幻想的な光景に息を呑む。広島県三原。「海霧（うみぎり）」を見に！

晩秋から冬の時季に、広島県三原市瀬戸内海国立公園筆影山（ふでかげやま）から瀬戸内海を望めば、「海霧」と呼ばれる大自然のアートに出会えます。気象条件の整った冷たく透き通った夜明け前から、ほんのわずかな時間に繰り広げられるアート。幽玄な「海霧」の世界と、鑑賞後に訪れたいグルメをご紹介します。

「海霧」は一見、雲のように見えますが海上に発生した「霧」です。この現象は具体的には解明されていませんが、大気の温度が水温より冷たくなったときに、気流が上昇して水蒸気が発生して起こるといわれています。

三陸や北海道など、海霧が発生する場所はほかにもありますが、三原の海霧の魅力は瀬戸内の独特な地形にあります。霧の中に小さな島々が浮かびあがり、まるで空を飛んでいるよう。この珍しい光景が多くの写真愛好家を魅了しているのです。

「海霧」は、風がなく、よく晴れていて、とても冷え込んでいる早朝に発生することが多いと言われています。さまざまな自然条件が重ならないと見られない貴重なアートなので、一度訪れるだけでは見られないことも。根気良くチャレンジしてみてくださいね。

三原駅近くに位置する「ひょこめ」は、地元の人にも人気の割烹居酒屋。2つの定食メニューが用意されたランチタイムの店内では、一人で昼食を味わう人の姿も見受けられます。また、夜には地産の幸を地酒で楽しめると好評です。

三原の隣街福山市内の商店街にある大衆食堂「稲田屋」は、昭和の雰囲気を醸し出したディープな一軒で昼から気軽に飲めるお店です。

隠れ家的な民家風の外観が印象的なお好み焼き屋「ふくちゃん」。たっぷりのキャベツを使ったお好み焼きは、野菜の甘み、肉の旨味、ソースの風味が絶妙に絡み合った美味しさが魅力です。

冬の夜明け前からの海霧鑑賞の後に、熱々のラーメンはいかがですか？地元のラーメン通の人も支持する一杯を食べて帰りたいですね。

幻想的な自然のアート「海霧」に魅了され、温かな地元料理に癒される＿＿。広島・三原の旅はきっとあなたの心に深く刻まれるものとなるでしょう。