体にイイ！東京で美味しい田舎そばが食べられる名店6選

「田舎そば」の東京の名店を紹介する前に、まずは田舎そばとはどんなものなのか？その魅力やパワーについてご説明しましょう。

一般的に、東京の細い蕎麦は江戸前蕎麦、地方の太い蕎麦は田舎蕎麦と呼ばれています。細いそばの代表的なものが「更科蕎麦」、太いそばの代表的なものは、山形の「板そば」などが有名です。

・白いそば（更科そば）
そばの実をひく時は柔らかい中心部分の内層（胚乳）から粉になります。そして、外側ほど硬く、内層、中層、表層と順に粉にしていきます。１番最初に出る真っ白な粉が更科粉です。この部分は、量的には、全体の15～30％程度しか取れず、この粉で打つそばが、いわゆる更科そばです。上品な香りのそばになります。

・黒いそば(田舎そば)
収穫したソバの実は黒い外皮の殻に包まれています。黒い外皮をつけたまま挽いた粉を「挽きぐるみ」と言いますが、そのそば粉で打ったものを「田舎そば」と呼んでいます。太くて固めの麺で、そばの香りがとても強いので、つゆなしでも食べられます。

・田舎そばやそば湯に多い、抗酸化作用がある「ルチン」　

そばの代表的な栄養成分「ルチン」は、ポリフェノールの一種で、胚乳よりもそば殻のほうに多く含まれています。抗酸化作用があるため、アンチエイジングの効果や、動脈硬化・高血圧を予防し、血流を良くする効果を期待できます。また、ルチンはビタミンCの吸収もよくしてくれるので、美容効果もあります♪　更科そばにはルチンはあまり含まれていないので、特に女性には田舎そばがオススメです。美味しく食べて、綺麗と健康を手に入れましょう!

・肝臓を守る「コリン」

コリンは、神経伝達物質のもとで、肝臓を保護し、肝臓病や、動脈硬化の予防に効果があると言われています。

それでは田舎そばの中でも「山形板そば」「老舗」の2種類に分けて、それぞれのおすすめ店をご紹介して行きます。

銀座に店を構える「山形田」は山形の美味しいそばを広めるために、山形商工会議所青年部有志がはじめたそうです。田舎板そばを中心に、本場の味をとてもリーズナブルな料金で楽しめます。夕方からは山形の郷土料理や地酒も味わえますよ。銀座にありながら、山形の温もりを感じる田舎にまぎれ込んだ雰囲気のある名店です。

山形の「板そば」は、大きな長い板や木箱にそばを盛り付け、農作業などの後に振舞ったのが由来とされています。恵比寿の「板蕎麦 香り家」は、山形の蕎麦粉を使用した、挽きぐるみ（殻をつけたまま石臼で挽いたもの）の田舎蕎麦を木箱に入れて提供するお蕎麦屋さんです。JR恵比寿駅から徒歩2分ほど、と便利な場所にあり、蕎麦屋とは思えないような、お洒落な外観で、いつも行列がたえない人気店です。「おためしそば切り」（880円）は、お得なお試しセットで、もり汁とごまだれの2つの付け汁がついています。ランチは16時までと長く、ディナーは翌朝4時まで営業しているので、遅い昼食や飲んだ後の〆としても利用できるなどもできる便利なお店です♪

いつも行列ができている大人気店!

「板蕎麦　山灯香（さんとうこう）」は、三軒茶屋駅から徒歩8分にあり、恵比寿の「板蕎麦 香り家」の姉妹店です。ただし、ランチ営業はなく、午後5時から明け方の4時半までのお蕎麦屋さんです。アンティークで、和モダンな店内にはジャズが流れ、落ち着いたバーのような雰囲気。本格的な板そばや料理を食べられる上に、おしゃれな居酒屋としての利用も可能です。

「利庵」は、白金台にある蕎麦の老舗です。流行の先端の地にありながら、変わらぬ味を提供し続けている名店として、地域の人からも親しまれています。メニューには、田舎そば以外にも、盛りそば、せいろう、天せいろう、鴨せいろう、だし巻き卵、わらびもちなど、蕎麦屋の定番が並びます。コシのある蕎麦と、すっきりとしたつゆの味わいが｢利庵」のそばの特徴です。その他、様々なお酒や季節限定のメニューが用意されていますので、行くたびに新鮮な味わいを楽しめそうです。

神保町から徒歩6分の場所にある「松翁」は、老舗の人気蕎麦屋です。同店は打ちたて、切りたて、茹でたての「三たて」を守り続けており、打ちたてならではのそばの風味とコシを同時に味わえるお店です。名物の二色盛り、合盛りは、並そば、変わりそば、もしく並そば、田舎そばが盛られて出てきます。また、揚げたての天ぷらも絶品で、リピーターやファンも多いようです。

｢松翁」のtwitterで、今日の変わりそばなど、お店からのお知らせが分かります。フォローしておくと便利ですよね!

都営地下鉄森下駅から徒歩1分にある「京金」は、100年以上続く本物の江戸の手打ちそば屋です。そば粉は国産の玄そばを自家製粉され、鰹節は鹿児島産のもので、化学調味料は不使用とのことです。田舎そば以外にも、季節の変りそば、辛味大根おろしそば、鴨汁せいろ、手打ちのごまだれうどんなどの人気メニューが盛りだくさん。また、プリンのような食感の「そば豆腐」もおススメです! 英語メニューもあるので、外国の方との訪問も安心ですよ。

江戸前そばといえば、更科そばが有名です。でも、そんな東京でも、黒くて太い「田舎そば」を食べられる名店が沢山あります。「たまには変わったそばを食べたい」と思っているなら、食べ応えもあり、栄養価も高い「田舎そば」をぜひ食べに行ってみてくださいね。きっと大きな満足感が得られるはずですよ。