2016年12月22日

大河とは違うもう一人の女城主の町。岐阜県岩村町をぶらり散歩

大河とは違うもう一人の女城主の町。岐阜県岩村町をぶらり散歩

2017年の大河がいよいよ始まりますね。主人公は女城主として名を馳せた井伊直虎。荒々しい戦国時代に女性が城主だったとは信じられませんが、実は同じように女城主が岐阜県恵那市の岩村町にも存在しました。山間にひっそりとある岩村の城下町は、戦国の雰囲気が残る歴女必見のスポット。おいしいものを味わいながらぶらっと散歩してみましょう!

幼い養子のかわりに一族をひきいた女城主「おつやの方」

幼い養子のかわりに一族をひきいた女城主「おつやの方」960179

出典:

戦国時代の末期、岩村城には女性城主がいました。「おつやの方」といい、織田信長の叔母に当たる女性です。夫の遠山景任がなくなったあと、信長の息子である御坊丸を養子にむかえ、幼い御坊丸のかわりに岩村をおさめていました。

幼い養子のかわりに一族をひきいた女城主「おつやの方」960172

出典:Ta3ppさんの投稿

おつやの方ゆかりの岩村城は、日本三大山城のひとつでもある名城でした。現在は城跡しか残っていませんが、江戸時代も城主が住み、明治の廃城令で取り壊されるまで約700年も続いた歴史あるお城です。城跡に上ると、今も苔むした石垣が残り、戦国のロマンを感じることができます。

幼い養子のかわりに一族をひきいた女城主「おつやの方」951893

出典:銀爺@北の街からさんの投稿

城跡のふもとは、江戸時代の城下町の景色

城跡のふもとは、江戸時代の城下町の景色951895

出典:マッツン75さんの投稿

城跡から降りれば、城下町が続いています。岩村は江戸期を通じて岩村藩の城下町で、当時の街並みが残っています。平成10年には「重要伝統的建造物群保存地区」に選ばれました。それでも観光客はまだまだ少ない静かな城下町です。

城跡のふもとは、江戸時代の城下町の景色951894

出典:キング・ドリチソさんの投稿

街並み保全のため電線と電柱は地中に埋め込まれています。これにより、まるで江戸時代の風景を楽しめるようになりました。そして景色だけでなく、おいしいものもたくさんある穴場の歴史スポットです。

まずは岩村の名酒「女城主」を堪能!

岩村醸造のフルーティな日本酒♪

「岩村醸造」ドリンク 951903 岩村城は女城主で有名です

出典:t-zoidさんの投稿

岩村醸造は、創業以来約230年にわたって岩村でお酒を作り続けている酒蔵です。岩村は上質な天然水がわくところで、こちらの醸造所でも400年前の井戸から天然水をくみ上げてお酒を仕込んでいます。看板商品の「女城主」は、華やかな香りとすっきりした切れ味が聡明な女城主のイメージそのまま。味も香りも豊潤なお酒です。

「岩村醸造」ドリンク 951932 試飲ができます

出典:てるてる!(^^)!さんの投稿

どのお酒も、水道水は使わずに岐阜県名水50選に選ばれた井戸水と地元の酒専用米の「ひだほまれ」で作られています。岐阜を代表する酒蔵のひとつと言っていいでしょう。

トロッコ、天然水湧水…店内も見どころいっぱい!

「岩村醸造」外観 951914 岩村醸造

出典:てるてる!(^^)!さんの投稿

お店は大きな杉玉が目印です。店内の一部は築300年!見学するだけでも価値があります。

「岩村醸造」内観 951956

出典:むーちゃんパパ(名古屋)さんの投稿

店先から酒蔵までは、トロッコ線路が約100メートル続きます。線路を伝って奥まで歩いて見学しましょう。トロッコ車は店頭に飾ってありますが、約20年前までは運搬用に使っていたものです。

「岩村醸造」内観 952007

出典:むーちゃんパパ(名古屋)さんの投稿

トロッコ線路を進むとかわいらしい中庭があります。ここで湧き出している天然水は、お酒の仕込みに使われているものです。貴重な湧水を飲むと、お酒への期待がますます高まります!

「岩村醸造」内観 952008

出典:むーちゃんパパ(名古屋)さんの投稿

酒蔵の見学もできますが、冬は酒造り中のため見学エリアを限定している場合があります。まさしくここで仕込んでいる、現役バリバリの酒蔵です。

2月の蔵開きで新酒の試飲!

「岩村醸造」ドリンク 951920 舌がぴりっとしました(^_^;)

出典:t-zoidさんの投稿

岩村醸造では、毎年2月の日曜に蔵開きがおこないます。出来あがったばかりの新酒を試飲できるチャンスです。新酒はいつも以上にフルーティな味わい♪やはり出来たて新酒を飲んでから、その場で購入したいものです。

「岩村醸造」ドリンク 952033 蔵開き限定純米原酒

出典:フレディ父さんさんの投稿

蔵開き中は限定の「女城主 原酒」が試飲&購入できます。特別純米酒と純米吟醸をオリジナルブレンドしたお酒で、スッキリした飲み口です。寒い岩村でキリリとした原酒を味わう、蔵開きだけの楽しみです。

「岩村醸造」ドリンク 951942

出典:むーちゃんパパ(名古屋)さんの投稿

お酒に弱い女性に人気なのが甘酒。アルコール分を含まず、米と米麹だけで作ったものです。ちょっと温めて飲むとお米の甘い香りが広がります。ゆずジュース(恵那市笠置産のゆずと酒蔵の天然水でつくったもの)とセットにすると、お土産にぴったりです。

岩村醸造の詳細情報

岩村醸造

岩村 / その他

住所
岐阜県恵那市岩村町342
営業時間
[月]  09:00 - 17:00 [火]  09:00 - 17:00 [水]  09:00 - 17:00 [木]  09:00 - 17:00 [金]  09:00 - 17:00 [土]  09:00 - 17:00 [日]  09:00 - 17:00 ■ 定休日 年中無休(年末年始のみ休み)
平均予算
  • ~¥999

ランチとおみやげのお店も、要チェック♪

蕎麦屋ゆい

「蕎麦屋ゆい」料理 952051 ランチ❤︎

出典:ma-tanさんの投稿

岩村の旧家、勝川邸の土蔵をリフォームしたそば屋です。女城主にちなんで女性がそばを打っており、そば粉は長野県小諸産のもの。岩村の地下水を使って打った二八そばは、かむほどに味わいが出てきます。

蕎麦屋ゆい960138

出典:

お腹がいっぱいになったら、勝川邸内の見学もどうぞ。こちらは山林と農地を所有していた商家で、屋久杉を使った天井やソーダガラスなどが建築当時のまま残されています。岩村のゆたかな経済力を感じさせるスポットです。

蕎麦屋ゆい

閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。

松浦軒本店

「松浦軒本店」料理 952105

出典:carmonaさんの投稿

江戸時代の製法そのままのカステラで有名なお店です。カステラレシピは、寛永8年に岩村藩の藩医が長崎から持ちかえったもので、7代にわたって守り継がれています。ふんわりした甘みと卵のしっとり感がベストマッチ!

「松浦軒本店」料理 952107 包みを解くと・・

出典:ちゃこぴこさんの投稿

素朴な外見とシンプルなパッケージもすてきです。友人へのおみやげ+自宅用にも購入しましょう。

松浦軒本店の詳細情報

松浦軒本店

岩村 / 和菓子

住所
岐阜県恵那市岩村町本町3-246
営業時間
[月]  08:30 - 19:30 [火]  08:30 - 19:30 [水]  08:30 - 19:30 [木]  08:30 - 19:30 [金]  08:30 - 19:30 [土]  08:30 - 19:30 [日]  08:30 - 19:30
平均予算
  • ~¥999

中央自動車道「恵那I.C」から車で約20分

中央自動車道「恵那I.C」から車で約20分960158

出典:

岩村町へは中央自動車道「恵那I.C」から国道257号で約20分ほど。駐車場は「岩村振興事務所駐車場」を利用するのがいいでしょう。電車で行く場合は、JR中央線「恵那駅」より明知鉄道で20分、「岩村駅」で下車。駅からは歩いて20分ほどで到着します。

岩村城址&城下町をのんびり散策

岩村城址&城下町をのんびり散策953099

出典:

岩村城址&城下町はコンパクトにまとまったエリアなので、のんびりと散策するのにぴったり。女城主にゆかりがあるだけに、しっとりした風情が感じられるところです。桜や新緑の時期もきれいですし、冬の引き締まった風景も味わいがあります。冬はかなり冷え込みますので防寒をしっかりしていきましょう!

岩村町本通りの詳細情報

岩村町本通り

住所
岐阜県恵那市岩村町

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