京都のおいしいパン屋さんを巡る旅♪本格ベーカリー10選

パンの消費量日本一といわれる京都府。朝食には美味しそうなパンが並び、ランチやお菓子にもパンを食べる人がたくさんいます。そのため京都の町には、地元で人気の昔ながらのコッペパンや、おしゃれな京風パンなど、老舗から新しいお店まで、多くのベーカリーが立ち並んでいます。

観光で通りを歩いていると美味しそうなパンの匂いが漂ってきて、この匂いはどこからだろうと彷徨ってしまうこともしばしば。この記事では、そんな京都で人気のある本格ベーカリーをおすすめの商品と一緒に紹介していきます。

昭和22年創業の「まるき製パン所」は四条大宮駅から徒歩で約10分ほどのところ、まるい看板が目印です。民家の一角が開けていて、パン屋さんになっています。お年寄りから若者、お使いにきた子供まで幅広い層のお客さんがどんどん押し寄せています。

お客さんの中には「コッペパン」をいくつか買っていく子供の姿も見られます。地域に密着した、まるき製パン所の昔ながらのコッペパン。「このパンを食べて育った京都の人たちもたくさんいるんだろうな」と思わせる優しい雰囲気を感じます。

お店のショーケースの中にはいろんな種類のパンが並んでいます。常に新しいお客さんが来るのでパンはすぐになくなってしまいますが、奥ではお店の人たちが常に新しいパンを焼いているので心配いりません。

おすすめはやっぱり「コッペパン」。柔らかい生地は優しくて素朴な味がします。コッペパンのサンドイッチはカツやポテトサラダ、あんこなど、具の種類もたくさんあり1つに決めるのが難しいなと思ってしまうほど。ついついたくさん買ってしまう商品です。

「Le Petitmec（ル・プチメック）御池店」は烏丸御池から2番出口を出て徒歩約4分のところにあります。黒いシックな建物で、カフェを思わせるようなベーカリー。パンやドリンクを買ってテラス席でいただくこともできますよ。

店内のショーケースやカウンターにはケーキ屋さんのように、パンがズラリ。自分でほしい商品を取っていくのではなく、ケーキ屋さんのようにお店の人にほしいものを伝えて取ってもらうスタイルです。

おすすめはクロワッサンの上にアーモンドクリームをのせて焼いた「クロワッサン・オ・ザマンド」。「ダマンド」という名前でも呼ばれています。「クロワッサン・オ・ザマンド」と紅茶風味を加えた「紅茶のクロワッサン・オ・ザマンド」があり、特に紅茶のザマンドは人気で、みんな2〜3個ずつ買っていくほど。アーモンドと紅茶の程よい甘みの虜になりますよ。

店舗は「御池店」の他に「今出川店」があります。お店のファンたちからは、黒い外観の御池店を「黒メック」、赤い外観の今出川店は「赤メック」と呼ばれています。愛称が通じると、ちょっと嬉しくなりますね。

「赤メック」と呼ばれる「Le Petitmec 今出川店」は地下鉄烏丸線の今出川駅4番出口から徒歩13分ほどのところにあります。購入したパンを店内で食べることのできるイートインスペースもありますよ。

烏丸御池駅から徒歩約5分ほどのところにある「fiveran（ファイブラン）」。比較的新しくできたお店ですが、人気のベーカリーでひっきりなしにお客さんが入っていきます。入り口は豪華なホテルのような佇まいです。

コンセプトは「翌日も美味しく食べられるパン」。国産小麦やバターを使うなど品質にこだわっています。店内はお洒落にたくさんの種類のパンが置かれています。見た目も凝ったものが多く、パン好き女子の心をくすぐりますよ。

一番のおすすめは看板メニューでもある「パティシエール」。中には手炊きで煮込んだカスタードがたっぷり入っています。生地はもっちりしていてカスタードと相性抜群。1人5個までと個数制限があるほどの人気ぶりです。

店内の奥の方にはイートインできるスペースがあります。お会計時に店内で食べる旨を伝えると、ドリンクも注文できて準備してもらえます。コーヒーやカフェラテはもちろん、フルーツ系のドリンクや紅茶もありますよ。

二条駅より徒歩約10分のところにある「手作りパン工房 coneruya（コネルヤ）」は、淡い緑の建物が目印。二条城近辺では人気のベーカリーです。

店内は4〜5人ほどが入れる小さなスペースで、たくさんの種類のパンがところ狭しと並んでいます。ハード系やおかず系、甘いスイーツ系のものなど、好みや気分に合わせて選べますよ。

一番人気は「エンゼル・ノア」というくるみの入った大きなパン。シンプルですが、程よい甘さです。食感はモチモチしていて食べる手がとまらなくなりますよ。

他にもおすすめなのが「マスカルポーネあんぱん」。ハードめなパン生地の中には、ティラミスに使われているマスカルポーネチーズとあんこが混ざって入っています。ハードな生地と甘くて濃い中身がとてもよいバランスです。冷めてもおいしいまま食べられるのも嬉しいポイントです。

四条駅から約7〜8分ほど、ホテル日航プリンセス京都の角の交差点を南下してすぐのところにある「MASH Kyoto（マッシュキョウト ）」。一般的なベーカリー店舗のイメージとは違い、日本の古民家のような佇まいが特徴的です。表に出ている赤い看板が目印ですよ。

「MASH Kyoto（マッシュキョウト ）」は「日本の和の文化」を取り入れた少し豪華で京都らしいパンを多く置いています。ちょっと贅沢したいときの自分へのご褒美やプレゼント、お土産などにもおすすめです。

源氏物語に登場する夕顔町からヒントを得た「夕顔（黄身餡クリームパン）」や「白味噌とホワイトソースのクロックムッシュ」など、和食の食材を使ったパンは、ぜひ購入してみたい一品。中でもおすすめは「紫芋あんぱん花のいろは」。日本酒を使用した酒種の生地の白パンに紫芋餡を入れたあんパンです。すみれが乗せられていて和菓子のような見た目も魅力的です。

「LAND （ランド）」は京阪神宮丸太町駅から鴨川沿いに、三条京阪駅の方向へ向かって7〜8分ほどのところ。三条京阪駅からも徒歩圏内の、荒神橋（こうじんばし）を渡った先にあります。朝の鴨川沿いを散歩しながら向かうのもおすすめです。

色々な種類のパンが良心的な価格で購入できるのが魅力的なお店です。おすすめは中がふわふわの「山形食パン」や野菜やお肉を挟んでくれる「サンドイッチ」、そしてたくさんの種類がある「ベーグル」などです。

ベーグルは好きな種類の味を選び、レジで具を何にするか伝えます。サンドイッチのパンはバゲットなので、挟んでほしい具をメニューから選び伝えると作ってくれます。

サンドイッチの中でもおすすめは「バインミー」。バインミーはベトナムのサンドイッチで朝食によく食べられています。ナムルやパクチーが入っていてとてもボリューミー。サンドイッチはバインミーだけでなく、フルーツ系の具や卵、チーズ系など、好きなものを選べますよ。

ベーグルの味は5〜6種類ほどの中から選べます。中に挟む具もバターやチーズ系のものが8種類ほどあるのでたくさん選べて迷ってしまいます。一番のおすすめは「エブリシング」という塩コショウやスパイスの乗ったベーグルと九条ネギの混ざったクリームチーズ。塩加減が丁度良く、このままお酒を飲みたくなってしまいます。

「Nitta_Bakery（ニッタベーカリー）」は清水五条駅から徒歩約10分ほどのところにあります。元々の経営者であったお父さんが亡くなったあと、その子供達である三姉妹がそれぞれ有名なお店に修行に出て、5年後に再集結してこのベーカリーを引き継いだそうです。

地域に根付いたベーカリーで、朝食に合わせて早朝からオープンしています。色とりどりの朝食をとりたい人におすすめです。甘い系やおかず系、色々な種類のパンがありますが、どのパンも女性に嬉しい、優しい味がしますよ。

中でもおすすめはシンプルな「クロワッサン」。中の生地のつまり具合が絶妙で、朝食はパン派という方にぜひ試してほしいです。その他にも「いちごのフルーツサンド」「梨とりんごのフルーツサンド」はクリームの甘みが丁度良く、フルーツの味も引き立ち絶品！

京阪七条駅から七条通りを1分ほど歩いたところにある「井上製パン」。JR京都駅からもそう遠くはないので、散歩がてら歩いて行くのもいいですよ。1952年創業、60年以上もの歴史を持つ老舗のベーカリーです。

内装やロゴはリニューアルされてとてもお洒落なベーカリーになっています。パンの種類はたくさんありますがおすすめは甘くておいしい焼き菓子系のパン。お手頃に買えるのでいくつか買って、コーヒーと一緒に川辺で食べるのも京都を満喫できていいですね。

中でもぜひ試してほしいのは「カヌレ」。甘すぎない味でしっとりした舌触りです。人気の商品で店頭に出ていないこともあるので、見つけたらぜひ買いたい商品です。

河原町駅から徒歩約8分ほどのところにある「Walder（ワルダー）」。小さなお店なので知らなければ通りすぎてしまいそうですが、近くにある公園と素敵な木のドアが目印です。

人気のパン屋さんなので開店と同時にお客さんが入っていきます。食パンやお惣菜系のパン、クロワッサン系など豊富な種類のパンがたくさん置いてありますよ。

中でもおすすめはディニッシュ系のパンです。季節のフルーツやナッツ系などの種類がいくつもあり、彩りもきれいです。いちごとクリームのディニッシュは定番ですが、サクサクした生地といちごの酸味、クリームの甘さが混ざり合ってとてもおいしいですよ。

「ルパンベーカーズ 新千本店」は西大路駅の近くの「イオン洛南店」から徒歩約5分ほどのところにあります。駅からは少し離れているため、近くに住んでいるお客さんが多く、親しみのある町のベーカリーという雰囲気です。

冷蔵コーナーにはお惣菜系のパンやサンドイッチが種類豊富に並んでいます。他にも「特製カレーパン」や食パンがおすすめです。

食パンは種類が豊富で米粉を使ったものやマーブルの食パンなどがあります。一番のおすすめは「山形食パン」です。焼くと山のところがサクサクになってバターにぴったりです。食パンのお値段は少し高めのものもありますが、その分満足できる味と食感ですよ。

京都にある人気のベーカリーを紹介しました。それぞれのお店にファンがつくほど熱い、京都のベーカリー文化。いろんなベーカリーを巡りながらおいしいパンをたくさん買って、ぜひ次の日の朝食やお土産にしてみてくださいね。