食べるべき名物グルメ！関サバが味わえる大分県の温泉宿5選

その土地の「味」を楽しむ。これこそ旅の醍醐味ですよね！高級ブランド魚として知られる「関サバ」は、大分に来てこそ味わってほしいグルメ。特に、とびきり新鮮じゃないと味わえない「関サバの刺し身」は食べ逃せません。そしてもちろん、源泉数・湧出量ともに日本一で、さまざまな泉質の温泉を楽しめる大分の旅では、いいお湯でのんびりする時間も欠かせない…。ということで、「関サバ」と「良質な温泉」、その両方が楽しめるお宿を滞在先に選んでみてはいかがでしょうか？おすすめのお宿を５つご紹介するので、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。

お宿の紹介の前に、「関サバ」のお話をもう少しだけ。「関サバ」とは、大分県佐賀関の沖、「速吸の瀬戸（はやすいのせと）」と呼ばれる潮流の荒い海域で育ったサバ。その中で、大分漁業組合佐賀関支店の漁師が釣り上げたものだけにつけられるブランド名です。身が引き締まり、旨味が濃いのが特徴で、旬は12～3月といわれています。一般的に傷みやすいといわれるサバですが、「関サバ」は刺し身で食べるのがおすすめ。それができるのも、鮮度への徹底したこだわりがあるからなんです。

こだわりのひとつが漁法です。関サバは網の漁に比べ魚が傷つくことが少ない「一本釣り」で釣り上げられます。釣った魚はすぐに船上の生け簀に放たれ、生きたまま漁港に運ばれるんですよ。

漁港についた魚は、「面買い（つらがい）」という手法で取り引きされます。魚を生け簀に入れたまま、おおよその重さを想定して取引をする方法で、魚に触れることなく買われていくため、鮮度が保たれるんです。

そして、出荷時には１匹ずつ丁寧に魚の血を抜き（活けじめ）、神経を破壊して（神経抜き）、鮮度を保つそう。並々ならぬ努力があるからこそ、生で「関サバ」を味わえるんですね！

それでは、いよいよ、「関サバ」を存分に味わえるお宿の紹介へと進みましょう。

別府駅から送迎車（無料）で約20分。別府市街の喧噪から離れた静かな住宅街にある、全12室の小さなお宿です。公邸料理人の経歴を持つ料理長が作る料理に定評があり、グルメな方にぴったりの滞在先！すべての客室に半露天風呂がついているので、おいしいお料理と別府のお湯を全力で楽しめますよ。

お料理は繊細な味付けで素材の味を引き出す創作会席。旬の時期に脂がのった関サバを楽しめる「関さば姿造り」などを、季節によって楽しめます。具体的な時期などは宿に聞いてみてくださいね。

客室に付いた半露天風呂（写真）も含め、温泉はすべて24時間源泉掛け流し。「食塩泉」と「芒硝泉（ぼうしょうせん）」の2つの泉質を併せ持った、肌あたりの優しいお湯が楽しめます。保温効果があるといわれているので、関サバがおいしくなる寒い時期に、心も身体もポカポカと温まりそうです。

食事に充たされたら、畳や障子、ふすまなどが使われた和を感じるお部屋で穏やかな時間を過ごしましょう。畳を踏む感覚に、懐かしい記憶が蘇りそうです。体を包みこむ広々としたベッドでぐっすり眠って、日頃の疲れを癒してあげてくださいね。

別府駅から車で約15分。別府湾をのぞむ場所に建つホテルです。すべての客室がオーシャンビューで、遠くまで広がる海の風景を眺めれば、日頃の悩みも吹き飛んでいきます。お部屋には源泉掛け流しの露天風呂もついています。好きな時に好きなだけ温泉を楽しんで、リフレッシュしてくださいね。

夕食は、完全個室の「日本料理 玄」、海鮮料理が楽しめる「えいたろう」、カジュアルフレンチの「ビストロ　ヴァンヌーヴォ」の3つのお店から選べます。海鮮料理「えいたろう」では、生け簀からあげたばかりの魚を味わえるので、関サバ特有のぷりぷりの食感をめいっぱい楽しめます。時期なると楽しめる関サバと関アジが両方味わえる「大皿会席」で、ブランド魚を食べ比べしてみるのもいいですね。地酒や九州の銘酒とのマリアージュもたまりません♪

海を同じ目線で楽しむ大浴場もこのホテルの魅力のひとつ。海抜0mのレベルに湯船があり、肩まで浸かると海に浮いているような感覚が味わえます。デッキチェアが用意されているので、温泉で火照った体をクールダウンしながら、じっくり時間をかけて温泉と景色に癒されてくださいね。

露天風呂が付いた客室は、個性の違った14タイプが用意されています。65㎡以上のお部屋が多く揃っているので、広い空間でリラックスして過ごせます。朝、カーテンを開けると海の風景が飛び込んでくるなんてステキですよね！テラスに出て、海の音にじっくりと耳を澄ませば、気持ちが安らいでいくことでしょう。

別府駅から歩いて約15分という便利な場所にあり、豪勢な会席料理と自家源泉の美人湯が好評なお宿です。別府駅からは、鉄輪や明礬（みょうばん）方面に行く路線バスや、「地獄めぐり」を楽しめる定期観光バスが出発するので、公共交通機関で観光をしたい方にもピッタリなお宿です。

関サバ・関アジはもちろん、ふぐ、おおいた和牛も楽しめるお食事は贅沢気分に浸れますよ。旅行中に大分グルメの有名どころを制覇したい方にも、満足なラインナップなはず！洋室以外の客室では、お部屋で食事ができるので、ウエストを緩めながら、たらふく美味しいお料理を味わってくださいね♪

お風呂は屋上露天風呂と内湯があり、お肌がしっとりすべすべになるという美人湯が楽しめます。空と海を感じる開放感抜群の屋上露天風呂で、日頃の疲れを遥か遠くまでリリースしちゃいましょう。一部の客室には展望風呂や露天風呂がついているので、“お部屋でのんびり派”の方はチェックしてみてくださいね。

客室はベッドタイプの和洋室や洋室のほか、布団を敷くタイプの和室もあるので、好みのスタイルを選んでみて。景色重視の方は、大きな窓から別府湾をのぞむ「和洋室」がおすすめ。窓をのぞくようにシモンズ社製のベッドが配置されているので、開放的な景色と一緒に深い眠りにつけそうです。

湯けむりがもくもくと上がる風景で知られる別府八湯のひとつ「鉄輪温泉」で、全国でも珍しい自噴泉（自然に湧き出る温泉）を源泉掛け流しで楽しめるお宿がこちら。別府ICから車で約2分のところにあります。肌がツルっとするという美人湯は、葛湯のようにトロトロな質感。どんな肌あたりなのか、体感してみたくなりますね！

夕食は豊後の旬の食材を使った会席料理。豪華な関サバの姿造りを、オプションで頼むことができます。本館利用なら個室で味わえるので、ゆっくり味わいたい方は本館に泊まるのがおすすめ。朝食は、温泉蒸気で蒸し上げる別府名物「地獄蒸し」でヘルシーに。野菜の旨味の濃さに驚きますよ！

そして、実際に地獄蒸しを体験できるのもこのお宿の楽しいところ。高温で短時間で蒸し上げるので、素材の旨味がギュッと凝縮します。油を使わず、余計な油分も落ちるのでヘルシーなのも嬉しい。旅のいい思い出になることでしょう♪詳しくは宿に聞いてみてくださいね。

客室は本館と別館にあり、本館の客室にはすべて露天風呂が付いています。朝風呂に入るのが好きな方は、朝日を見ながら湯あみを楽しめる「露天風呂付き和室（A）」や「露天風呂付き和洋室（C）」がおすすめ。特に「露天風呂付き和洋室（C）」からは湯けむりが上がる別府らしい温泉街の様子も眺められ、旅に来たことを実感させてくれるはず。館内には大浴場と3種の貸切風呂（うちひとつは有料）もあるので、湯めぐりを楽しむのも一興です。

湯布院駅から車で約7分。奥由布の山の中、約1万坪の敷地にわずか18棟の客室がゆったりと配置されたお宿です。宿名の「月燈庵」の由来は、ここが「月の燈を楽しむ庵」であることから。月の明かりを頼りに、心地よい虫の音に癒される時間。しばし、携帯電話の存在を忘れてみてはいかがでしょうか？

心が弾むような見た目も美しいお料理たち。本館の食事処「月燈庵」と「星明」では、独創的な田舎料理を楽しめます。1品ずつ提供してくれるので、目の前のお料理にじっくりと向き合いながら味わえます。別注で味わえる関サバの姿造りは、記憶に残る一皿になることでしょう。そのほかにも、時期によっては関アジや城下カレイのお造りもオプションで頼めるので、大分の魚を存分に味わいたい方はお宿に問い合わせてみてくださいね。

お部屋はすべて露天風呂付き。温泉をひとり占めするのも幸せですが、ぜひ大浴場や貸切露天風呂も利用してみて。写真の大浴場の露天風呂からは、雄大な由布岳がのぞめ、白滝川に沿ってある貸切露天風呂では、川のせせらぎを聴きながらお湯に浸かることができます。美しい自然の景色や音に、心がどんどんほぐれていきます。

スタンダードな客室が揃う本館は、自然の光の変化と一体化する日本建築の魅力を感じる空間。日の出や日暮れ、月明かりに照らされる夜など、自然の営みとともにシンプルに暮らすことを再認識させてくれそうです。いつもより早寝早起きをして、心を整えてみてはいかがでしょうか？

姿造りが楽しめたり、関サバをメインにしたお料理があるなど、関サバをたっぷりと味わえるお宿を選んでみました。人気温泉地「別府」「鉄輪」「由布院」のお宿で、ぷりぷりの関サバを味わい、温泉に浸かってゆったり過ごすなんて、とても贅沢な時間ですよね♪お腹も心も充たされる旅に、出かけてみてはいかがでしょうか？