2016年07月01日

駿河をまるごと味わおう♪「久能山東照宮」に「丁子屋」を巡れ~!

駿河をまるごと味わおう♪「久能山東照宮」に「丁子屋」を巡れ~!

静岡観光で外せないスポットといえば「久能山東照宮」。家康公の出世運や長寿にあやかりにお参りに行ってみませんか?久能山東照宮からの駿河湾の景色がまた最高です!お参りの後は、お待ちかねの絶品グルメ♪創業400年を超える歴史ある「丁子屋」の元祖とろろ汁がおすすめ。駿河を満喫できる2大スポットをご紹介します。

駿河ってどんなところ??

駿河ってどんなところ??618554

出典:a.masaさんの投稿

現在の静岡県中部地域一帯は、「駿河国(するがのくに)」と呼ばれていました。歴史に精通されている方なら、ピンとくる方も多いことでしょう。今でも「駿河」という地名は残っていて、静岡市の南にある区を「駿河区」と言います。

静岡県に面する「駿河湾」は、日本で最も深い湾として有名です。最深部は2,500mにまで達する深さです。日本の魚類は約2,300種類あり、駿河湾にはそのうちの約1,000種類もの魚類が生息していると言われています。深海生物など珍しい生物も多数生息しています。駿河湾では、清水港や焼津港で水揚げされた、新鮮な海の幸がいつでも味わえちゃうんです。

絶対に外せない観光スポット「久能山東照宮×丁子屋」

そんな駿河のおすすめ観光スポットと絶品グルメと言えば、『久能山東照宮』と元祖とろろ汁で有名な『丁子屋』は外せません!そこで、今回は『久能山東照宮』と『丁子屋』の2つをたっぷりご紹介します。

久能山東照宮

久能山東照宮649396

出典:ムーコ・デラックスさんの投稿

駿河区の海岸沿いにある標高270mの久能山には、かの有名な家康公が祀られている『久能山東照宮』があります。この『久能山東照宮』は、家康公の遺命により2代将軍秀忠公の指揮の元、中井正清(名古屋城や仁和寺、二条城を手掛けた大工)によって建てられました。
平成27年には家康公没後400年を迎え、”御鎮座四百年大祭”が5日間に渡って行われました。なんと、全国から1万人を超える人が訪れ、賑わいを見せました!

表参道石段

表参道石段617830

出典:

表参道石段は久能山麓にある石鳥居から山上の社殿まで、全部で1159段あります。この段数には面白い語呂合わせがあって、”1159(いちいちご苦労さん)”と呼ばれているんです!
石段の高さは低めで歩きやすいのですが、1159段昇り切るには、女性の場合ヒールやミュールなどではなく、スニーカーの方が昇りやすくて良いですよ。

表参道石段618583

出典:fayaoさんの投稿

石段を昇っていると、途中こんな標識があります。
まだまだ、もう少し!!

駿河湾を一望できる絶景スポット!

駿河湾を一望できる絶景スポット!617824

出典:

石段を909段上がった所に門があり、駿河湾を一望できる絶景スポットがあります!ぜひ、カメラを持参することをおすすめします♪

久能山東照宮の全景図

久能山東照宮の全景図617816

出典:

『久能山東照宮』の全景は、こんな感じです。もしも、石段を昇るのに不安がある方は、久能山の隣に位置する日本平(有度山山頂付近の平坦地)よりロープウェイでお参りすることをおすすめします!ロープウェイでは、眼下に広がる絶景を眺めながら約5分程の空中遊覧を楽しむことができます。「久能山駅」に到着したら、石段を100段ほど昇ればすぐに社殿が目の前に現れます。

楼門(ろうもん)

楼門(ろうもん)617851

出典:

社殿の手前にあるこの豪華な門は「楼門(ろうもん)」です。この門をくぐることで、東照宮詣でがスタートします!

当時最高の技術や芸術を結集して造られた装飾

当時最高の技術や芸術を結集して造られた装飾618582

出典:さじさんの投稿

「東照宮」と聞くと「日光東照宮」をイメージされる方も多いかと思います。でも、何を隠そう『久能山東照宮』は、「日光東照宮」や全国に点在する「東照宮」の建築の原型となった“権現造”で一番最初に建てられた「東照宮」なんです。

『久能山東照宮』が造られた当時、全国から選りすぐりの職人たちが結集し、最高の建築技術などを駆使して建てられました。平成13年~平成21年までの8年間に及ぶ「平成の大改修」を無事に終え、金箔や色彩鮮やかな装飾を観ることができます。

家康公のメッセージの意味は?

家康公のメッセージの意味は?618576

出典:富士山なすびさんの投稿

『久能山東照宮』には、家康公からの様々なメッセージが込められている彫刻が多数あります。例えば、こちらの彫刻は、古代中国の司馬温公が子供の頃「水の入った大きなかめを割って、友達を助けた」という逸話を元にした彫刻です。“財産”を表すかめを割ってでも、「人の命の方が尊いもの」という意味が込められていると言われています。

久能山東照宮になぜプラモデルが!?

『久能山東照宮』には、ガンダムなどのプラモデルが奉納されています。歴史的建造物に現代の玩具とは、ちょっと不思議な組み合わせですね。

久能山東照宮になぜプラモデルが!?617834

出典:

実は静岡市は、全国のプラモデル出荷数が“日本一”なんです!バンダイやタミヤなど日本でも指折りの模型メーカーが多数点在しています。

なぜ模型メーカーが多いのかと言うと、家康公が晩年に過ごした駿府城やこの『久能山東照宮』を建てる際に、全国から木材加工に優れている職人たちが集められました。その匠の技が木製模型に受け継がれ、現在のプラモデルの起源となったと言われています。

家康公の御手形

家康公の御手形617837

出典:

天下統一を見事果たした家康公の御手形があるんですよ!手相に詳しい人は、家康公の手相を観るのも楽しそうですね♪

家康公の遺骸が埋葬された場所に立つ神廟

家康公の遺骸が埋葬された場所に立つ神廟617842

出典:

家康公の遺骸が埋葬された当初は、小さな祠(ほこら)が建っていました。その後、3代将軍家光公により高さ5.5m、まわり8mもの大きさの石塔が建てられました。家康公の遺命により、西向きに建てられているそうです。

アクセス

アクセス649310

出典:

久能山東照宮には直接自動車での乗り入れができません。石段を1159段登っていくには、「久能山下」まで車で向かい、そこから徒歩で登りましょう。また、ロープウェイで向かう場合は「日本平山頂」に無料駐車場があります。

丁子屋(元祖とろろ汁)

丁子屋(元祖とろろ汁)617852

出典:

とろろ汁と言えば、静岡では『丁子屋』がとても有名です。とろろ汁の元祖でもある『丁子屋』には、全国から多くの人が名物のとろろ汁を食べに静岡の地を訪れています。

丁子屋(元祖とろろ汁)649319

出典:sally7793さんの投稿

『丁子屋』は「関ヶ原の戦い」の4年前になる1596年(慶長元年)に創業し、400年を超えるとても歴史ある老舗店。『丁子屋』がある丸子(まりこ:現在の静岡市駿河区丸子)には、東海道五十三次の20番目に当たる宿場町「鞠子宿(まりこしゅく)」があり、『丁子屋』は茶店として始まりました。

とろろ汁の提供は、次の宿場町「岡部宿」へ行く間にある難所「宇津ノ谷峠」を越えてきた旅人や、これから峠を越える旅人たちに、とろろ汁を振舞ったことから始まったと言われています。

丁子屋のとろろのこだわり

『丁子屋』のとろろは、こだわりの4つの食材を使って作られています。

「丁子屋」料理 617796 400年の歴史を感じさせる『とろろ汁』が店のすべてを語ります

出典:

●自然薯(じねんじょ)
とろろの原料となる自然薯は、土づくりから研究を重ねた栽培法で作られ、県内の契約農家で丁寧に育てられているものを仕入れています。
●自家製味噌
古くから『丁子屋』の味を支えてきた秘伝の味噌です。自然素材だけで作られ、味噌の原料となる米麹は県内のお米屋さんで作られた昔ながらの米麹を使用しています。
●削り節
『丁子屋』のとろろ汁の味を支えるもう一つの食材が鰹だしの原料である鰹節です。この鰹節で取った鰹だしと自家製味噌で作った味噌汁を自然薯と合わせることで「素朴でありながら、とても味わい深い味」になるのです。
●玉子
厳選された上質な玉子を加えることで、『丁子屋』のとろろ汁の特徴とも言える「ふわとろ」で「コク」と「まろやかさ」があるとろろ汁が完成します。

築350年の茅葺き屋根の古民家

「丁子屋」内観 649335 宿場町「丸子宿」を彷彿させるかぶき屋根の古民家が目印です

出典:

『丁子屋』は、有名な「歌川広重」の浮世絵を再現するために、築350年になる「茅葺き屋根」を昭和45年に現在の場所に移築しました。

「丁子屋」内観 617808

出典:taromanさんの投稿

店内に入ると昔ながらの囲炉裏や漆黒の柱があり、まるで江戸時代にタイムスリップしたような錯覚を起こします。

歴史資料館を併設

「丁子屋」内観 617803 江戸時代の旅の雰囲気をあじわえる歴史資料館があります

出典:

店内には歴史資料館が併設されていて、江戸時代の旅人が使用していた道具や、松尾芭蕉・十返舎一九・歌川広重にまつわる掛け軸や版画など歴史的価値のある品々が展示されています。中には、15代将軍徳川慶喜公が「大政奉還」をしたことを伝えた高札も展示されているようです。歴史好きの方には、とても魅力のある資料館です。

『丁子屋』には、歴史上の人物も訪れていることが分かっています。例えば、俳人の松尾芭蕉はこのような俳句を残しています。「梅わかな 丸子の宿の 登路ゝ(とろろ)汁」。また、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」でも題材にされていることが有名です。

アクセス

「丁子屋」外観 649387 江戸からそのまま時代が流れてきた料亭のような外観

出典:なまらうまいさんの投稿

『丁子屋』は、駅からは離れているので車で行くのが便利です。車が無い場合は、静岡駅から出ているバスに乗って向かいましょう。

丁子屋の詳細情報

丁子屋

安倍川、用宗 / 麦とろ、郷土料理、揚げ物

住所
静岡県静岡市駿河区丸子7-10-10
営業時間
[月]  11:00 - 14:00(L.O. 14:00) [火]  11:00 - 14:00(L.O. 14:00) [水]  11:00 - 14:00(L.O. 14:00) [木]  定休日 [金]  11:00 - 14:00 [土]  11:00 - 15:00(L.O. 15:00)  16:30 - 19:00(L.O. 19:00) [日]  11:00 - 15:00(L.O. 15:00)  16:30 - 19:00(L.O. 19:00) [祝日]  11:00 - 15:00(L.O. 15:00)  16:30 - 19:00(L.O. 19:00) ■ 定休日 木曜/月末の水曜
定休日
木曜日
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999
  • ¥3,000~¥3,999

いかがでしたか?

『久能山東照宮』と『丁子屋』の魅力をお伝えいたしました。この2つを押さえておけば、駿河を満喫したという満足感がきっと得られるはず。歴史ある駿河の町を堪能しに、ぜひ訪れてみてくださいね。

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