2016年08月08日
愛知県犬山市のB級スポット「桃太郎神社」のクセがすごい!
「桃太郎」ゆかりの地とされる場所は岡山県で有名ですが、愛知県犬山市にもあるってことを知っていましたか?それは、犬山城に続く愛知県の観光名所「桃太郎神社」です。境内には、あの偉大なコンクリート像作家の浅野祥雲氏が制作した桃太郎ご一行がおり、一度見たら忘れられない強烈さ。愛知観光にはぜひ立ち寄りたい、異彩を放つ神社をご紹介します。
古い街並みが今なお残ることから“尾張の小京都”とも称されている愛知県犬山市。街のシンボルである犬山城は、国宝に指定され愛知県を代表する観光名所でもあります。こぢんまりした城は下から仰ぎ見ても凛々しく、天守閣からは木曽川と城下町が望め、その美しいその景色はまさしく国宝の名にふさわしい。
ともあれ、犬山城まできたのなら「桃太郎神社」を忘れていませんか?
桃から生まれた桃太郎は、日本人なら誰でも知っている民話の英雄ですね。その「桃太郎生誕の地は愛知県犬山市だ!」と全力で自己申告しているのが【桃太郎神社】です。
「桃太郎といえば岡山じゃないの?」という人も多いと思います。そんなギモンは鮮やかに払拭していきましょう。
それ以来、桃太郎の姿を見た人はいませんでしたが、不思議な事に山の姿がだんだん桃のような形へと変わっていきました。それを見た村人たちは、その山を「桃山」と呼んで崇拝するようになり、その後、桃山の麓に小さなお社を作って桃太郎をお祀りしたことが「桃太郎神社」の起源とされています。
全国でも桃太郎に関する地名がついているのは、ここだけ!
桃太郎神社には、おばあさんが使っていた洗濯岩があったり、境内にある“宝物館”には数々の証拠?!(桃太郎に関する伝説)が展示されていたりと伝説を裏付けるエピソードがたくさんあります。
これらのコンクリ像は、故・浅野祥雲氏の手によるもので、同氏は87年の生涯で1,000体以上とも言われる作品を制作したそうです。同氏の作品は、愛知県日進市の「五色園」や「岩崎御嶽社」、岐阜県の「関ヶ原ウォーランド」など、中部一帯のB級スポットではお馴染みとなっています。
リアルさ・稚拙さ・ユーモラスさを併せ持った作風は、一度見たら忘れられないインパクトを与え、氏の偉大さを感じられます。
こんなにも貴重な像がたくさんある神社は日本でもここだけ、愛知の観光名所として犬山城に続く人気スポットといえるでしょう。
また、貴重な資料を有料で展示する、怪しい雰囲気が漂う「宝物館」なるものもあります。1996年(平成8年)の放火によって、鬼のミイラや巨大桃の化石といった、貴重な展示資料が一部失われてしまいましたが、鬼たちが使用した金棒や、きび団子作りに使用した石臼などを見ることができます。
また、桃太郎には関係ないのでは?という珍しいもの・貴重なものを展示しています。気になる方は現地で確認することをおすすめします。
桃太郎神社の詳細情報
神社の背後には緑豊かな山が間近に迫り、そのすぐ前を“河川美日本一”と称えられる、風光明媚な木曽川が流れています。川縁には有名な岩石(チャート)の露頭があり、ここから道路までの河原は、デーキャンプやバーベキューなどが楽しめる、芝生の広場(栗栖園地)となっています。
愛知が誇るB級スポット「桃太郎神社」はいかがでしたか?一風変わった神社ではありますが、神が住まう社(やしろ)であることには違いありません。また、地元では子どもの健康を祈る神社として大切にされています。安産祈願として参拝する人も。観光に訪れる際は、楽しく、敬意を払ってお参りしましょう。