2016年07月13日
"博多祇園山笠"とは?巨大山笠と男達が駆け抜ける見物スポット紹介
一年の中で博多の町が一番熱くなる「博多祇園山笠」は、毎年7月1日~15日に行われます。山笠期間中は観光客もたくさん訪れ、なかでも7月15日早朝に行われる『追い山』には、県内外だけでなく最近は海外からの見物客もいて、その数約100万人といわれます。山笠のクライマックス『追い山』はもちろん、それ以外も「山笠」を楽しむポイントはたくさんありますので用語を解説しつつ、日程別に見どころをご紹介していきます。
山笠の様相や高さは時代によって変化していますが、明治5年までが最も背が高く16メートル。しかし、山笠が電線を切断する事故が相次ぎ、明治31年に福岡県知事が山笠行事の中止を提示。そこで、実際に運行する3メートル程の「舁き山」と、飾っておくだけの「飾り山」に分化しました。また、山を担ぐ舁き手の締め込み姿が裸に近いと問題視され、町側の提案で法被(はっぴ)を着ることになり現在のスタイルが定着。昭和20年の福岡大空襲で山笠が中止になるも昭和23年に復活。昭和54年には国の重要無形民族文化財に指定されます。幾度も存続の危機に見舞われながら今年で775年目、この夏も男たちが博多の町を駆け抜けます。
豊臣秀吉による天正15年(1587年)の「太閣町割り」が起源。東は御笠川、西は博多川を境にして町割りを行い、その一区画を「流(ながれ)」と呼びました。この「流」が博多祇園山笠のグループ単位の発祥となり、現在も七流(しちながれ)と呼ばれる千代流・恵比須流・土居流・大黒流 ・東流・中洲流・西流に受け継がれています。7月12日に行われる予行演習の「追い山ならし」・7月15日の「追い山」で櫛田入りの際、櫛田神社の中央にある清道を周り、山笠を止めて「祝いめでた」を歌えるのは一番山のみ。山の番号は毎年一つずつ変わります。
【設置場所】中洲流、千代流、上川端通、博多駅商店連合会、キャナルシティ博多、川端中央街、ソラリア、新天町、博多リバレイン、天神一丁目(大丸エルガーラ内)、渡辺通一丁目(ホテルニューオータニ博多前)、福岡ヤフードーム、櫛田神社
■胡瓜断ち
山笠期間中はキュウリを食べてはいけません。輪切りにしたキュウリの切り口が、山笠の祭神・素戔嗚尊(スサノオノミコト)のご神紋である木瓜(ぼけ)の花に似ていて、ご神紋を口に入れることは畏れ多いうところから由来しています。子供たちの給食の献立にもきゅうりは登場しないという徹底ぶりです。
■女人断ち
山笠は女人禁制の祭りです。女性には月のものがあるので、それが穢れとなって神様に当たるという考えからきています。お汐井(おしおい)取り(一番山笠は7月1日、その他の流は7月9日)にて身を清め、この日から山笠の奉納が済む15日まで、山笠の男達は女性との接触を避けなければなりません。
【福岡市営地下鉄】毎年臨時列車が午前3時から運行。※臨時列車のダイヤは6月下旬頃発表。
【JR九州】門司駅・荒木駅からそれぞれ博多駅までの臨時列車「博多山笠号」を運行。※臨時列車のダイヤは6月下旬頃発表。
【西鉄バス・電車】西鉄バスの臨時バスが運行。しかし、午前4時30分より山笠が走る区内は車両止めになるので、バスの運行は午前4時まで。西鉄電車も臨時列車が運行します。※臨時バス・列車のダイヤは6月下旬~7月上旬に発表。
福岡市交通局
安全性、情報の更新性の観点から外部サイトのURLを削除しております。
九州旅客鉄道株式会社
安全性、情報の更新性の観点から外部サイトのURLを削除しております。
西鉄(にしてつ)くらしネット|バス・電車時刻表やおすすめ情報
安全性、情報の更新性の観点から外部サイトのURLを削除しております。
いよいよ「博多祇園山笠」見物ですね。7月1日のお汐井取りから15日の追い山まで様々な行事がありますが、見どころは何といっても“舁き山”でしょう。そこで、観光客にオススメの山笠見物エリアをご紹介します。
FURUSATOHAKATA博多祇園山笠2013・追い山櫛田入り(恵比須流・土居流・大黒流) - YouTube
安全性、情報の更新性の観点から外部サイトのURLを削除しております。
12日の「追い山ならし」は15日の「追い山」に向けた予行演習の日。午後3時59分にスタートします。時間とコース距離が若干短い以外は何もかも本番同様に行われます。
そして、山笠のクライマックス「追い山」は、午前4時59分にスタート。一番山が清道内に駆け込んできて、清道旗を一周したところで山を据え、一番山だけが歌える博多祝いめでたを唱和。唱和し終わった一番山は、すぐに舁き出して清道から博多の町へ飛び出していきます。七番山が櫛田入りを披露した後は、八番山「上川端通」の登場。高さ10メートルはある「走る飾り山」が、豪華絢爛な飾りを揺らしながら見事な櫛田入りを披露。途中、飾りの人形から迫力あるスモークが噴き出し、華やかな演出に拍手喝采です。
“のぼせもん”とは、博多弁で夢中になるという意味で、山笠に夢中になる人を“山のぼせ”と言います。その気持ち、少しは伝わったのではないでしょうか。ぜひ、その目で「山笠」の迫力を体験しに来てくださいね。
博多祇園山笠
安全性、情報の更新性の観点から外部サイトのURLを削除しております。