愛知の小さな城下町「犬山」を満喫！おすすめグルメスポット7選

犬山城は木曽川沿いにあり、中国の故事にならって「白帝城（はくていじょう）」とも呼ばれます。天守閣は国宝で、お城とその周辺の城下町は戦災を受けていないため、江戸時代の雰囲気を色濃く残しています。コンパクトな街で2時間もあれば歩き回れるので、日帰り観光にぴったりです。

最近、地元では串ものグルメに力を入れています。もともと犬山は田楽で有名ですが、他のおいしいものも串に刺して食べ歩けるようにしました。焼きおにぎりや五平餅、どて串カツなどを楽しめます。しっかり食べたい人には、豆腐専門店や本格派イタリアンでのランチがおすすめ。歩き疲れたら、カフェでゆっくり休みましょう。

犬山城下のメインストリート、本町（ほんまち）通りにある行列が絶えない人気点です。五平餅は標準バージョンのわらじ型もありますが、一口サイズが3つ並んでいる団子型が食べやすい。もちもちの五平餅に、くるみ・ゴマ・ピーナッツ入りの特製たれがかかっています。

本町通りをはさんで、山田五平餅店の向かい側にあるのが、壽俵屋（じゅひょうや）犬山井上邸です。こちらは守口漬と奈良漬のお店ですが、店頭で買える「醤油おこげ串」が大人気。小さめの焼きおにぎり2個のあいだに、小さく切った守口漬と奈良漬を串にさしたものです。こちらは7代目の串キング。表面はカリッと香ばしく、あいだのお漬物が風味づけになります。

牛すじ肉を煮込んだ「どて」は名古屋名物。どて万次郎では、豚の薄切り肉を串に巻いて、上からどて煮をかけた串カツが大人気です。手間がかかっていますが、串だけにお手頃なのがうれしい。自慢のどてを、もちもちパンで包んだ「どてまん」も登場して、あるいて食べるべきか座ってビールのお供にすべきか、迷うところです。

お天気のいい日は店先でつまむと気持ちがいいです。

こちらは明治から創業しているという、犬山でも老舗の田楽店です。犬山の豆腐田楽は、甘辛い赤ミソたれをぬって、香ばしく焼いたもの。味噌の甘みとあっさした豆腐が絶妙です。サトイモを使ったイモ田楽、たにしの田楽もいただけます。

最初にご紹介した山田五平餅店の角を、ちょっと入ると、古民家を改装したお店があります。外観は古民家ですが、店内はシック。素材にこだわり、地元犬山産の野菜や岐阜・美濃産の肉を使っている本格イタリアンのお店です。ランチには前菜やパン、パスタ、ドリンクがつきます。夜は雰囲気のいいカフェバーになるので、それも楽しみです。

お豆腐料理の専門店で、「玉手箱ランチ」が女性に人気です。運ばれてくる玉手箱には、豆腐田楽など手作り豆腐のメニューがぎっしり入っています。お豆腐なのでするすると入ってしまいます。とても人気のランチなので、週末は予約をしましょう。

ガジュマルは、古民家を改装した小じんまりしたカフェです。徹底的にコーヒー豆にこだわり、スペシャリティコーヒーのみを厳選、焙煎も店主みずからおこないます。オーダー後に豆をひいてハンドドリップで入れるコーヒー。犬山城下にくるたびに、つい足が向いてしまう人が多く、リピーターがガッチリついています。店内奥には、店主さんのギター工房もあります。実は店主さん、ギター職人でもあるのです。

名古屋駅から犬山までは、特急で25分。駅から城下町までのんびり歩いても10分程度です。アクセスが良く、城下町ならではの碁盤の目状の街並みを歩けるのも魅力です。メインストリートの本町通りだけでなく、ちょっと中に入った道にも懐かしい雰囲気があります。お天気のいい日は運動がてらのんびり散策してはいかがですか。