2020年01月12日
【2020年】岩手観光の王道観光スポットとエリアの特徴を紹介!
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の放送から一気に火が付き、今では東北の中でも人気の観光スポットとなっている岩手県。東は太平洋を臨み、海の幸が豊富なグルメエリアである一方で、西側は北上山地など美しい山が並ぶ自然豊かな地域です。ただそれだけ広いエリアなので、ぜひ計画的にしっかり楽しんでもらえるよう岩手県のアレコレをお伝えします♪
目次
「岩手県」は、本州最北端「青森県」のすぐ下、太平洋側にあります。北海道に次いで2番目に面積の広い都道府県なので、その分海・山・川・平野と自然も豊かなので美しい景色がそこかしこで見られます。また広い土地を使った農業も盛んなので、魚介も山の幸もなんでも美味しいというグルメなエリアでもあります。
遠いようで近い岩手県。実は、盛岡までは東京駅からなら新幹線利用で2時間ちょっとで行けてしまうんですよ。しかし、知っている観光地はたくさんあるけれど、まだ行ったことが無いという方も多いのでは?そこでおすすめの時期やスポット、注意することなどをご紹介していきます。中心地からでも移動時間は少ないので2泊3日あれば十分に満喫できますよ。
自然豊かな地域だからこそ四季折々の魅力がありますが、元岩手県民の筆者がおすすめするのは初夏から夏にかけてです。夏に向けてたくさんの植物が育ち、美しい緑と青空のコントラストはとても美しいです。何より過ごしやすいのですよね。もちろん春は桜、秋は紅葉、冬はわかさぎ釣りにこたつ電車など、どの季節も魅力的なポイントはあります。
盛岡市内はバスやタクシーでも便利に移動ができますが、広大な岩手県内を巡るにはレンタカーがおすすめです。ただ有名な観光スポットへは送迎バスなどもあったりと便利なので、状況に応じて活用するといいですよ。
レンタカーの一番のメリットはどこでも自由に車を止めて、散策したり写真を撮れるところ。夏休みのハイシーズン以外は道路もさほど混雑していないので、のんびり走ることができるので安心してくださいね。しかし、都心など降雪の少ない地域から行く人は雪道に注意が必要です。また、南北は高速道路も整備されており移動しやすいですが、反対に東西の移動は時間がかかるので、どこを周るかなどは事前にプランニングをしっかりしておきましょう。
車での移動が多い前提なので、多少荷物になっても問題ありません。朝晩で温度が変わる場所もあるので、どの季節も調整できる服装が好ましいでしょう。雪のシーズンなどは防寒をしっかりするのがおすすめです。また、車での移動で気をつけるところは、八幡平など山間部を走る時にはお店がない区間もあるので、飲み物などを常時持っておくと良いですね。
それでは岩手県内に各地域のおすすめスポットを見ていきましょう。旅行に日取りや時間に合わせて気になるスポットを組み合わせて行く場所をチョイスしてくださいね。
岩手県の県庁所在地であり文化や経済の中心地、「盛岡」。明治から昭和初期にかけて建てられた建物が多く、レトロな街並みが楽しめるエリアです。流行の「インスタ映え」するポイントもたくさんありますよ。
●旧盛岡銀行本庁舎
どこかで見たことがある雰囲気ですよね?そう、東京駅丸の内駅舎に似ています。実は、「辰野金吾」さんという同じ方がデザインされているのです。明治44年に建てられ、長らく盛岡銀行に本庁舎として使われていました。現在は「岩手銀行赤レンガ館」として、当時の様子を知れる見学施設になっています。
岩手銀行赤レンガ館の詳細情報
●紺屋町番屋
こちらは明治24年に建てられた「紺屋町番屋」。いまでいう消防署で、街の様子を見るために櫓が組まれています。赤い屋根が特徴的で、洋風の良さを取り入れた建物です。
紺屋町番屋の詳細情報
●鉈屋町
続いては鉈屋町の番屋です。黒ベースで先ほどの番屋とはイメージが違いますがこちらもレトロでおしゃれです。
鉈屋町は、明治時代に建てられた盛岡町家が立ち並び、風情ある街並みです。タイムスリップしてきたかのような風景を見ることができます。休憩は古民家カフェに立ち寄るのもいいですね。
大慈寺 鉈屋町界隈の詳細情報
大慈寺 鉈屋町界隈
- 住所
- 岩手県盛岡市鉈屋町
- アクセス
- JR盛岡駅 バス 15分 南大通り二丁目バス停 徒歩 5分 JR盛岡駅 タクシー 15分 盛岡南I.C 車 20分
- 営業時間
- 10:00〜16:00
- 定休日
- (水) 年末年始
岩手と言えばグルメも魅力ですが、なにはともあれ有名なのが三大麺。みなさんは全て言えますか?ぜひ3つとも現地のおいしさを満喫してくださいね。
●盛岡冷麺
まずは「盛岡冷麺」。片栗粉とジャガイモのでんぷんから作られたコシの強い麺と、あっさりスープが特徴です。昭和29年に朝鮮半島から来た店主が「食堂園」を開き、そこで考案したのが発祥といわれています。当時はそば粉を使用し黒っぽかったため評判が悪かったんだそう。改良をかさねて現在の形へとなりました。
●じゃじゃ麺
続いては「じゃじゃ麺」。元祖の店「白龍」の店主が、中国で食べた家庭料理を再現したのが始まりといわれています。小麦粉から作られた平打ちの麺にコクのある肉味噌が乗っているのが盛岡流です。お好みでラー油やおろしニンニクなどで味を変化させるのがおすすめ。
●わんこそば
そして忘れてはいけないのが「わんこそば」。起源はなんと400年も前といわれています。”わんこ”とは”お椀”のことで、一口サイズのお椀にそばを次々に入れて食べる文化は、次に紹介する花巻発祥なのだとか。そばだけを永遠と食べるのではなく、実はマグロやなめこおろし、いくらに浅漬けなど、さまざまなトッピングがあるのが特徴です。
もう一つ忘れてはいけないのがお土産ですよね!一番の中心地盛岡で買うのがおすすめですよ。そこで、もらって嬉しい「はずさない岩手のお土産」を2つほどご紹介します。
●かもめの玉子
まずは定番中の定番、かもめの玉子。子供から年配の方まで多くの方に愛されている銘菓ですよね。岩手のお土産としての知名度もあり、安定感抜群です。駅や空港、スーパーなど旅行中、どこでも買えるのも実は便利です。
●小岩井農場ブランド
もう一つは小岩井農場ブランドのヨーグルトなど乳製品もおすすめです。小岩井農場の魅力はのちほど紹介しますが、こちらも有名なブランドであり、まさに出来立て新鮮なお土産なのが嬉しいポイントです。
岩手に行ったことがなくても「小岩井農場」は多くの方が耳にしたことがあると思います。スーパーなどでも「小岩井ブランド」の乳製品などがたくさん店頭に並んでいるので、見たことや買ったことがある人も多いのでは?アクセスは電車なら盛岡駅からJR田沢湖線を使って10分ほどで行くことができます。車なら東北自動車道盛岡ICから30分ほどで行くことができます。
およそ3000ヘクタールの広大な土地で、見学ツアーや動物に触れ合うことができるレジャースポットです。自然がたくさんあり、春には桜並木がとてもきれい!
牛舎見学やヒツジショーなどを楽しむことができます。
都会では絶対できないようなアクティビティがてんこ盛り。トラクターに乗って園内を走ったり、馬や牛、羊とふれあったり、夜はスターウォッチングもあります。ちびっこも大喜び間違いなしです。
小岩井農場まきば園の詳細情報
小岩井農場まきば園
- 住所
- 岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1
- アクセス
- 雫石駅 車 20分 8km 盛岡駅 バス 35分 東北道盛岡IC 車 15分 12km
- 料金
- 【料金】 大人: 800円 入園料 子供: 300円 入園料(5歳〜小学6年生)
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のどかな自然の中で丸1日遊べる♪岩手「小岩井農場」
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盛岡から南へ車で1時間ほど走ると花巻(はなまき)市があります。こちらは「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」などの童話で知られる宮沢賢治の故郷です。市内各所には宮沢賢治にゆかりのスポットが点在しているんですよ。おすすめを少しご紹介します。
賢治の世界をモニュメントやジオラマで表したスポットで、童話の世界を体感することができます。「ファンタジックホール・宇宙の部屋・天空の部屋・大地の部屋・水の部屋」の5つのゾーンに分かれていて、約15分ほどで見て回れます。眺めているだけでわくわくするような、なんだか子供に帰れる気がしますね。
賢治の学校の詳細情報
賢治がよく訪れた胡四王山の中腹にあり、367段もの階段を上った先にあります。2015年には32年ぶりに展示物がリニューアルされ、7部門にわけて視聴覚的に体感することが出来ます。
館内は撮影禁止ですが、賢治の直筆の原稿や映像資料、チェロなどが置かれていてのんびりまわって2時間ほども楽しめます。すぐ近くには「注文の多い料理店」に登場するお店をイメージして作られた「山猫軒」があります。食事休憩にぜひ使いたいところです。
宮沢賢治記念館の詳細情報
宮沢賢治記念館
- 住所
- 岩手県花巻市矢沢1-1-36
- アクセス
- 新花巻駅からバスで5分
- 営業時間
- 8:30〜17:00
- 定休日
- [12月28日〜1月1日]
- 料金
- 小学生 150円 高校生 250円 大学生 250円 大人 350円 中学生 150円
イーハトーブ館は宮沢賢治の作品や論文がたくさん展示されている博物館で、アニメーションの上映や企画展も行っています。
宮沢賢治ファンなら誰でも入場できます。無料で入れるスポットは、旅行時に嬉しいですね。
宮沢賢治イーハトーブ館の詳細情報
平安時代はこのあたりを奥州藤原氏が治めていました。仏教の浄土思想の考えに基づいて、全盛期には40ものお堂や塔があったそうです。平泉は平成23年に、「『平泉』仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」として、世界文化遺産に登録されています。
平泉 仏国土(浄土)を表す建築 庭園及び考古学的遺跡群の詳細情報
藤原三代の棺を納めている、天治元年(1124年)に上棟された「金色堂」。この辺は金の産地として有名だったことから、黄金文化が栄えていたそう。そのため、お堂の中や外は金箔張りという豪華絢爛な「皆金色」の阿弥陀堂です。
中尊寺の詳細情報
中尊寺
- 住所
- 岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関202
- アクセス
- 平泉駅 バス 5分 岩手県交通:一関前沢線 中尊寺バス停下車 東北自動車道平泉前沢IC 車 6分 3.4km 東北自動車道平泉SIC 車 5分 3.2km
- 料金
- 【料金】 金色堂・讃衡蔵拝観料 大人: 1,000円 高校生: 700円 中学生: 500円 小学生: 300円
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もう一つ、自然豊かな岩手だからこそその雄大さを満喫できるスポットが「八幡平」です。岩手県と秋田県にまたがる奥羽山脈の一部で、初心者でも楽しめるハイキングコースなども整備されています。
八幡平は温泉郷としても有名なので、ハイキングや運転で疲れた身体を癒すのにおすすめです。秘湯めぐりをするのもいいかも。
八幡平 (岩手)の詳細情報
岩手に観光へ向かう前に知っておくと便利な情報をちょっとだけ紹介します。
岩手県の面積は神奈川県の6個分もあるのです。その分移動が大変だったり、場所によって天気が大きく違うので計画的な旅行にしたいですね。
広い岩手県ゆえに新幹線が停車する駅は「一ノ関」「水沢江刺」「北上」「新花巻」「盛岡」と5つもあります。プランによっては県内での新幹線に移動もあるかと思いますが、新幹線や便によって停車駅がまちまち。全てに停車するのは『やまびこ』だけなので、目的の駅が停車駅かは事前にしっかりチェックしましょう。
東京駅から盛岡駅まで新幹線が一番便利です。便によっては最短で2時間10分ほどで行くことができますし、本数も多いのが特徴です。何より駅弁を楽しみながらの旅行は最高ですよね!
「いわて花巻空港」があり、「大阪国際空港(伊丹空港)」や「名古屋飛行場(県営名古屋空港)」と空の便で結ばれています。1時間少々なのでアッという間。時期によっては新幹線よりお得なプランもあるようです。
岩手の観光スポットと王道プランはいかがでしたか?北海道に続く2番目の広さを持つ岩手だからこそ、きちんとしたプランニングが必要でしたね。盛岡しか知らなかった…なんていう人も、色々と周ってみたくなったのではないでしょうか♪この記事を参考にして、素敵な思い出作りを岩手でしてくださいね。