東京回転寿司コレクション2016！100円寿司も初進出の地方有名店も！

「すき家」を展開するゼンショーグループが2002年から運営し、驚異の出店ペースで四大チェーンのなかで一番の店舗数を誇るのが「はま寿司」です。

「はま寿司」の特徴は、ほかのチェーンでは提供していないサイドメニューにあります。たとえば「ポテトサラダ」 や「えびとアボカドのシーザーサラダ」は、ダイエット中のひとや、脂肪と糖を気にしているひとが寿司と一緒に食べるのにちょうどいいです。

また、まぐろ、サーモン、甘エビなどの「刺身」は、シャリがないのでやはり食事制限をしているひとに好評です。そもそも、シャリにのせないで刺身を提供できるということは、ネタのおいしさにかなりの自信を持っている証拠と言えるのではないでしょうか。

そんな「はま寿司」はロードサイド中心に店舗を展開してきましたが、最近は都市部にも店舗が増えてきました。なかでも早稲田通り沿いにある高田馬場店は、学生街の中心にあることもあって常に盛況です。

「はま寿司」に店舗数で抜かれてしまいましたが、まだまだ勢いのあるのが大阪創業の100円寿司「スシロー」です。

「スシロー」の特徴は、低価格とは思えないネタの新鮮さ。創業者がもともと寿司職人であったので、ネタの仕入れに関しては他のチェーン店にくらべて一日の長があります。

また、いままでの回転寿司は、仕入れた魚を食品工場で一度解凍してネタの大きさに調理し、再度冷凍して店舗で二度目の解凍をしていたのですが、スシローはネタを工場ではなく店内で調理しています。解凍するのを一度きりにして、おいしさが逃げてしまうのを防いでいるわけです。

たとえば、マグロは温塩水解凍したものを店内で切りつけていますし、鯛やハマチの皮引き、エビの殻むきも店内でおこなっているんですよ。

そんなスシローの東府中店は、甲州街道沿いにあって家族連れに人気です。土日は2時間以上待つこともあるので、予約アプリなどを賢く使いましょう！

日本全国で360店以上を展開する無添くら寿司のコンセプトは、「安心・おいしい・安価そして楽しい」なんです。

まず「安心」としては、寿司のみならず醤油やサイドメニューにいたるまでの全食材に、化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人工保存料を使用していないという「四大添加物無添加」が挙げられます。子どもの食べるものに気をつかっているママさん層に人気があるのもうなずけます。

次の「おいしい」に関して特筆すべきなのは、シャリへのこだわり。厳選した国産米のみを使用し、人肌の温度で客の口に入るように調整しています。なんでもシャリが冷めてしまうと、おいしさのもとである糖質の膜がはがれ落ちてしまうのだそうですよ。

最後の「楽しい」を表すものとしては、食べ終えた皿をシューターに入れると、5枚ごとに1回くじが楽しめる「ビッくらポン！」が挙げられます。子どもたちに飽きずに食事を楽しんでもらう工夫がこらされているんですね。

そんな「無添くら寿司」を都心で楽しめるのが、品川駅の港南口から徒歩10分のところにある品川駅前店です。場所柄、仕事帰りに立ち寄るオフィスワーカーも多くいらっしゃいます。

四大チェーンのなかでは一番の歴史があるのが「かっぱ寿司」。日本で初めて全品100円均一を採用したのも、タッチパネル式のオーダーマシンを最初に導入したのも「かっぱ寿司」なんです。

「かっぱ寿司」の特徴は、メニューが数多くあることと、食の安全に配慮をしていること。特に食の安全には気を配っていて、使用している食材の放射線量や原産地情報、アレルゲン情報をホームページなどで公開しています。

また、「かっぱ寿司」といえば新幹線レーンを思い浮かべるひとも多いのではないでしょうか。オーダーした寿司を超特急で運んでくれる新幹線は、子どもたちに大人気です。

そんな「かっぱ寿司」の板橋店は、新形態のフルオーダーのお店にリニューアルしました。回転レーンをなくし、2段ある新幹線レーンですべての注文を席まで届けてくれます。席数も258席と格段に多く、内装も木目と白を基調としたシックな内装へと生まれ変わりました。

続いては、地方で人気の回転寿司を、東京で食べることのできるお店をご紹介していきます。

2013年にオープンした丸の内のタワービルKITTE。その5階にあるのが、北海道・根室で人気の回転寿司店「根室花まる KITTE丸の内店」です。

「根室花まる」は、ネタの鮮度を命としているお寿司屋さん。魚介類の宝庫である漁師町・根室で獲れた素材を主力とし、現地に行かなくてもその海の幸を堪能することかできます。

このお店は他の回転寿司店によく見られる、創作寿司に走ることなく、あくまで寿司の本流を貫く姿勢でメニューを構成しています。根室から直送されている、「生ホタテ」や「筋子」、「花咲カニのむき身軍艦」などを口にすれば、本物の寿司を食べているんだーという実感が湧いてきますよ。

「一本あなご」、「本場 根室産 あぶりさんま ポン酢握り」、「志布志湾産 黒瀬の寒ぶり」などの魚系のネタも、脂がのっていてとてもおいしいです。なかでもオススメなのが、「トロにしん」。道内屈指の高鮮度を誇る厚岸の船が水揚げするにしんは、身がしっかりしていて、脂ものっていて最高です。

2016年3月31日にオープンしたばかりの東急プラザ銀座にも、「根室花まる」の東京2号店が入っていますよ。

「花まる」が根室なら、札幌市場直送の鮮魚が自慢なのが「トリトン」です。都内では、東京スカイツリーのおひざ元・東京ソラマチでいただくことができちゃいます。

「トリトン」では地元北海道の魚介類を、注文ごとにさばいて出すのですが、このときに重視しているのは、寿司としての全体のバランス。ネタはただ大きくするのではなく、食べやすい大きさというものが考えられています。

その他にも素材の鮮度、シャリの甘みや艶、口当たりを考慮した温度なども徹底しています。たとえばサバは、その日仕入れたものの大きさや脂のノリによって、塩加減や酢の量を調整し、素材のおいしさを最大限に引き出したうえで客に提供する、というこだわりようです。

このため「トリトン」の寿司は、見た目にもとても美しいのが特徴です。ネタがシャリから落ちていたりしてがっかりさせられるようなことはまずありませんよ。

また「トリトン」では、もてなしの心と笑顔も寿司職人の技術のうちと考えられています。おいしい寿司を気持良く食べてもらうことにまで心を配る「トリトン」を訪れたら、ぜひ職人さんとの会話も楽しんでくださいね。

ちなみに「トリトン」は2016年2月26日に池袋東武デパートの11階にもオープンしましたよ。

京都の人気回転寿司店「にぎり長次郎」。そのプレミアムラインである「CHOJIRO」の東京初出店のお店が、二子玉川ライズ内にあります。

店内に入ると、和を基調とした雅な内装がまず目を引きます。おいしい寿司をよい雰囲気のなかで味わってほしい、という店のこだわりが表れています。

新鮮なネタとシャリ、調味料のバランスが寿司の命と考える「CHOJIRO」では、季節を感じられる旬の魚介、産地直送の国産米、コクとキレのある調味料や香りの高い海苔など、素材の選択にもこだわっています。また、それらの素材を活かすために、十分な修行を積んだ板前が寿司を握っています。

うれしいことに、二子玉川店では、京都の店舗では味わうことのできない独自メニューを展開しています。その代表がランチ限定メニューの「彩」と「初音」。「彩」は8貫の寿司に巻物、サラダ、汁物、茶碗蒸し、デザート、コーヒーがついてくるセットで、「初音」のほうは日替わりのにぎり9貫に汁物、茶碗蒸し、ミニデザートがついてきますよ。

北陸新幹線で東京と直結した金沢からも、人気回転寿司店が東京に上陸しています。その寿司店の名前は「もりもり寿し」。東久留米市内のイオンモールに出店しています。

豊富な海の幸を擁する日本海に面し、地元の回転寿司店では一日に二回もネタの仕入れができるという恵まれた環境の金沢。「もりもり寿し イオンモール東久留米店」でもそんな地元の利点を活かし、鮮度のいい魚介類をいただくことができるんです！ そして、毎朝北陸から直送されるというネタのなかには、東京では滅多に食べられないめずらしいネタもちらほら。

最近は東京でもメジャーになってきた「のど黒」をはじめ、足が早いために金沢以外ではあまり見ることのない殻が茶色の「がすえび」、富山湾の宝石とも呼ばれている「白えび」や、香りと食感が絶妙の「ばい貝」、11月から年末までしか食べられないメスのズワイガニ「香箱ガニ」などの寿司を食べることができ、まるで金沢の近江市場にでもいるような気分にひたれることうけあいです。

そんな金沢の魚介をできるだけたくさん味わいたいというひとには、いろんなネタが楽しめる地魚三貫盛り・五貫盛りがオススメですよ。

こちらも北陸の海の幸を楽しむことができる回転寿司店。富山の人気回転寿司店「かいおう」のプレミアムラインのお店がダイバーシティ東京にあります。

このお店も富山湾で獲れたネタのおいしさと新鮮さには定評があるのですが、なにより特筆すべきなのは、ファミリー客を意識したエンターテインメント性です。内装は明るくポップで、使用している寿司皿なども子どもたちが喜びそうな可愛らしいもの。チェーンの「かっぱ寿司」のように新幹線レーンだってありますよ。

さらに、店内には「お祭り広場」コーナーが設けられていて、わたがしやポップコーン、かき氷を自分で作って食べることができます。定額で作りたい放題なので、子どもたちも大喜びです。

また、富山といえばご当地メニューの「富山ブラックラーメン」がありますが、このお店ではサイドメニューでいただくことができちゃいます。ラーメンが食べられる回転寿司店はいくらでもありますが、富山ブラックが食べられるのは「プレミアム 海王」だけなのではないでしょうか？

最後は、大きな漁港はないけれど、世界一の取引高を誇る築地市場を擁する東京の回転寿司店をご紹介したいと思います。以前からある人気店と、近ごろ話題のお店をご紹介しますね。

JR田端駅から徒歩2分のところにある「もり一（もりいち）」は、東京の非チェーン系回転寿司店を代表するお店と言ってよいでしょう。

回転レーンこそありますが、基本的に「もり一」はカウンターのなかにいる職人さんに寿司をにぎってもらう本格スタイル。にもかかわらず、全商品がひと皿150円均一と分かりやすい価格体系になっています。

びっくりするのは、開店から12時のランチタイムまでは、ひと皿150円がさらに安くなって、ひと皿120円になる点。おいしい寿司をなるべく安く食べたいなら、開店と同時に行くことをオススメします。

また、回転寿司というと通常はひと皿に2貫の寿司がのっていますが、「もり一」はその2貫をハーフ＆ハーフ、つまり1貫ずつ別のネタにしてもらうこともできるんです。脂っこい魚が苦手なひとや、少量ずつたくさんの種類を食べたいひとに嬉しいシステムです。

「もり一」は「本格江戸前寿司」を標榜していて、シャリにはめずらしい「赤シャリ」を使用しています。普通の寿司店は、炊きあげた米を米酢で味付けをして「銀シャリ」にするのですが、「もり一」では江戸時代から伝わる「赤酢（酒粕で造った酢）」を使用して「赤シャリ」に仕上げているんです。

このため、シャリはほんのりと琥珀色をしていて、酸味もしっかり。酒粕由来のコクもあります。ぜひ昔ながらの江戸前寿司の味を確かめに、訪れてみてくださいね。

安くておいしい寿司が食べられると、どこの店舗も常に行列の絶えない東京の寿司店といえば「梅丘 寿司の美登利」ですよね。その「梅丘 寿司の美登利」の回転寿司スタイルの店が、高井戸にある「回転すし美登利 高井戸店」です。

「梅丘 寿司の美登利」は昭和38年に世田谷・梅丘で創業した東京の寿司店。「ネタの新鮮さ」「大きさ」「安心低価格」の3つがウリの人気店で、「元祖穴子姿にぎり」などの大ぶりのネタが人気となっています。

シャリには寿司に適した山形の「はえぬき」を100％使用。寿司酢には熟成させた江戸前の赤酢と、まろやかな米酢をブレンドして使用しています。海苔は瀬戸内海産の厳選されたものを、風味がいっそう引き立つように焼き上げて使っています。

「回転すし美登利 高井戸店」は、そんな「美登利」の寿司をよりカジュアルに楽しむことができると評判なんですよ。
ちなみに、隣接する高井戸温泉には、「美登利」の寿司の持ち込みが可能なんだそうです。温泉に寿司にビールなんて、最高じゃあないですか！

「魚べい」は回転寿司チェーン「元気寿司」のセカンドブランド。「元気寿司」が地域密着型の小規模店舗なのに対して、「魚べい」は基本的には郊外型の大型店舗なのですが、なんと回転寿司激戦区の渋谷にもお店があるんです。

「魚べい」の特徴は、スタイリッシュで洗練された店舗設計にあります。内装は白を基調とした清潔感にあふれるもので、全席にタッチパネルを導入。通常の回転レーンの上にさらに2本の高速レーンを走らせて、3段の「トリプルレーン」を日本で初めて設置しました。

この渋谷道玄坂店はさらに進んでいて、回転レーンをなくした高速レーンのみの、フルオーダー式のお店となっています。渋谷を訪れる外国人観光客にも、ブレードランナー的な未来感を味わえる回転寿司店がある、と大好評なんですよ。

東京の回転寿司2016年版、いかがでしたか？ 2020年のオリンピックを見据えて、外国人にもうける回転寿司が増えそうですね。地方の有名回転寿司店も盛況なので、これからますます増えていくかもしれません。東京の回転寿司店から目が離せません！