ライバルは香川!?第2のうどん県・埼玉のおすすめうどん店10選

「うどん」といえば「香川」と連想ゲームのように、深くリンクしている両者。その高い壁に挑戦しようとしている県が埼玉県なのです。農林水産省発表の「米麦加工食品生産動向」にて、うどんの生産量が第2位にランクインしたことから、日本一を目指す動きが活発化しました。口におさまらないほどの幅広なうどんや、オレンジや藤色をしたうどんなど、特徴的なものが盛り沢山。

県の名前を「うどん県」に変えてしまおうとするほど、うどんを愛している香川県。香川県は小麦の栽培が盛んであり、豊かな水資源にも恵まれています。瀬戸内海では塩とイリコが手に入るため、地産地消でうどんを作ることができるのです。「讃岐うどん」は全国へと広まり、各地で本場の味が楽しめるうどん店が出店しています。

埼玉県は土壌が小麦の栽培に適しているということで、米よりも麦に比重が置かれた地域が多いです。そのため、古くからうどんが主食として食べられてきました。埼玉県内の各都市の名物うどんと、高い人気を誇るうどん屋をご紹介します。果たしてナンバーワンの座を、埼玉県は香川県から奪取できるのか!?埼玉の公式マスコット「コバトン」も真剣な眼差しで日本一を狙っています。

そんなうどんの生産量2位の埼玉でおすすめなうどん店を紹介します！

箸で持ち上げるのもタイヘン「こうのす川幅うどん」

きしめんなど、うどんよりも少し幅広な麺を食べたことがあると思いますが、ケタ違いの幅広麺「こうのす川幅うどん」が存在しています。鴻巣市と川島町の間を流れる荒川の川幅が日本一であることから名付けられ、埼玉B級ご当地グルメ王決定戦で優勝したこともあるのです。麺は2.3本のみですが、口におさまらず箸で持ち上げるのも一苦労なほど!是非味わってみてください。

心も体もホッカホカ！夏でも美味しい「煮ぼうとう」

こちらも幅広なうどんを使用した料理「煮ぼうとう」。深谷市で古くから食べられてきた郷土料理です。もう一つの名産品である深谷ねぎや地元野菜をたっぷりと鍋に入れていただきます。冬にぴったりの料理であることはもちろんのこと、胃腸に優しいので食欲が落ちる夏でも、これなら喉を通ります。

目を見張るような「桶川うどん」の極太麺に驚かされる人続出！

1センチ四方はあるかという極太な麺が特徴の【大木うどん店】。食べるのに顎が疲れてしまう人もいるほどです。しかし、名物とあっては見逃す手はありません。人によってはお餅を食べているような気分になるのだとか。付け合せの油揚げも美味しいです。

ぜーんぶすってしまいましょう、それが「すったて」

夏の農作業は暑くてつらいもの…草刈りなど時間にも追われてしまいます。そこで生まれたのが「すったて」。ゴマや味噌だけでなく大葉や野菜なども一緒にすってつけ汁にしたのです。今では冷汁うどんのことも含めて「すったて」と呼んでいます。また、肉みそうどんも人気を集めており、どちらも手軽に食べやすいうどんです。

茹でてそのままずり上げて食べる、それが「ずりあげ」

こちらのお店でも、農家の知恵が詰まった郷土料理が食べられます。茹でたうどんを鍋の中からそのままずり上げて、つゆに付けて食べることで、スピーディーに食事ができるようにしたのです。道の駅にあるお店ですので、秩父の名産品を購入することも可能ですし、麺打ちの道具が販売されていたこともあります。

武蔵野台地で育った小麦が、美味しいうどんになりました

埼玉県の西部方面から東京都の多摩方面にかけて、武蔵野地方と呼ぶことがあります。武蔵野台地は関東ローム層に覆われているため、うどん用の小麦栽培に適しているのです。つけ汁に肉がたっぷりと入ることが多いので「肉汁うどん」と呼ばれることもあります。店頭には販売用のうどんが置かれていたのですが、何ともダイナミックな置き方ですね。

埼玉トップクラスの小麦の産地！地産地消の「熊谷うどん」

埼玉県熊谷市でも地粉を用いたうどんが名物となっています。小麦の生産量が県内トップを誇っており、地産地消を目指して熊谷産の小麦を使用したうどんが提供されています。何とこのお店のうどんは、クラシック音楽を聞かせて熟成させているそうですよ。「花嫁さん大募集中」という店頭の張り紙など、たいへん面白みのあるお店です。

見るだけで楽しくなる鮮やかな藤色をした「藤うどん」

うどんの麺でこれほどまで鮮やかな色を見たことはありますか？春日部市では藤まつりが行われることから、藤色をしたうどん「藤うどん」を誕生させました。藤色はアヤムラサキイモで染めています。埼玉産の小麦粉である「あやひかり」とのコラボは最高！味に大きな影響をおよぼすことはありませんが、見た目が美しいと楽しく食事ができるものです。

麺が甘い！オレンジ色をした「にんじんうどん」を市役所で

市役所内の食堂は一般向けに開放されているところもあります。新座市では特産のにんじんを使用した、オレンジ色のにんじんうどんをリーズナブルに提供しています。かなり弾力のあるモチモチとした麺で、近くで見るとにんじんの粒のようなものが練りこまれているのが分かります。味もどことなく甘みがあり、麺だけ食べても美味しく感じられるほどです。

ご当地グルメ誕生！ブルドックソースとのコラボレーション

ブルドックソースの工場が川口市鳩ヶ谷にあることから、町おこしの一環として「鳩ヶ谷ソース焼きうどん」が誕生しました。市内の居酒屋を中心に、様々な店舗で焼きうどんが食べられるようになったのです。居酒屋ですが、一人飲みや家族で食事をするのもOKというお店なので、気軽に立ち寄ってソースたっぷりのうどんを堪能してください。

埼玉県内のうどん店に注目してみると、様々なスタイルのうどんがあることに気付かされます。古くから食べ続けられている郷土料理からニューフェイスまで！香川県をリスペクトしつつ、虎視眈々と日本一の座を狙い続ける埼玉県のうどんを食べに来てください。