秘境の島旅してみませんか？トカラ列島を巡ろう【鹿児島】

出典：skycommuさんの投稿

トカラ列島の名を聞いたことはありますか？鹿児島県の屋久島と奄美大島の間に位置する12の島々から成る列島です。トカラ列島は一言で表すと「最後の秘境」。限られたアクセスと手付かずの大自然に、島固有の文化が息づき、秘境マニアの心を擽る場所なのです。

出典：

12の島のうち、人が住む島は7つ。人口は少なく一番人が多く住む中之島でさえ170人ほどです。集落には商店や民宿など最低限の施設しかなくコンビニや食堂はありません。トカラへ訪れる際は、事前準備をしっかり整えておく必要があります。島についたら、都会じゃ味わえない“何にもない”を堪能しましょう。

出典：

トカラ列島を形成する主な有人島は北から口之島・中之島・平島・諏訪之瀬島・悪石島・小宝島・宝島。トカラ列島の玄関口である口之島へは鹿児島港を出発して6時間ちょっとで到着します。口之島は森と海の豊かな自然に恵まれ、ダイビングや釣りの穴場スポットとしても知られています。

出典：

「中之島」はトカラ列島最大の島。人口も一番多く、トカラ列島の最高峰である御岳が聳えます。中之島は島民に愛される公衆浴場や牧場がある長閑なところ。御岳登山をしたりとアクティブに動きたい方にもおすすめの島です。島全体がサンゴ礁と石灰岩でできている「小宝島」は、島の大きさはトカラ列島の中でも小さいですが、魅力がギュッと凝縮。オススメの楽しみ方は秘湯。海を眺めながらの天然温泉は気持ちが良いものです。※写真は小宝島

出典：

その他にも独特の祭事が魅力の小さな島・悪石島や、トカラ列島屈指の絶景スポットがある諏訪之瀬島、イギリスの海賊が宝を隠したという伝説が残るロマン溢れる宝島など個性的な島々が並んでいます。

出典：kayatoさんの投稿

トカラ列島を秘境と呼ばざるを得ない理由が交通手段。飛行機で行くことができず、フェリーのみのアクセスとなります。フェリーの運行便数は基本的に週に2回。鹿児島港を出発して北の島から順番に巡っていきます。

出典：

天候や波の状況が悪い時は欠航。一度欠航すると次の便が来るまで数日間島に居座らなけらばならないので注意が必要です。アクセス面から考えると、波が高いことが多い冬の時期よりも、台風時期を避けた夏の穏やかな天気の日がオススメ。

出典：

島ごとに釣りに向いているスポットがあるので、宿泊した民宿のスタッフにおすすめの穴場を聞いておきましょう。また、漁船を出してくれるサービスも行っているので、民宿予約時に確認してくださいね。諏訪之瀬島には釣具店もあります。

出典：

中でも小宝島にある自然に晒された湯泊温泉は温泉マニアから不動の人気を誇っています。サンゴ礁の海岸を削って作った温泉は野趣に溢れています。岩肌がとがっているので、転んだりしないように注意してくださいね。

出典：

開放感抜群のむき出しのコンクリートだけで作られた湯泊温泉も。屋根も無く、脱衣所などの建物もなく、これぞまさに秘湯です。絶景をひとり占めすることができちゃいます。

出典：

中之島の東集落にある東区温泉は、シャワーが整った島民に親しまれている温泉です。乳白色の硫黄成分を含んだ温泉は、仕事の疲れや旅の疲れをゆったりと癒してくれます。ローカル感たっぷりの湯浴みが楽しめます。

出典：

トカラの島々では、野生もしくは飼育されているトカラ馬・トカラヤギ・トカラ牛をみることができます。道端で遭遇しても驚かず優しく見守ってくださいね。※写真は諏訪之瀬島

出典：

中之島には鹿児島の天然記念物・トカラ馬が放牧されている「トカラ馬牧場」があります。トカラ馬は在来種としては最小クラスの大きさで、気性もおとなしいんです。餌を与えたり触れ合って、癒されてくださいね。集落からやや距離があるので、自転車もしくは自動車で行くことをおすすめします。

出典：

熱帯植物が生い茂る島を散策して楽しむのもおすすめ。トカラ列島を散策していると赤い花を見かけることがあります。マルバサツキと呼ばれ、亜熱帯の地方に分布するツツジの仲間です。またアマゾンのような光景を想像させてくれるガジュマルもあるので、冒険気分で島を散策できますよ。※写真は中之島

出典：

うっそうと茂る森の中、神聖な雰囲気を漂わせる小さな神社・八幡神社。トカラ列島のあちこちに、このような神社が鎮座しています。※写真は中之島

出典：

手付かずの自然が残るトカラ列島。子宝島のサンゴ礁の大地が作り出した景勝地や宝島にあるトカラ全島を見渡せる大浦展望台など魅了される絶景スポットが目白押し。

出典：

秘境の地・トカラ列島の楽しみ方を紹介しました。秘湯巡り、熱帯の自然散策、海と山の絶景巡り、島の文化に触れて楽しめるトカラの島々。どの島も時間を忘れてしまうほど静かでゆったりとした場所です。たまには長期休暇をとって、日本最後の秘境を冒険してみませんか？