山形の「板そば」～蕎麦通にもおすすめのお店をエリア別にご紹介！

出典：Kontackyさんの投稿

大きな板状の木箱に、通常2～3人前のそばが入って出されるのが「板そば」です。主に山形の内陸部で食べられています。

そばの名産地である山形では、農作業の合間や寄りあいの席で分け合って食べる「振る舞いそば」が、古くから定着してきました。

ざるそばのように「縁がこぼれませんように」、仕事や人との関わりが「板につきますように」という思いも込められた食べ物だとされています。

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豊かな恵みをもたらす大地と最上川の豊富な水源、山々から湧き出る清流が、山形のそばを育んでいます。その土地独自の味の違いもあり、県内には「そば街道」と名の付く地域もいくつかあります。

板そばの特徴は太くて固めの歯ごたえが多いということ。噛むほどに感じられるそばの味と風味を楽しむために、おつゆの味付けも薄めが主流です。日頃つるりとした更科そばに慣れた方には、山形の田舎そばを新鮮に感じていただけることでしょう。

次に、山形県内の板そばのおいしいお店をエリア別にご紹介していきます！

出典：高くて旨いは当たり前さんの投稿

JR山形駅から車で10分ほどの場所にある古民家を改装したそば屋です。木立に囲まれた店舗の入り口には白い暖簾がはためいています。

出典：リコスケさんの投稿

店内には、縁側からお庭を望むお座敷とテーブル席のあるモダンな洋室があります。雰囲気のよい空間で食べるおそばを求めて、訪れるお客様が絶えない人気店です。

出典：まなちんさんの投稿

名物の「板そば」は、普通盛りで通常の約1.5人前、大盛は約2人前分あるそう。普段見慣れているざるそばよりずいぶんと大きく感じられますよ。

白木の風合いと模様入りの藍色の器の組み合わせも素敵。おしゃれな食器類がお料理をよりおいしく引き立てています。

出典：リコスケさんの投稿

そばの粒も見える麺は口に入れると風味が豊かに広がり、コシや歯ごたえもしっかり感じられます。細めに切られていますので、女性でも食べやすく感じられるでしょう。甘さも感じられる鰹のダシが効いたおつゆともよく合います。

出典：はな44シルコさんの投稿

サイドメニューの「そばプリン」は人気のスイーツ。モチっとしたそばがきを思わせる食感で、黒蜜＆きなことの相性も抜群です。食後のデザートにいかがでしょうか。

出典：べーやん◎さんの投稿

江戸時代創業の「庄司屋」は山形でも最古のそば屋で、150年の歴史があります。JR山形駅から徒歩15分ほどの場所にあり、白壁に瓦屋根の和風のたたずまいの外観です。

出典：毎日外食グルメ豚さんさんの投稿

店内は、風情漂う囲炉裏端やお座敷も含めた80席以上がある広々とした空間。有名店ですが、席数が多いので比較的待つことなく入りやすいのもうれしいところです。

出典：こもりさんの投稿

といちそば（やぶそば）と更科そばがセットになった「相盛り板」は人気のメニュー。ボリュームは満点です！

山形産のそば粉の風味がよく香るやぶそばは、見た目も黒い田舎そば。細くて真っ白な更科そばとの味の違いをご賞味ください。

出典：お職の花魁さんの投稿

天ぷらをプラスしたをセットメニューもおすすめです。サクッと揚がったエビ天2本に野菜天もついてきますので、食べごたえも十分ですよ。ぜひおなかを空かせて来てくださいね。

出典：あやプーさんの投稿

創業は大正9年という店舗は昔ながらの茅葺き屋根。どんなそばが食べられるか期待が高まりますね。

フランス政府が世界のトップレストラン1,000を選んだ「ラ・リスト」の中にも入った「あらきそば」は、名実ともに山形を代表するそば屋です。村山のそば屋が名を連ねる「最上川三難所そば街道」のお店のひとつでもあります。

出典：ゆきんこゆきちゃんさんの投稿

「あらきそば」の板そば「うす毛利」です。底が見えるほどうっすらとそばが盛られていまが、木箱はかなり大きめですので、実際に食べてみるとかなりおなかはいっぱいになります。

出典：ほぼ週4さんの投稿

太くてしっかりとした山形ならではの田舎そば。山形産のそばの実から、全て手作業で丁寧に仕立てています。おつゆはそば本来の味を引き立てる薄口です。

出典：ダダチャマメさんの投稿

お品書きはうす毛利とサイドメニュー2種類のみ。北海道産のにしんを自家製みそで煮込んだ真っ黒な「にしんの味噌煮」は、口当たりもホロリと柔らか。お店自慢の味です。

「季節の野菜の盛り合わせ」も加わったうす毛利のセットもあります。伝統的家屋の中で食べるおそばの味を確かめに、ぜひ足を運んでみてくださいね。

出典：NOZさんの投稿

名店揃いの「大石田そば街道」にあるお店のひとつです。外観も店内も一般の民家のような佇まいで、気軽に入りやすい雰囲気が漂っています。

そば打ちの名人、初代の「きよばあさん」がはじめたお店で、今もなお開店を待つお客様がいるほどの人気ぶり。28席ある店内は、お昼時になると満席のことも多くあります。

出典：ワサコさんの投稿

人気メニューはやはり板そば。水でよく締まったそばが木箱いっぱいに盛られてきます。通常のおそばの大盛くらいの量をご想像ください。

出典：ラーメン平社員さんの投稿

そば粉のみで作られている十割そばで、コシと弾力は残しつつも、そば本来の味と香りが楽しめます。四角くて太めの麺ですが、のど越しのよいツルリとした食感も特徴。ダシがよく効いた甘めのおつゆをたっぷりとつけていただきましょう。

出典：ワサコさんの投稿

そばのほかに季節の素材を使った3種類のお漬物もセットになっています。シンプルなおそばの味を引き立てる、程よい塩気と食感のよさが人気。おそばでおなかがふくれてきたときの箸休めにもぴったりです。

出典：しのきちさんの投稿

こちらも「大石田そば街道」に名を連ねるそば屋です。山深い場所にもかかわらず、県外から訪れるお客様も多い有名店。普通の民家といった風情の外観で、うっかりすると見落としてしまいそうなほど周囲に溶け込んでいます。店内は田舎の親戚の家を訪れたかのような居心地のよい雰囲気です。

出典：hiro0827さんの投稿

そばの甘さと風味がしっかりと伝わってくるやや太めの麺は二八そば。のど越しがよく田舎そば風の荒々しさは感じられません。麺の表面にはそばの粒も見え、歯ごたえやコシもあります。

出典：hiro0827さんの投稿

通常のおつゆのほかに、注文をすれば「きじ汁」でおそばをいただくこともできます。よく引き締まったキジ肉の旨みとダシがきいたおつゆは少し濃いめで、そばとの相性も◎です。

おそばの前に出てくるお漬物の突出しもお客様に喜ばれています。

出典：うどんが主食さんの投稿

大きな水車が目印の「水車生そば」は、1861年創業の伝統ある老舗のそば屋。天童温泉の街中にあり、地元の方のみならず観光客からも人気のお店です。三階建ての店内には約300の席を備えています。

出典：Gericさんの投稿

板そばは、製粉業を商っていた初代店主の頃からふるまわれていた歴史を感じさせる一品。水車を使って石臼で挽いているそば粉を100%使用した十割そばです。

断面が四角くて太めの黒い麺は、まさに山形の田舎そばそのもの。歯ごたえもあり、かなりおなかもいっぱいになります。

出典：うどんが主食さんの投稿

もうひとつの名物メニューが「鳥中華」です。鶏肉が入ったそばのだし汁を使ったラーメンで、元々はお店のまかない飯であったもの。メディアでも紹介されたことから人気に火が付ききました。

おそばと合わせて、こちらもぜひ一度ご賞味くださいね。

出典：hiro0827さんの投稿

お昼時には行列もできる東根市の人気そば屋が「伊勢そば」です。広い駐車場も完備しており、さっぱりとした雰囲気の平屋建ての店舗です。

出典：十八番さんの投稿

店内にはテーブル席やお座敷のほか囲炉裏端もあります。和風のお食事処らしい落ち着きある空間が広がっています。

出典：viviane-aさんの投稿

とにかく極太で知られるこちらのおそば。少し甘さと塩気のあるそばつゆをたっぷり絡めてお召し上がりください。おつゆに負けないそばの味が噛むほどに感じられるでしょう。

他ではなかなかお目にかかれない極太で歯ごたえのあるそばがクセになり、リピーターも多いそう。そば好きの方はぜひ一度お試しくださいね。

出典：hiro0827さんの投稿

新庄市にある「手打ちそば さぶん」は築150年という古民家が店舗。周りを木立に囲まれた親しみやすい外観です。店内には昔懐かしいホッとくつろげる和の空間が広がっています。

出典：さっかーおやぢさんの投稿

数量限定の「合もり板」は、細打ち麺と田舎そばがセットになった一品。のど越しのよい艶のある細い白そばと、太くて歯ごたえのある田舎そばの味を食べ比べできるとあって、そば好きの方にも人気です。

出典：あやプーさんの投稿

量は多めですので、お連れの方と分け合って食べるのもおすすめですよ。辛味大根を薬味で加えて、味の変化もお楽しみください。

出典：よっしー♫さんの投稿

大きな木箱に入って出される「板そば」は、昔ながらの趣ある風情だけでなく、噛めば噛むほど染み出す田舎そばならではの深い味わいが楽しめます。伝統ある日本家屋を店舗にしているお店もありますので、山形の歴史を感じながら、お食事をお楽しみください！