2016年09月11日

愛知といえば「味噌」!味噌の魅力が分かる「八丁味噌の郷」

愛知といえば「味噌」!味噌の魅力が分かる「八丁味噌の郷」

愛知県と言えば、味噌!こんにゃくに味噌をかける「味噌田楽」や、「味噌煮込みうどん」など。名古屋の料理には欠かせない調味料です。そんな味噌が作られるまでのルーツや、味噌の味を楽しめる場所があります。愛知県にある「八丁味噌の郷」。無料で工場見学ができるんです。さらに、併設されている食事処では味噌料理が味わえますよ。味噌のアイスもあるので、ぜひチャレンジしてみてください!

「八丁味噌の郷」で味噌に詳しくなろう!

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八丁味噌を作る会社の一つ、「カクキュー」の本社屋です。昭和2年に完成した建物で、登録文化財です。

日本全国で使われるお味噌に違いがあるのはよく知られていますね。その中でも愛知県周辺で使われている大豆から作られた赤味噌の文化は独特です。素材を生かすものが多い日本の料理の中で、赤味噌は素材よりも前面に出てこれる味を持つ調味料。愛知の食べ物は、味が濃いというよりも、「赤味噌の味が濃い」という印象です。

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出典:ミスターGさんの投稿

愛知で生まれ育った人は、他の地方でコンビニでおでんを買うと「味噌をつけてもらえない」、他の地方でスーパーに行くと「味噌煮込みうどんが売っていないんだけど」、とがっくりする程、赤味噌の文化にどっぷりつかっています。おでんや田楽にかける調味味噌は、各家庭で作ったりスーパーで購入したりしています。味噌田楽に、味噌おでんに、味噌煮込みうどんに、とんかつ…。そんな名古屋のソウルフードである、赤味噌。赤味噌を使った多くの料理を味え、味噌の作り方や歴史まで知ることのできる「八丁味噌の郷」を紹介します。

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名古屋の赤味噌は「八丁味噌」といいます。江戸時代に岡崎城から西へいったところにある味噌蔵で作られた赤味噌。これを、八丁味噌と言うんです。八丁味噌を現在でも作っているのは、「カクキュー」を含めて2か所のみです。こんな立派な樽を使ってお味噌を作っているのですね。横向きになっている方が、樽の大きさを実感しやすいかもしれません。

「八丁味噌の郷」にはどうやって行くの?

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八丁味噌の「八丁」の名前は、岡崎城から西へ八丁のところにある岡崎市八帖町(昔の八帖村)で作られた味噌であることに由来しています。つまり、「八丁味噌の郷」は、岡崎市にあるのです。名古屋からは少々離れていますが、近くには徳川家康とつながりの深い岡崎城がある観光スポットがあります。さらに、名古屋からの道中には、有松絞りで有名な有松も通ります。少しだけディープな愛知の観光スポットですが、そんな場所へ行ってみるのもオススメです。

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出典:オズマさんの投稿

JR名古屋駅からは、名古屋鉄道本線「豊橋」方面行き「岡崎公園前」駅下車、徒歩約5分です。岡崎城に立ち寄ってから、という方は、「東岡崎」駅下車→岡崎城観光→徒歩約10分です。こちらのルートは、かなり歩くことになるので、途中でタクシーを利用するなど、工夫してくださいね。写真は、名古屋駅前のロータリーです。

「八丁味噌の郷」を見学

工場見学は無料です。見学時間は平日10:00~16:00まで。土日祝は9:30~16:00までとなっています。だいたい30分くらいで見学できちゃいますよ。駐車場も完備されているので、車で行っても大丈夫です。基本的に写真撮影はOKなので、珍しい光景を写真に収めちゃいましょう。

見どころ!「味噌樽ルーム」

見どころ!「味噌樽ルーム」767692

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巨大な樽が並ぶ、「味噌樽ルーム」。樽には約6トンの味噌が入っています。上に積まれている重石は、なんと3トン!地震でも崩れない積み方なのだそうです。この状態でかき混ぜず、2年以上熟成させます。なんと出来上がった味噌は、人が上に立っても沈まない固さになります。すごいですね・・・。

見どころ!「味噌樽ルーム」778021

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「カクキュー」のある昔の八帖村は、良質な水に恵まれていた上に、大豆や塩を入手しやすかったという地の利がありました。ここでの気候条件は醸造にマッチし、独特の風味を持った八丁味噌が育ったのです。この地域では、「カクキュー」の創業前から豆味噌を作る技術があったんです。豆味噌はおいしいだけでなく、栄養価が高く保存も効くため、兵糧としても使われてきたんですよ。(※豆味噌の通称が八丁味噌です。)

見どころ!「味噌樽ルーム」778032

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外には洗われた樽が並んでいます。樽は完全に洗い流すと長持ちしないので、味噌を少し残しておくそうですよ。

歴史が分かる「史料館」

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建物の中には、「八丁味噌史料館」があります。ここでは、味噌作りの歴史を知ることが出来ますよ。製造の様子が実物大の模型で展示されているので、見ごたえありです。

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八丁味噌を作る工程がこちら。大豆を蒸し、味噌玉を作り、これを発酵させ、さらに発酵させた味噌玉を塩と水でこねるという作業が示されています。

お楽しみの試食コーナー

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工場見学が終わると、試食コーナーへ行きます。味噌汁が数種類と味噌田楽が味わえます。こんにゃくはゆでたてアツアツ。歴史を知ってから食べると、味わい深いです。

お土産ももらえます

お土産ももらえます778377

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最後には、お土産に赤だし味噌がもらえます。これがあれば、愛知の料理の味を再現できます!見学が無料なのに、お土産がつくなんて本当に嬉しいです。

赤味噌文化を食べて楽しもう!

「食事処 休右衛門」

おいしい八丁味噌の料理を、敷地内のお店で堪能できます。味噌の味を存分に味わうには、「田楽」や「味噌煮込みうどん」、「味噌カツ」といった定番モノをぜひ。赤味噌の味に慣れない方でも、「味噌からあげ」、「味噌煮込みカレーうどん」といったメニューもあります。さらにラーメンなど、地元の人でもあまり味わったことのないメニューまで揃っています!デザートも、忘れずに食べてくださいね。

「久右衛門」料理 775948 味噌からあげ

出典:金さん513さんの投稿

「味噌からあげ」。味噌だれにしっかり漬け込まれたからあげです。衣の香ばしい味噌の味わいや、肉にしみ込んだ味噌ダレの味がたまりません。

「久右衛門」料理 775952 味噌煮込みカレーうどんアップ

出典:assyassyさんの投稿

「味噌煮込みカレーうどん」。愛知のご当地グルメといえば、これですね。味噌のコクや旨み、甘味が味わえます。濃厚スープはボリュームがあって、満足感がありますよ。

「久右衛門」料理 775978 味噌ソフト

出典:まーにむさんの投稿

「味噌ソフトクリーム」。甘いものは別腹です。普通のソフトクリームに見えますが、味噌のコクや風味がふわーと広がってきます。ミルクの甘味をありますが、味噌が絶妙なアクセントになっています。

休右衛門の詳細情報

休右衛門

中岡崎、岡崎公園前 / うどん、郷土料理、天丼

住所
愛知県岡崎市八帖町字往還通69番地
営業時間
[月]  11:00 - 15:00(L.O. 14:30) [火]  11:00 - 15:00(L.O. 14:30) [水]  11:00 - 15:00(L.O. 14:30) [木]  11:00 - 15:00(L.O. 14:30) [金]  11:00 - 15:00(L.O. 14:30) [土]  11:00 - 15:00(L.O. 14:30) [日]  11:00 - 15:00(L.O. 14:30)
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999

売店は充実の品ぞろえ

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出典:

入口にある売店では、八町味噌関連の商品がずらりと並んでいます。ここでお土産を買っていくのが、おすすめです。

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出典:

充実した品揃えです。味噌ダレやお家で作れる「味噌煮込うどん」などが販売しています。1,000円以上買い物をすると、プレゼントがもらえることもありますよ!

赤味噌料理にチャレンジ

「久右衛門」料理 778381 田楽(こんにゃく)

出典:なおかりさんの投稿

ここでおいしいお味噌を味わったら、家でも赤味噌料理にチャレンジしてみましょう。「カクキュー」のホームページにも、たくさんレシピが載っていますよ!もし、お土産で頂いた赤味噌が慣れない味で食べづらければ、「日本の料理」から離れた使い方をするのがおすすめです。簡単な方法は、以下です。

赤味噌料理にチャレンジ778387

出典:Skip Gateさんの投稿

1.マヨネーズと混ぜてディップにする
 (茹でたお野菜、薄く切って片栗粉をつけて茹でた鶏むね肉などに)
2.キムチ鍋の隠し味に
 (キムチや豚肉を炒めたところに、水を加え、コチュジャン+赤味噌で味付けします。)
3.焼き肉に
 (すりおろしたニンニクや豆板醤と混ぜたたれをのせ、レタスで巻くと、いつもと違った焼き肉が楽しめます。)

他に、炒め物など、ちょっと辛味があってコクのある味付けが欲しい時に赤味噌を足すのもいいですよ♪

いかがでしたか?

愛知県民が長年愛している、八丁味噌。歴史が分かると、味もさらにおいしく感じます。他県の方はもちろん、愛知県民もこれを機会に、「八丁味噌の郷」へ行ってみてください。

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