2018年06月15日
どこを撮ってもフォトジェニック「金沢21世紀美術館」を無料で楽しむポイントはココ!
東京から北陸新幹線で訪れやすい旅行先として人気の「金沢」。情緒ある街並みは、散策だけでなく、撮影にもぴったり!なかでも、カメラ女子に訪れてほしいスポットのひとつが、金沢の代表的な観光スポット「金沢21世紀美術館」。インスタでもよく見かけるスイミング・プールや、ウサギのような可愛いイスなど、フォトジェニックな場所が盛りだくさん!しかも、無料で楽しめるエリアが広いのが嬉しいところ。魅力あふれる美術館をどう楽しめばいいのか、教えちゃいます!
金沢市の中心部に位置する『金沢21世紀美術館』。2004年10月に開館した金沢の観光シンボルでもある、金沢観光の大人気スポットのひとつ。「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」がコンセプトの美術館。ただ作品を鑑賞するのではなく、触れたり遊んだりできる体感型のアート作品が多いのが特徴。
敷地を囲む外壁がないため、とても開放的。広々とした芝生には作品のほか、桜などが植えられ、四季折々の景色も楽しめるのも魅力。芝生の上に置かれているのは、雨粒のようなドロップチェア。円を描くように並べられているので、みんなでおしゃべりしながら休憩も。
写真撮影が可能な無料の「交流ゾーン」が多く、カメラを向ければ絵になる場所もたくさん。屋外の作品は、季節や時間帯によって魅せてくれる顔が違うので、いつ訪れてもカメラ女子を満足させてくれるフォトジェニックスポット。SNSで有名になったレアンドロ・エルリッヒの作品"スイミング・プール"は、上からのぞくだけなら無料。下から見上げたいなら、有料の「展覧会ゾーン」に入る必要はありますが、違った空間を体験できるので展覧会を楽しむ時間も用意しておいて。
金沢駅からバスで向かうと最初に目にするカラフルな作品は、アイスランドの芸術家。オラファー・エリアソンの「カラー・アクティヴィティ・ハウス」。色の三原色のイエロー、マゼンタ、シアンのガラス板で組み合わされた作品は、外や中から見る場所や、その日の天候によって多彩な色を見せてくれます。晴れた日に訪れれば、太陽の光で影が色鮮やかに!美術館の白い外壁とのコントラストの鮮やかさも一緒に楽しんで。
この作品の楽しみ方は日中だけじゃありません。夜になれば、中央にあるライトの灯りで昼間とは違った彩りを堪能できます。毎週土曜日の夜には「金沢ライトアップバス」が運行されているので、美術館だけじゃなく、主な観光スポットの夜の顔も満喫して。
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さきに紹介した「カラー・アクティヴィティ・ハウス」の近くにあるのが、メキシコ生まれのLAR/ フェルナンド・ロメロ作「ラッピング」です。パイプとメッシュを組み合わせて作られた、まるでジャングルのような雰囲気を持つ作品。さまざまな方向に押し出された突起の一部から中に入ることも可能。日中に訪れるなら外側から撮影するよりも、作品の中にはいって、空や周りの景色と一緒にフレームにおさめてみて。
敷地内を散策していると芝生の上に12個のラッパが点在しています。それがドイツ南西部のシュトゥットガルト生まれ、フロリアン・クラールの作品「アリーナのための クランクフェルト・ ナンバー3」。ラッパはそれぞれ2組ずつがセットになって、地中で繋がっています。対になっているラッパに向かって声を出せば、管を通って別の場所にあるラッパから聞こえます。グループで訪れるなら、散らばって探してみて。もちろん、一人でも十分楽しめますよ。
開館10周年を記念して作られたのが、美術館の設計者・妹島和世氏と西沢立樹氏の設計事務所「SANAA」が制作した、新しいシンボル「まる」。ブドウの房のように球体が実ったオブジェは、周囲の景色が映りこみます。見る角度や場所によって、微妙に映る風景が違ってくるのが、この作品の魅力。景色を切り取ったり、球体に映った自分を写したり、いろいろな楽しみ方を探してみて。
実はこの「まる」、中に入ることが可能!思っている以上に広く、外側とはまた違った映り方をするので、忘れずに中に入ってくださいね!
屋外を満喫したら、ガラスのアートサークルの内側に向かいましょう!1階のほとんどは無料の「交流ゾーン」。館内の至るところに、デザイナーズチェアが配置されているので、休憩しながら散策を。おすすめは、ウサギの耳の形をした「ラビットチェア」。白い壁に映える木目のシンプルなイスは、並んでいるだけでフォトジェニックに。イスだけ撮影したり、座ったり、ガラス越しの景色を楽しんだりと、撮影する手がとまりませんよ!
"アートの島"として有名な香川の「直島」でも人気の光の芸術家・ジェームズ・タレルの作品「ブルー・プラネット・スカイ」。「タレルの部屋」と呼ばれる空間は、壁沿いに腰掛けられ、正方形に切り取られた天井を眺められるようになっています。そこから見える空は、天候や時間、季節によってさまざまな景色を見せてくれます。とくに夜がおすすめ。作品がある「交流ゾーン」は遅い時間まで入館が可能。ぜひ、月明かりの夜空をゆっくり眺めてみて。
植物学者でもあるフランス出身のアーティスト・パトリック・ブランの作品「緑の橋」。壁面いっぱいにさまざまな植物が展示されています。石川県に自生する植物の特徴を生かし、植え込まれたもの。約100種類の植物たちによる四季折々の景色が楽しめます。近くで鑑賞したい場合は、有料の「展覧会ゾーン」からになります。
さまざまな現代アート作品を展示している金沢21世紀美術館ですが、その空間を移動するエレベーターも見逃せません。床以外全てガラス張りのエレベーターは、1階と地下1階を繋ぎます。開放感ある空間をゆっくりと上下する姿も、中から見渡せる景色もここでしか味わえないアート作品のよう。ついつい見落としがちになるので、忘れずに訪れてほしいスポットです!
そして、金沢21世紀美術館の中で、一番の人気を誇るのがSNSで話題になったアルゼンチン出身の現代アーティストの作品「スイミング・プール」。このプールの楽しみ方は、上から見下ろすか、下から見上げるかの二つ。プールの地上部分は無料の「交流ゾーン」なので、「カラー・アクティヴィティ・ハウス」がある東口から入館し、総合案内所を通り過ぎた「光庭」にあります。吹き抜けになっているので、雨天時は閉場されてしまうのでご注意を。デッキから波立つプールを見下ろすと、底には人影が……。人物をどうフレームにいれて撮影するか、タイミングよく人がいなくなるのを待つのか、いろいろな構図を練ってみて。
もうひとつの楽しみ、プールの内部から見上げてみるには有料の「展覧会ゾーン」に入る必要があります。天候次第では、水面から差し込む陽光が神秘的な空間を演出してくれます。上から見下ろしている人影を上手に取り入れて、フォトジェニックな一枚を。この作品も夜になると、また違った魅力を醸し出してくれます。
そして、最後に紹介する無料スポットは、ベルギーの北西部にあるアントウェルペン出身の現代アーティスト・ヤン・ファーブルの作品「雲を測る男」。アメリカの映画『終身犯』からアイデアを思いついたという作品。物差しのようなものを持ち、実際に雲を測っているようなの男性は、作者本人の型どりによるもの。屋上に設置されているので見逃しがち、ご注意を!
まるで公園みたいな開放感を持つ「金沢21世紀美術館」は、現代アートを中心に魅力あふれる作品を身近で鑑賞できる金沢の人気観光地。美術館って展覧会チケットを購入しないと楽しめないんでしょ?なんて考えは不要!無料で楽しめるスペースが多く用意されているので、気軽に立ち寄ってみて。季節はもちろん、昼と夜とでは見せる顔が違うので、金沢に訪れるたび、足を運びたくなるスポットです。そして、カメラを構えたら、いろいろな角度でフォトジェニックな一枚を探してみてください!
金沢21世紀美術館の詳細情報
金沢21世紀美術館
- 住所
- 石川県金沢市広坂1-2-1
- アクセス
- 1) 金沢駅からバスで15分 北陸鉄道路線バス、城下まち金沢周遊バス、兼六園シャトル - 広坂・21世紀美術館バス停から徒歩で1分 2) 金沢駅からバスで15分 まちバス - 金沢21世紀美術館・兼六園バス停から徒歩で1分 3) 武蔵ヶ辻・近江町バス停からバスで15分 金沢ふらっとバス材木ルート - 市役所21世紀美術館バス停から徒歩で1分
- 営業時間
- [日火水木] 10:00〜18:00 展覧会ゾーン [金土] 10:00〜20:00 展覧会ゾーン 9:00〜22:00 交流ゾーン(無料) ※交流ゾーンは2020年6月27日より当面の間9:00〜19:00(金土は9:00〜21:00)
- 定休日
- [月] (月曜日が休日の場合はその翌日) 年末年始
- 料金
- 入館無料。 展覧会観覧料は内容や時期により異なる。