食の宝庫「錦市場」で京都ならではの美味を食べ歩き！

昔、錦では地下水を利用した「降り井戸」が冷蔵庫がわりになっていました。
当時は、井戸水しか冷やす方法がなく井戸水も貴重だったため、江戸時代初頭に錦に魚市場の称号が幕府から許され、以降魚市場として栄えました。そして昭和2年に京都中央卸売市場ができたことによって今のような姿になっていきました。

錦市場では、京野菜や京漬物をはじめ、湯葉、うなぎ、佃煮、干物、おばんざいからお茶、お菓子にいたるさまざまな食材の店が立ち並び、京都ならではの食文化を知ることができます。買って帰りたいものもいっぱい。
営業時間などにはご注意ください。

錦市場にお出かけの際は、お買い物だけでなく、いろいろなお店の食べ歩きを楽しんでください。京都の伝統と新しいスタイルが合わさったグルメは、フレッシュで感動的！お食事系からスイーツ系までバリエーションも豊富です。ほんの少しですがご紹介しましょう。

お豆腐屋さんの店頭で販売されている人気の豆乳ドーナツ。一口サイズで食べ歩きにぴったり！揚げたてを店内で食べることもできます。このほかにも、豆乳ソフトクリームや豆乳クッキーなども店内で食べられます。
もちろん、豆腐もいろいろな種類のものが販売されています。

江戸時代から続く老舗で、ミシュラン三ツ星の料亭も利用するお店です。卸売りで飲食店用の魚を大量に仕入れるので、質のいい魚も手頃なお値段に。鮮魚刺身の串と焼き魚の串は、錦市場の食べ歩きに欠かせません！とくに、鮮魚のヅケやカルパッチョの串刺しはおすすめです。

秘伝のだしと職人技で焼き上げる「だし巻き卵」の専門店。だし巻き卵は小さなサイズがありますので、食べ歩きにぴったりです。そして、もうひとつおすすめなのが白餡に黄身を練り込んだ卵屋さんならではの「黄味餡ぱん」。食べやすい一口サイズで、卵のおいしさがぎゅっと詰まっています。

このお店のだし巻き卵は、しっかりとだしがきいた京風味。

麩房老舗（ふふさろうほ）は、生麩と湯葉の老舗。粟・よもぎなどを練り込んだ手作りのお麩や具入りの創作生麩などが種類も豊富に揃っています。そして、食べ歩きにおすすめなのが生麩田楽などお麩スイーツ。あつあつをぜひ体験してみてください。ただし、土日限定なのでご注意を。

変わり種の名物、チョコレートコロッケを提供しているお店は、「井上佃煮店」という1884年創業の老舗惣菜店。意外な組み合わせですが、サクサクの衣とビターなチョコが予想外にマッチ♪お値段も安くて、サイズも小さいのでパクッと食べきれます。

全国の産地からおいしいお米だけを取り寄せた、本物を知るお米屋さん。冷めてもおいしい「京・懐石米」のお結びは、食べ歩きにもちろん最適ですが、ひと休みしたいときは、お店の奥の「おぶすび茶房」で食べることができます。

珍味・ふりかけの店「櫂（KAI）」のたこたまご。イイダコの頭にウズラの卵が入った変わり種。ちょっと甘めの醤油ベースの味つけで、柔らかく煮込んであります。串に刺した姿が可愛らしく、食べ歩きに大人気です。

「池鶴果物」は、昭和22年創業。錦市場で唯一の果実専門店。店頭のフレッシュなフルーツをその場で搾ったジュースが人気です。食べ歩きのおともにどうぞ。

柳馬場通りと富小路通りの間にあります。

「錦小路まるき」は、安くておいしいがモットーの丼と麺の店。親子丼やにしんそばなども人気です。ゆったり座ってお食事がしたくなったらいかがですか？

錦天満宮の近くです。

錦市場の中程に位置する居酒屋さん。うどん・そば、ねぎ焼き、串カツ、おでんなどメニューも豊富です。昼間も開いていますので、座ってランチを食べたいときに立ち寄るのもいいですね。

麩屋町通りと富小路通りの間にあります

「畑野軒老舗」は、ニッキ饅頭や生麩まんじゅう、しんこ団子などが人気の庶民的な和菓子屋さん。このお店では「やわらかカリント」がお土産として人気です。

激辛好きにおすすめの「舞妓はん ひぃ～ひぃ～」は、京都丹波産ハバネロなどを使用。うまみも辛みも兼ね備えた逸品だそうです。シリーズになっており、食べるラー油やカレーせんべいなどもあります。