【石川県】レトロな温泉でほっこり。加賀温泉郷の高級旅館8選

日頃がんばっている自分へごほうびをあげたい…と思うなら、石川県の「加賀温泉郷」がおすすめです。日本三名山のひとつ「霊峰・白山」をのぞむ山代・山中・粟津（あわづ）・片山津温泉を指す総称で、開湯1300年になるという、古くからの人気温泉地。4つの温泉地から行きたいところを選ぶ楽しみもあります♪

東京から金沢までは北陸新幹線で約3時間、金沢駅から加賀温泉駅までは電車で約1時間です。移動がしやすいので女子旅にもおすすめの旅先。今回は加賀温泉郷でおすすめの宿を、温泉地ごとにピックアップしてご紹介しましょう。自然と金沢の伝統文化と名湯にひたり、心から癒される旅はいかが？

出典：hisa7さんの投稿

「山代温泉」は昔から文人墨客に愛されてきた歴史の古い温泉です。与謝野晶子や泉鏡花といった文人や、北大路魯山人などの芸術家も通った名湯。公共の湯が発達しており、いまも広くて新しい「総湯」と明治時代の総湯を復元した「古総湯」のふたつの共同浴場があります。

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「葉渡莉（はとり）」は、加賀温泉駅から車で約15分。山代温泉の人気スポットでもある共同浴場「古総湯」まで徒歩約5分という湯めぐりにも温泉旅館です。温泉街の散策に便利な立地に加え、館内では、湯あがりのジェラートを時間限定で無料提供するなど女子にうれしいサービスがたくさんあります。

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大浴場は2種類あります。ヒノキづくりの「九萬坊の湯」は庭園を見ながら24時間いつでも入浴できる大浴場。「お薬師の湯」は広々とした石造りの大浴場です。宿泊客は館内の浴場以外にも、徒歩約5分の姉妹館「瑠璃光（るりこう）」の大浴場も利用OK。気軽な湯めぐりをしてはいかが？

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客室は和室・和洋室ともに和モダンでナチュラルテイストの快適空間。カップルなら露天風呂付き客室でのんびり過ごすのがいいでしょうし、和室でゴロゴロしたい女子旅にはスタンダード客室がおすすめ。また約6畳のシングル和洋室もあるので女子一人旅にもぴったりです。

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食事は月替わりの創作和会席コース。旬の山海の美味を盛り込んだ献立で、天然物のお刺身など素材も厳選されています。また朝食には地元の新鮮野菜をたっぷり使った和食がいただけ、朝から食欲がどんどんわいてくるようです。おいしいもので身も心もゆったりしましょう。

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「あらや滔々庵（あらやとうとうあん）」は、加賀温泉駅からバスと徒歩で約20分。山代温泉のほぼ中心地にある老舗旅館です。宿の庭園は江戸時代に作られたと言われ、全国から集められた石や木々の配置が複雑に関係しあっています。館内には大正時代の芸術家・北大路魯山人の作品が展示されており、美術館のようなアート感もあります。

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お風呂は宿の地下数十メートルから湧く温泉を、源泉かけ流しにした大浴場と露天風呂です。1日に約10万リットルも湧き出す源泉が、ヒノキのお風呂にとうとうと流れ込んでいます。浴室の壁にはヒバという木材が使用され、温泉につかりながら木の香りでほっこりとなごめそうです。

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全18室の客室は、ほとんどが庭園に面しています。新緑や紅葉、雪景色など日本らしい四季の風景を客室から眺める、温泉旅らしい情緒を感じられそうです。客室内に専用露天風呂がついているお部屋は9室あり、吉野ヒノキのお風呂にも源泉がはいっているというぜいたくな環境。お庭と、室内の数寄屋造りのコラボをゆったりと楽しみましょう。

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食事は旬の和食懐石コースです。約10品のコースには、地元の橋立漁港で水揚げされたばかりの新鮮な魚介類と加賀野菜がふんだんに使われています。地元の食材にこだわり、美しく盛りつけられたお料理の数々。器には地元の陶芸家による九谷焼や、加賀温泉郷のひとつ「山中温泉」の漆器・山中塗などが使われており、加賀の伝統工芸の美しさも体感できます。

出典：Binshowさんの投稿

「山中温泉」は、俳人・松尾芭蕉が日本の三大名湯のひとつとほめたたえた名湯。北陸でも有名な渓谷「鶴仙渓（かくせんけい）」に面する温泉地で、季節ごとに変わる風景が旅気分を盛り上げてくれます。鶴仙渓には観光スポットが多く、総ヒノキ造りの「こおろぎ橋」、生け花の草月流家元がデザインした「あやとりはし」など見どころいっぱいです。

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「吉祥やまなか（きっしょうやまなか）」は、加賀温泉駅から送迎バスで約30分。山中温泉の絶景・鶴仙渓（かくせんけい）をのぞむ旅館です。眺望の良さはもちろん、館内ロビーは加賀の伝統色「加賀五彩」をあしらいシックで華やか。オトナ女子の休日を盛り上げてくれそうな宿です。

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お風呂は露天風呂や貸切風呂、足湯などバリエーション豊か。とくに大聖寺川（だいしょうじがわ）にむかって、せり出すように配置された露天風呂は渓谷の四季を眺められる絶景風呂です。貸切風呂もヒノキ風呂・岩風呂・石風呂の3種類、プライベート感のある浴室でゆっくりと温泉にひたりましょう。

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客室は和室・洋室、露天風呂付きなど全部で10タイプ。どれも内装に意匠を凝らしてあり、建具や床の間の風情、天井の細工などが優美です。客室の専用露天風呂からも大聖寺川が見えたり、川のせせらぎの音が聞こえたり、滞在中は何も考えずにリラックスできそうです。

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食事は金沢の伝統的な「加賀料理」をベースにした和食コースです。輪島ふぐやのどぐろに加え、揚げたての天麩羅は食べ放題。じっくりと金沢の美味を満喫しましょう。

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「こおろぎ楼」は、加賀温泉駅からバスで約30分。大聖寺川にかかる木造の橋「こおろぎ橋」のすぐそばにある全7室の旅館です。創業してから100年以上たつという老舗旅館。眼下に広がる鶴仙渓の景色と静けさで、心も体もまったりとくつろげそうです。

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お風呂は大浴場も露天風呂付き客室も、すべて源泉100％の温泉です。ゆたかなお湯につかり、大浴場の露天風呂から鶴仙渓とこおろぎ橋を眺めましょう。ちなみにこちらの露天風呂は、こおろぎ橋を下から見ることができる貴重なスポットでもあります。

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客室の内装は全て異なり、何度もリピート利用したくなる魅力があります。すべての客室が渓流に向かっているため、四季の移り変わりをゆったりと感じられそう。また客室には食事スペースが設けられており、景色を眺めつつお料理をいただくこともできます。

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食事は旬の懐石コース。オーナーシェフが橋立港で競り落としてくる魚介類は鮮度がよく、食欲もアップしそうです。アユのシーズンには、シェフが宿の目の前にある大聖寺川で一匹ずつアユを釣り上げるので、新鮮なアユをそのまま味わえることもあります。

出典：ラ・カンパネラさんの投稿

「片山津温泉（かたやまづおんせん）」は、柴山潟（しばやまがた）という湖のほとりにある温泉。霊峰・白山をのぞむ眺望のいい場所で、柴山潟の中に建つお堂「浮御堂（うきみどう）」は人気の観光スポットです。周辺も景観がよく、サイクリングなどのアクティビティもおすすめです。

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「季がさね（ときがさね）」は、加賀温泉駅より車で約10分の温泉旅館です。加賀三湖のひとつ、柴山潟（しばやまがた）のほとりにあり、加賀の伝統工芸が館内あちこちに配置されている加賀モダンの宿。なお14～17時までは予約制で送迎OKなので、荷物の多い女子旅なら予約時に送迎をお願いしましょう。

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客室はすべて柴山潟に面しており、部屋から穏やかな湖の景色を満喫できます。客室タイプは和室のほか、ベッドがある和洋室、柴山潟を一望する露天風呂付き客室など。スタンダード客室は本間12.5畳＋広縁＋踏込と広めで定員6人なので、女子旅にもおすすめです。

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大浴場・露天風呂のお湯は、片山津温泉の源泉100％。露天風呂から見る柴山潟はみごとで、朝と夕で湖水の色が変わるという絶景を温泉に入ってゆっくりと眺められます。滞在中に時間を変えて何度も入浴してみましょう♪

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食事は旬の地元食材にこだわった懐石料理。新鮮な加賀野菜などは、旅先でしかいただけないおいしさです。朝食では「3種類から選べるお魚」をあぶっていただくなど、海に近い温泉地ならではの味わいもあります。釜で炊いたご飯で朝から食欲全開！おいしくいただきませんか。

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「矢田屋松濤園（やたやしょうとうえん）」は、加賀温泉駅から車で約10分。片山津温泉のシンボルである柴山潟をのぞむ温泉旅館です。創業は明治29年の老舗で、これまでにも皇族などが宿泊したという由緒あるお宿。純和風の建築美と美しい庭園が心をなごませてくれるでしょう。

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お風呂には源泉を利用。湖から湧き出す源泉は72度という高温のため、季節によっては加水して露天風呂や大浴場へ送られます。露天風呂からは柴山潟の絶景が眺められ、見ているだけで晴れ晴れした気分になれそうです。露天風呂のあとは、屋内の大浴場で手足を伸ばしてゆっくりと入りませんか。

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客室は7階建ての本館に32室、庭園に面した6室があります。どのお部屋からも、柴山潟の景色が見えるレイクビュー。客室タイプは和室・二間続きの和室・露天風呂付き離れなど多様です。離れの客室は数寄屋造りで、客室の露天風呂からももちろん柴山潟が眺められます。

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食事は地元の食材をふんだんに使った和食です。「旬彩じわもん八福神盛り」は、日本古来の一汁三菜「本膳一之膳」の形式で金沢ゆかりの食材を食べつくすコース。また「立場料理（たてばりょうり）」は、その日の食材を客自身が見て、選んで料理をしてもらうというユニークなスタイルです。ゆっくりと一品ずつを味わいましょう。

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加賀温泉郷のうち「粟津温泉（あわづおんせん）」だけは、小松市にあります。北陸地方で最古と言われるほど歴史の古い温泉です。開湯1300年の伝統を受け継ぎ、昔ながらの情緒あふれる風景の中で温泉に入れるのが特徴。近くには「加賀伝統工芸村・ゆのくにの森」があり、金沢の伝統工芸を気軽に体験することができます。

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「法師（ほうし）」は、加賀温泉駅から車で約20分。1300年もの歴史があるという古い旅館です。木造の純和風旅館で、玄関棟は国の重要指定文化財に登録されている貴重なもの。玄関から館内に入れば、歴史を感じられるロビーやコケが美しい日本庭園が続きます。金沢の伝統美を身近に感じられる宿です。

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お風呂は大浴場、露天風呂、貸切風呂。大浴場には芍谷石（しゃくだにいし）とインド砂岩という2種類の石が使われ、心地よくて長い時間まったりと入っていられそうです。貸切風呂は「泰澄の湯・雅亮の湯」のふたつ。追加料金でプライベート感たっぷり、人目を気にせずゆうゆうと温泉を楽しめます。

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客室の内装は、しっとり落ち着ける数寄屋造りです。女子旅におすすめなのが「春の館」の客室。純和風のたたずまいで、大きくとった窓からは手入れの行き届いた日本庭園が眺め渡せます。1階の客室はお部屋食の対応もOK。庭園を眺めながらの食事で、さらにリラックス度が上がりそうです。

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食事は新鮮食材を使った会席料理です。基本会席「加賀」では、北陸の新鮮魚介のお刺身やお肉のしゃぶしゃぶなどが出て、鮮度とボリューム、味のバランスがいい献立が並びます。朝食は地元のお米「蛍米コシヒカリ」を炊きたてでいただく和朝食。田舎みそのお味噌汁で、朝からしっかりと充電できそうです。

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「のとや」は粟津駅から車で約5分。創業709年になる北陸でも指折りの老舗旅館です。館内ロビーには九谷焼や組子細工など金沢の伝統工芸を配置し、歴史と伝統を感じられるでしょう。なお加賀温泉駅・粟津駅・小松空港へは送迎無料です。2人以上の予約制ですから、事前に連絡するのがおすすめです。

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お風呂は地下5メートルのところから湧き出している自家源泉のお湯です。湯量豊富な源泉で、館内すべての温泉施設のお湯は、この自家源泉から送られてきています。加水なし、源泉100％のお湯が入った女性用大浴場は100坪の広さ。竹林の眺めとともに爽快な温泉が楽しめそうです。

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客室では山々の景色と純和風のたたずまい。露天風呂付き客室にはテラスにヒノキの専用露天風呂が作られており、すがすがしい気分で源泉かけ流しにひたれます。

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食事は金沢の美味をいただく和食です。人気は「金沢懐石」で、のどぐろや甘エビなど加賀・能登の食材を思う存分に味わえるコース。金沢の郷土料理「加賀治部煮」などを含む8～10品の懐石料理です。加賀野菜や新鮮な魚介をゆったりと満喫しましょう。

加賀温泉郷は、バラエティ豊かな温泉地を楽しめる旅先です。優美な伝統工芸や豊かな自然を眺め、ゆっくりと温泉につかれば、心がホンワリ優しくなれる気がするでしょう。石川県の文化と歴史をめぐる旅へ出かけませんか。