すべての駅で違う曲！大阪環状線の発車メロディーをご紹介

大阪環状線では、2013年から始まった「大阪環状線改造プロジェクト」によって発車メロディーが順次導入されていきました。現在ではすべての駅で導入が済んでいます。選曲に大阪らしさも沢山感じることができ、何よりすべての駅で違う曲が採用されているのが特徴です。

そこで今回は、大阪環状線で使用されている発車メロディーをまとめてみました。すべての駅で違う曲が使われているので、全部は紹介しきれませんが、特徴のあるものやインパクトの強いものを中心にご紹介してみたいと思います。

沿線の中で一番インパクトがあるのは大阪城公園駅だと思います。その発車メロディーは、なんと「法螺貝」！これはもちろん大阪城にちなんだもの。2015年が大坂夏の陣から400年に当たったそうで、その際に開催された記念のお祭りに合わせて作成されたそうです。アナウンスが「出陣じゃ〜」とかだったらさらにインパクト大ですね。

続いては桃谷駅です。こちらで使われているのは河島英五さんの「酒と泪と男と女」。発車メロディーとしては異色の選曲にも思えますが、河島さんのご出身がこの駅の近くだったのだそうです。こういう、ゆかりの人物の曲が多いのも大阪環状線の発車メロディーの特徴だと思います。

桃谷駅の二つ先、天王寺駅の発車メロディーは、和田アキ子さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」です。ここは除夜の鐘が有名な四天王寺があるところで、「鐘」つながりでの採用というわけですね。じっくり聞くとお寺の鐘をイメージさせる鐘の音を取り入れたアレンジになっているのだそうです。

そのお隣の新今宮駅は通天閣への最寄駅。この界隈は「新世界」と呼ばれる繁華街です。といえば、大阪以外の人でも聞いたことがある人は多いでしょう。そんなわけで、発車メロディーはドヴォルザークの「新世界より」。そのマイナー調に思わず笑ってしまいます。さすが大阪！な選曲ですね。

少し進みまして、大正駅です。この駅界隈には、大正時代から沖縄の方が多く移住してきた地域なのだそうで、地域を歩いていると沖縄料理のお店などが多いエリアです。大阪にあって、ここだけ沖縄の風が流れているんですね。そんな大正駅の発車メロディーは沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」。ちょっとリズムが違うのでわかりにくいかな？という印象です。

また進んで西九条駅です。こちらの発車メロディーはアメリカ民謡の「アメリカン・パトロール」。アメリカな選曲は如何してかというと、ユニバーサルスタジオジャパンに行くには、この駅で乗り換えるからなんだそうです。ちょっとこじつけな気もしますが、USJに行くならアメリカ気分を盛り上げて欲しいということなのだとか。

アメリカ気分の西九条駅の次は野田駅。こちらではロシア民謡の「一週間」が発車メロディーという不思議な組み合わせです。実は野田駅は大阪中央卸売市場の最寄駅なのだそうで、「市場」つながりでの採用なのだとか。ちなみに歌詞の出だしは「日曜日に市場へ出かけ〜」ですが、日曜日は市場はお休み。ツッコミどころがあっていいですね。

続いての福島駅では、円広志さんの「夢想花」が発車メロディー。円さんも大阪にゆかりがある方ですが、福島駅界隈の出身ではありません。この曲が採用されたのは、「まわってまわって〜」という歌詞が環状線を表しているから。ということだそうです。

最後にご紹介するのは桜ノ宮駅です。数ある桜にちなむ曲から採用された発車メロディーは、大阪出身のアーティスト、大塚愛さんの「さくらんぼ」。可愛らしいメロディで元気の出そうな曲ですね。この駅が一番「普通」かもしれないと思うのは、気のせいでしょうか。

いかがでしたか？大阪の人にはおなじみだと思いますが、府外の方であればちょっと聞きに行ってみたくなりますね。気になる方は他の駅の発車メロディーもチェックしてみてはいかがでしょうか。