2018年02月27日
富山といえば薬!「池田屋安兵衛商店」でその原点にふれてみよう
富山の薬は有名ですね。富山市にある池田屋安兵衛商店は、富山の薬製造の技術をいまに伝える和漢薬種問屋の老舗。風格ある白壁土蔵の建物、古い道具や看板なども随所に置かれた店内、そしてレトロなパッケージのお薬の数々…タイムスリップしたような感覚が楽しめます。とても人気のスポットですので、富山の旅のプランに加えてみてはいかが?丸薬製造機による丸薬作りなども体験できますので、是非!
創業昭和11年の和漢薬種問屋。江戸時代に富山で誕生した胃腸薬「反魂丹(はんごんたん)」の製造を戦後まもなく始めた老舗です。富山の伝統の薬製造の技術をいまに引き継ぎ、現代の人々にも通用する新しい形の和漢薬として復活させています。お店では、自社製の和漢薬や薬草茶などを販売。薬の本場の薬問屋を訪れてみるのも、富山らしい旅行になるのではないでしょうか。
富山藩二代目藩主、前田正甫(まさとし)公は、薬草の研究家として知られており、立派な薬草園まで持っていたとか。そして、備前の医師から反魂丹の作り方を伝授され、城下の薬種商、松井屋源右衛門に製造を命じたのが始まり。いまでも富山の置き薬は有名ですが、江戸時代から富山には薬製造の技術が根付いていたようですね。
池田屋安兵衛商店の店舗は、富山市の中心市街地で最も古い木造建築物のひとつ。白壁と瓦の土蔵造りの風格あるたたずまいが印象的で、越中反魂丹と染め抜いたのれんも店の歴史を感じさせます。また、かつての生薬倉庫などを吹き抜けにした店内は、柱や梁を生かした重厚な造り。金(きん)看板や、実際に使用されていた道具なども展示されています。
体に優しく安心だといわれる和漢薬。池田屋安兵衛商店には、胃腸薬として知られる反魂丹をはじめ、どうき・息切れなどに効果があるといわれる「六神丸」や、便秘に悩む方におすすめの「通じ丸」、腰やひざの痛みを和らげてくれるといわれる「神経痛リウマチス湯」など、さまざまな種類が揃っています。専門の薬剤師によるカウンセリングも行っているそうです。
池田屋安兵衛商店の店内では、かつての丸薬製造機を使った、丸薬づくりのデモンストレーションを行っており、希望すれば無料で体験をすることもできます。一見簡単そうですが、なかなかむずかしいようですよ。富山旅行の思い出に、ぜひ挑戦してみてください。
池田屋安兵衛商店の2階には、漢方の考えによる食の提案をするレストラン「薬都」があります。かつて製薬所だったお部屋で、本格的な薬膳料理が楽しめます。薬膳料理というとくせがあるように思われがちですが、こちらのお料理はとくに薄いということもなく、とても美味しいそうですよ。人気の健康膳は、前日までに電話予約が必要。ただし、玄米膳・しゅうまい膳のランチは予約がいらないそうです。野草茶や野草アイスクリームなどもぜひどうぞ。
健康膳 薬都の詳細情報
健康膳 薬都
西町、中町、上本町 / 薬膳、オーガニック、カフェ
- 住所
- 富山県富山市堤町通り1-3-5 越中反魂丹本舗 池田屋安兵衛商店 2F
- 営業時間
- [月] 11:30 - 14:00 [火] 定休日 [水] 定休日 [木] 11:30 - 14:00 [金] 11:30 - 14:00 [土] 11:30 - 14:00 [日] 11:30 - 14:00
- 定休日
- 火曜日、水曜日
- 平均予算
- ¥2,000~¥2,999
富山は、これからいい季節を迎える人気の観光地。グルメなども楽しみですが、富山ならではの“薬”にかかわるスポットを訪れるのもおすすめです。池田屋安兵衛商店が伝える、富山の薬の原点を知ると、いままで見えなかった本当の富山が見えてくるかもしれませんね。
池田屋安兵衛商店
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