ビーナスラインをドライブ！ゴールは星空へ続く宿「山本小屋ふる里館」へ

ビーナスラインは、八ヶ岳中信高原国定公園の高原地帯を走る道路。全長76㎞のビーナスラインは、蓼科高原、白樺湖、車山高原、霧ヶ峰、八島湿原、美ヶ原高原などのリゾート地を通っています。

標高の高い高原地帯を走るビーナスラインは、いわゆるスカイルートだから視界を遮るものがほとんどない。広い空とどこまでも続く草原が、とても開放的です。そして、高原のひんやりとした涼しい風がとっても心地いい。涼を求めて夏に旅するなら、ビーナスラインはおすすめの場所です。

ビーナスラインの最終地点は、諏訪湖方面から走ってくると美ヶ原高原になります。美ヶ原高原は、標高2,000ｍ付近に広がる高原地帯。平安時代から鎌倉時代には朝廷専用の牧場があったとされている美ヶ原には、現在、美ヶ原牧場と呼ばれる牛の放牧地があります。

道路の整備はされていますが、観光開発があまり行われていない美ヶ原高原は、雄大な自然を感じることのできる場所。「星空へ続く宿　山本小屋ふる里館」は、そんな美ヶ原高原に佇む宿。美ヶ原の自然を満喫するのにピッタリの宿です。

ビーナスラインの目的地は「星空へ続く宿　山本小屋ふる里館」に決まり。ビーナスラインの旅の前に、「山本小屋ふる里館」の魅力をさっそくチェック！

美ヶ原は、登山家の深田久弥の山岳随筆「日本百名山」でも紹介されている絶景の地。王ヶ頭（標高2034ｍ）、王ヶ鼻（2,008ｍ）、茶臼山（2,006ｍ）、牛伏山（1,990ｍ）、鹿伏山（1,977m）、武石峰（1,973m）といったピークがあり、登山家たちに人気の山となっています。「山本小屋ふる里館」は、美ヶ原に登る登山家たちが宿泊する山小屋としての役割を果たしています。

水が大切な山小屋らしく、各客室にはバスルームがありません。その代わり、男女別の大浴場と貸し切り風呂が2つ用意されています。24時間入浴可能のお風呂は、南アルプスの大パノラマを眺望できたり、早朝には雲海を見渡すこともできたりします。

「山本小屋ふる里館」は、連泊ができません。1泊だけです。それは、より多くのお客さんに快適なサービスを行いたいということからだそうです。実際、多くの宿泊客が、心のこもった接客を受けたと感じているようです。

スタッフのホスピタリティ溢れるサービスはもちろん、訪れた人を楽しませてくれるエンターテインメント性たっぷりの宿。毎日開催される無料ツアーは、スタッフ自らが運転して美ヶ原のみどころスポットを案内してくれます。また、天候が悪くツアーができないときは、スタッフが楽しいイベントを考えて催してくれます。

「山本小屋ふる里館」は、宿泊施設だけでなくドライブンとしても営業しています。もちろん、宿泊者のプライベートは保たれているのでご安心を。こちらの“こけももソフト”は、美味しいと評判です。

美ヶ原高原は、ただ歩くだけでも十分楽しめます。でも、せっかくなら無料ツアーに参加して、もっと美ヶ原の魅力を堪能しちゃいましょう。

■早朝美ヶ原絶景ツアー（所要時間90分）

宿のご主人が自らマイクロバスを運転して、美ヶ原の絶景ポイント王ヶ鼻へと案内してくれるツアー。空気が澄んでいる早朝は、山々が非常に綺麗です。雲海に浮かぶアルプスを見れば、きっと感動で声を失うかも。運が良ければ、環水平アーク（まっすぐ水平にかかる虹）やブロッケンといった珍しい自然現象を見ることもできます。

■満点の星と野生動物（所要時間40分）

“星空へ続く宿”の名のとおり美ヶ原では、降り注ぐような満点の星空を観察することができます。宿が準備してくれる高性能の天体望遠鏡でスターウォッチングを楽しめるツアーには、ぜひ参加してほしいです。天体の解説もしてくれるので、星に詳しくなくても楽しめますよ。

宿の名物、岩の炭火焼きは絶品。信州サーモンのお造りや信州牛の溶岩焼きなど信州の味を堪能できるのもうれしいところ。さらに、夕食後のちょっと小腹が空いたころ、一口サイズのおにぎりが振る舞われるのは嬉しいサービスです。

朝食は、美ヶ原牧場の牛から搾られた牛乳やヨーグルトなどが提供され、高原の朝を実感。焼きたてのパンやピザを食べることもできて、気分はアルプスの少女ハイジです。食べきれなかった分は、お持ち帰りができちゃいます。

八島ヶ原湿原は、標高1,630mにある約1万2千年の歴史を経過したと推定されている湿原。湿原を上から見ると、キレイなハート型に見えます。そのため、「恋人の聖地」として知られています。カップルでの旅行では、立ち寄らないわけにはいきませんね。

美ヶ原高原美術館は、美ヶ原高原の一角にある美術館。国内外を問わず有名な彫刻家の作品が展示されています。目が覚めるような緑の草原の中にある屋外展示場には、個性的な作品が点在しています。自然とアートのコラボレーションを楽しんでみてはいかかでしょうか。

車山の中腹にある「TOP’s360°」は、全面ガラス越しに広がる眺望が素晴らしいカフェレストランです。八ヶ岳やアルプスの山並みを見ながらの食事は、開放感がいっぱいでリラックスできます。

「みつ蔵」は、山小屋風の外観のかわいらしいお店。鴨料理が売りのお店です。鴨せいろは、濃厚な鴨汁とお肉とネギの組み合わせが絶妙とリピートする人が多いメニューです。

ビーナスラインには魅力的なスポットが沢山。日帰りのつもりでお出かけすると、不完全燃焼の旅になりかねません。ビーナスラインをドライブするなら、美ヶ原高原にある「山本小屋ふる里館」を目指して旅するのが正解。信州の高原を楽しんで、夏の暑さなんか忘れてしまいましょう。