2016年11月08日

実は銀ブラの語源!銀座「カフェーパウリスタ」でブラジルコーヒーを

実は銀ブラの語源!銀座「カフェーパウリスタ」でブラジルコーヒーを

芥川龍之介にジョン・レノンなど、多くの著名人が通っていたことでも知られる銀座の「カフェーパウリスタ」。創業から100年を超える老舗のカフェは、あの「銀ブラ」の語源にもなったとか。ブラジルの契約農家直送、農薬や化学肥料を使わないスゴイ豆が織りなす上質の一杯「森のコーヒー」は絶品!お店にはあの文化人の面影がまだ残っているかもしれませんよ。

銀座の老舗「カフェーパウリスタ」の魅力

「カフェーパウリスタ」料理 881131 グアテマラエルソコッロ

出典:サプレマシーさんの投稿

今回ご紹介するのは、多くの著名な文化人が通っていたことでも知られる銀座の「カフェーパウリスタ」です。とっても有名なお店ですが、改めてその魅力に迫ってみましょう!

1910年創業!カフェーパウリスタが歩んできた歴史

「カフェーパウリスタ」外観 881121 ロゴが目立っています

出典:ガレットブルトンヌさんの投稿

銀座の中央通りに面する一等地にお店を構える「カフェーパウリスタ」。平日も21時過ぎまでやっているので、お仕事やお食事のあとにフラッと立ち寄る人も多いのではないでしょうか?

「カフェーパウリスタ」内観 881133

出典:なを子さんの投稿

創業から100年を超えるレトロなカフェの始まりは、ブラジルのサンパウロ州政庁専属ブラジル珈琲発売所でした。設立にはあの政治家・大隈重信らの尽力も大きかったそう。

「カフェーパウリスタ」その他 881135

出典:はらへり呑んべぇさんの投稿

カフェー(cafe)はポルトガル語でコーヒー、パウリスタ(Paulista) はサンパウロっ子。カップにも刻まれているこのロゴは、サンパウロ市の市章がモチーフに。

「カフェーパウリスタ」内観 881134

出典:なを子さんの投稿

当時はまだ「写真は魂を抜き取る」とか「トマトを食べると発狂する」などの噂が人々の間で信じられたようなご時世でした。茶色くて苦いコーヒーもまた「紳士淑女日常の好飲料」をして、世間に浸透するまでには創業者水野氏の様々な努力があったのですよ。

「カフェーパウリスタ」その他 881124

出典:みゅうささんの投稿

大正初期には、まだ珍しかったトラックでの配達もしていたそうですよ。時代の先を行くお店です。

「銀ブラ」の語源にもなった?!

ちなみに「銀ブラ」という言葉、その発祥にもなったのが、この「カフェーパウリスタ」だったって知っていました?

「カフェーパウリスタ」その他 881139

出典:ken0602さんの投稿

諸説ありますが、「銀ブラ」は”銀座をブラブラ歩くこと”ではなく、“慶応のキャンパスから、銀座のカフェーパウリスタまで歩き、ブラジルコーヒーを飲みながら会話をすること”と、当時の慶応大生の間で流行っていた言葉なんだそう。お店には銀ブラ証明書まで!

「銀ブラ」の語源にもなった?!881130

出典:

当時のお店は、あの「赤毛のアン」などの翻訳で知られる村岡花子が編集者として勤めていた「教文館」の向かいあたりにあったのだそうです。朝日新聞社や電通本社、帝国ホテルなどからもアクセスがよく、東京にいた文化人たちの集いの場となっていきました。

「カフェーパウリスタ」その他 881244 店内

出典:ヒマリメイさんの投稿

お店には「アンを抱きしめて」という絵も飾られています。

「カフェーパウリスタ」ドリンク 882873 ブラジル・サンパウロの市章を模したロゴ。パウリスタとは「サンパウロっ子」の意味

出典:よい子さんの投稿

この厚手のカップ、当時のデザインをそのままに再現しているんだそうですよ。「もり・かけ・銭湯3銭」というご時世のなか、パウリスタのコーヒーは1杯5銭。当時としては決して安い価格ではありませんでしたが、ハイカラな気持ちにさせてくれるひとときを楽しみに、朝9時から夜11時の営業時間内で多い日にはおよそ4,000杯ものコーヒーが売れたとか。小粋な真の「銀ブラ」を体感しに出かけたくなりませんか?

あの文化人の面影

そんな「カフェーパウリスタ」に通っていた常連さんの顔ぶれがまたスゴいんです。芥川龍之介、井上ひさし、菊池寛、谷崎潤一郎、森鴎外、アインシュタイン・・・挙げたらキリがないほどですが驚きの面子ですよね!

「カフェーパウリスタ」その他 881128 ジョンレノン、オノヨーコ訪れた

出典:美味B級さんの投稿

ジョン・レノン、オノ・ヨーコ夫妻が来日した際は、三日三晩来店したとか。カップとお皿に書かれたサインは今もお店の宝物なんですね。

現在、東京国立近代美術館が所蔵している洋画家・長谷川利行氏の油彩作品「カフェ・パウリスタ」は、まさに当時のお店を描いたもの。

文筆家・新居 格(にい いたる)氏の一句にも。こちらは、大正2年頃の物価を示す貴重な句としても知られているんですよ。

芥川龍之介は、書いた原稿を渡すときの待ち合わせなどにも、この「カフェーパウリスタ」を頻繁に利用していたそう。彼の作品の中にも店名やそれらしきカフェがたびたび登場するので、本を片手にお店を利用してみるのもおすすめです。

現代の「カフェーパウリスタ」で過ごす粋なひととき

さてさて、歴史を深堀するととっても面白い銀座のカフェーパウリスタ。今はどうなっているのかちょっと気になりませんか?

今のカフェーパウリスタ

「カフェーパウリスタ」その他 881229 お店の前の、標識です。

出典:From.Genevaさんの投稿

冒頭でも紹介しました通り、現在のお店は銀座8丁目の中央通り沿いにあります。以前よりは新橋よりの場所ですが、近くには老舗おもちゃ屋さん「博品館」なども軒を連ねている一等地です。

「カフェーパウリスタ」内観 881232

出典:kzwillさんの投稿

建物は2階建て。100席もあるんですよ。ちなみに1階喫煙可、2階禁煙の完全分煙です。(但し土・日・祝祭日は1階2階禁煙となっています。)

「カフェーパウリスタ」内観 881237 革張りの椅子は、艶やかなキャラメル色に輝く。壁には銅板画

出典:よい子さんの投稿

革張りのイスもレトロな雰囲気を一層魅力的にに彩っていますね。落ち着いて利用したくなる銀座の素敵な喫茶店です。

自然の恵みを最大限にいかした「森のコーヒー」

「カフェーパウリスタ」ドリンク 881242 季節のケーキセット 1190円 の森のコーヒー

出典:コネリーさんの投稿

パウリスタが提案する現代のトレンドはこちらの「森のコーヒー」。

「カフェーパウリスタ」その他 881250

出典:たまたままさんの投稿

農薬や化学肥料を使わないだけでなく、枝の剪定もせずに自然のまま育てられたというコーヒー豆です。ブラジルの契約農家から直接買い付けているというパウリスタのこだわりのコーヒー。

現代のお店で嗜む「銀ブラ」はもちろん、銀座までいくのはちょっと遠い・・・という人にはネット販売という手もあるんですよ。ぜひ「今」のカフェーパウリスタの渾身の一杯をご自宅でも楽しんでみてくださいね。

今も変わらぬ魅力があふれる銀座のカフェー

「カフェーパウリスタ」料理 881263

出典:笑顔家さんの投稿

ケーキや軽食も美味しいので、出勤前の朝ごはんや午後のお茶の利用にもおすすめです。

銀座の超老舗「カフェーパウリスタ」をご紹介しました。いかがでしたか?憧れの文化人に想いを馳せてみたり、「銀ブラ」を楽しんでみたり、カジュアルに使える素敵なお店です。ぜひ銀座で時間ができた時には「カフェーパウリスタ」へ寄っていきませんか?

カフェーパウリスタの詳細情報

5000

カフェーパウリスタ

新橋、銀座、東銀座 / カフェ、ケーキ

住所
東京都中央区銀座8-9-16 長崎センタービル 1F
営業時間
[月]  09:00 - 20:00(L.O. 料理19:00 ドリンク19:30) [火]  09:00 - 20:00(L.O. 料理19:00 ドリンク19:30) [水]  09:00 - 20:00(L.O. 料理19:00 ドリンク19:30) [木]  09:00 - 20:00(L.O. 料理19:00 ドリンク19:30) [金]  09:00 - 20:00(L.O. 料理19:00 ドリンク19:30) [土]  09:00 - 20:00(L.O. 料理19:00 ドリンク19:30) [日]  11:30 - 19:00(L.O. 料理18:00 ドリンク18:30) [祝日]  11:30 - 19:00(L.O. 料理18:00 ドリンク18:30)
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999
  • ¥1,000~¥1,999

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