山梨「四尾連湖」でほっと一息。自然に癒される女子旅を

これといった変化もないまま、仕事や家事に追われる日々にぐったり…なんて女子も多いのでは？都会の生活ではなかなか息抜きも難しく、疲れがとれませんよね。そんな時は、女子友を誘って自然あふれる場に行き、リフレッシュしましょう。

山梨県にある「四尾連湖(しびれこ)」は、富士五湖の一つである「本栖湖」の北西に位置する、周囲1.2kmほどの小さな円形の自然湖です。標高850mの外輪山にぐるりと囲まれた地形から″俗化されていない秘境″と称され、鏡のように景色を映す透明度の高い湧水は、まさに神秘。

出典：ken_dc2さんの投稿

湖畔は「龍雲荘」と「水明荘」、2つのキャンプ場の私有地であるため、手つかずの自然の中でプライベートなひとときを過ごをすことができます。紅葉の名所と謳われる「四尾連湖」ですが、春は桜、夏は新緑、冬も雪が積もるまで、美しい景色と共にキャンプが楽しめます。かつては「富士八海」のひとつとして、近年では漫画「ゆるキャン△」の聖地として親しまれています。

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到着が一番早いのは車で、2時間ほどで辿り着きます。…が、人里離れた緑の中に場所にあるため、ヘアピンカーブの峠や対向車とすれ違えないほどの狭い道を運転することに。ドライブテクニックによっては珍道中になるかもしれませんが、過ぎればそれも笑いとなり、旅のいい思い出です。

公共交通機関の場合は、JR新宿駅からJR甲府駅まで高速バスもしくは電車で2時間前後、甲府駅から特急で最寄り駅の市川大門駅まで約20分、さらにタクシーで約30分と、少し時間がかかります。「アグレッシブに女子旅を楽しみたい！」という女子たちは、最寄り駅の隣駅にあたる市川本町駅から登山道を使って約1時間半の山梨百名山「蛾ケ岳(ひるがたけ)」のトレッキングで「四尾連湖」を目指してみて！

出典：うな重さんの投稿

「四尾連湖 水明荘」は、アニメや実写ドラマにもなった漫画「ゆるキャン△」の舞台になったキャンプ場です。湖畔入り口側に受付がある山荘とロッジ、対岸にキャンプ場とロッジがあり、宿泊やキャンプ、海と山のアクティビティが楽しめます。

出典：うな重さんの投稿

「水明荘」の1階の受付には、「ゆるキャン△」に登場したチャイが販売されています。まずは、湖畔のテラス席で、景色を眺めながらチャイで一息つきましょう。このチャイはインド仕込みの本格派で、ミルクティーの優しい甘さとシナモンのスパイシーな香りが秀逸です。メニューはドリンク以外にもカップラーメン、カレーライスやラーメンなどの食事系があり、ランチ利用もできますよ。

「水明荘」で楽しめるレイクアクティビティは、足漕ぎスワンや手漕ぎボード、釣り、SUP(サップ)、カヤック、カヌーなど、実に様々。エンジン付きのボートは禁止されているので、野鳥の声や水音に耳を澄ませながら、のんびりと水上散歩が楽しめますよ。足漕ぎスワンや手漕ぎボードの貸し出し、釣り竿のレンタル、魚のエサの購入は受付でどうぞ。

SUP、カヤック、カヌーは有料で持ち込め、宿泊者は週末も繁盛期もOK、日帰り利用者は平日のみです。レンタルで楽しみたい人は、水明荘のHPを経由して申し込めるカヤックツアーや、「龍雲荘」のHPから申し込めるSUP用具一式レンタルやSUPツアーを利用するといいですよ。各ツアーはインストラクターと一緒なので、初めてでも安心！

湖畔をぐるっと歩いたり、野草花の写真を撮りながら楽しんではいかが。湖畔は1周約20分。キャンプ場も見学できますよ。

「水明荘キャンプ場」は湖畔入り口の対岸にあり、車で乗り入れができません。受付で手続きを済ませたら無料の手押し車、もしくは有料のボートに荷物を積んで、約500m先のキャンプ場に向かいます。都会女子にとっては移動だけでへとへとですが乾杯のビールを楽しみに、水場近くの草地やハンモックも吊るせる林の中にテントを設置しましょう。

四尾連湖のキャンプ場は、何でも揃っているおしゃれキャンプ場やグランピングとは異なり、炊事場とトイレがあるだけです。食材や食器、洗剤などキャンプに必要なものは基本、持参。出たゴミはすべて持ち帰ります。キャンプサイトのトイレはくみ取り式なので、苦手な人は本館の水洗トイレを利用して。自然派キャンプでの体験は自信となり、日常生活も前向きに過ごせますよ。

四尾連湖から車で約1時間、フツールをテーマにした「山梨県笛吹川フルーツ公園」の丘に立つ「フルーツパーク富士屋ホテル」は、甲府盆地と富士山の絶景、新日本三大夜景に選ばれた夜景を客室や大浴場、レストラン…どこにいても眺めることができるリゾートホテルです。公園の施設やお花畑を巡ったり、近くの観光農園でフルーツ狩りも楽しめるので、観光も楽しみたい女子旅にぴったりです。

リゾート感を醸し出す天然石を施した、天然温泉の大浴場。露天風呂や広々とした内湯からはもちろん、遠赤外線低温サウナからも絶景を眺めることができます。天然温泉は湯あたりがしにくいアルカリ単純泉で、湯上り後はつるつるお肌になれるそう。日帰り温泉としても人気高いので、早朝や日曜の夜がねらい目です。

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素泊まりプランでも食べておきたいのが、朝から新鮮な野菜と旬の果物がたっぷり摂れる「サラダブレックファースト」と、旬の果物で作る「季節のフルーツパフェ」。どちらもホテル1階のフルーツカフェ「ベラヴィスタ」で提供されるメニューで、フルーツ天国・山梨を象徴するホテル名物です。テラスに面した店内は気品漂うクラシカルな空間で、優雅な時間が過ごせますよ。

四尾連湖から車で約50分、「石和名湯館 糸柳」はフルーツ狩りと伝統行事が盛んな温泉観光地として知られる石和温泉に唯一残る老舗旅館です。敷地内から湧き出るアルカリ性単純温泉を、露天風呂付き客室や大小の貸切風呂、複数の浴槽とタワーサウナが揃う露天風呂付き大浴場などで存分に堪能できます。温泉好きまたはサウナーの女子グループにおすすめです。

大浴場と合わせて利用したいのが、天然温泉薬石浴「嵐の湯」。十五種類の薬石を床一面に敷き詰め、天然温泉の温水だけで熱した贅沢な温浴方法で、高いデトックス効果が期待できます。宿泊客は宿泊料金に含まれているので、好きな時間に何度入っても無料ですよ。さらに、ビールや県産ワインやぶどうジュースも含む湯上り後のドリンクサービスもあり、これも無料です！

老舗旅館のおもてなしは、社長が担当する朝食にも。会場に並ぶお料理は、カレーの祭典「神田カレーグランプリ」2018準グランプリに輝いた社長オリジナルカレー、社長のお手製おばんざい、旅館に併設された菓子工房「槌や」のカステラなど100種類のビュッフェ、ライブキッチンで焼く厚焼き玉子や数量限定の絶品パンケーキ、フルーツカッティングなど、どれもこれも食べたいものばかり！会場内では、お料理を振舞う社長さんのお姿も拝見できますよ！

「自然キャンプはハードルが高いけれど、やっぱりキャンプも楽しみたい！」そんな女子たちには、「四尾連湖」から車で30分強、下部温泉郷にある「下部ホテル」へ。約1万坪の自然林に囲まれた温泉宿で、1日1組限定・季節限定「グランピング体験プラン」が体験可能。このプランは、和モダンでしつらえたドーム型テントに滞在してホタル観賞やニジマス釣りなどのアウトドアを楽しみつつ、半露天風呂付き別館特別客室「歌舞伎の間」でくつろいだり、宿の食事や温泉も利用もできるいいとこ取りです。

温泉は本館大浴場で。名将・武田信玄が愛したアルカリ単純温泉の下部温泉と自家源泉の単純硫黄泉、2種の温泉を露天と内湯、趣が異なる12の湯舟で堪能できます。湯めぐり後は、本館「水のラウンジ」で下部の天然水でのどを潤し、庭園を眺めながらクールダウン。

食事は、山梨の川魚やお肉を使った創作和会席ディナーと、その場で焼き上げるヤマメの一夜干しや地産地消の和洋50種の朝食バイキングをいただけます。あつあつで振舞われる朝のお雑煮は、毎晩行われる参加型餅つき大会でついたお餅が使われているので、参加してみてはいかが。自分でてついた餅は、美味しさもひとしおですよ。

東京から約2時間という近さでありながら、ありのままの自然を残し、神秘の水を湛える「四尾連湖」。その絶景と穏やかに流れる時間は、疲れた女子を癒し、元気をくれる場所でしたね。近くには魅力的な温泉宿もがあるので、まずはデイキャンプから楽しんではいかがでしょうか。