まるでエジプト古代遺跡！？栃木の巨大地下空間、大谷資料館がスゴイ！

大谷資料館(おおやしりょうかん)は、栃木県宇都宮市大谷町に位置する、大谷石採石場跡に関する博物館です。大谷石はやわらかく加工しやすい点が特徴で、古くから建材として使用されてきました。大谷資料館はそんな大谷石採石場の跡地を利用した博物館。採石場跡の見学のほか、大谷石の歴史や採掘・輸送方法などについて学ぶことができます。2011年の東日本大震災以降一時閉館していましたが、2013年に再開しています。

大谷石の採石場跡は、まるでエジプトの古代遺跡のような荘厳で幻想的な空間です。そのため、数々の映画やドラマ、CM等のロケ地として使用されてきました。映画なら「セーラー服と機関銃」「るろうに剣心」、ドラマなら「金田一少年の事件簿」「潜入探偵トカゲ」などの舞台になっています。さらに、長渕剛やX JAPAN、GLAY、東京事変といった多数のアーティストのPVにもこの場所が使用されています。

大谷資料館周辺には電車が通っていないので、車で行くのが最も便利です。北関東自動車道の宇都宮上三川ICから、40分程度で到着します。路線バスを利用する場合は、JR宇都宮駅西口から所要時間約30分、または東武宇都宮駅から約20分です。開館時間は9:00〜17:00、入場料は大人700円、子供350円となります。

大谷資料館ではさまざまな展示が行われていますが、最大の見どころはやはり地下の採掘場跡です。1919年～1986年まで、約70年間大谷石を採掘してきた場所となります。その広さはなんと約2万平方メートル！そして平均気温は8度前後で、夏でもひんやりとしています。

大谷石地下採掘場跡は、さまざまな光で美しくライトアップされているのが特徴です。まるでファンタジーの世界に迷い込んでしまったかのような、不思議な感覚に陥ります。ミステリアスでムードあふれる空間のため、デートスポットとしてもおすすめですよ。

大谷資料館はコンサートや美術展、ダンスパフォーマンスなどの会場としても使われています。ほかの場所にはない独特の雰囲気が、芸術表現の場としてぴったりなんです。冒険気分を味わうだけでなく芸術鑑賞までできる、とっても贅沢な施設ですね。

採掘場跡の一角には「プリエール教会」があり、なんとここで結婚式を挙げることもできるんですよ。荘厳な石壁をキャンドルの光がやさしく照らし、幻想的で美しい光景を作り出します。大谷資料館でしかできない、素敵な結婚式です。

大谷石地下採掘場跡には、普段は立ち入り禁止の地下空間や地底湖もあります。「OHYA UNDERGROUND」のツアーに参加すれば、そんな貴重なエリアを探検したり、地底湖クルージングを楽しんだりすることが可能です！よりディープな世界を覗いてみたい方に特におすすめですよ。

地下空間に注目しがちですが、大谷石地下採掘場跡は外観も非常に魅力的なんです。断崖に鬱蒼とした木々が茂り、まるでジブリの世界に出てくるような、独特の雰囲気を醸し出しています。大谷周辺は自然が豊かなので、近くでハイキングを楽しむこともできますよ。

地下空間の雰囲気を楽しむだけでなく、せっかくなら大谷石の歴史についても学んでみましょう。大谷資料館には採掘場跡以外にも、大谷の地質、大谷石の採掘方法、大谷石の搬出・輸送方法などの展示コーナーがあります。大谷石採掘の背景を知っておくと、採掘場跡もより深く楽しめるはずです。

大谷資料館の敷地内には、「ROCKSIDE MARKET cafe」というおしゃれなカフェが併設されています。栃木県産の蕎麦粉を使ったガレットやイタリアンジェラート、ホイップクリームがたっぷり乗ったフローズンドリンクなどを味わえますよ。観光に疲れたらぜひ立ち寄ってみてくださいね。

栃木県宇都宮市にある大谷資料館についてご紹介してきましたが、いかがでしたか？鍾乳洞とはまた違った広大で荘厳な地下空間は、ここでしか見ることができません。映画「インディ・ジョーンズ」のような、冒険者気分を味わえそうですよね。今週末はぜひ大谷資料館で、特別な体験をしてみてはいかがでしょうか。