2018年03月09日

添乗員がこっそり教えます。東京の穴場の花見スポット7選
東京の桜の名所というと、上野公園・千鳥ヶ淵・井の頭公園などが人気です。しかし、東京のお花見スポットはそこだけではありません。今回は添乗員経験のある筆者が、これまで案内してきた数々の桜の名所の中からとっておきの場所をピックアップ。少人数、もしくはお1人様で桜を愛でられる穴場のお花見スポットと、おすすめグルメを合わせてご紹介いたします。旅行会社のツアーがご案内しない、桜の名所を楽しみましょう。

JR浜松町駅北口を出て、旧芝離宮恩賜庭園の前まで歩いて振り返ると、東京タワーと桜のコラボレーションを堪能できます。夕暮れ時にはオレンジ色の空からの光が桜の花にかかり、日没の闇夜にはビル灯りがほんのりと桜を照らします。今回は、ふだんは普通の景色なのに、桜の季節には特別な場所に姿を変える穴場のスポットをご紹介いたします。
1. 品川インターシティ(品川)

JR品川駅港南口を出て2分ほどの場所にある「品川インターシティ」。飲食店やオフィスが入る高層の商業施設で、今や品川の新しい桜の名所として知られつつあります。北品川駅近くまで、美しい桜回廊が広がっています。

遊歩道にはベンチもたくさん設置されています。テイクアウトしたお弁当とドリンクで、のんびりお花見も楽しめます。平日のランチタイムには、周辺で働く人たちが桜を楽しんでいます。

桜並木の遊歩道は、北品川の駅近くまで続いていて、ただ散策しているだけでも十分に楽しめます。
品川でのお花見アフターは「鳥てる」で
鳥てる
閉業や休業等の理由により食べログに店舗情報が存在しないか、一時的な障害で店舗情報が取得できませんでした。
2. 旧芝離宮恩賜庭園(浜松町)

「旧芝離宮恩賜庭園」は、元々は江戸時代の大名屋敷の庭園でした。明治8年に宮内庁所管となり、皇室の離宮となった後、大正13年に東京市に下賜されて公園として開放されました。小石川の「後楽園」や駒込の「六義園」とともに、江戸時代を代表する大名庭園です。そして桜の季節、この庭園で最も美しいのは水面に写る桜並木です。

桜の季節はランチタイムとなると、近隣の会社に勤める人たちが入園料を払って、こちらでお弁当を楽しんでいます。東京タワーや東海道新幹線、それと桜のコラボレーションが楽しめます。テイクアウトで美味しいものを持ち込んで、ゆったりとしたお花見を楽しんではいかがですか。
芝離宮でのお花見アフターなら「マンチズ バーガー シャック」
マンチズ バーガー シャックの詳細情報
5000マンチズ バーガー シャック
芝公園、三田、浜松町 / ハンバーガー、アメリカ料理、ダイニングバー
- 住所
- 東京都港区芝2-26-1 i・smartビル 1F・2F
- 営業時間
- 【火~金】 ランチ 11:00~14:30L.O ディナー17:30~20:00L.O 【土】 ランチ 11:00~15:30L.O ディナー17:30~20:00L.O 【日祝】 11:00~15:30L.O
- 定休日
- ■原則毎週月曜日(年末年始やGWは除く)■【3月定休日】 27(月) 【4月定休日】4/3(月)、4(火)、10(月)、17(月)、18(火)、24(月)
- 平均予算
- ¥1,000~¥1,999
- ¥2,000~¥2,999
3. 大横川(門前仲町)

「大横川」は、江戸時代に今の深川一帯を埋め立てて陸地にした時、寺社仏閣や大名屋敷をこの地に移転させるための資材を運ぶために作られた運河です。普段はごく普通の川ですが、桜の季節の黒船橋から東富橋にかけての桜並木はまさに絶景です。お花見シーズンには、日本橋の双十郎桟橋などから桜クルーズの船が出るので要チェック。今回はクルーズ船上からの景観をご覧になってください。

「お江戸深川さくらまつり」期間中の大横川です。中央の桟橋からは、江戸時代の手漕ぎ船が出船します。江戸時代の船遊び気分で桜を楽しめるなんて風流ですよね。また、大横川の左岸には門前仲町の飲食店街がずらりと続いており、深川不動尊や富岡八幡宮の参道にも門前町として様々なお店が並んでいます。夜桜も川岸に提灯がずらりと並び、風情があります。
大横川でのお花見アフターは「鳥料理 有明」で
4. 自由学園明日館(池袋)

校舎と桜のコラボレーションは絶景です。正門の近くからの眺めだけでも、まるで異世界に来たような気分に包まれます。内部見学をすることもでき、建物の中から桜を眺めると、まるで異世界ファンタジーの学園にいるような気分を堪能できます。
外国気分で食事とお茶も楽しめる「自由学園明館」
5. 石神井川(中板橋)

東武東上線・中板橋駅から歩いて2分の石神井川は、上流の王子駅まで続く板橋区屈指の桜ロードです。とにかく長い距離の中、ほぼ途切れることのない桜並木を王子に向かって散策してみませんか?かつての板橋宿にかかる「板橋」を通りすぎ、さらには加賀前田藩の下屋敷跡の「加賀公園」を通り王子まで歩けば、終点には音無川親水公園の桜と、飛鳥山公園の桜が待っています。

ここでお花見を楽しむのは、ほとんどが地元の人です。それだけに、観光地の桜と違ってのんびりじっくりと桜を楽しめます。中板橋駅近くでは屋台が出ますが、それ以外の沿道は日常そのもの。まさに、穴場中の穴場のお花見スポットです。

満開の時期の桜も魅力にあふれていますが、散りだしてからの花吹雪は、桜の本数が多いだけあってまるで雪のようです。落ちた花びらで桜色に染まった沿道も風情があります。
マツコさんも感激した「キッチン亀」へGO!
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6. 飛鳥山公園(王子)

JR王子駅の観光名所といえば「飛鳥山公園」。江戸時代、徳川幕府の8代将軍吉宗が奈良の吉野山から桜を運ばせて、江戸の庶民が自由にお花見を楽しめる場所として整備したのが始まりです。

飛鳥山一帯は、どこを歩いても桜が見事です。シートを広げて酒宴を楽しむグループもたくさん見かけます。こちらもまた地元の人たちのお花見スポットで、上野や井の頭公園と比べるとお花見の場所とりもバリエーションが豊富ですから、団体でのお花見スポットとしてもおすすめです。
飛鳥山のお花見なら「平澤かまぼこ」のおでん!
7. 東京スカイツリー(押上)

天望デッキから見下ろした隅田川の桜です。画面の左に目を向ければ、築地のあたりまで桜並木が続いています。画面の上に目を向ければ浅草寺の桜や、上野公園の桜が広がっています。桜の時期のスカイツリー天望デッキからは、都内の桜の名所をすべて見下ろすことができるのです。スカイツリーならではの楽しみ方です。
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いかがでしたか?
東京の桜の名所は、テレビ・雑誌・観光ツアーなどで有名な場所だけではありません。また、桜の楽しみ方もシートを敷いてのお花見だけではありません。今回は、さまざまなシチュエーションで桜を楽しめる穴場スポットと、その近くのグルメスポットをご紹介いたしました。自分だけのお花見を楽しんでいただけたら幸いです。