2016年12月16日

信州ビーナスラインを快走!夫婦で楽しむ絶景ツーリング
バイクや車のドライバーに人気のスポット、ビーナスライン。その魅力はなんといっても大自然を目の前に見ながら走ることが出来ること。標高2000メートル級の山々とアルプス山脈が連なる景観はとても美しい。高原植物をじっくり楽しめることも人気の理由のひとつですが、今回は夫婦で行くツーリングコースを厳選して紹介。夫婦水入らずで、ビーナスラインを快走してみませんか。目指すは癒しスポット美ヶ原(うつくしがはら)高原です。
ビーナスラインは長野県にある多くの観光地を結ぶ、平均標高1400m、約75kmの観光道路です。蓼科(たてしな)有料道路と霧ヶ峰有料道路を併せて呼ぶ愛称であり、現在は全線無料開放されています。ここでドライブをすると目の前に広がる雄大な景色が楽しめます。最高地点の美ヶ原高原は標高1920m。まさに天空を走っている感覚になれる、美しい道です。
スタート地点は諏訪IC
ビーナスラインを走るには、中央道・諏訪ICから美ヶ原高原へ向かうルートがオススメです。徐々に上っていく様子を、景色と共に味わえます。諏訪ICを降りて茅野市内を抜けると、ビーナスラインの看板が見えます。ここからドライブスタートです。
それでは区間別に、立ち寄りスポットを交えながら、ビーナスラインをの魅力を紹介していきます。
走りに集中!蓼科高原エリア
蓼科(たてしな)高原へ近づくにつれて、森の中へ入っていきます。道はくねくねとまがっていて、狭くなっています。この区間は走りに集中しましょう!
立ち寄りスポット「バラクラ イングリッシュ ガーデン」
ビーナスライン沿い、蓼科湖の手前に「バラクラ イングリッシュ ガーデン」があります。約1万平方メートルのスケールの地に建てられた、日本初の本格的英国式庭園です。庭園では、四季おりおりの花を楽しむことができます。英国のメディアでも取り上げられるほどの、本格的な庭園です。
立ち寄りスポット「北八ヶ岳ロープウェイ」
蓼科湖を過ぎて白樺湖へ向かう途中、ビーナスラインから右にそれますが、「北八ヶ岳(きたやつがたけ)ロープウェイ」はオススメです。山麓(さんろく)駅(標高1,771m)から山頂駅(標高2,237m)までの高低差466mを、体感できます。高く登ったゴンドラから見る景色は迫力満点。かなりの人数が乗車できるので、待ち時間も少なく乗ることができます。
林の中を行く、白樺高原エリア
蓼科を後にして、ビーナスラインをさらに北上していきます。標高が上がるにつれて、路面の状態は少し悪くなるので、ちょっとだけ慎重に。白樺の林の中を通り抜けるのは、心地いいですよ。白樺湖周囲はリゾート地となっていますので、ホテル・ペンションが多くあります。数多くのレジャースポットや美術館もあるので、立ち寄りスポットとしてもオススメです。
立ち寄りスポット「白樺湖」
ビーナスラインを走っていると、「白樺湖」が見えます。ここは、白樺の林と湖の両方がのぞめる景観の美しいスポットです。湖ではボート遊びや釣りが楽しめます。
立ち寄りスポット「世界の影絵・きり絵・ガラス・オルゴール美術館」
「白樺湖」の近く、ビーナスラインからそれて、湖のほうへ入る道沿いにあります。日本を代表する世界的影絵作家、「藤城清冶(ふじしろ せいじ)」の作品が多く展示されており、作品の大きさや精巧さに驚かされます。ほかにも、きり絵やガラスランプ、アンティークオルゴールも見ることができ、幻想的な空間となっています。
走りやすい!車山高原エリア
白樺湖から先は路面の状態が良いので、ドライビングをさらに楽しめるようになります。走っていると、両側に鮮やかな緑が広がります。標高は1500mを超えているので、空が近くなっているような感覚になり、眺望も抜群です。ビーナスラインの中でも、とくに美しい高原と言われる「車山高原」もあり、景観の良い区間です。
立ち寄りスポット「オーベルジュ・ドゥ・ラ・メイジュ」
車山スキー場をぬけて、二股の道の内側を行ったところにある「オーベルジュ・ドゥ・ラ・メイジュ」。ここは地元の食材にこだわり、旬菜フレンチを味わう事が出来る大人向けレストランです。専任農家が育てた有機野菜をふんだんに使い、春は山菜・秋はキノコと季節の食材が食べられます。
森の中へ、霧ヶ峰高原エリア
霧ケ峰のエリアは道沿いの斜面に、高山植物が咲き乱れています。春はレンゲツツジ、夏にはニッコウキスゲが、目を楽しませてくれます。走りやすいですが、たまに曲がりくねった道も出てきますので、スピードには気をつけて走行してください。周辺には八島ヶ原湿原(やしまがはらしつげん)、池のくるみ湿原、車山湿原など貴重な湿原が広がっています。
立ち寄りスポット「ドライブイン霧ヶ峰」
食事処とお土産が揃うドライブインが、ビーナスライン沿いにあります。ブルーベリーソフトクリームと霧がくれそば・うどんが名物です。ほかにも外の屋台では焼とうもろこし、豚汁、五平餅など手軽に食べられ、メニューも充実しています。駐車場や遊歩道からの景色が良いので、カメラファンに人気の撮影スポットです。
少し足を伸ばして「諏訪湖」へ
霧の駅がある交差点は美ヶ原と諏訪方面の分岐点となり、ここから国道40号線を走ると花火大会で有名な諏訪湖へ行くことができます。湖面でボートに乗ったり、ワカサギ釣りが楽しめます。ちょっとだけ遠回りしてみませんか。
立ち寄りスポット「八島ヶ原湿原」
ビーナスラインを走行していると、「八島ヶ原湿原」が現れます。道沿いに駐車場がありますので、停めやすいです。国の天然記念物にも指定されている、日本最南の高層湿原。一面の草原と湿原の中に池が点在し、400種以上もの植物が見られます。道が整備されているので、トレッキングもできちゃいます。
ついにゴール!美ヶ原高原エリア
「美ヶ原(うつくしがはら)高原」へ向けて走ると、急勾配と曲がりくねった道になっていきます。まっすぐな道がほとんどないので、ドライブも集中!これまでとは雰囲気が変わってきます。標高1959mの看板表示を過ぎると道が開け、いよいよゴールです。初夏でも残雪が見られる、標高2000mの「美ヶ原高原」へたどり着きます。
立ち寄りスポット「美しの塔」
美ヶ原高原のシンボル、「美しの塔」です。「美ヶ原高原」にある、山本小屋ふる里館の駐車場に愛車を停め、美しの塔まで徒歩で10~15分ほど。美ヶ原は濃霧になることが多いため、遭難対策として霧鐘を備えた避難塔として建造されました。遊歩道は砂利道ですのでサンダルやヒールではなくスニーカーが安全です。
宿泊するならココ!「王ヶ頭ホテル」
美ヶ原の中でも一番高い場所にある王ヶ頭ホテルです。周辺はマイカー・バイク規制区域になっていますので、山本小屋・自然保護センターの駐車場から送迎バスをご利用ください。そんな特別な場所にあるホテルは、夫婦水入らずで過ごすには絶好のロケーションです。
立ち寄りスポット「王ヶ頭&王ヶ鼻」
ホテル周辺の散策スポットとしてオススメの場所です。ここには「御岳山」に向かって江戸時代の石仏群が建っており、山岳信仰の聖地と言われています。その先にある王ヶ鼻(おうがはな)は美ヶ原の最先端。断崖絶壁なので注意は必要ですが、大自然の雄大さを体感できます。夫婦で過ごす壮大な景色とゆったり流れる時間は、普段では話せないことも素直に話せるかもしれませんね。
いかがでしたか。自然いっぱいのビーナスライン。美しい景色を見ながらのドライブは、会話も弾み、2人だけの時間を楽しめるでしょう。雄大な自然と景色、いつもと違う時間の流れを感じると改めて相手への感謝も感じる事ができるかもしれませんね。お出かけの際は、山ですので靴や洋服などは散策が出来る格好でお越しくださいね。