【群馬】四万温泉でひとり旅。まったり癒されるおすすめスポット11選

仕事もプライベートもいつも全力で、気が付くと疲れが溜まって大きくため息…。そんな時は、誰かに気を遣うことなく、自分の時間を大切にするひとり旅に出かけてみませんか？マイペースに観光を楽しんだり、その土地ならではのグルメを食べ歩いたり、一日に何度も温泉に入ったり。好きな事を好きな分だけ楽しむ、自分だけの癒しの時間を求めて旅に出ましょう♪

癒しのひとり旅に出かけるなら、群馬県・四万温泉はいかが？幻想的な美しさの「四万川」をはじめとする豊かな自然、昭和レトロな街並みや美味しいグルメが、あなたの疲れた心にそっと寄り添ってくれます。中でも楽しみなのが「四万の病を癒す」という伝説がある温泉。旅館はもちろん、公共湯や足湯、飲泉所でも堪能できるので、お気に入りの湯を探すのも楽しいですよ。

四万温泉へは、東京・上野駅から「特急草津」に乗車し、JR中之条駅まで約2時間の電車旅。車窓から見える景色を楽しみながら、四万温泉旅に思いを馳せましょう。中之条駅からは関越交通の路線バス「四万温泉線」に乗って約30分で到着します。四万温泉線のバスは交通系ICカードも利用可能なので、小銭の用意が無くても安心。いつも使っているICカードを持参して出発です♪

バス停「四万温泉」から車で約7分、広葉樹林に囲まれた広大なダム湖「奥四万湖」。四万温泉の一番奥に位置する一周約4㎞の湖で、公園や見晴台なども整備されています。最大の特徴は「四万ブルー」と名付けられた美しい色。天気や太陽の光、季節や見る場所によってもさまざまな色合いが楽しめます。澄んだ青い水面を見ているだけでも、心のモヤモヤが浄化されていきますよ。

「四万ブルー」をより近くで見たいという方には、カヌーやSUPなどのアクティビティがおすすめ。透明度の高い水に入ると、まるで宙に浮いているような不思議な体験ができます。また、奥四万湖の周りをぐるりとウォーキングするのも◎。美しい湖や自然を全身で感じれば、日頃の疲れや気分も晴れ渡ります。

JR中之条駅からバスで約26分、「四万甌穴前」下車すぐの「甌穴」も、四万ブルーの名所のひとつです。甌穴とは、川の流れが渦巻き状になることで石や砂が同じ場所を循環し、川底の岩盤が侵食されてできた穴のこと。数万年もの月日をかけてできた甌穴は、まさに自然が作り出した彫刻。階段を下りて近くで見る事ができるので、自然の力強さを肌で感じましょう。「四万温泉」からはバスで約8分なので、奥四万湖とセットでぜひ。

JR中之条駅から関越交通「四万温泉」行きのバスで約10分、「中之条ガーデンズ」バス停下車すぐにあるのが、「中之条ガーデンズ」です。群馬県中之条町は、鉢花やフラワーアレンジメントで使用される枝物の生産が盛んな花の町。この施設には、約12万㎡の広大な敷地内に、花の町が育てた美しい花々が咲き乱れています。鮮やかな色彩と華やかな香りに包まれ、気分も高まります♪

敷地内には、400種1,000株以上のバラと植物が咲く「ローズガーデン」や、中之条の植生に合わせた草花が見られる「ふる里の野山」といった個性あふれる7つの庭が。食香バラやりんご畑、ブルーベリー畑といった生活と共にある植物に触れる「中之条ファーム」などのファームエリアも見どころです。また、草木染めや陶芸などの体験メニューも豊富。見て触れて体験できるのが魅力です。

「リラックスの森」には森の中に本棚とウッドチェアがあり、ゆっくり流れる時間を過ごせます。散策に疲れたら、庭園を見渡す「ローズカフェ」でフレーバードリンクやデザートをいただくのもおすすめ。プロのガーデナーが作り上げた庭からは、花への情熱と自然への敬意が感じられます。美しい庭をゆったり眺めることで、自分の中にある新しい気持ちを見つける機会になるかも。

温泉口・山口・新湯・ゆずりは・日向見の5つの地区からなる四万温泉の温泉街。風情あふれる街並みに心がほっと和みます。気になる場所にふらっと立ち寄れる散策は、ひとり旅ならではの楽しみですよね。昭和レトロな雰囲気に浸りたいなら「新湯地区」がおすすめ。「四万温泉」行きバスで約30分の「月見橋」で下車して、懐かしさたっぷりの街並みをぶらりと歩いてみましょう。

新湯地区には「桐の木平商店街」「落合通り」の2つの通りがあります。「桐の木平商店街」には、お土産屋や名物の焼きまんじゅう屋、人気のカフェや民宿などが軒を連ねます。昭和レトロな「落合通り」は「柳屋遊技場」が有名。1950年代に流行したスマートボールというゲームを楽しめます。やり方が分からない時は店主の女将さんに聞いてみて。普段触れることのないレトロさが新鮮に感じられますよ。

散策に疲れたら、温泉街ならではの飲泉や足湯で休憩を。飲泉所は新湯・ゆずりは地区の2か所にあり、その一つは「桐の木平商店街」の真ん中辺りにあるこちらの「塩之湯飲泉所」。温泉の温熱効果が気軽に味わえる足湯も、山口・ゆずりは・日向見地区の3か所にあり、寒い時期の休憩ポイントとしても最適です。温泉街を散策する際は、大きめのタオルハンカチなどを鞄に忍ばせていくのが◎。

宿でももちろん温泉を堪能できますが、温泉街ならではの“共同湯”も楽しんでみませんか？共同湯とは、低料金または無料で入浴できる公設・私設の浴場のこと。四万温泉にも地元の方に親しまれている共同湯が多く、一般客向けにも時間限定で開放されています。今回ご紹介する「御夢想の湯」もそんな共同湯の一つ。バス停「四万温泉」から徒歩約30分の日向見地区にあります。

9～15時に無料で利用できる「御夢想の湯」。中には簡易的な脱衣棚と、石をくりぬいた湯船が。清潔感があり、初めてでも利用しやすいですね。ここでは、『四万(よんまん)の病を癒す霊泉』という四万温泉の発祥伝説が伝わる源泉を使用しています。伝説の源泉に浸かりながら地元の人との交流も楽しめ、共同湯のフレンドリーさにひとり旅の緊張感が解けていきます。

共同湯を気持ちよく利用するために、タオルや石鹸類は持参／一般客向けに利用できる時間が決まっているので、訪れる際は時間の確認を忘れずに／かけ湯をしたり静かに入る、など最低限のマナーを守って利用しましょう。「御夢想の湯」の目の前には足湯もあるので、伝説の源泉を気軽に楽しみたいならこちらもおすすめです。

「四万温泉」行きバスで「四万郵便局前」下車すぐ。バス停の向かいに佇む「四万温泉 柏屋カフェ」は、昭和初期の建物をリノベーションしたレトロなカフェ。四万温泉の雰囲気に合うゆったりとしたムードが漂い、一人でも訪れやすい雰囲気です。日常の喧騒を忘れるぬくもりと優しさを感じられ、ついつい長居してしまいそう。

ランチには、２つの味を一度に楽しめる「柏屋カレー」やホットサンドなどがいただけます。エスニック風スープを使った柏屋名物の「イタリアンラーメン」もぜひ食べてみたい一品。カフェメニューも充実していて、温泉マークが可愛いカプチーノや手作りケーキも人気です。滞在中、ランチタイムと3時のおやつと何度も訪れたい…という誘惑に負けてしまいそう♪

店内のお土産コーナーでは四万温泉や柏屋カフェのグッズを購入できます。おすすめは、店内で焙煎したオリジナルコーヒー豆「NAKAYOSHI COFFEE（ナカヨシコーヒー）」。クセの少ない「シグネチャーブレンド」や四万ブルーをイメージした「四万ブルー」などの3種類から選べます。1針ずつ心を込めて作られた「刺し子」やオリジナルポストカードも旅の思い出にぴったり。家でも四万温泉を感じられると思うと、お土産選びも楽しいですね。

温泉街を散策していたら、何だかお腹が減ってきた…。そんな時は、四万温泉名物をパクッとつまみませんか？「柏屋カフェ」の向かいに、女将さんが一人で切り盛りされている「焼きまんじゅう島村」があります。どこか懐かしい店構えと香ばしい匂いに、思わず引き寄せられるはず。

こちらの焼きまんじゅう、よくあるお団子のような見た目ですが、皆さんが想像する白玉団子とは少し違います。実はこれ、お饅頭の皮の部分でできているんです。ふわふわ食感と甘じょっぱい味噌ダレの相性が抜群で、素朴な美味しさが口いっぱいに広がります。炭火でできたおこげも香ばしく、パクパクと食べ進められますよ。

四万産の炭を使い焼き上げる香ばしい焼きまんじゅう。注文してから焼いてもらえるので、できたてを食べることができます。女将さんお手製の甘辛味噌ダレをたっぷり付ける様子を見るのも、なんだかわくわくしますね。イートインコーナーでいただくのはもちろん、散策途中の食べ歩きにもぴったり。四万温泉名物をぜひ味わってくださいね。

バス停「四万温泉」から徒歩約13分、日本初の温泉付きグランピング施設「SHIMA BLUE ONSEN GLANPING（シマブルーオンセングランピング）内にあるのが「Shima Blue Cafe（シマブルーカフェ）」。四万川を見に行った帰りに立ち寄りたい、大自然に囲まれた癒しスポットです。宿泊しなくてもカフェの利用ができますが、14:30以降は施設利用客の優先案内なのでご注意を。

こちらはパイナップル味のゼリーが入っている「シマブルーソーダ」。コロンと丸いグラスに鮮やかなブルーとソーダの泡がキラキラと輝き、疲れた身体にシュワっと染み渡ります。お食事はタコライスやホットサンドの他、上州牛ステーキやローストビーフ丼などグランピング施設ならではのお肉メニューも。周りを気にせず、大きな口で思いきり頬張りましょう！

大きな窓から豊かな自然を見渡す店内。1階には日帰りBBQもできる開放的なテラス席があり、2階席は施設全体を眺めながらゆったり過ごせます。ナチュラルな雰囲気が心地よく、都会の喧騒に疲れた心がほぐれていきます。「次は友達とグランピングに来るのもいいな」なんて想像を膨らませながら、ゆったり癒しのカフェタイムを過ごして。

せっかくのひとり旅、少し贅沢するのも良いですよね。そんな時はバス停「四万温泉」から徒歩約2分、「落合通り」にある「カネイチハナレ」で、自分へのご褒美フレンチを楽しむのがおすすめ。都内のレストランで腕を磨いた四万出身のシェフが営むお店は、1人でも訪れやすいカウンター席が10席。ゆったり寛げる大人な空間です。

メニューは「シェフのお任せコース」のみで、夜は完全予約制。シェフが厳選した食材で作る全8品のフランチを存分に味わえます。パンや生ハム、デザートに至るまで自家製で、シェフの料理へのこだわりとフレンチへの愛を感じます。どうしてもフレンチディナーが食べたい！という方は、素泊まりできる宿を探して、「カネイチハナレ」の料理を夜のメインイベントにするプランもありかも。

1品1品、カウンターから目の前にサーブされる料理。見た目の美しさや美味しさにため息が漏れてしまいます。カウンター席では、シェフとの会話も楽しみのひとつ。店名の「カネイチハナレ」は、地元の人には良く分かる名前の由来があるようです。ぜひ、会話のきっかけとしてシェフに尋ねてみて。温泉街の雰囲気とはまた違うあたたかさに、旅の思い出がまた一つ増えますよ。

バス停「四万温泉」から徒歩約2分。赤い橋を渡るとそこには、元禄四年に建てられた日本最古の木造湯宿と伝わる「積善館」があります。ジブリ作品「千と千尋の神隠し」のモデルともいわれ、創業以来300年以上もの間、湯治客の身体と心を癒してきました。橋を渡ると、重厚感たっぷりの宿がお出迎え。歴史深い老舗宿で、心と身体の健康を取り戻しましょう。

客室は建物ごとに趣が異なる3タイプ。昔ながらの雰囲気に浸れる「本館」は日本最古の木造建築。バス・トイレが共有で布団の上げ下げもセルフな分、価格はお手頃です。大正モダンな雰囲気の「山荘」は組子障子が美しく印象的、ハイグレードな「佳松亭」なら、温泉宿ならではの贅沢が味わえます。露天風呂付きのお部屋もあるので、好きなだけ温泉を楽しみたい方はぜひ。

3館それぞれに特徴のある温泉が5つあります。中でもぜひ入りたいのは、本館にある国の登録有形文化財「元禄の湯」。大正ロマン漂う洋風なお風呂は、昭和5年の建設当時ではとても贅沢な造り。大きな浴槽が一般的でなかった時代に作られた事もあり、石造りの浴槽が5つ並んでいるのが特徴的です。アーチ状の窓から差し込む幻想的な光にも、心が落ち着きます。

お料理もまた宿泊棟によって異なります。「本館」では、湯治らしさのある素朴で滋味豊かなお弁当形式。お部屋でも食べられるので、ひとりでゆっくり味わいたい方にも◎。「山荘」「佳松亭」では、季節の会席料理。手間を惜しまない丁寧なお料理は、味だけでなく眼からも楽しませてくれます。美味しいお料理からもパワーをもらえば、心身ともにいつもの自分を取り戻せますよ。

バス停「四万温泉」から徒歩約10分、温泉街の奥に位置する静かなゆずりは地区にある「時わすれの宿 佳元」。全8室のみとプライベート感たっぷりなのが嬉しいですね。料理旅館ということもあり、心身に染み渡る美味しい料理も魅力のひとつ。ひっそりと佇む隠れ家のような宿が、日常に疲れたあなたを穏やかに迎え入れてくれます。

全8室のお部屋は、ゆっくり寛げる和室や和洋室。それぞれに趣が異なるので、あなた好みの空間を選べます。窓から四万川の流れる「楓仙峡」を望むお部屋も多く、眺めているだけで心が洗われるよう。四万の山々を吹き抜ける清らかな風を感じながら、ゆったりとした時の流れに身を任せましょう。

8室のうち、4室は温泉露天風呂付き。檜、石、信楽焼き、陶器と客室の趣に合わせたお風呂が楽しめます。お湯は嬉しい源泉かけ流し。「楓仙峡」の四万川を眺めながら、上質な温泉を好きなだけ堪能できます。時間を気にせず好きな時間に温泉を独り占めできるのは、ひとり旅の醍醐味ですね。客室の他、大浴場や何度でも利用可能な貸切風呂や大浴場でも温泉を楽しめます。

料理旅館自慢のお料理は、目にも美しい「四万深山懐石」。群馬県産の上州牛や麦豚をはじめ、全国から取り寄せた厳選素材を使用しています。グレードアップや少食プラン、別注料理も充実している他、100種類以上の焼酎や日本酒、ワインなども豊富。自分へのご褒美旅行に贅沢するのもいいですね。朝夕共にお部屋食なのもひとり旅にぴったり。自分のペースで美食を堪能しましょう。

「四万温泉」行きバスで「山口」下車すぐ、四万川のほとりに建つのが「四万やまぐち館」です。一歩中に入れば、故郷に帰ってきたようなぬくもりに包まれます。お部屋は、源泉の露天風呂付き客室やこたつ付きの和室、ベッドを備えた和洋室など種類豊富。和室は四万川に面しているので、川のせせらぎやその景色にも癒されます。

この宿の温泉は、建物の真下から湧き出している源泉。大浴場や露天風呂内、6つの個性ある温泉で温泉三昧な時間を満喫できます。夜には露天風呂からライトアップされた四万川を眺められ、昼間とは違う川の表情が素敵。温泉にはミネラルがたっぷり含まれていて、美肌温泉としても知られているそう。時間の許す限り温泉を楽しんで、美にも磨きをかけちゃいましょう♪

夕食は、季節の旬をふんだんに使用した和のコース。地産地消にこだわり、群馬の美味がぎゅっと凝縮されています。旬の和食をリーズナブルに楽しめるコースの他、上州牛ステーキを贅沢に楽しめるプランもあります。露天風呂付き客室の宿泊の場合は、朝夕ともに半個室お食事処「谷の茶屋」で。お部屋の露天風呂を楽しんだ後にひとりでしっとり和食を味わえるのは嬉しいですね。

温泉や客室、料理のおもてなしはもちろん、人との出会いも旅の醍醐味。宿の女将である田村さんがいらっしゃる時は、女将自ら紙芝居やカラオケ歌唱などのエンターテインメントで、お客様をおもてなしされています。ひとり旅で知らない土地を訪れた時に人のあたたかみを感じられるのは嬉しく、心にじーんとぬくもりが広がります。故郷とは、場所だけでなく心にもあるのかもしれませんね。

仕事やプライベートでも疲れやストレスを感じやすいこの時代、自分の為だけのわがままな旅を叶えてくれる場所は、「四万温泉」にあるかもしれません。昔懐かしい街並みや人との触れ合い、豊かな自然や温泉で心の栄養を充電する事で、日常生活を豊かにできるはず。自分の心をゆるりと癒す時間を、ぜひあなたも作ってみてくださいね。