「虎渓山永保寺」の紅葉は心に響く絶景。風光明媚な景色の撮影ポイントを一挙公開！

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鎌倉時代末期の正和2（1313）年、禅僧の夢窓疎石（むそうそせき）によって創建された臨済宗南禅寺派の寺「虎渓山永保寺（こけいざんえいほうじ）」。「虎渓」という名称は、この地の風景が中国廬山の虎渓と似ていることに由来するといわれています。山内には雲水（修行僧）のための専門道場があり、一般の方でも坐禅会に参加できるなどすべての方々に開かれた寺院です。

出典：k3i5iさんの投稿

敷地内にある開山堂・観音堂はいずれも国宝で、「虎渓山永保寺」の歴史を感じさせる貴重な建造物です。また、すぐれた作庭家としても知られている夢窓疎石が手がけた池泉回遊式庭園は国の名勝に指定されており、秋になると紅葉と調和してさらなる美しい風景を生み出しています。

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「虎渓山永保寺」の敷地内にはモミジやイチョウなどの植物がたくさんあり、紅葉の見ごろは例年11月中旬～下旬頃といわれています。「飛騨美濃紅葉33選」に選ばれているこちらの紅葉は、国宝建造物と紅葉のコラボレーションを見られる珍しい名所です。

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国の名勝に指定されているだけあって、どの場所でも美しい風景が広がっている「虎渓山永保寺」の庭園。今回は、SNS映えする5つの撮影ポイントを素敵な写真とともにご紹介します。

出典：PARIさんの投稿

庭園の中で、ひときわ存在感を放っているのは大きな池。こちらは臥龍池もしくは心字池といい、池の周辺のどこからでも紅葉をとてもきれいに撮影できます。水面に映る紅葉もまた、秋らしい風情を感じさせる名景です。

出典：sarasara330さんの投稿

臥龍池の中央に架かっている、無際橋と呼ばれる太鼓橋。美しいアーチが特徴的なこちらの橋は「日本百名橋」に選ばれており、背景が紅葉で彩られると風雅な雰囲気を感じさせます。

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臥龍池＋観音堂＋無際橋＋紅葉を1枚の写真に収めたら、「虎渓山永保寺」を象徴するかのようなベストショットといえそうです。

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観音堂は禅宗の伽藍の中で最も大切だとされる仏殿のことで、夢窓疎石がこの地に来た翌年に建立されています。唐様と和様を折衷させた特殊な建築様式であることなどから、国宝に指定された名建築です。また、主要な部分は比較的改修されておらず建築当時の面影を保っているため、様々な時代を乗り越えてきた観音堂と毎年新たに色づく紅葉をともに眺めるのは感慨深いものがあります。

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紅葉シーズンになると、黄金に染まる樹齢約700年の大イチョウ。こちらのイチョウは平成15年に起きた火災によってほぼ半分が焼けてしまったものの、現在は見事な枝ぶりに戻っています。

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大イチョウは、寺の台所である庫裡（くり）の玄関前にあります。樹高が約25メートルの大イチョウと和の趣きのある庫裡を組み合わせた構図で写真を撮るのもおすすめです。

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臥龍池越しにも黄金色の大イチョウを見ることができます。周囲の緑や建物の色とのバランスにより、写真を撮ると黄金色の美しさがいっそう引き立っています。

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開山堂は、足利尊氏の寄進によって1352年頃に建立されたといわれています。建立当初は夢窓疎石の坐像がまつられる祠堂(しどう)のみでしたが、その後礼堂が増築されました。臥龍池を回った奥の場所にあるので、観光客の数もやや少なめで、静かな紅葉風景を撮影することができます。

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「虎渓山永保寺」へ行くには車がベターです。中央道の多治見ICから県道381号経由で約2キロ進むと、10分ほどで到着します。70台収容できる駐車場があるのも便利なポイントです。

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電車の場合は、JR名古屋駅から多治見駅へ向かいます（快速電車で約30分）。JR多治見駅から東鉄バスの小名田小滝行きに乗り、「虎渓山」で下車。乗車時間は約10分で、バス停からは5分ほど歩きます。多治見駅から徒歩だと約30分（約2.5キロ）ですので、足に自信のある方は歩くのもおすすめです。

出典：きてれつさいさんの投稿