2016年07月24日

初めての岩手旅行「盛岡・花巻・平泉」の観光スポットをチェック!
北海道に次いで面積の大きい岩手県は、1泊旅行ではすべてをまわりきれないほど見どころがたくさん。ご当地グルメといえば盛岡冷麺やわんこそばが有名ですね。石川啄木や宮沢賢治、奥州藤原氏のゆかり地でもあり、歴史と文学の街でもあります。また、世界遺産の街「平泉」も忘れてはいけません。盛岡市内・花巻・平泉エリアのココだけはおさえておきたい観光スポットをご紹介します。
岩手県といえばどんなイメージをお持ちですか?冷麺やわんこそばなど美味しいご当地麺のおいしい県?あまちゃんで有名になった「じぇじぇじぇ」も盛岡周辺では、じゃじゃじゃといったり、地域によって方言も異なってくるほど広い岩手県。
ロケ地巡りや、ご当地グルメの旅もいいけれど、岩手旅行は初めてという方は、県内でも人気の観光地を巡ってみましょう。まずは、「盛岡市内」「花巻」「平泉」の人気観光スポットをご紹介します。
レトロな城下町を観光!「盛岡市内」エリア
都心循環バス「でんでんむし号」が便利です
盛岡市内観光なら循環バス「でんでんむし」号が便利です。1周約35分で盛岡駅から盛岡城跡公園や県庁前の石割桜、啄木新婚の家など、市内の観光スポットを回ります。盛岡駅に着いたら1日乗車券を買って、盛岡散策をバスで楽しみましょう。
でんでん案内
運賃:おとな1回100円、こども50円
※1日フリー乗車券はおとな300円、こども150円
時間:右回りは9時~18時45分、左回りは9時5分~19時、10分~15分間隔で運行
文豪たちの愛した「盛岡城跡公園」(桜の名所)
盛岡城跡公園は盛岡藩南部家の居城・盛岡城の跡を整備した公園です。若き石川啄木や宮沢賢治もよく訪れていたそう。春になるとしだれ桜が満開になり園内は桜色に変わります。ぜひ文豪たちが愛した憩いの広場を散策してみてはいかが。
中にも入れます!「岩手銀行旧本店本館」
盛岡で今注目を集めているスポットが「岩手銀行旧本店本館」です。レトロな建築が大好きな人にはたまりません。
明治時代に完成したレンガ作りの建物は、2016年7月に「岩手銀行赤レンガ館」としてリニューアルオープンし、一般客も見学できるようになりました。当時の銀行の資料や歴史をバーチャルシアターでご覧いただけるコーナーなど見どころ満載です。
岩手銀行赤レンガ館
岩手県盛岡市の「岩手銀行赤レンガ館」(岩手銀行旧本店本館)についてのご案内。
住所:岩手県盛岡市中ノ橋通1-2-20
アクセス:盛岡市循環バス「でんでんむし号」、盛岡バスセンター(ななっく向)から徒歩3分
料金:おとな300円、小中学生100円、未就学児童(7歳未満)は無料
時間:10時~17時(入館は~16時30分)
休日:毎週火曜日、年末年始(12月29日〜1月3日)
広大な敷地に気持ちいい!「岩手県立美術館」
「岩手県立美術館」は、盛岡駅からも徒歩で行けますが、循環バスも出ているのでそちらを利用しましょう。敷地が広大なので、中に入らずとも散策したり、カフェで食事をしたりと有意義に過ごせます。
館内には萬鐵五郎(よろずてつごろう)や、松本竣介(まつもとしゅんすけ)、舟越保武(ふなこしやすたけ)ら岩手県出身アーティストの作品を中心に展示されています。明治から昭和にかけて作られた洋画や彫刻作品のみならず、建物自体を満喫できるスポットです。
岩手県立美術館
住所:岩手県盛岡市本宮松幅12-3
アクセス:JR盛岡駅から岩手県交通バス南ループ「200」左回りで13分、県立美術館前バス停下車すぐ
料金:おとな410円、学生310円(高校生以下は無料)
時間:9時30分~18時
休日:月曜日
盛岡市内でご当地グルメを満喫!
「盛岡冷麺」のぴょんぴょん舎 盛岡駅前店
盛岡三大麺といえば、「盛岡冷麺」や「じゃじゃ麺」、「わんこそば」ですが、なかでも盛岡冷麺は全国的に注目が集まるご当地グルメ。そのきっかけとなったお店が「ぴょんぴょん舎」です。牛骨をベースにさっぱりとした塩味のスープと、中華麺との相性は抜群です。弾力ある麺と酸味の利いたキムチが冷麺の美味しさを引き立たせてくれ、暑い夏に食べたくなる一品。
岩手県民の愛する「福田パン」
さらに盛岡で三大麺に次ぐ注目のソウルフードがあります。それが福田パンのコッペパン。長田町本店は、“福田パン渋滞”ができるほどの人気店。
こしあんやマーガリン、惣菜、野菜など50種類近い具材の中から好きなものを2種類まで選んで、コッペパンに挟んでいただきます。メニュー選びで迷ったら、定番人気のこしあんマーガリンを召し上がれ。
福田パン 長田町本店の詳細情報
宮沢賢治のふるさと「花巻」エリア
岩手県を代表する温泉地でもあり、宮沢賢治のふるさととして知られる「花巻」エリア。
宮沢賢治記念館では、賢治の生涯をより深く知ることができ、「注文の多い料理店」や「銀河鉄道の夜」などの作品を詳しく紹介しています。2015年にリニューアルオープンして、最新の研究成果が展示されるなど賢治ファンの方には必ず訪れたいスポットです。
宮沢賢治の直筆原稿を展示!「宮沢賢治記念館」
宮沢賢治記念館 | 花巻市
住所:岩手県花巻市矢沢1-1-36
アクセス:JR新花巻駅から岩手県交通バスで2分、賢治記念館口バス停下車、徒歩15分
料金:おとな350円、学生・高校生250円、小・中学生150円
時間:8時30分~17時
休日:12月28日~1月1日
賢治の作品研究の拠点「宮沢賢治イーハトーブ館」
宮沢賢治のことをより深く知りたい方におすすめのスポットが「宮沢賢治イーハトーブ館」。賢治に関わる書籍や研究論文などを一般公開しており、作品の愛好者や研究者が集まる人気スポットです。館内にはショップや喫茶スペースもあるので、カフェ休憩するのもいいですね。
宮沢賢治学会イーハトーブセンター
住所:岩手県花巻市高松1-1-1
アクセス:JR新花巻駅から岩手県交通バスで2分、賢治記念館口バス停下車、徒歩5分
料金:入館無料
時間:8時30分~17時
休日:12月28日~1月1日
メルヘンな童話の世界へ!「宮沢賢治童話村」
メルヘンな童話の世界を体感できるスポット「宮沢賢治童話村」。賢治の世界を体験できる「賢治の学校」や童話に描かれたモチーフを展示する「賢治の教室」など、賢治が描いた童話の世界にどっぷり浸かれます。
宮沢賢治童話村の夜のライトアップを見てきました pic.twitter.com/Rq6pyxageZ
— 千船翔子「文豪失格2」連載中 (@ShokoChifuna) 2016年7月18日
童話村 | 一般社団法人花巻観光協会公式サイト 五感で楽しむイーハトーブ花巻
住所:岩手県花巻市高松26-19
アクセス:JR新花巻駅から岩手県交通バスで2分、賢治記念館口バス停からすぐ
料金:おとな350円、大学・高校生250円、小・中学生150円
時間:8時30分~16時30分
休日:12月28日~1月1日
賢治が愛した花巻のそばの名店
花巻で宮沢賢治の世界を体感できるスポットを散策した後は、賢治ゆかりのグルメを食べに行きましょう。「やぶ屋 花巻総本店」は大正時代に創業したそば屋で、賢治は天ぷらそばとサイダーを好んで食べていました。盛岡名物のわんこそばも食べられますよ。
お泊りは賢治が愛した名湯・花巻温泉郷へ
花巻に来たらぜひ温泉に入りに行きましょう。おすすめの宿は花巻駅からバスで約30分のところにある大沢温泉です。
宮沢賢治、高村光太郎、相田みつをなど多くの文化人から愛されていた温泉街です。
なかでも「湯治屋」は、宮沢賢治が訪れていた宿として知られており、歴史のある温泉宿です。
特筆すべきは、露天風呂から見える木々の美しさ。日帰りでも入浴可能なので散策で疲れた体を癒して帰りましょう。
世界遺産の街「平泉」エリア
岩手観光でもう1つ忘れてはいけないスポットが「平泉」。平安時代末期、奥州藤原氏が栄えた時代の寺院や遺跡群が多く残り、中尊寺や毛越寺など、世界文化遺産に登録されています。
その代表格が「中尊寺 金色堂」です。坂と石段を登って約20分、新覆堂の中に入るっと金箔で覆われた煌びやかな阿弥陀堂をご覧いただけます。奥州藤原氏が築いた黄金文化の礎をゆっくりと散策してみましょう。
関山 中尊寺
住所:岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
アクセス:JR平泉駅から徒歩25分、または巡回バス「るんるん」号で10分、中尊寺バス停下車すぐ
料金:おとな800円、高校生500円、中学生300円、小学生200円
時間:8時30分~17時(11月4日~2月末日は~16時30分)
休日:無休
平泉から少し足を伸ばして舟下り!「猊鼻渓」
岩手南部は、大自然に恵まれた豊かな環境も魅力のひとつ。国の名勝に指定されている猊鼻渓(げいびけい)は、高さ50メートルを超える石灰岩の岸壁が続く、国内でも珍しい渓谷です。夏は深緑、秋は紅葉の美しい風景が望めます。川面を渡る風の音や鳥のさえずり、そして船頭さんの舟歌に癒されてみてはいかがでしょうか。
名勝・日本百景猊鼻渓舟下り(公式ホームページ)|げいびけい|げいび観光グループ
岩手南部をめぐる旅 geibi romantic journey
住所:岩手県一関市東山町長坂
アクセス:JR大船渡線猊鼻渓駅から徒歩5分、または一ノ関駅から岩手県交通バスで21分、猊鼻渓バス停下車すぐ
料金:(舟下り)おとな1600円、小学生860円、幼児200円
時間:(舟下り)8時30分~16時30分(季節によって時間の変動あり。詳細は公式HPをご覧ください)
休日:(舟下り)荒天時
おわりに
いかがでしたか?岩手へ初めて旅行に行くなら、盛岡・花巻・平泉を中心に観光するのがおすすめです。大自然と文学、歴史、世界遺産の街「岩手県」をぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。