のんびり島旅を。レモンとアートの『生口島』観光スポット11選

忙しない毎日に疲れた、気分転換したい。そんな時は、思い切って旅に出かけてみませんか？ 非日常的な体験は、心身をリフレッシュさせてくれます。

今回おすすめする旅先は、瀬戸内海に浮かぶ『生口島（いくちしま）』。自転車を使えば3時間足らずで1周できるこの小さな島は、別名レモンの島と呼ばれています。美しい景色の中、爽やかなレモングルメを食べつつ、自転車でのんびり走るのはとっても気持ちが良いですよ！

生口島の瀬戸田町はレモンの出荷量が日本一。 低農薬で丁寧に育てられた瀬戸田レモンは、皮まで安心して食べられると人気です。島では、瀬戸田レモンを使ったおいしいスイーツや珍しいレモン料理も楽しめます。

また、島全体を美術館に見立てた『島ごと美術館』という展示も魅力。美しい風景に溶け込むように、17の野外彫刻が展示されています。島をめぐっていくと、アート鑑賞ができるようになっています。おいしいレモングルメと瀬戸内海の美しい景色、そして心を豊かにするアートに触れて、心身ともにリフレッシュしましょう♪

この記事では、生口島のおすすめスポットとグルメをご紹介していきます。ぜひ、旅の参考にしてみてくださいね。

生口島と愛媛県今治市をつなぐ『多々羅大橋』。その生口島側のたもとに、一面のレモン畑が広がる『レモンの谷』があります。初夏にはレモンの花、夏から秋にかけては緑色の実、冬から春にかけては黄色く熟したレモンを見ることができます。

レモンの香りに包まれながら、散策やサイクリングを楽しむのはとっても気持ちが良いですよ。爽やかな空気を胸いっぱいに吸い込んでリフレッシュしましょう。

『島ごと美術館』と称して、島内のいたるところに野外彫刻が展示されています。様々なアーティストたちが、島の風景からインスピレーションを得て製作したものです。こちらは『千里眼』というタイトルの作品。どうしてここに、こんな形のものを作ったんだろう？ と想像してみましょう。

こちらは『波の翼』という作品。波間にポツンと浮かび、まるで海と対話しているようです。風景の中に溶け込む作品たちは、アートをより身近に感じさせてくれます。

まるでギリシャみたいとSNSで話題を呼んでいるのが、真っ白な大理石で作られた広大な庭園『未来心の丘』。広島県出身の彫刻家・杭谷一東氏の作品で、『耕三寺』というお寺の境内にあります。

天に伸びるようなモニュメントに触れたり、登ったり、穴から顔を出してみたり……。『未来心の丘』では、実際に触って、肌でアートを体感できます。アート作品と遊びながら、童心に帰った気分で楽しんではいかがでしょうか。

敷地の一角にはおしゃれな『カフェ・クオーレ』があります。ここでは瀬戸内海の島々を眺めながら、包み焼きピザやおいしいコーヒーを味わうことができますよ。晴れた日はテラス席がおすすめ。大理石を見ながらレモンスカッシュを飲んでいると、まるで海外旅行にきたかのような非日常を味わうことができますよ。

『耕三寺』は、実業家・耕三寺耕三氏が母への感謝の気持ちを込めて建てたお寺です。

昭和初期に建築が始まった新しいお寺ですが、境内には昔の仏教建築をお手本にした美しい建物がたくさんあり、その多くは国の有形文化財に指定されています。ひとつひとつの建築はとても見応えがありますよ。

本堂の隣にある『千仏洞地獄峡』は、仏教の地獄観と極楽観を見ることができるという興味深いスポット。中には衝撃的な絵もあります。難しいイメージがある仏教の世界観を、感覚的に知ることができます。ひんやりとした空間の中で、日頃の自分を見つめ直す時間を過ごしてみてはいかがでしょうか？

「平山郁夫美術館」は、瀬戸田町出身の著名な画家・平山郁夫氏の作品を展示している美術館です。瀬戸内海の美しい景色やのんびりとした風土が画家にどのような影響を与えたのか、うかがい知ることができます。島の風景をイメージしながら観賞すると、より平山郁夫氏の世界観を楽しめますよ。

のんびりとした砂浜が約800mも続く『瀬戸田サンセットビーチ』は、生口島の人々の癒しスポット。生口島周辺の海は透明度が高く、水がとってもキレイです。

『瀬戸田サンセットビーチ』はその美しさから、環境庁が定める『日本の水浴場88選』に選ばれました。夏場は海水浴を楽しむことができますよ。貝殻を探しながら、美しいビーチ沿いを歩いてみるのも素敵です。

”サンセットビーチ”という名前をの通り、ビーチから見える夕日は絶景です。静かに沈む太陽を眺めていると、自分も水平線に吸い込まれていきそうです。日頃の疲れを忘れて、心からリフレッシュすることができますよ。

島の素材を使った『ドルチェ 瀬戸田本店』のジェラートはおやつにぴったり。サイクリングで汗をかいた時におすすめしたいのが、『瀬戸田レモン』と『伯方の塩』のダブル盛りです！

お店の近くには海に面したベンチ席があります。キレイな景色を眺めながら食べるジェラートは格別ですよ♪

休憩タイムには、古民家を改装したおしゃれなカフェバー『汐待亭』もおすすめ。瀬戸内海を縦断する『しまなみ街道サイクリングロード』の途中にあり、サイクリストたちの憩いの場となっています。

メニューは島の食材を使ったパスタやカレーライスが人気。食事のお供は、瀬戸田のレモンを使ったジンジャーエールがおすすめです。夜には音楽ライブが行われることもあり、親戚のお家に遊びにきたかのようなアットホームな雰囲気で音楽を楽しむことができますよ。

ランチには老舗『御食事処 ちどり』がおすすめです。こちらの看板メニューは、瀬戸田レモンを豪快に敷き詰めたレモン鍋！ レモンの酸味が牡蠣・鯛・タコなど海の幸の旨味をぐっと引き立てる逸品です。予約必須メニューなので、必ず予約していきましょう。

瀬戸内海名物のタコを使った『蛸天丼卵とじ』は1番人気のメニューです。プリプリとしたタコの天ぷらと卵とじの相性が抜群。タコの歯ごたえとサクッとした衣の食感が、やみつきになるおいしさです。

ランチの後にはメディアでも話題の『レモンソーダ』をどうぞ。レモンが丸ごと入ったドリンクはワイルドで、インスタ映え間違いなし。スッキリ爽やかな味は、天ぷらや卵とじのような濃い味の後にぴったりです。

しまなみ街道の途中、多々羅大橋を望む絶好のビュースポットに位置する『瀬戸田パーキングエリア』。眺めの良い席で、名物ラーメンやタコ料理を食べることができます。ご当地グルメを食べたい人には、あっさり塩スープにレモンを乗せた『瀬戸田レモンラーメン』がおすすめです。

豚の背脂を浮かせたスープが特徴の『尾道ラーメン』も人気。濃いめの味がおなかを満足させてくれます。

小腹がすいた時にはアツアツ、プリプリの『たこの天ぷら』がおすすめ。ラーメンだけじゃ物足りない時は、友達とシェアして天ぷらもつついてみましょう。

瀬戸田パーキングエリアからの眺めは最高！上り線のパーキングエリアからは多々羅大橋と瀬戸内海の絶景を楽しむことができます。移動疲れもこの景色を見ればひとっ飛び。青と緑に囲まれた都会にはない景色が、非日常的な気分にさせてくれますよ。

最後に、生口島のお土産にぴったりな『島ごころSETODA』のスイーツをご紹介します。1番のおすすめは『レモンケーキ 島ごころ』。瀬戸田レモンの皮の豊かな風味を味わえるお菓子で、瀬戸田町生まれのパティシエが並々ならぬ思いを込めて作り上げた逸品です。

瀬戸田本店にはカフェスペースがあり、本店限定のスイーツを味わうことができます。こちらはサクッとしたクッキーの食感がおいしい『詰めたてシュークリーム』。年間1万5000個以上売れるという人気スイーツです。

店内には記念撮影を楽しめるスポットもあります。こちらはレモン型のイスがかわいいテラス席。お土産を買った後は、甘酸っぱいレモンスイーツを食べながらくつろいでみてはいかがでしょうか。

生口島の魅力とおすすめの観光スポットをご紹介しました。おいしいレモンと不思議なアート、そして島の美しい景色をぜひ楽しんでみてくださいね。