2020年10月15日

桜やあじさい、紅葉…北鎌倉「明月院」で季節に向き合う一人旅
北鎌倉駅から徒歩約10分の場所にあるお寺、「明月院(めいげついん)」。「あじさい寺」と言われ、6月には華やかなあじさいが咲き乱れることで有名です。しかし、6月以外にも春には桜、秋には紅葉などの絶景がお寺を彩ります。「悟りの窓」から見る四季折々の風景は、息を呑むほど美しい。毎日忙しく木々の移り変わりや風の温度を感じず過ごしてしまっているのなら、「明月院」を一人で訪れててみませんか。

四季を持つ日本で生活し、季節の景色に心の機微を重ねる豊かな感性を持つ私たち。しかし、日々忙しく過ごしていると、だんだんと季節感が失われてしまいます。四季がある国で育ったのに、季節の機微に疎くなっていくのはちょっと寂しいですよね。忙しさの中でもたまには立ち止まって、一人ふらりと、季節を感じに出かけませんか?
北鎌倉へふらり、女一人旅
鎌倉随一のあじさい寺「明月院」へ!

「明月院」は、山内首藤俊道(やまうちすどうとしみち)の冥福を祈るため、子の経俊が創立しました。「明月庵」は禅興寺という寺の小寺でしたが、禅興寺は現在、廃寺。「明月院」だけ残り、今日に至ります。
境内の見どころをチェック
「明月院」は、見どころがいっぱい。おすすめを紹介しますので、境内の見どころを見逃さないようにしましょう。
あじさいの名所!鎌倉石の参道(あじさい道)
あじさいと小さな住人
「明月院ブルー」を身にまとった花想い地蔵
あじさい絵馬とご利益
鎌倉の絶景スポット「悟りの窓」

中門をくぐるとお目見えするのが、本堂の丸窓「悟りの窓」。1年を通して、窓から「本堂後庭園」の四季の移ろいを1枚の絵画のように鑑賞できる絶景スポットです。
期間限定で一般公開される「本堂後庭園」
日本のわびさびを感じる「枯山水庭園」
春の枝垂れ桜も見事

あじさいにばかり注目が行きがちですが、「明月院」は枝垂れ桜の名所でもあります。明月院通りや境内でも桜をみることができますが、一番のビュースポットは「明月院」の中門に咲きこぼれる枝垂れ桜です。

中門を中心に植樹されている枝垂れ桜は、表参道や枯山水庭園、境内の小道などからも鑑賞することができます。
優しく包みこむ「明月院やぐら」

開運堂の横に位置する「明月院やぐら」。このやぐらは鎌倉最大規模だそうで、平安時代末期の平治の乱(1160年)で戦死した豪族、山内首藤俊道の冥福を祈るため、子の経俊により造られました。ちなみに、やぐらとは墓地用地の少なかった鎌倉時代の洞穴墳墓のことです。
鎌倉十井の貴重な井戸「瓶の井」
明月院のマスコット
「悟りの窓」で季節を愛でる
見どころの紹介途中で気になった人も多いであろう「悟りの窓」。こちらの窓からは四季折々の風景を眺められ、疎くなっていた心の機微に触れることができますよ。
初夏の「明月院」

新緑の鮮やかさが引き立つ、「悟りの窓」ですね。
秋の「明月院」

紅葉に魅了される、秋の「悟りの窓」。絶景の紅葉と絵になる小物が作り出す小世界は、息を呑む美しさです。あじさい時期同様、写真をきちんと撮りたい人は開門一番か夕方が狙い目です。

大切な人と眺めて恋の一句……そんな想像も楽しめます。一般公開される時期の「本堂後庭園」からみる「悟りの窓」もまた素敵ですよ。
冬の「明月院」
雨の日もまた一興
お腹が空いたらここ!
動き回っていると、お腹が減るもの。「明月院」はどこもアップダウンがあり、足もお疲れ。境内をぐるっと回ったら、一人でも入りやすいお店で休憩と食事をとりましょう。
境内にある穴場のお茶処「月笑軒」
抹茶と和菓子でまったり
明月院 月笑軒の詳細情報