2018年07月31日
【波照間島】「何も無い幸せ」にきっと気づく。一人旅にオススメの観光スポット7選
国内の有人島の中で、最南端に位置する沖縄県・波照間島。「ハテルマブルー」という名前が付くほど美しい海や、日本で最多の星座を観測できる星空など魅力満載で、一人旅にぴったりです。ただ、フェリーの欠航率が高いなどの噂から、なかなか行く勇気が出ない…という方もいるのでは?そんなことはありません。ポイントさえ押さえれば、安心して旅を満喫できます。実際に行ってきた筆者が、この島の魅力&楽しむためのコツをお伝えします。
海がきれいな場所は、日本にたくさんあります。ただ、沖縄にある日本最南端の島「波照間島」の海には、他のどこの海とも違う、胸にぐんと迫ってくるような美しさがあるんです。その海の色には“ハテルマブルー”という名前が付けられるほど。誰かと行っても楽しい場所ですが、初めて訪れるなら、言葉にならない感動を十分にかみしめられる一人旅がオススメ!
波照間島では、日没後にも素晴らしい景色を見ることができます。なんと、日本で観測できる88星座のうち、最多の84星座をここで観測できるんです。一生忘れられない景色に出会いに行きませんか?
現在、波照間島に行くための交通手段はフェリーのみ。東京からは、石垣島への直航便に乗り、離島ターミナルからフェリーに乗り換えて行くのがオススメです。ただ、最南端というだけあり、石垣島からでも60分ほどかかります。決して近くはない距離ですが、それでも波照間島の魅力にとりつかれてリピーターになる人が続出しているそうです。
波照間島のベストシーズンは目的によって異なります。海水浴なら、5~9月頃が水の冷たさを感じにくいのでオススメです。また、沖縄でしか見ることのできない「南十字星」を観測したいなら、4月~6月がベストシーズンです。海はいつでもきれいですが、最高のハテルマブルーを見たいのなら日差しが最も強い8月に行ってみましょう。
なんくるないさ〜という声が聞こえてきそうな、のんびりとした空気感は波照間島の魅力の一つ。ただ、電車が分単位できちんと到着するような生活に慣れている都会人には、戸惑うこともあるかもしれません。予測不可能な波照間旅に備えておくために、知っておくと便利な情報をまとめてみました。
波照間行きのフェリーは欠航率が高いのが難点です。天気が良くても、風が強いと欠航になることも。そんな時は、貨物船の「フェリーはてるま」を使う手があります。こちらは客船が欠航していても運行している可能性大!客船と比べて揺れが激しいのと、所要時間が2時間半ほどと長いので、酔い止めは必ず持っていきましょう。
雨や曇りの日でも波照間の海は十分きれいですが、圧倒的に美しい景色を見るには晴れの日が◎。また、満点の星空を見るためにも天候が肝心です。島の天気は直前まで予測不可能なところがあるので、波照間島、またはアクセスの良い石垣島で、何泊かするのがオススメです。
島内のショップやレストランは、定休日以外に閉まっていることがざらにありますし、12時~15時頃はお昼休みで開いていないところが多いです。必要なものやカップラーメンなどの軽食は、なるべく島に来る前にそろえておきましょう。島内にコンビニはありませんが、写真の「名石(ないし)共同売店」は7時~21時まで営業しているので便利ですよ!
これが、はるばる来た人の心を一瞬にして惹きつけてしまう海景色!抜群の透明度と見事なブルーのグラデーションは、形容しがたい美しさです。ビーチには日陰が少ないので、レジャーシートと日傘を持参した方がベター。広大な海をゆっくり眺めれば、それだけで疲れが吹き飛びそうです。
ハテルマブルーを見たら海に入りたくなること間違いなし♪海水の透明度が高いため、海に潜るとかなり遠くまで見渡せます。浜からは浅瀬がしばらく続いているので、泳ぐのが苦手な人も十分に楽しめますよ。シュノーケリングならかわいいウミガメにも会えちゃうかも?
ニシ浜は夕日の観賞スポットでもあります。雲の少ない日にはまぶしいほどに輝く夕日を楽しめます。
ニシ浜の詳細情報
バス停のようなかわいらしい看板が目印の「パーラーみんぴか」は、ニシ浜から自転車で3分ほどのところにあります。店内からの“ニシ浜”の眺めと、ふわふわの特大かき氷が大好評!ハイシーズンには行列ができるほどの人気カフェなんです。
かき氷は「一人で食べ切れるかな?」と不安になる大きさですが、氷がふわふわなのでペロリと食べられます。色々なフレーバーの中でも特に人気なのは「黒みつスペシャル(写真)」。沖縄一の品質とも言われる波照間産の黒糖をふんだんに使い、きな粉と練乳を組み合わせた一品です。甘いながらも後味がスッキリしていて、やみつきになってしまいそう!暑さで弱った体に染み渡ります。
オープンテラスからは美しいニシ浜が見えます。この景色と冷た~いかき氷の組み合わせは最高!カレーなどの軽食を味わえるのもうれしいですね。運が良ければ、波照間島でしか生産されていない泡盛「泡波」も飲めるかもしれません。
パーラーみんぴかの詳細情報
ニシ浜の反対側にある「高那崎」は、日本有人島の最南端の場所。ニシ浜の穏やかな雰囲気とは対照的に、ゴツゴツとした断崖絶壁の岩に荒々しく波が打ち付ける様子はスリル満点です!
近くには、フォトスポットとして大人気な「日本最南端の碑」が建っています。この碑のはるか向こうにはフィリピンがあるそう。女一人、海絶景を好きなだけ眺めてくださいね。
手付かずの荒々しい自然と、何にもさえぎられずにどこまでも続く海…。自分は今、日本の“最果て”に立っているんだ!と痛感することでしょう。濃紺の海の美しさが胸に迫ってきます。
高那崎・日本最南端の碑の詳細情報
次は波照間島の絶品グルメをご紹介。「海畑」では代表的な沖縄グルメ“ソーキそば”が食べられます。旅客ターミナルの中にひっそりとたたずむお店ですが、波照間No.1の呼び声もあるほど!地元の方もよく訪れているんだとか。
だしが効いたちょっと濃いめのスープと細めの平麺、ほろほろの柔らかいソーキ(豚の骨つき肉)のバランスが絶妙!出発の日は余裕を持って早めにターミナルに到着し、フェリーを待ちながら絶品そばを味わってみてはいかがでしょうか?
海畑は、波照間島産の泡盛「泡波」が安く飲めることでも密かに人気を集めています。なかなか手に入りにくいことから「幻の泡盛」とも呼ばれているお酒は、ソーキそばと相性抜群ですよ。
海畑
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
コート盛は、琉球王朝時代に作られた高さ4mほどの遠見台。外国船などの来訪を監視し、何か異常があれば、八重山諸島を管轄している石垣島に向かって烽火(のろし:煙や火)を上げる役割を果たしていたそうです。サンゴ石を積み上げて作られた台はフォトジェニックです。
一見すると低い台に見えますが、島内には高い建物がほとんどないため、ニシ浜とその先にある西表島までしっかりと見えます。ビーチで見るのとはまた一味違う、広大な海景色を楽しめますよ。
コート盛は、夕日鑑賞の隠れた名スポットでもあります。オフシーズンには、運が良ければここで美しい夕日を独り占めできちゃうかもしれません。
コート盛の詳細情報
実は、波照間島には知る人ぞ知るビーチがあるんです。それが「ぺー浜」。入口が“けもの道”のようになっていて少し分かりにくいものの、“ニシ浜”に劣らないハテルマブルーを見ることができます。ハイシーズンでも混雑しにくいのはうれしいですよね。
ニシ浜からは自転車で5分ほどで行けます。ちなみに、こちらも“夕日スポット”として知られています。遊泳は禁止なので、一人でのんびりと海や夕日を眺めたい方にぴったりです。
ペー浜の詳細情報
波照間島は、緯度が高いことや空気が澄んでいること、街灯が少ないことなど、星を見るための好条件がそろっている場所。お天気に恵まれれば、まさに「星降る夜」を体験できちゃいます。星や月の明るさにきっと驚きますよ。特に“南十字星”については、波照間島が日本で最も観測しやすい場所と言われています。
時期によっては天の川も肉眼で見ることができます。スタッフさんのガイドを聞きながら、日本一の星空を楽しんでくださいね。ただし、観測タワーまでの公的な交通手段はありません。徒歩や自転車で行くのは暗くて危険なので、送迎プラン付きの宿をチョイスするのが◎。
波照間島星空観測タワーの詳細情報
その他、観測地点と宿を結ぶ送迎込みの「星空ナビゲーション」を利用するのも一つの手です。プロの解説を聞きつつ、サマーベッドに横たわって星空を眺めることができますよ。高画質カメラによる写真撮影サービスも利用可能。星空を背景に、思い出に残る1枚を撮影してもらいませんか?
星空ナビゲーション★南十字
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息をのむほど美しい海の色や星空。暖かくて気さくな島の人たちとの出会い。波照間島は、都会に比べると確かに不便なところも多々ありますが、ここに来るとそれすらも魅力に感じられるはず。きっと生涯忘れられないような思い出ができますよ!