2016年06月01日
写真に収まりきらない!美幌峠の大パノラマ風景&グルメ紹介
ビ・ホ・ロとは、アイヌ語で水の多いところ、大いなる水のあるところという意味です。アイヌ語とは、北海道の先住民族であるアイヌ民族の言葉。ビ・ホ・ロの名のとおり、大小60本もの美しい川がこの美幌(びほろ)峠を始まりとして流れています。大いなる水によって育まれた自然、その圧倒的な風景は、写真にさえ収めることができないほどです。美幌峠からの360度の大パノラマは是非、ご自分の目でご堪能ください。
美幌(びほろ)峠は網走市から美幌町、そして弟子屈町(てしかがちょう)との境目にある標高525mの峠です。美幌駅からタクシーで30分、女満別空港より定期観光バスの阿寒バスパノラマコース行に乗り45分の所にあります。北海道東部、オホーツク地方と釧路地方を結ぶ主要な交通路のひとつとして多くの方が行き交い、頂上には360度見渡せる展望所と道の駅があります。晴れて澄み渡った日には、東に知床連山、藻琴山(もことやま)の先には絶え間なく噴煙を上げつづける硫黄山、そして阿寒の山並み、眼下にたたずむ世界第二位のカルデラ湖である屈斜路湖、西へ目を移せば遠くに大雪山系を見渡すことも。語りつくすことのできない果てしない風景が広がります。
峠からの風景は、春夏秋冬、また一日のうちにもさまざまな美しい表情を見せてくれます。なかでも日の出の時間帯は、絶好の撮影スポットとして人気を集めています。
さえぎるもののない地形は、昇る太陽をひとりじめできそうなほど。ただし、それはそのまま風雪にさらされるということでもあります。状況によっては閉鎖されることもありますので、行く前に気象条件、路面状況などをあらかじめ調べて下さいね。
屈斜路湖から視線を上げていくと、はるかな山並みが目に入ります。左手のひときわ高い山は標津岳(しべつだけ)です。画面ほぼ中央、かすかに立ち昇る噴煙は硫黄山(いおうさん)です。硫黄山は、アイヌ語で「アトサヌプリ」と言います。管理の行き届いたスポットとして多くの観光客が訪れる山です。さらに硫黄山の向こうには、霧で有名な摩周湖(ましゅうこ)、そして摩周岳(ましゅうだけ)がそびえます。摩周岳はアイヌ語で「カムイヌプリ」、意味は「神の山」です。
北側には藻琴山(もことやま)、高さはちょうど1,000m。晴れわたった日には、その向こうに斜里岳(しゃりだけ)、オホーツク知床連山まで望むことが出来ます。
世界第2位のカルデラ湖である屈斜路湖はどこを掘っても温泉が出てくると言われるほど、地熱に恵まれています。景観のアクセントとして中央に静かにたたずむ中島、そして右手には和琴半島が望めます。
道の駅左手からの遊歩道を上ると中腹に美空ひばりの歌った「美幌峠」の歌碑があります。この歌は角川文庫刊「美幌峠で逢った女」という小説をもとに、志賀貢(しがみつぐ)という著者みずからが作詞した歌です。東京~北海道をむすぶ淡く切ない恋心が、霧で何も見えない美幌峠の風景と重なり、過ぎていった時間は風に、そして舞い落ちる雪のように淡くとけていくという、まさに四季折々の美幌峠における心象風景をあらわした歌詞と言えます。昭和の大歌手「美空ひばり」のヒット作品です。
風雪にさらされる環境では、植物の生育もいくぶん控えめになるようです。隆起した岩場の下には、芝生のような笹原が広がっています。
青空の似合う道の駅です。ライダーやサイクラー、多くの北海道マニアの峠のオアシスがここ、「ぐるっとパノラマ美幌峠」です。行ってみたい道の駅ランキングで堂々の2位!峠からの大パノラマを満喫したら、ここでひと息入れるのが定番。売店、軽食、レストランも併設しています。
道路をまたいで大きな駐車場があります。国道243号線、美幌峠をとおる方は、必ずここで一服していきます。その理由は景観のすばらしさに、つい足を停めたくなるから。展望所をめぐり、はてしない大パノラマに酔いしれているうちに、いつの間にか身体が冷え切っているなんてことも。峠は風の通り道、風にさらされてしまうからです。そんなとき、ホッと一息!暖をとるには絶好の場所です。まさに「ここにこんなところがあって欲しい!」というニーズの全てを満たしている道の駅となっています。活気あるスタッフの温かい笑顔、地場産の美味しい食材、お土産品の数々、峠の一服にふさわしい道の駅です。
美幌峠レストハウスの詳細情報
美幌峠レストハウス
美幌町その他 / レストラン、鳥料理
- 住所
- 北海道網走郡美幌町字古梅 道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠
- 営業時間
- [月] 09:00 - 18:00 [火] 09:00 - 18:00 [水] 09:00 - 18:00 [木] 09:00 - 18:00 [金] 09:00 - 18:00 [土] 09:00 - 18:00 [日] 09:00 - 18:00 ■ 営業時間 [4月下旬~10月] 9:00~18:00 [11月~4月下旬] 9:00~17:00 ■ 定休日 12/31~1/3
- 平均予算
- ~¥999
美幌峠から屈斜路湖方面へ下りて車を走らせることおよそ40分。国道243号線沿い左手にあるお洒落なカフェが「摩周の森」です。関西人オーナーの気さくな人柄と、多彩で豊富なメニューが人気のオープンカフェです。
摩周の森の詳細情報
摩周の森
摩周 / カフェ
- 住所
- 北海道川上郡弟子屈町摩周3-6-1
- 営業時間
- [月] 11:00 - 21:00(L.O. 20:30) [火] 11:00 - 21:00(L.O. 20:30) [水] 定休日 [木] 11:00 - 21:00(L.O. 20:30) [金] 11:00 - 21:00(L.O. 20:30) [土] 11:00 - 21:00(L.O. 20:30) [日] 11:00 - 21:00(L.O. 20:30)
- 定休日
- 水曜日
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
美幌町と弟子屈町の境目に位置する「美幌峠」。その美しい名前のとおり、湖と山々の素晴らしいパノラマ景観が広がります。足元に咲く美しい花々と圧倒的な景観を愛でながら、峠のレストハウスで食するも良し!ひと息ついて、ふもとの「摩周の森」でくつろぐも良し!「美幌峠」をめぐる多彩な楽しみ方をご案内させて頂きました。ぜひ大自然のパノラマ風景をご自分の目でお確かめ下さい。