島旅なら広島県へ。向島や生口島、大久野島などおすすめの離島7選+各島の見どころも♪

周りへの気配り、効率を意識した生活…。日常のそれらは充実は感じさせてくれるけれど、知らず知らずのうちに心の澱みとなって、堆積していきます。澱みがMAXにならないうちに、いつもと違う環境で乾いた心に潤いをプラスしましょう♩島旅なら澄んだ空気と色彩豊かな自然が、あなたをやさしく包み込んでくれますよ。島の人とのちょっとした会話に癒されることも。

そんな島旅におすすめの場所が広島県です。アート作品を楽しめる「生口島」は島が丸ごと美術館みたいでわくわくできる島、別名「うさぎ島」とも呼ばれる「大久野島」は可愛いうさぎにただただ癒されます…♡そんな個性豊かな島々は、おだやかな瀬戸内の波のように、わたしたちの心にそっと寄り添ってくれるみたい。少し遠出して、広島県で麗しの島旅をしませんか。

尾道の対岸、すぐ目の前にある「向島」。尾道大橋や新尾道大橋など橋でも渡れるけれど、尾道水道を渡る渡船でのアクセスが気分を上げてくれておすすめです。乗船時間はわずか5分と短い時間なので、船酔いが心配な人でも気軽に島旅できるのがうれしいポイント。島内には絶景スポット「高見山展望台」や、大林宣彦監督作品「あした」のロケ地になった場所も。

出典：デセールさんの投稿

「郷土文化保存伝習施設兼管理センター」の2階にある「USHIO CHOCOLATL(ウシオチョコラトル)」は、良質で手間ひまかけたチョコレートを作るチョコレート工場兼カフェです。使われているのは世界各地のカカオ農園へ行き、選び抜かれたカカオ豆。フェアトレードな豆を使って製造されているため、ここでチョコを買うことが遠く離れた生産者の支援にも繋がります。美味しいチョコが食べられて、しかも誰かの幸せまで支えられるなら、買わない選択肢はないですよね◎

出典：デセールさんの投稿

カカオと砂糖のみで作られたチョコレートは、産地ごとの個性が引き立っているため、味比べも楽しいですよ♩その上パッケージデザインもおしゃれだから、ついついあれもこれもと手が伸びてしまいそう。可愛いし、シンプルな素材でできているから身体にもやさしいし、誰かのお土産にしても喜ばれますよ。ここでしか飲めないチョコレートドリンクも要チェックです。

出典：

立花海岸沿い、大きな木の下にある可愛らしいお店「WILLOWS NURSERY(ウィローズナーサリー)」。ここは、国産小麦100％のハワイアンパンケーキのカフェです。注文してから作ってくれるスタイルなので、オーダー後は目の前の海を眺めながら、のんびり待ちましょう。海風を頬に受け、お庭で過ごす時間は幸福感でいっぱいです。

出典：www.instagram.com(@uttyandesse)

シンプルな「ミルクバター」や「ココナッツクリーム」など種類豊富なパンケーキは、どれにしようか迷います。焼きたてのパンケーキはやさしい甘さで、思わず笑顔になりますよ。定番の「hawaiianコーヒー」はもちろん、生口島のしまなみレモンを使ったドリンクメニューも充実しています。

温暖な気候と太陽の光をたっぷり浴びた柑橘類の栽培が盛んな「生口島」。特に瀬戸田産レモンは有名です。そんな生口島には「島ごと美術館」と題し、のどかな風景に溶け込むように島中にアートが設置されています。そのほか夕陽が印象的な「瀬戸田サンセットビーチ」など、時間を忘れて夢中になれるスポットがたくさん。

出典：らとさんの投稿

瀬戸田港から徒歩約10分。生口島の「耕三寺博物館」敷地内にある「未来心の丘」には、大理石でできた5,000㎡の白亜の世界が広がります。青い空や海の輝きなどを真っ白な世界を通して眺めると、その美しさはひとしお。まるで海外旅行をしているような非日常気分を存分に味わえます。

出典：www.instagram.com(@99linespaces)

白亜の世界に浮かび上がるのは、彫刻家・杭谷一東さんが出がけるモニュメントの数々。それぞれにテーマとタイトルがあり、不思議なフォルムに惹き付けられます。自然の中で芸術鑑賞を楽しんだあとは、大理石でできた「カフェ・クオーレ」へ。ドリンクを片手に外のテラス席の利用もおすすめです。物語に出てきそうな佇まいで心を鷲掴みにされるはずですよ。

出典：きくじーさんの投稿

島の恵みたっぷりな「ドルチェ 瀬戸田本店」のジェラートも要チェックです。地産地消の食材に、こだわりの製法で作られたジェラートはどれも美味しく、「瀬戸田のレモン」や「因島のはっさく」のほか、「伯方の塩」といった風変わりなフレーバーもあり、豊富な種類に迷ってしまうこと必至。テラスから見える美しい海を眺めながらいただきましょ。

向島から因島大橋を渡ると、のどかな島「因島」に到着です。4月下旬から5月上旬にかけては、かつて栽培が盛んだった除虫菊が白く可愛らしい花を咲かせます。標高227ｍの白滝山では瀬戸内海のパノラマビューも。そのほか、因島ははるか昔に瀬戸内海で活躍した、村上海賊の本拠地でもありました。

出典：きくじーさんの投稿

はっさく発祥の地としても知られる因島。そんな因島で立ち寄りたいのが「はっさく屋」です。ここの名物は「はっさく大福」。はっさくの甘酸っぱさと、白あんが口の中で溶け合い絶妙なハーモニーを生み出します。それらを包むのは、広島県産のもち米を石臼でついたみかん餅。広島県の美味をたっぷり味わえて、食べ応えもばっちりです。

出典：ピンクサファイア♪さんの投稿

店内の大きな窓からは因島大橋を大スケールで見られますよ。真っ青な海と空に架かる因島大橋は、旅情を掻き立ててくれます。セルフサービスのコーヒーやお水もあるから、大福片手にほっと一息つきましょ。

出典：デネブさんの投稿

標高227ｍの「白滝山(しらたきさん)」。ここではよく晴れた日には、おだやかな瀬戸内海や因島大橋を一望でき、瀬戸内海でも屈指の絶景を望めます。また山頂には村上海賊によって造られたとされる大小約700体もの石仏が並び、その光景は圧巻。大パノラマを眼下に、深呼吸して海と大地のパワーをいただきましょ。

「安芸灘とびしま海道」に含まれる「大崎下島」は、瀬戸内海の中心に位置します。軒を連ねる民家や通りの様子は昔懐かしさ感じさせ、見ているだけでほっこり。2012年に公開された映画「ももへの手紙」に登場する島のモデルにもなったそうです。

「御手洗町並み保存地区」は重要伝統的建造物群保存地区にも指定された、貴重なエリア。江戸から昭和に建てられた建物が今も残り、江戸時代の防波堤・砂子波止(ちさごはと)や高燈籠など趣があります。風情あふれる町並みを眺めながらの散策は、まるでタイムスリップしたみたい。どこを撮っても素敵な一枚になりますよ。

江戸時代の船宿を改装した風情ある古民家カフェ「船宿カフェ若長」へ立ち寄って、のんびり休憩しませんか。大崎下島や近郊の特産物をメインに「檸檬ぜんざい」や「大長レモンクリームソーダ」など、季節に合わせたメニューがあります。海を眺めながらゆったり過ごせる2階席もありますよ。

「大崎上島(おおさきかみじま)」は圧倒的な解放感が魅力的な島。この島へ向かう方法は船のみです。美しい景色に感動する神峰山山頂や、シーカヤックをはじめとするマリンスポーツ、みかん狩りなどを楽しめます。6月～10月に行われる、船の速さを競う島伝統の行事にも注目。橋のない孤島で、日常からの脱出をより噛みしめましょ。

「大串(おおくし)海水浴場」は、白い砂浜が約1kmにもわたって続く美しい海岸。しまなみの景色を望む、澄んだ海に足をつけると日々のストレスも気付けばリリースされていきます。このビーチは高い水質を誇るため、毎年シーズンになると多くの海水浴客でにぎわうんですよ。でももちろん、泳がずとも楽しめます。特に夕陽に染まる時間帯は要チェックです。

出典：

大崎上島へ行くなら、マストで利用したいのが「きのえ温泉 ホテル清風館」。ここは何と言っても、絶景露天風呂が大人気なんです。まるで瀬戸内海を独り占めしているかのような露天風呂は、開放感がありすぎて夢のような空間。大潮の日には眼下に渦潮まで望むことができるんです。日帰り入浴もOKです。

出典：

予定が合えば宿泊もぜひ。客室は全室オーシャンビューで、窓の外に広がる空や海は、いつまで眺めていても飽きません。特におすすめがデラックスルームの「陽光」というお部屋。大きな窓からは遮るものなしで瀬戸内海の景色を望むことができ、ハンス・J・ウェグナーのチェアをはじめとする居心地のいいインテリアも。お部屋専用の露天風呂やサウナまであり、お部屋から一歩も出たくなくなりそうです。

周囲約4kmの「大久野島」。ここは、戦時中には地図から消されたという歴史をもつ島です。そんな大久野島ですが、今では別名「うさぎ島」と呼ばれる人気のエリア。もふもふした体をもつ可愛いうさぎの世界におじゃまして、心から癒される時間を過ごしましょ♪豊かな自然も必見です。

毛色もそれぞれに違い、個性豊かな野生のうさぎたちは700羽以上いるんだとか。うさぎは繊細な動物なので、ストレスを与えてしまわないようルールを守って接してあげてくださいね。愛らしいうさぎたちは近くに寄ってきてくれるから可愛い写真は撮り放題です♪

海沿いには、こんな可愛らしいオブジェも。これは、海や風の音が聴こえる集音器。うさぎの耳の形をしていて、なんともフォトジェニックですよね。キュートな写真を撮って、SNSにアップしましょ♪

出典：

大久野島でのんびり過ごすなら、島唯一の宿泊施設である「休暇村大久野島」に泊まりましょ。豊富なアクティビティが用意されていて、「朝のお散歩会」では観光客の少ない島内をのんびりお散歩できたり、「竹和紙 紙漉き体験」という貴重な体験ができたり。そのほか夕陽を望む大浴場や、瀬戸内の美味がつまったビュッフェなど魅力がいっぱいのホテルです。

「江田島(えたじま)」へのアクセスは、広島港や呉港から出ているフェリーまたは、陸路でも可能。明治時代の砲台跡が残る「砲台山」や、「海上自衛隊第1術科学校」などの歴史スポット巡りや、海水浴やカヤック、SUPなどのマリンスポーツを楽しむことができますよ。

出典：LHさんの投稿

「海上自衛隊第1術科学校」は明治21（1888）年、東京・築地から移転した旧海軍兵学校で、今では海上自衛隊の教育の場となっています。現在も使用されている学校のため、1日3,4回ある指定された時間に直接行けば、ガイドの説明のもと楽しく見学することができますよ。

出典：lc hamaさんの投稿

一般の人にはめったに縁のない自衛隊。そんな自衛隊の建物に入れるなんてレアな体験ですよね。建物内部はとっても立派で規模も果てしなく、さながら映画のセットのよう。ちなみに敷地内にはレストランがあり、こちらも利用OK。定番の「海軍カレー」もあるので、いただいてみては？

「こころと身体が元気になる温泉宿」をコンセプトに掲げる「江田島荘」は、のんびり島旅に最適な宿泊先。海の目の前に建ち、自然に溶け込むような宿で、客室は全室オーシャンビュー。ユニバーサルルーム以外はどのお部屋も畳スペースがあるので、ヨガや瞑想の際にも使い勝手がいいですね。またうれしい温泉は保温性と保湿性に優れているという美人の湯。女性には特に有難い温泉ですね♩

出典：

お宿こだわりの食事では、フランスで修行を積んだシェフによる、江田島ならではのお料理がいただけます。シェフ自ら生産者のもとを訪ね歩き、見つけてきたという地元の美味は春はイノシシ肉、秋は江田島オリーブなどその時期ならではの味覚。どれももれなく美味しく、見た目は美しく、五感で食事の時間を楽しむことができます。

広島県の離島には、やさしくおだやかな時間が流れています。心の澱みがすれすれになる前に、島旅で身も心も解き放ちましょう。島を後にする頃には自分にとっての心地よさに気づいて、来たときよりほんのちょっと、心が軽くなっているかもしれません。