年越しそば今年はどうする？札幌市内のおすすめそば屋11選

つゆにちょんと浸けて、ずずっとすすれば、そばの香りが鼻を抜け、喉をつるっと過ぎていきます。寒～い日に、温かいおそばをふーふーいいながらいただけば、身も心も温まります。北海道は日本でも有数のそばの産地。札幌にも多くのそばの名店があります。

上品な更科そば、香り豊かな田舎そば。一口にそばと言っても個性はとっても豊かです。てんぷらや玉子焼きなどそば屋さんのサイドメニューも見逃せません。何かと気忙しい年末にこそ、ちょっと一息ついておいしいそばを食べにいきませんか？

透き通るような真っ白な更科が魅力の「志の家（しのや）」。並粉、変わりそばもあって、一度にそばの奥行きの深さを感じることができますよ。

一度に色々なそばを試したい！という時は、更科、並粉、変わりそばの3点盛を。目先が変わって変わっていくらでも食べられちゃいそう♪

ビルの2階に上がると、まっすぐ伸びた飛び石の小道。「そば喜香庵（きこうあん）」は、都心の隠れ家とってもいいようなそば屋さんです。

温かいそばでおすすめなのは、「鴨なんそば」。力強い鴨の出汁とそばの香りがマッチ。ネギは軽くあぶってあり、鴨肉も食べ応えがあるほどよい厚さ。一かけの柚子が彩りと爽やかな香りを添えています。

そばは自家製粉で、皮むきから店主自らが手がけるそう。丁寧な仕事の積み重ねが「そば喜香庵」のおいしさの秘密なんですね。

住宅街の中にある「手打ち蕎麦 こはし」。靴を脱いで入る店内は、なんだかくつろいでしまって親戚の家にでも来たかのようです。そばは、毎朝その日の分を石臼で挽いています。使うのは北海道清里町産の牡丹そば。栽培されることの少なくなった幻の品種です。

そばに良く合うと人気なのが、ごぼうのてんぷら。皮つきのごぼうをからりと揚げて。冷たい「ごぼう天せいろ」や温かい「ごぼう天そば」でどうぞ。

そば湯と一緒に楽しむのが、そばぼうろ。懐かしく、素朴な味わいで、ほっこりしますよね。食後の一口にぴったり。

ここは本当にそば屋なのと驚くような空間が広がる「黒むぎ」。札幌駅からも近いビルの地下にあるお店です。日本酒やビールだけでなくワインやカクテルも充実。デートにもぴったりなスタイリッシュなお店です。

一押しは、店名と同じ「黒むぎ」。キンと冷えたそばの上に、揚げ玉に磯海苔、小葱、その真ん中に温卵。つゆと薬味を乗せていただきます。そばのコシと香りに、少しずつ岩海苔や小葱の香りを加えて味の変化も楽しんでください！

ランチには、そばとご飯のセットがお得。

サラダやバーニャカウダなど野菜を使ったヘルシーなサイドメニューも充実。いろいろなシーンで使えそうなお店です。

「ざる」や「もり」は知っているけど、「板そば」って？ざるではなく木箱に盛られているのが「板そば」です。「板そば なみ喜」はつなぎを使わないそば粉が100％の十割そば。それを豪快に箱に盛り付けて出てきます。ボリュームもしっかりあって、男性でも満足できますよ。

ほとんどのお客さんが頼んでいるのが、「鳥天」。さくさくの衣の中に柔らかくジューシーな鶏の胸肉。こちらもお忘れなく！

端正で上品なそばを食べたくなったら「正直庵」へ。そばは、細くてもしっかり角のエッジが立っていて喉越しもすっきり。少し辛めのつゆも出汁とかえしのバランスがよく、上品に仕上がっています。

温かいつけ汁に冷たいそばをつける「鴨せいろ」。「正直庵」の人気メニューです。

寒いときにおすすめなのは「かき」。ぷりぷりの大ぶりのカキがごろごろ入った贅沢なそば。カキが軽くあぶってから入っていることからも「正直庵」の丁寧な仕事ぶりが分かります。

そば粉も野菜もできるだけ自家農園から。「花見月（はなみずき）」は農園の隣にあるそば屋さん。一戸建ての一室がお店になった家庭的な雰囲気です。

レンガ造りの倉庫を改装した「手打蕎麦のたぐと」。ちょっとそば屋さんには見えないですよね。繊細な更科が自慢。いつも行列のできる名店です。

細くて繊細な更科。意外としっかりとした歯ごたえもあるんですよ。温かいそば、冷たいそば。メニューも豊富です。

薄～くカットされたごぼうを素揚げ。パリパリと噛んでいるうちに、ごぼうの風味が口の中に広がります。

住宅街の中を歩いていくと昭和の雰囲気がただようおしゃれな民家が現れます。「そば切 雨耕庵（うこうあん）」はご夫婦で経営するアットホームなそば屋さん。ですが、そばには厳しく、品種産地を厳選。北海道浦臼町産の牡丹そばを使っています。

寒い冬の日におすすめなのは「投汁蕎麦（とうじそば）」。土鍋でそばを軽く湯がいてから食べる料理です。信州発祥の食べ方なんだそうですよ。

おいしいそば屋が多いと評判の西区。「手打ちそば やま賀」もその一つ。更科と桜えびのかき揚げを食べに人が集まる人気店です。

一番人気は「桜えびせいろ」。まず頼んでみてください！

「農園の四季」は金・土・日・祝日しか開いていない農園が営業するそば屋さん。もともとは養卵農家だったということで、卵料理も自慢です。

そばにも自家栽培のものを使用しています。おそばにも玉子を合わせるのが「農園の四季」では正解。どちらのおいしさも引き立ちます。

年末年始は通常と営業時間などが変わる場合もありますので、確認してくださいね。忙しい年末だからこそ、忘れずに食べておきたい年越しそば。個性も味わいも幅広いので、お気に入りのお店を探してお出かけしてみませんか？