各地のミニラーメンを食べ歩き！「新横浜ラーメン博物館」

神奈川県・新横浜にあるラーメンの殿堂「新横浜ラーメン博物館」。デパートや百貨店のワンフロアにラーメン店が並んでいるのではなく、昭和33年の日本にタイムスリップしたかのような空間に、有名ラーメン店が出店しています。懐かしく感じる人もいるでしょうし、昔の日本の姿に驚く若者も。ラーメンを食べるだけでなく、雰囲気も楽しめるフードテーマパークなのです。

「飛行機に乗らずに食べに行ける」がコンセプトの新横浜ラーメン博物館、その最寄駅は新幹線が停車する新横浜駅です。東京方面および名古屋・新大阪方面から東海道新幹線で訪れることが可能。

建物内は昭和30年代の日本が再現されているものの、建物の外観は意外とシンプル。遠目からではすぐ気付けないかもしれませんが、人が大勢集まっていることが多いので、それを目指していきましょう。

新横浜ラーメン博物館では、各店舗でラーメンを注文するときだけでなく、入館する際にも別途入場料が必要となります。観光で訪れたのであれば一回入場券で良いですが、頻繁に通うようであれば3ヶ月もしくは1年間のフリーパスを購入するとかなりお得。

通常のサイズだけでなく、ミニサイズを各店舗用意しているので、一人で複数店舗回ることができますし、大食いに自信がある人なら全店制覇も夢ではない!?そこで便利なのが、ラーメン店の待ち時間を一覧表示してくれるパネル。どの順番でお店をまわるか計画を立てましょう。

館内へ進むと、そこには夕暮れの街並みが。昼でもこの明るさなので、時間の感覚がなくなってしまいそう。中央の広場を「鶴亀公園」と呼んでいるのですが、そこでは大道芸などのパフォーマンスが定期的に行われています。

館内の建物はラーメン屋以外利用できないの？と思った方、実は駄菓子屋「夕焼け商店」にてお菓子を購入することができますし、喫茶＆すなっく「Kateko」や占い店も利用可能です。

ラーメンを食べる前ですが、先にミュージアムショップをご紹介します。自宅で調理して食べられる銘店のお土産ラーメンや、有名店の丼ぶりなども取り扱っています。ラーメンの模様が入ったキャンディーをお土産にした人も。

2016年5月現在、出店しているラーメン店は全部で9店。北は札幌・山形、南は博多・熊本・沖縄、そして何と海外から日本へ逆輸入の形でドイツとイタリアからも出店中。おでんを取り扱っている店や居酒屋でラーメンを提供している店も。

【横浜】博物館を代表するラーメン屋、知名度が高い地元店

新横浜ラーメン博物館を語る上で外すことができないのは「支那そばや」。テレビ番組にも多数出演していた故・佐野実氏のお店であり、スープ専用の地鶏「山水地鶏」や麺に「支那そばや御用達粉」を使用するなど、こだわりが感じられるラーメンです。

【札幌】中太ちぢれ麺が特徴的で、味噌・しょうゆ・塩が勢揃い

カップラーメンとしても販売されている有名店の味噌ラーメン。スープは熱々であり、味噌と麺の相性はバツグン！札幌といえば味噌というイメージですが、しょうゆや塩味もありますので、色々と試してみては。サイドメニューとして、海苔の下に明太子が隠れた「すみれ味噌明太子御飯」やチャーハンも用意されています。

【山形】赤い「からみそ」が中央に鎮座、少しずつ溶かして食べよう

最初からスープが真っ赤に染まった辛いラーメンは苦手という人も安心の「赤湯からみそラーメン」。中央にからみそが、ちょこんと乗っているので、自分のペースで少しつづ溶かしながら食べられるのです。まずはスープをじっくり味わいたいという人にも最適ですね。みそとしょうゆのどちらかを選んでください。

【東京】惜しまれつつ閉店したお店が、博物館で二代目として復活！

2007年に惜しまれつつ閉店したお店が、何とラーメンの殿堂で「二代目げんこつ屋」として復活を果たしました。昔からのファンの方々がSNSや口コミで応援をしており、腕に磨きをかけているそうです。マグロ節がメインのスープはとても優しい味なので、博物館で2杯目3杯目のラーメンであっても、すんなり食べられるとのこと。

【熊本】焙煎にんにくを散らした、滋養豊富な熊本ラーメン

にんにくチップがたっぷりとかかった「王様ラーメン」。とんこつの香りは控えめなのでにんにくの香ばしさが際立ち、食べる人に元気を与えてくれます。箸袋にはくまモンのイラストが描かれていて、親しみやすい雰囲気を醸し出しています。具材のモヤシは細くて水っぽさがないので、シャキシャキとした食感も楽しめますよ。

【ドイツ】西洋の食通をうならせたラーメン、パスタとピッツアの小麦粉を使用

ラーメンは世界でも愛されています。ドイツ・フランクフルト発の「無垢ラーメン」は、できるだけ現地の食材を使用するために、色々と試行錯誤した結果、パスタ用のデュラム粉とピザ用の小麦粉を配合した麺になったそうです。ぜひその風味を博物館で味わってください。ラーメンのお供にはドイツビール「ビットブルガー」をどうぞ！

【沖縄】泡盛を飲みつつ、沖縄料理とラーメンが食べられる居酒屋

あれ、ここは居酒屋なのでは？と思われるかもしれませんが、「琉球新麺 通堂(とんどう)」のラーメンが1日100食限定で提供されているのです。しかも泡盛と沖縄料理も並びますので、気分はもう沖縄旅行！新横浜ラーメン博物館の中に宴会が開けるお店があるのですね。ラーメンとうどんの中間のような「ソーキそば」もありますよ。

日本各地そして世界をまわってラーメンを食べ歩くのはたいへんですが、新横浜ラーメン博物館なら一日で7店の味が楽しめます。毎日開催される大道芸ショーを見たり、レトロな街を散策したりしつつ、ランチとディナーをここで食べることにすれば、充実したラーメンDAYとなることでしょう。