2021年07月04日

東海の名城と言われる美しさ。静岡の「掛川城」へいざ行かん

東海の名城と言われる美しさ。静岡の「掛川城」へいざ行かん

その天守閣の美しさは「東海の名城」とうたわれた、静岡県掛川市にある「掛川城」。地震により損壊しましたが、平成6年に天守閣は木造で復元され、美しい姿を現しました。大河ドラマ「功名が辻」の舞台となったことでも有名ですよ。そんな天守閣から絶景を眺めていると、現実のイヤなこと、もやもやが消えていきます。周辺の四季折々の風景、少し不思議な伝説、戦いを見届けた櫓(やぐら)、採光がキレイな二の丸御殿などを楽しんで現実を忘れてみませんか。名物の「うなぎ」も食べて、元気を出しましょうね。

東海の名城とうたわれた「掛川城」

新緑の掛川城

静岡県にある「掛川城」。NHK大河ドラマ「功名が辻」で有名になった戦国大名 山内一豊氏と、その妻・千代が約10年にわたって基礎を作り上げた平山城です。「東海の名城」とうたわれた天守閣は、幾度かの地震により倒壊、再建を繰り返されました。現在の天守閣は、市民や地元企業の熱意と努力によって、1994年に日本初の本格木造天守閣として復元。日本の100名城にも選ばれています 。

こじんまりとした静かな雰囲気に心が癒される

こじんまりとした静かな雰囲気に心が癒される2254315

出典:GNTさんの投稿

掛川のシンボルである「掛川城」は、足早に見学していくというより四季折々の景色や美しい建造物をゆっくり眺め、曇った心を少しずつ晴れさせていく、そんな楽しみ方がしっくりきます。気持ちが沈みがちな時は、彼を誘って掛川城デートへ行ってみては。現実を忘れて和やかなひと時が過ごせて、もやもやが消えていきますよ。

見学前に「掛川城」をさらっとおさらい

紅葉の掛川城

掛川城がある「掛川」は、古くから重要な役割を果たしてきた地方都市。1590年(天正18年)に豊臣秀吉の家臣、山内一豊公が城主となり、天守閣や大手門、掛川城の基礎を築き上げました。一連の歴史は、大河ドラマ「功名が辻」の題材として扱われ、「掛川城」および山内一豊、その妻千代の名を全国区に知れ渡ることとなりました。

東京からのアクセスがいい!

掛川駅

「掛川城」は、アクセスの良さも魅力です。東海道新幹線なら、東京駅と掛川城の最寄り駅であるJR掛川駅まで約1時間40分。日帰り可能で、ゆっくりとお城見学ができます。最寄り駅のJR掛川駅から掛川城までのアクセスは道1本、まっすぐ歩いて徒歩約7分と、迷う心配がありません。

歴史ロマンを感じられる「掛川城」のスポットを紹介

「掛川城」といえば本格木造天守閣。ですが、天守閣にたどり着くまでの道のりにも見逃し厳禁な見どころスポットがたくさんあります。特におすすめのスポットを紹介するので、彼と手を繋いで仲良く散策してみましょう。

迫力満点!城内最大「大手門」

迫力満点!城内最大「大手門」2255164

出典:

「大手門」は、楼門造りの櫓門を復元した、城内最大の大きさを誇る立派な門。「掛川城」から東南東へ数100m、逆川の左岸に位置します。「掛川城公園」から天守閣を目指してしまうとたどり着けないので、要注意。大手門をくぐって左手には「大手門礎石根固めの石」、内門には「大手番所」を見ることもできます。ちょっと天守閣からは離れていますが、一見の価値ありです。

城周囲を護る「十露盤堀」と「三日月堀」

掛川城の桜

逆川の流れを巧みに取り入れて城周囲を護る「三日月堀」や「十露盤堀」、「松尾池」などの名がついた内堀。「三日月堀」と「十露盤堀」は、発掘調査により復元されたものです。掛川城の外堀や内堀、および掛川城公園内には、カケガワザクラ、四季桜、しだれ桜、ソメイヨシノなど約150本の桜木が植えられています。春ともなれば、天守閣が桜で包まれる花見スポットに!

城周囲を護る「十露盤堀」と「三日月堀」2255173

出典:惣領の甚六さんの投稿

桜の季節には外堀の桜と天守閣のライトアップも行われます。次の春、お泊りで掛川を訪れて、夜桜デートをロマンチックに楽しんでもいいですね。

城周囲を護る「十露盤堀」と「三日月堀」2253727

出典:mahimabさんの投稿

また、天守丸間近の天守下門跡までなら開館前でも登ることができます。朝早くから新幹線に乗り込んで、またはお泊り旅行の翌朝、人気の少ない「掛川城」で鳥のさえずりを聞きながら散策すれば、より癒されますね。

本丸に通じる番所「四足門」

本丸に通じる番所「四足門」2255161

出典:

正保城絵図を元に復元された「四足門」。当時は、門の内側に入場者を調べる番所があり、本丸に通じる重要な門でした。そして現在も本丸に通ずる門として、近くには入館券売場があります。入館券の控えとパンフレットをもらい、次のスポットに向かいましょう

白と黒のコントラストが美しい「太鼓櫓」

白と黒のコントラストが美しい「太鼓櫓」2255158

出典:

掛川城天守閣に上って行く途中にある「太鼓櫓」は、城下に時を知らせるための大太鼓を納めてあった櫓であり、掛川城に現存する貴重な建物です。現在は、外観のみ見学が可能。一方、市の文化財に指定されいる当時使われた大太鼓は、次に紹介する「掛川城御殿」の広間に展示されているので見ることができます。

雲霧城の所以のとなった「霧吹井戸の伝説」

雲霧城の所以のとなった「霧吹井戸の伝説」2255517

出典:

東海を制す重要な拠点だった「掛川城」には、さまざまな言い伝えが残っています。天守台の脇に現存する「霧吹井戸との伝説」もその一つ。その伝説とは、今川氏真が立てこもる「掛川城」を徳川家康が攻めた時、井戸から立ち込めた霧が城を包み家康軍の攻撃から城を守ったというもの。この不思議な出来事により「掛川城」は、「雲霧城」とも呼ばれるようになりました。

人気スポット「本格木造天守閣」へ!

人気スポット「本格木造天守閣」へ!2255745

出典:島左近さんの投稿

1994年(平成6年)4月、「東海の名城」と呼ばれた美しさをそのままにを、日本初の本格木造天守閣が復元された「掛川城天守閣」。外観3層、内部4層から成る白黒のお城。京都「聚楽第」から白漆喰塗り籠めの真っ白な外容を、「大阪城」天守閣から黒塗りの廻縁・高欄を手本に建てられたとされています。天守閣本体は、6間×5間(約12m×10m)と決して大きいものではありませんが、東西に張り出し部を設けたり、入り口に付櫓(つけやぐら)を設けたりして外観を大きく、複雑に見せる工夫がされています。

人気スポット「本格木造天守閣」へ!2255616

出典:

天守閣内部は、木造ならではの温かみのある空間で落ち着きます。展示物にはそれぞれ説明がされており、戦国大名山内一豊氏とその妻千代、当時の時代を偲ぶことができます。

人気スポット「本格木造天守閣」へ!2255678

出典:

天守閣の最上階は、掛川市街地が一望できる記念撮影スポット。南は繁華街、北は北遠の山々、西は逆川の下流に広がる市街地、そして東の眼下にはこれから訪れる「二の丸御殿」の姿も望めます。

国の重要文化財と茶屋もお見逃しなく

歴史の息吹を感じられる「掛川城御殿」

掛川城天守閣から望む掛川城御殿付近の風景

天守閣の東北東、二の丸に建つ「掛川城御殿(二の丸御殿)」は、1854年(嘉永7年)に起きた東海大地震によって倒壊したあとに当時の藩主・太田資功により再建されたもの。現存する城郭御殿としては京都の「二条城」など全国で4箇所しかない希少な建物で、国の重要文化財にも指定されています。玄関から靴を脱いで、館内を見学していきましょう。

掛川城二の丸御殿より

書院造りと呼ばれ、建築様式で建てられた建物。儀式・公式対面などの藩の公的式典の場、藩政の中心となる諸役所、城主の公邸が連結し、各室は襖(ふすま)によって仕切られています。大太鼓をはじめとした武具や文化財の展示がされた各お部屋を見学したり、天守を臨む枯山水の中庭を散策したりと、穏やかなひとときが過ごせます。

掛川茶と日本庭園で和める「二の丸茶室」

掛川茶と日本庭園で和める「二の丸茶室」2255818

出典:

時間をかけてゆっくり「掛川城」を堪能したら、二の丸御殿の脇にある茶室「二の丸茶室」で一服しましょう。木造平屋建、一文字葺の伝統的な数寄屋造りの建物の中に入ると、景観と調和した趣のある茶室へと通されます。

「二の丸茶室」 料理 58629670

出典:コロ515327さんの投稿

こちらでいただけるのは、日本国内でも有数の生産量を誇る「掛川茶」の煎茶や抹茶、そして地元で作られた美しい和菓子。天気のいい日には日本庭園や掛川城を眺めながらお茶を楽しめば、心もすっきり晴れやかになれますね。

二の丸茶室の詳細情報

二の丸茶室

掛川 / その他

住所
静岡県掛川市掛川1138-24
営業時間
■ 営業時間 [4月~10月・2月・3月] 9:30~17:00(L.O.16:30) [11月~1月] 9:30~16:30(L.O.16:00) ■ 定休日 第4月曜日
平均予算
  • ~¥999

うなぎでを食べてパワーアップ

静岡県は、うなぎ養殖の産地で知られる浜名湖や大井川流域を有するうなぎの名産地。浜名湖や大井川に挟まれた掛川は、うなぎの名店が点在。心も晴れたことですし、うなぎの名店で豪勢なランチといきましょう。

掛川きっての老舗有名店「甚八」

「うなぎの甚八」 外観 4759600 お店の横と裏に駐車場がある。

出典:森の里5さんの投稿

「掛川城」から徒歩約9分。「掛川城」からJR掛川駅に向かう道すがらにある「甚八」は、創業100年を超える掛川きっての老舗店。行列が絶えないお店としても有名なので、予定をきっちり決めているなら予約を入れておきましょう。

うなぎづくしの贅沢お重「二段重」

「うなぎの甚八」 料理 112100728

出典:いしくん0014さんの投稿

人気老舗店の「二段重」は、うなぎを二段重、 肝焼き、ボーンフライ、肝吸と様々な調理法でいただく贅沢メニュー。二段になったお重は1段目には大きなかば焼きが2枚、2段目にはタレがしみ込んだ白米、そして白米の中に隠された白焼がどーんとはいっています。かば焼きは箸を入れると皮はパリッ、中はフワフワ、焼き加減が最高です。白焼は、かば焼きとは違った食感で、うなぎ本来の味が楽しめます。

うなぎの甚八の詳細情報

うなぎの甚八

掛川 / うなぎ

住所
静岡県掛川市肴町7-12
営業時間
[月]  11:00 - 13:00  17:00 - 19:00 [火]  11:00 - 13:00  17:00 - 19:00 [水]  11:00 - 13:00  17:00 - 19:00 [木]  11:00 - 13:00  17:00 - 19:00 [金]  11:00 - 13:00  17:00 - 19:00 [土]  11:00 - 13:00  17:00 - 19:00 [日]  定休日
定休日
日曜日
平均予算
  • ¥4,000~¥4,999
  • ¥4,000~¥4,999

創業65余年の歴史を誇る炭火焼うなぎ「うな助」

「うな助」 外観 20685444 モダンな佇まい

出典:うな重さんの投稿

「掛川城」から徒歩約6分の場所にある「うな助」。おしゃれな2階建てのうなぎ専門店です。席は、テーブル席、小上がり席、お座敷があります。

お値段以上の美味しさ「うな重の上」

「うな助」 料理 73213403 うな重  上

出典:megmegさんの投稿

お昼から贅沢に味わうメニューは、メロン、肝吸い、サラダ、お新香がついた「うな重の上」。パリッとした皮とフワフワの身が美味しいないうなぎは臭みがなく、うなぎとご飯にたっぷりとかけられたタレも薄味。なので、ぱくぱくと食べ進められます。

うな助の詳細情報

うな助

掛川 / うなぎ

住所
静岡県掛川市掛川1071-1
営業時間
[月]  11:00 - 14:30(L.O. 13:45)  16:30 - 20:00(L.O. 19:00) [火]  定休日 [水]  11:00 - 14:30(L.O. 13:45)  16:30 - 20:00(L.O. 19:00) [木]  11:00 - 14:30(L.O. 13:45)  16:30 - 20:00(L.O. 19:00) [金]  11:00 - 14:30(L.O. 13:45)  16:30 - 20:00(L.O. 19:00) [土]  11:00 - 14:30(L.O. 13:45)  16:30 - 20:00(L.O. 19:00) [日]  11:00 - 14:30(L.O. 13:45)  16:30 - 20:00(L.O. 19:00) ■ 定休日 火曜日(祝日の場合営業)
定休日
火曜日
平均予算
  • ¥3,000~¥3,999
  • ¥3,000~¥3,999

「掛川城」で一緒に心を回復させよう

「掛川城」で一緒に心を回復させよう2255707

出典:島左近さんの投稿

四季折々の景色と木のぬくもりを感じられる「掛川城」は、散策するだけでも心の疲れが取れる場所。心が疲れてるなと思ったら彼氏を誘って、掛川城で心の回復と2人の仲を深めてくださいね。

掛川城天守閣の詳細情報

掛川城天守閣

住所
静岡県掛川市掛川1138-24
アクセス
JR掛川駅 徒歩 7分
料金
【料金】 大人: 410円 ※小中学生150円、団体割引あり

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