2019年06月29日
宇治でゆったり自分を見つめる。一人旅におすすめ観光スポット8選
「このままの私でいいのかな?」今の自分や将来の自分について、悶々としてしまう時ってありますよね。そんな時には京都の“宇治”へ自分探しの旅に出かけましょう。宇治は「源氏物語 宇治十帖」にも登場した自然溢れるスポット。「源氏物語」に関するスポットで昔の歴史と自分の今を重ねてみたり、自然溢れる光景に癒されながら昔ながらのグルメを味わったりと、一人で堪能できるスポットがいっぱいあります。静かな宇治で、自分自身を見つめる時間を作ってみては?
自分に自信がもてないと思ったり、ずっと変わっていない自分がいると気づいた時など、「このままの自分でいいのかな」と考える時ってありますよね。今の自分や将来の自分について考えると、少し不安になることも。そんな気持ちになったら、今の自分を見つめる時間を作ってみてはどうでしょうか?
自分を見つめる時間を作るなら、日常を離れて旅に出るのが一番。日常の慌ただしさに気を取られず、まっすぐ向き合えますよ。おすすめの旅先は、京都府宇治市。旅行先で有名な京都にありながら、観光地の喧騒とは違った不思議な空気感がある場所です。歴史あるスポットが多く、昔の人と今の自分をじっくり比べられ、自分を見つめ直すことができますよ。ここでは、一人でゆっくり過ごせるおすすめスポットを紹介していきます。
ここでは、宇治市にある観光スポットをご紹介。世界遺産である「平等院」や千年の時を感じられる「宇治市源氏物語ミュージアム」など、見所満載です。一人でじっくり堪能すれば、心がクリアになって自分自身についての答えが見つかるかもしれませんよ。
宇治の中心にそびえ立つ「平等院」。10円玉に描かれている「鳳凰(ほうおう)堂」があり、「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されています。「鳳凰堂」の壁や柱には、極楽浄土の光景が描かれていますよ。「鳳凰堂」や庭園は、極楽浄土の光景を再現していて美しいです。
全てに満たされ不満がないイメージがある平安貴族ですが、実は本当の意味では満たされていなかったとか。光が見えない先に不安を抱え、来世に期待したため、非現実の世界もある極楽浄土を再現したそうです。どんな気持ちだったのか、目に見える形にすることで何を思ったのか、この「平等院」を見ることで感じてみては?
平等院の詳細情報
平等院
- 住所
- 京都府宇治市宇治蓮華116
- アクセス
- その他 ◆京阪宇治線「宇治」駅下車、徒歩10分◆JR奈良線「宇治」駅下車、徒歩10分
- 料金
- 【料金】600円 庭園+ミュージアム鳳翔館、大人600円、中高生400円、小学生300円
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京都には「花寺」と呼ばれるお寺がたくさんあります。中でも、「三室戸寺(みむろとじ)」はあじさいが素晴らしいことで有名。50種1万株のあじさいがところ狭しと咲いていて、見ているとほっこりしてしまいます。モヤモヤした心が落ち着いてきますよ。あじわい以外にも四季折々の花を愛でることができますので、色々な美しい花を観察してみましょう。
あじさいの見ごろは、6月~7月初旬まで。境内の遊歩道を歩くと、これでもかというほどにあじさいが目に入ります。種類も多彩で、色んな表情を楽しむことができるので飽きることなく自然に触れることができるんです。
「ハート型のあじさい」に注目♡青やピンクがあり、青のあじさいは「願いが叶う」、ピンクは「恋が成就する」とされています。ご利益にあやかりたいですね。万が一見つけられなくても、ハート型あじさいのお守りを授与してもらえるので安心してくださいね。
三室戸寺の詳細情報
風光明媚な宇治は、平安時代の貴族社会を描いた「源氏物語」の主要舞台として選ばれています。全編54帖ある「源氏物語」。うち44帖までは、宮廷での華やかな恋愛模様を描いています。最後の10帖は、しっとりとした悲恋のお話。その主要な舞台が宇治の地に設定されていることから、「源氏物語 宇治十帖」と呼ばれています。「源氏物語ミュージアム」では、模型や映像により「源氏物語 宇治十帖」の世界を分かりやすく紹介していますよ。
模型がリアルで、タイムスリップしたかのよう。平安時代の様子を通じて、今の自分の暮らし方について考えされられます。こちらでは、のぞき窓からすだれの向こうを見る「垣間見(かいまみ)」体験ができます。御簾ごしに男女が言葉を交わし、直接会話ができるのは夫婦となった時だけ。そんな厳しい掟の中で生きた貴族の生活を、実際に肌で感じられますよ。
JR奈良線宇治駅に降りると、商店街がズラリと並びなかなかの賑やかさ。その中を抜けると、紫式部の像が目に入ります。「源氏物語」の作者ですね。女子の一人旅を見守るがごとく鎮座していますよ。こちらで写真を撮って、旅を始めてもいいですね。
宇治市源氏物語ミュージアムの詳細情報
宇治市源氏物語ミュージアム
- 住所
- 京都府宇治市宇治東内45-26
- アクセス
- その他 ◆京阪宇治線「宇治」駅下車、徒歩8分◆JR奈良線「宇治」駅下車、徒歩15分
- 営業時間
- 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始 9時〜17時(入館は16時30分まで)
総門は龍の口に見立ててあったり、屋根の上には架空の生き物「魔伽羅(まから)」が空に飛び出すかのように乗っていたり、「ここって京都?」と首をかしげてしまうアジアンテイストが魅力の「萬福寺(まんぷくじ)」。ここは中国式のお寺で、いるとなんとも不思議な気分になってしまいます。
「卍字くずし」のデザインや桃が彫られた扉など、中国っぽさがあちらこちらに見受けられます。日本の寺院では見かけないデザインを発見すると、面白いですよ。
こちらは「カイパン」。「カイパン」は木魚の原型とも言われているもので、大きな音を鳴らすための道具です。魚がくわえている玉は、貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)の三毒だとも言われるかたまり。仏教でいう3つの煩悩で、貪=欲、瞋=怒りの心、癡=愚痴です。「カイパン」は煩悩の玉を吐き出そうとしている姿といわれ、見つめている自分も煩悩を吐き出せそうな気持ちになれます。
黄檗山萬福寺の詳細情報
黄檗山萬福寺
- 住所
- 京都府宇治市五ケ庄三番割34
- アクセス
- その他 ◆JR奈良線「黄檗」駅、または京阪宇治線「黄檗」駅下車、徒歩5分◆京滋バイパスの滋賀方面からは「宇治東」ICから5分、大阪方面からは「宇治西」ICから10分
- 料金
- 【料金】 大人: 500円 大学生・高校生500円、 中学生・小学生300円
宇治の自然の中を歩いて、京都の歴史を肌で感じたところで「食べ歩き」へシフトチェンジしましょう。宇治はますが、食べ歩きの街としても有名。考えて考えて…たまった疲れを美味しいもので取り除きましょう。お茶を使ったスイーツやグルメがたくさんありますが、中でもおすすめのお店を紹介します。
創業は平安時代という、老舗の甘味屋「通圓(つうえん) 宇治本店」。昔から、旅人を癒してきた茶屋なんです。京都府の文化財でもあり、江戸時代の町家の遺構を残す貴重な建物。宇治橋の東たもとにあるので、観光しながら立ち寄るには最適な場所にありますよ。
店内には、明治時代に使われていた「茶つぼ」や豊臣秀吉が千利休に作らせた「釣瓶(つるべ)」などがありますよ。「茶つぼ」はお茶の保管するつぼ。「釣瓶(つるべ)」は水をくむための道具。昔の道具を見つつ、ここでゆっくりとした時を過ごしましょう。
抹茶ソフトは、店内で味わう奈良ほうじ茶付きになります。テイクアウトも可能なので、宇治の風を感じながら味わうのも素敵ですね。
通圓 宇治本店の詳細情報
通圓 宇治本店
宇治(京阪)、三室戸、宇治(JR) / 甘味処、和菓子、カフェ
- 住所
- 京都府宇治市宇治東内1
- 営業時間
- [月] 09:30 - 17:30 [火] 09:30 - 17:30 [水] 09:30 - 17:30 [木] 09:30 - 17:30 [金] 09:30 - 17:30 [土] 09:30 - 17:30 [日] 09:30 - 17:30 ■ 営業時間 [電話注文] 10:00~17:00(※平日のみ) ■定休日 無休
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
宇治には茶団子のお店が多く、そのお店ならではの個性豊かな味を楽しめます。おすすめは「宇治川餅本店」の茶団子。抹茶とほうじ茶の2種類があり、1本50円ほどとリーズナブルなんです。
甘さは控えめで、お茶の香りがふんわりと香ります。むっちりした歯ごたえに濃厚なお茶のうま味が口いっぱいに広がるので、満足度も高いですよ。お茶の味をしっかり感じられて、「宇治に来たな」と旅気分を高められます。
宇治川餅 本店の詳細情報
宇治川餅 本店
宇治(JR)、宇治(京阪)、三室戸 / 和菓子
- 住所
- 京都府宇治市宇治妙楽180-4
- 営業時間
- [月] 07:00 - 17:00 [火] 07:00 - 17:00 [水] 07:00 - 17:00 [木] 07:00 - 17:00 [金] 07:00 - 17:00 [土] 07:00 - 17:00 [日] 07:00 - 17:00
- 平均予算
- ~¥999
安政元年創業の「中村藤吉」は、宇治に本店、平等院店、京都駅等に店を構える老舗のお茶屋さんです。こちらでは、一風変わった抹茶スイーツを味わうことができるんです。場所は、JR奈良線 宇治駅から歩いて1分ほどです。
人気の「生茶ゼリィ」は竹の容器に入っていて、抹茶ゼリーと白玉、あずきが絶妙にマッチしています。濃厚な抹茶に、ファンが多く、行列ができている日も多いですよ。食べるとさっぱりして、癒されます。
テイクアウト用の「生茶ゼリイ」もあり、抹茶・季節限定の新茶・ほうじ茶の3つから選べます。店内が人でいっぱいだったら、テイクアウトするのもありですね。テイクアウトは、自分自身で甘さの調整ができるのが嬉しい!
中村藤吉本店 宇治本店の詳細情報
中村藤吉本店 宇治本店
宇治(JR)、宇治(京阪) / 甘味処、カフェ、麺類
- 住所
- 京都府宇治市宇治壱番10
- 営業時間
- [月] 10:00 - 17:00(L.O. 16:30) [火] 10:00 - 17:00(L.O. 16:30) [水] 10:00 - 17:00(L.O. 16:30) [木] 10:00 - 17:00(L.O. 16:30) [金] 10:00 - 17:00(L.O. 16:30) [土] 10:00 - 17:00(L.O. 16:30) [日] 10:00 - 17:00(L.O. 16:30)
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ¥1,000~¥1,999
スイーツだけではお腹を満足させることはできませんよね。そんな時には、ホクホクのコロッケはいかがでしょうか。「中村藤吉本店」のすぐ側にあるので、はしごしやすいです。
こちらでは注文後に揚げてくれるので、ホカホカのコロッケを食べることができるんですよ。定番の「肉入りコロッケ」はもちろんですが、「抹茶コロッケ」なんてめにゅーもあります。迷ってしまいますね。
粗目のパン粉を使うので、サクサクな食感。「抹茶コロッケ」は通常のコロッケよりもコクがあり、香りもするので女性に人気ですよ。ほんのりとした甘みがする「抹茶コロッケ」には、はちみつが隠し味に入っているそう。味の深さに満足度が高い一品です。
肉のはりよしの詳細情報
肉のはりよし
宇治(JR)、宇治(京阪) / 惣菜・デリ、コロッケ
- 住所
- 京都府宇治市宇治壱番14-2
- 営業時間
- [月] 09:30 - 19:00 [火] 09:30 - 19:00 [水] 09:30 - 19:00 [木] 09:30 - 19:00 [金] 09:30 - 19:00 [土] 09:30 - 19:00 [日] 09:30 - 19:00 ■定休日 無休
- 平均予算
- ~¥999
京都市内とは違い、穏やかで落ち着いた空気が味わえる「宇治」。自分を見つめる旅をするなら、歴史と自然が溢れる「宇治」がおすすめですよ。当時の人たちの歴史と自分を重ねたり、昔ながらの味をじっくり楽しめば、新しい自分の魅力を再発見できるかも。また、「このままでいいや」なんて安心できたり。悩んだらふらっと宇治に来て、ゆっくりとした時間を過ごしてみてください。