2017年04月16日

川越レトロ建築を散策しましょう~近代建築7選~

川越レトロ建築を散策しましょう~近代建築7選~

池袋から急行で40分程度、都心からのアクセスも良く、日帰りでじゅうぶん旅気分が味わえる街・川越。喜多院や駄菓子屋横丁など江戸風情を感じる見どころもたくさんありますが、今回はレトロ建築に注目して川越散策してみませんか?大正ロマンに浸れるカフェやレストランもご紹介しますよ。

風情あふれる町並み・川越

風情あふれる町並み・川越1136576

出典:bibi_さんの投稿

埼玉県の中でも屈指の人気を誇る観光スポットである川越。川越の蔵造りの街並みは重要伝統的建造物群保存地区に選定され、今でも江戸の面影を映してくれます。江戸時代には城下町として栄えた川越からは農産物や特産品が江戸へ。江戸からは文化が川越へと伝わってきました。遠く離れていながらも小江戸と名乗る由来にも歴史を感じられる街なんです。

風情あふれる町並み・川越1130420

出典:redarrowさんの投稿

蔵造りの建物が続く目抜き通りを一本入ると石畳が印象的な大正浪漫夢通りが現れ、古き良き大正時代を彷彿させます。江戸情緒あふれる川越ですが、魅力的なレトロ建築もたくさんあるんです。今回は、川越でぜひチェックして欲しい近代レトロ建築をご紹介します!レトロ建築をつかったカフェやレストランなら休憩だってできちゃいます。

現役フル稼働!川越ならではのレトロ建築

地元民の生活にも根付いた、現役稼動中の「埼玉りそな銀行川越支店」や「川越商工会議所」など川越ならではのレトロ建築をご紹介します。

埼玉りそな銀行川越支店

埼玉りそな銀行川越支店1130425

出典:

時の鐘にならぶ川越のランドマークで、時の鐘からもほど近くにある「埼玉りそな銀行川越支店」。もともとは大正7年(1918年)に建てられた旧国立八十五銀行で、埼玉県で初めてできた銀行です。現在も埼玉りそな銀行川越支店として現役で稼働しています。外観は見学できますが、内部の見学は行われていません。

埼玉りそな銀行川越支店1130427

出典:

白いタイルと緑青のドーム屋根が印象的な3階建ての壮観な造り。設計者は保岡勝也氏。イスラム風デザインがミックスされた、ネオ・ルネサンス様式のデザインが特徴です。近代建築でありながらも、蔵の街並みとしっくり馴染んでいる、不思議な魅力をもった建物なんです。

埼玉りそな銀行 旧川越支店の詳細情報

埼玉りそな銀行 旧川越支店

住所
埼玉県川越市幸町4-1
アクセス
東武東上線川越駅東口 バス7分、一番街バス停前

川越商工会議所

川越商工会議所1135338

出典:

大正浪漫夢通りにある白い重厚な建物「川越商工会議所」。元々は昭和2年(1927年)に武州銀行川越支店として建設された建物で昭和45年(1970年)に商工会議所が譲り受けました。その歴史と美しさから、国の登録有形文化財や川越市の都市景観重要建築物に指定されました。川越景観百選にも登録されています。

まるでギリシャ神話のパルテノン神殿のような雰囲気の建物。玄関上や窓枠の装飾の美しさが際立ちます。設計者の前田健二郎氏は、東京・銀座の資生堂本社や日本橋高島屋を設計した方です。全体的なデザインは「ルネッサンスリバイバル様式」というもので、そこにギリシャ神殿風のドリス式柱とバロック風の飾りが施されたものになっています。近代建築好きならぜひ見ておきたい建物です。

川越商工会議所の詳細情報

川越商工会議所

住所
埼玉県川越市仲町1-12

旧山崎家別邸

旧山崎家別邸1135343

出典:

本川越駅から徒歩12分。川越の観光地から少し離れた場所に位置する「旧山崎家別邸」。川越の老舗和菓子店・亀屋の五代目の隠居所として建てられたもので、一般公開されています。和洋折衷の建物に土蔵、美しい枯山水を見学することができます。国指定登録記念物庭園に指定・川越市の指定有形文化財邸宅にもなっています。

旧山崎家別邸1135342

出典:

建物の外側からも見ることのできる階段上のステンドグラスは、「泰山木とブルージェ」というタイトル。ガラス入りの玄関の装飾など、洗練された雰囲気を感じられます。座って眺めた時に一番美しく見えるようにと設計された和の庭。縁側に座って心穏やかに過ごしてみるのもいいですね。建物も庭も現在の「埼玉りそな銀行川越支店」と同じ保岡勝也氏の設計です。

旧山崎家別邸の詳細情報

旧山崎家別邸

住所
埼玉県川越市松江町2-7-8
アクセス
東武東上線川越駅(本川越駅) バス 東武バス神明町車庫行きほか(蔵のまち経由)「仲町」下車徒歩5分 川越駅 徒歩 25分 本川越駅 徒歩 15分

レトロ建築でほっと一息!

川越にはレトロ建築を利用したお洒落なレストランやカフェもたくさん!見るだけじゃなく、散策の休憩や、ランチにも使えるレトロ建築をご紹介します。

リストランテベニーノ

「リストランテ ベニーノ」外観 1135346

出典:

東武東上線川越市駅より徒歩2分と川越のメイン観光スポットから少し離れたところにあるイタリアン「リストランテ ベニーノ(ristranteBenino)」。もともとは「旧六軒町郵便局」として建築された建物です。設計施工は森留吉氏。昭和2年(1927年)に建てられた、レトロモダンな白い壁に塔のような赤い屋根が印象的です。

「リストランテ ベニーノ」内観 1135347

出典:

国の登録有形文化財に指定された建物の中には、木目調で落ち着いた雰囲気が漂います。こちらのお店では、埼玉県産のヨーロッパ野菜を使ったイタリアンがいただけます。

リストランテ ベニーノの詳細情報

リストランテ ベニーノ

川越市、本川越 / イタリアン、ピザ、パスタ

住所
埼玉県川越市田町5-1
営業時間
[月]  11:30 - 15:30(L.O. 15:00)  17:30 - 23:00(L.O. 22:00) [火]  11:30 - 15:30(L.O. 15:00)  17:30 - 23:00(L.O. 22:00) [水]  11:30 - 15:30(L.O. 15:00)  17:30 - 23:00(L.O. 22:00) [木]  定休日 [金]  11:30 - 15:30(L.O. 15:00)  17:30 - 23:00(L.O. 22:00) [土]  11:30 - 15:30(L.O. 15:00)  17:30 - 23:00(L.O. 22:00) [日]  11:30 - 15:30(L.O. 15:00)  17:30 - 23:00(L.O. 22:00)
定休日
木曜日
平均予算
  • ¥3,000~¥3,999
  • ¥5,000~¥5,999

アートカフェエレバート

「アートカフェ エレバート」外観 1135384

出典:BouDouDouさんの投稿

川越市の文化財に指定されてるクラシカルなカフェ「アートカフェエレバート」。外観は洋館で、内部は土蔵造りの和洋折衷という造りが印象的な建物です。「桜井鉄砲店」として大正4年(1915年)に建てられ、その後「田中家住宅」、「田中屋美術館」を経て、現在のカフェとなっています。

「アートカフェ エレバート」内観 1135390

出典:きゃおりん。さんの投稿

窓枠や柱の装飾、ショーウィンドウなど、どこを見ても美しくて壮観。店内は期待通りのレトロモダンな空間です。カウンター席や中2階席、2階席とあり、インテリアも大正浪漫あふれる雰囲気で、どっぷりと浸れます。川越の地ビールの「COEDOビール」でちょっと休憩。川越散策の一休みに訪れたいカフェです。

アートカフェ エレバートの詳細情報

アートカフェ エレバート

本川越、川越市 / カフェ、喫茶店、パブ

住所
埼玉県川越市仲町6-4
営業時間
[月]  11:00 - 18:00 [火]  11:00 - 18:00 [水]  定休日 [木]  11:00 - 18:00 [金]  11:00 - 18:00 [土]  11:00 - 18:00 [日]  11:00 - 18:00
定休日
水曜日
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999
  • ¥1,000~¥1,999

シマノコーヒー大正館

「大正館」外観 1135426 大正時代風でしょうか。2011年1月撮影。

出典:takefourさんの投稿

まるで映画のセットのような外観で、レトロ建物好きにはたまらない「シマノコーヒー大正館」。大正浪漫夢通りにあるコーヒー専門店です。昭和8年に建てられた看板建築と呼ばれるもので、もともとは呉服屋さんでした。

映画のセットどころか、リアルに大正時代にきてしまったかのような錯覚を覚えます。洋館風の造りで2階の3つ並んだ窓が印象的です。なんともかわいらしい字体の看板、よく使い込まれた木の扉の風合いなど時代を感じられます。店内はシックでノスタルジックな雰囲気です。

シマノコーヒー 大正館の詳細情報

シマノコーヒー 大正館

本川越、川越市 / 喫茶店、カフェ

住所
埼玉県川越市連雀町13-7
営業時間
[月]  12:00 - 17:00 [火]  12:00 - 17:00 [水]  12:00 - 17:00 [木]  12:00 - 17:00 [金]  12:00 - 17:00 [土]  12:00 - 17:00 [日]  12:00 - 17:00 ■ 定休日 不定休
平均予算
  • ¥1,000~¥1,999

太陽軒

「モダン亭太陽軒」外観 1135457 洋館です

出典:くいしんぼうヤマゲンさんの投稿

川越の蔵造りの路地の奥へ進んだところにある名店「太陽軒」。大正11年(1922年)創業の老舗洋食店です。優美で瀟洒な洋館は国の登録有形文化財に指定されています。

「モダン亭太陽軒」内観 1135458 大正ロマンの雰囲気たっぷり

出典:もっくんかあさんさんの投稿

薄いピンク色の漆喰の外観に、アーチ形の入り口や2階窓の手すりなど、レトロかわいい造りが印象的です。各窓のステンドグラスが優美な雰囲気。店内のインテリアも昭和初期のレトロモダンな雰囲気にあふれています。

国登録有形文化財 モダン亭太陽軒の詳細情報

国登録有形文化財 モダン亭太陽軒

本川越、川越市、川越 / 洋食、フレンチ、レストラン

住所
埼玉県川越市元町1-1-23
営業時間
[月]  定休日 [火]  定休日 [水]  11:00 - 15:00(L.O. 14:00)  17:00 - 21:30 [木]  11:00 - 15:00(L.O. 14:00)  17:00 - 21:30 [金]  11:00 - 15:00(L.O. 14:00)  17:00 - 21:30 [土]  11:00 - 15:00(L.O. 14:00)  17:00 - 21:30 [日]  11:00 - 15:00(L.O. 14:00)  17:00 - 21:30 ■ 営業時間 ・ディナー 完全予約制 ※ディナーのお席は6名様から承ります。 ※お電話での受付となります。 ■ 定休日 火曜日(祝日は営業)
定休日
月曜日、火曜日
平均予算
  • ¥2,000~¥2,999

いかがでしたか?

重厚感漂う建物や、ノスタルジックでかわいらしい建物と、同じレトロ建築でも色々な建築に出会うことができる川越。都心からもアクセス抜群!週末は小江戸・川越で建築めぐりをしてみてはいかがでしょうか?

関連記事

関連キーワード