2017年06月25日
近づいてはいけない!九尾の狐伝説が残る栃木・那須の「殺生石」
聞いたことがある人が多いかもしれない、「九尾の狐」という妖怪。美しい女性に化けて権力者をたぶらかし悪行を重ね、最後には退治された狐なんです。その狐は大きな石となり、その怨念で近づく者を殺し続けました。そんな伝説を残す石が、栃木県に存在します。今もなお、近づくことができない石は「殺生石」と呼ばれ、祀られているんですよ。その怨念の正体とは…。どこにあるのか・・・。具体的に調査してみました。
「九尾の狐」は、中国神話の生物。9本の尻尾をもつ、狐の妖怪です。今ではゲームなどのキャラクターとして美しい姿が描かれていますが、本来はとても悪い妖怪だったと言われています。
平安時代末期、鳥羽上皇の寵姫「玉藻前(たまものまえ)」に化けていた妖怪の狐(妖狐)。多くの人々の命を奪い、人の世を終わらせようとしていました。陰陽師により姿を見破られた九尾の狐は那須の地で退治されるも、今度は姿を石に変え毒を放ち、多くの村人の命を奪い続けていました。
那須湯本温泉付近にある溶岩「殺生石」。絶えず火山ガスが噴出しているようだ。松尾芭蕉も訪れたとの事。#殺生石 #那須湯本温泉 #栃木県 #那須町 #那須 #松尾芭蕉 #奥の細道 pic.twitter.com/mgmGJPrUNH
— さかきんぐ (@sakaking_777) 2017年5月20日
伝説となっている、「殺生石」。いったいなぜ、こんな伝説ができたのでしょうか?
「殺生石」は、溶岩。その付近には、有毒な火山ガスが絶えず噴出しています。「殺生石」がある谷間の窪地には、そのガスがたまりやすいです。
恐ろしい「殺生石」ですが、毎年5月の最終週に「御神火祭」という祭りの舞台になります。参加者は必ず、狐のメイクアップをするか狐の面を付ける事が鉄則!御神火の灯りが殺生石を真っ赤に照らし、クライマックスでは和太鼓が豪快に鳴り、最高潮に盛り上がるお祭りとなっています。
今日は久しぶりに写真活動、那須の御神火祭。 pic.twitter.com/IqKmfuffY9
— Starou (@squash782) 2017年5月28日
とても迫力があるので、気になる方はぜひ行ってみて下さいね。
「殺生石」に行くまでも、見どころがいっぱいあります。なんだか、不思議な世界に迷い込んだような気分になれますよ。
那須の観光地、殺生石の目の前にあるのがこちら、千体地蔵。実際には九百体余りなのだが、これら地蔵はすべて一人の石工によって今もなお作られ続けている!全員手がゴッツくて、拝んでいるのが特徴的。親不孝の天罰を受け、ここで死んだ教傳という小坊主を供養するために建立されたものなのだと。 pic.twitter.com/ekgaxRRA6V
— エヌビー (@enuenuenubi) 2017年5月30日
那須・温泉神社。ずっと、おんせん神社と呼んでいたけど「ゆぜん神社」だそうな。さざれ石、芭蕉の句碑もありましたよ。 pic.twitter.com/KzE08lECZj
— 小西 麻理 (@konizou) 2016年10月9日
悪名高い九尾の狐ですが、今ではゆるキャラ「きゅーびー」として、街のイベントなどに引っ張りだこ♡那須町観光大使として、働いています。好物は九つの具材が入った稲荷ずし「九尾稲荷」、特技は絶世の美女に化けることだそうです。グッズもたくさん販売しているので、要チェックですよ♪
那須で買ったもの。九尾の狐グッズ!左から那須温泉神社の九尾の狐お守り、きゅーびー(旧)のキーホルダー、きゅーびー(新)のクリアファイル。きゅーびー、前のも可愛いよー!ポーズきめてるね💝 pic.twitter.com/Z8xOJEfQoW
— 山内菜々子Nanako Yamauchi (@nanako_ya) 2017年2月6日
那須に行きたくなったら、おすすめホテルを見てみよう♪