。使用しているのは天草牛深産のウニ。旅の最後は思いきりリッチなグルメで締めるのも思い出に残りそうですね。

出典：DjRさんの投稿

「海老の宮川 本渡亀川店」は、自社養殖したぷりぷりの車海老をリーズナブルに味わうことができると評判のお店なんですよ。刺身や天ぷら、塩焼きなど、好みの車海老料理を思う存分堪能しましょう。車海老は持ち帰りも可能です。

出典：miyu～♪さんの投稿

そろそろ空港へ向かってレンタカーを返しましょう。お土産は天草空港で買うもよし、乗り継ぎの阿蘇くまもと空港でも探してみてくださいね。他の乗客と一緒に飛行機に乗り込めば、さっきまでの2人きりの時間が特別だったと改めて気がつくはず。また旅に行きたいね、と笑いあえたら素敵な思い出ができた証拠です。

キリシタン文化と歴史が色濃く残る天草。離島という特別なロケーションや距離感も、トリップ感を引き立てる魅力的な条件。ドライブ中の車内だって、ふたりきりを楽しむ甘い空間に変わります。きっと、思い出に残る素敵な旅になるはず。ぜひ、カップルでお出かけしてみてくださいね。