2018年06月27日
沖縄本島&離島でウミガメに出会えるかも!?離島ビーチ&観光スポットおすすめ6選
沖縄全島を通じて、天然のウミガメが“5月~8月”ごろ、産卵のためにやってきます。そんな中、ウミガメに高確率で出会いたいなら、沖縄本島から簡単にアクセスできる離島が超おすすめ!座間味島や渡嘉敷島、阿嘉島などの「慶良間諸島」の島々には、ウミガメがたくさん生息することでも有名です。ダイビングやシュノーケリングでウミガメと一緒に泳げる南国の夢の世界が待っています。高確率でウミガメに出会える離島のビーチや観光スポットをご紹介します♪
「天然のウミガメって日本でも見れるの?」と思っている人も多いでしょう。実は、水族館などで飼われているウミガメでなく、海で泳ぐ野生のウミガメを、“沖縄で”見ることができるんです。「でも、よほど運がよくなければあまり見ることはできないんでしょ?」いやいや、もちろん必ず会えるとはいえませんが、その遭遇率は、思う以上に高いのです。ジャストミートな時期を事前にチェックして、旅のプランのヒントに!
世界に7種類ほど生息するウミガメのうち、沖縄で見ることができるウミガメは3種類、【タイマイ・アカウミガメ・アオウミガメ】などです。
日本をはじめ各国でウミガメを守る活動が行われています。それらに取り組む人たちのコツコツと積み重ねた努力を裏切る行動はつつしみましょう。心あるウミガメとの触れ合い方を学んでから、「いざ、沖縄へ出発!」。
ウミガメにもっとも遭遇しやすいシーズンは、産卵で沖縄に訪れる“5月~8月”です。沖縄はゴールデンウィークが終わるころ、梅雨の時期に入ります。暑さが苦手という方なら、梅雨の時期のダイビングがおすすめです。親ガメの本能によって選ばれた産卵場所、基本的に浅瀬のビーチに集まります。ウミガメの卵は卓球の玉くらいの大きさで、1度に100個以上も産み落とされます。約2か月後に卵から孵化(ふか)した子ガメたちが、月の光をたよりに海へと帰っていきます。その中から親ガメになることができるのは、たったの1匹か2匹程度と言われています。まさしく神秘の世界です。
ウミガメはとてもデリケート。ウミガメを見つけても、近くに寄り過ぎたり触ったりして、ストレスを与えないようにしましょう。警戒心が芽生え、そのスポットには二度と訪れないことになることも。
ウミガメの産卵は夜間に行われます。砂浜に上陸し産卵を始めるまで、普段以上に警戒心が強くなります。不用意に近づいたり、照明をつけたり、騒いだり、ウミガメを驚かす行為をすると産卵せずに海に戻ることがあります。そして、上陸途中のウミガメの妨げにもなります。もし遭遇した場合、静かに見守ってくださいね。
野生のウミガメに会いたい!と願っても、ダイビングやシュノーケリングはしないし、ビーチでもタイミングはあわなかったし、離島にも行く時間とれないし…と後ろ髪を引かれる思いの人に朗報です。沖縄にはウミガメに会える水族館が本島や離島にあります。そして、水族館ならいつでも間近で見学することができます。
沖縄本島の本部町にある「海洋博公園」の中には、有名な「美ら海水族館」のほか、『ウミガメ館』があります。もちろん、ここでは生きたウミガメを近くで見ることができます。水槽には数種類のウミガメが気持ちよさそうに泳いでいます。真上や横からなど、いろいろなアングルで観察してみましょう。野生のウミガメに比べて人間への警戒心が少ないので、近くに寄ってきたところをナイスショット!
ぜひ計画のひとつに加えてみて。施設は、ウミガメの生態についての学習もできます。嬉しいことに施設の利用はすべて無料です。
ナビなどでアプローチする時に、『ウミガメ館』では検索しにくいこともあります。そんな時には、海洋博公園を目指しましょう。海洋博公園はとても広い敷地なので、訪れたいスポットの最寄りのパーキングを選ぶことがおすすめです。また、園内の他の場所とハシゴする場合、有料の電気遊覧車を利用するのも◎。
ウミガメ館の詳細情報
『久米島ウミガメ館』では、ウミガメの保護活動をメインに、ウミガメの生態などの学習ができる水族館です。館内では、巨大水槽の中をスイスイと泳ぐ大きなウミガメを間近に見れて思わず感動。
ウミガメの一生が学べる映像は、涙うるうるしてしまう人も。ウミガメのクイズに挑戦する“Q&Aコーナー”にもぜひトライ!
館内のショップでは、ウミガメをモチーフにした、ここでしか買えないオリジナルグッズなどが手に入ります。愛らしいまなざしをしたかわいいぬいぐるみが人気です。
天然のウミガメには触らないことが原則ですが、それでも「どうしてもウミガメに触ってみたーい!」という人へのチャンスが。『久米島ウミガメ館』では、毎年7月と8月に「ウミガメふれあい体験」が開催されています。このツアーでは、【餌付け・甲羅みがき・ウミガメの学習】などの体験ができます。ただし、完全予約制で当日予約はできませんので、ご注意を。そして、参加料が必要です。
ウミガメ館を海方向に歩くと、ウミガメの甲羅のような「畳石」があります。もちろん天然!この奇跡的なコラボに驚く人も少なくないとか。観光名所のひとつにもなっているので、一緒に訪れてみましょう。
飛行機の場合、久米島空港から、車でおよそ25分です。船の場合、兼城港(かねぐすく・こう)から、車でおよそ15分です。バスなら、空港から空港線利用、“バーデハウス前”までおよそ30分、兼城港からおよそ20分です。久米島ウミガメ館は、バーデハウスの隣にあります。
久米島ウミガメ館の詳細情報
手つかずの大自然!沖縄・人気の離島『久米島』を満喫する観光スポット16選
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最初に、気軽にウミガメと出会える観光スポットを取り上げましたが、ダイビングやシュノーケリングで野生のウミガメに出会いたい方におすすめのビーチをご紹介。道具の用意にわずらわしさや荷物の多さを感じてしまうなら、専門ショップのガイド付きツアーの利用が賢い選択。もちろん、ウミガメに出会えたら不用意に近づかずないよう気をつけてくださいね。
「渡嘉敷島(とかしきじま)」にある、『渡嘉志久ビーチ(とかしく・ビーチ)は、島の西部に位置します。およそ800mにも及ぶ砂浜がキレイな天然のビーチには、ウミガメが多数生息していることで知られています。海中をのぞくと浅瀬でもすぐそこにウミガメがいることもあるとか。ウミガメを驚かせないように静かにもぐりましょう。
美しいビーチは、遠浅で波がとっても穏やかなので、シュノーケリングなどに最適な場所です。小さなお子さん連れにもぴったり。
ビーチ近辺には、森林が豊富な公園があります。整備もされていてとてもキレイな空間です。暑さの厳しい沖縄でも、ビーチ遊びの合間に、のんびりとくつろげるおすすめのビーチです。また、西側に位置するので、夕日がキレイに見えるスポットとしても人気があります。
「渡嘉敷島」へは、那覇の泊港から船でのアクセスしかありません。那覇の泊港からフェリーでおよそ70分、高速船でおよそ35分です。ちょっとしたクルーズを楽しむのに丁度いい時間ですね。『渡嘉志久ビーチ』へは、船が到着する渡嘉敷港から、車でおよそ10分です。徒歩ですと山を越えなくてはいけないので、一般男性でも40分ほどかかってしまいます。夏場には船が満席になってしまうことも多いので、予約がおすすめです。
渡嘉志久ビーチ!
— だがしかしたかし (@Squeez4_DxSxT) 2016年6月4日
泳いでるウミガメに逢えるかも〜なビーチ!
逢えた!発見!テンション!
しかも2匹!
ちょーーーーー可愛かった! pic.twitter.com/Z3nRMJ5uF3
渡嘉志久ビーチの詳細情報
沖縄人気の離島観光!美しすぎる“ケラマブルー”と大自然が満喫できる「渡嘉敷島」
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「阿嘉島(あかしま)」にある『阿嘉ビーチ(真謝浜)』は、阿嘉港の東側、歩いても行ける場所にあります。島にある“ニシ浜”や“ヒズシビーチ”に比べると小さな穴場のビーチです。しかもテトラポットや防波堤があるので、ほとんど天然感はありません。ですが、ウミガメに遭遇できる確率はこちらの方がグーンと高いそう。
海の中はサンゴがたくさんでとてもキレイ。なぜウミガメが集まるのかと言えば、テトラポット近くの海底は岩場なので、海藻などを食べにやってきます。できるだけ気づかれないようそっと近づいてみて!
「阿嘉島」には、那覇の泊港からフェリーでおよそ1時間半です。座間味島に行く船が阿嘉島を経由します。『阿真ビーチ(真謝浜)』へは、阿嘉港からは徒歩圏内、およそ7分で到着します。
穴場ビーチから阿嘉ビーチまで宿のパパさんに送って貰ってもうひと泳ぎ。ウミガメいた〜!初日に見た苔美3号と再会(*^^*) 2枚目、息継ぎ苔美を水面から撮影して見ました。4枚目は苔美を撮影するゆりちゃん♪ pic.twitter.com/lf35lUx9yt
— りぅ らん (@RanRand319) 2016年6月3日
阿嘉ビーチ (真謝浜)の詳細情報
「座間味島(ざまみじま)」にある『阿真ビーチ(あま・ビーチ)』。慶良間諸島の海域は、サンゴ礁の密度が高いことでも有名です。中でも、美しいサンゴをたくさん見ることができると人が集まる、人気のダイビングスポットです。
ウミガメがたくさん生息することでも知られる座間味島。遠浅で白砂がキレイなこのビーチは、ウミガメが産卵する場所としても有名です。狙い目は、岩場の藻などを食べにくる満潮の時間だそう。事前に満潮時間を調べて旅のプランに組み込みましょう。
遠浅なので、シュノーケリングにも向いています。熱帯魚と一緒に優雅に泳ぐウミガメに遭遇することも期待大です。見つけても決して追いかけたりしないでくださいね。さりげなく近づいて距離を保って泳ぐのがマナーです。透明度の高い海で泳ぐウミガメは、まるで空を飛んでいるかのよう。
ビーチは島の西側にあるので、キレイな沈む夕日を眺めるのに最高のロケーションです。昼間とは違う沖縄を、ぜひ堪能しましょう。
「座間味島」には、那覇の泊港からフェリーでおよそ2時間、高速船でおよそ50分です。『阿真ビーチ』へは、座間味港から車でおよそ5分、徒歩でも20分程度です。
1時間の空き時間にレンタサイクルでダッシュ!海入ってすぐにウミガメ2匹と会えました。
— KouyaTakada (@kouya333) 2016年10月24日
明日からオープンウォーター講習。#座間味 #阿真ビーチ #シュノーケル pic.twitter.com/L9nnJG37GG
阿真ビーチの詳細情報
「座間味島」にある『古座間味ビーチ(ふるざまみビーチ)』。慶良間諸島(けらましょとう)の中でも、とても人気があるビーチです。白い砂浜とキレイな海の中、マリンレジャーを満喫できます。
ウミガメと言えば、『阿真ビーチ』の方が遭遇率は断然高いようですが、こちらのビーチでも、運が良ければ、ダイビングなどでウミガメに会うことができます。
「座間味島」には、那覇の泊港からフェリーでおよそ2時間、高速船でおよそ50分です。『古座間味ビーチ』へは、座間味港から徒歩がおすすめです。20分程度です。島ののんびりした雰囲気を味わいながら歩くのも醍醐味です。
古座間味ビーチの詳細情報
透明度の高い海が広がる沖縄の離島「座間味島」で“世界が恋する海”を堪能しよう!
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天然のウミガメと一緒に泳ぎたいなら、沖縄の離島ビーチがおすすめです。子ガメは卵から孵化すると、黒潮に流され泳ぎながら、日本から、アメリカの西海岸やメキシコに渡ります。太平洋を横断するのにおよそ5年かかるとも言われています。その後、15年以上をたどり着いた場所ですごし、ふたたび日本へと帰ってきます。誰が教えてくれたわけでもないのに、まさしく本能のスゴさに感無量。そんなウミガメに出会ったら、「長旅ご苦労さま」という気持ちで優しく見守ってあげてくださいね。そして、くれぐれも産卵行動中のウミガメには不用意に近寄らず、静かにそっと観察してくださいね。