夏の鎌倉観光におすすめのスポット14選｜涼を感じる社寺や、季節の花を巡ろう【神奈川県】

歴史的価値の高い神社仏閣だけでなく、「由比ガ浜」などの海岸や「六国見山」をはじめとする山々など、美しい自然の景観も見どころとして知られる「鎌倉」。「高徳院」や「鶴岡八幡宮」などの人気スポットでも、社寺と自然が織りなす四季の風景が大きな魅力のひとつになっています。都心からのアクセスも抜群なので、季節ごとに訪れて、移り変わる情景を味わいたくなりますよね。

今回は、これからやってくる鎌倉の「夏」に注目。「夏の鎌倉は海が主役」と思われがちですが、実はそれだけではないんですよ。緑いっぱいの社寺でのんびり涼んだり、季節の花を眺めてうっとりしたり、夏ならではのイベントを思いっきり楽しんだり…。夏の鎌倉には、まだまだ知られていない魅力的な過ごし方がたくさんあります。

夏ならではの楽しみ方を知っておけば、いつもの鎌倉旅がより充実したものになること間違いなし♪この記事では、定番の人気観光地から知る人ぞ知る穴場まで、夏に訪れたい鎌倉のおすすめ観光スポットをご紹介します。

鎌倉駅から徒歩10分ほどの場所にある、鎌倉を代表する観光地「鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)」。ここで毎年8月に開催される「ぼんぼり祭」は、夏の一大イベントです。参道に約400点ものぼんぼりが並び、夜にはライトアップされて幻想的な光景が広がります。せっかく訪れるなら、ぜひ風流な浴衣姿で♪ぼんぼりに描かれた書画を見て回りながら、屋台フードをちょこっとつまむのもお楽しみです。

出典：雪椿さんの投稿

境内の「源氏池」と「平家池」に浮かぶ紅白の蓮の花も、鶴岡八幡宮の夏を代表する風景。満開の花々を写真に収めつつ、池のほとりをのんびりおさんぽしましょ♩蓮の花は、朝開いてお昼頃には閉じてしまうことが多いので、できれば午前中に出かけるのがおすすめ。人が少ない早朝であれば、ゆっくりと鑑賞することができますよ。

鎌倉駅からバスで15分ほどの場所にある「報国寺(ほうこくじ)」は、竹林の庭園が有名なお寺。夏の青空に向かって約2,000本もの竹がまっすぐに伸びる光景は、思わずうっとりしちゃう美しさです♡木漏れ日が差し込む竹林の中はひんやりとしていて、真夏でも暑さを忘れてしまうほど！竹の香りとマイナスイオンをたっぷり浴びたら、心も身体もリフレッシュできますよ。

江戸時代初期に京都に建てられ、昭和になってから鎌倉に移築された「一条恵観山荘(いちじょうえかんさんそう)」は、鎌倉駅からバスで10分ほど、近くの報国寺からは歩いて3～4分ほどの場所にあります。山荘を囲むように枯山水の庭園があり、夏は桔梗や水引の花が見頃♪横を流れる「滑川」のせせらぎが耳に心地よく、暑さで火照った身体をやさしく癒してくれます。

園内には花手水がそこかしこに散りばめられているので、さがして歩いてみてくださいね。その時期の花が浮かべられており、その可憐な姿にきゅんとします。花で季節を知るって、なんだか素敵な体験ですよね。

出典：blackcatさんの投稿

茶室「時雨」にある丸窓は、きっと誰もがカメラを向けたくなってしまう絶好のフォトスポット。通常、茶室の中までは入れませんが、この凛とした雰囲気は外からでも十分に楽しむことができます。静かで落ち着いた空間なので、しっとり大人の時間を過ごすのにぴったりですよ。

小高い丘の上に建つ「成就院(じょうじゅいん)」は、西側に位置している極楽寺駅から3分ほど、東側の長谷駅から6分ほど歩いたところにあります。西側と東側にそれぞれ参道があるので、前後のスケジュール次第でどちらから向かってもOK！縁結びのご利益があることでも知られていて、恋愛成就を願って訪れる人も多いお寺です。

出典：ジュン兄さんの投稿

行きか帰りに必ず通りたいのが東側の参道。煩悩の数と同じ108段の階段の上からは、由比ヶ浜の海を一望する絶景が見られるんです！参道越しにキラキラ輝く海をバックに、夏らしい一枚を撮影してくださいね♩

北鎌倉駅のすぐ目の前にある「円覚寺(えんがくじ)」は、鎌倉の寺院の中でも特に格の高い「鎌倉五山」第二位のお寺。広大な境内には、「三門（山門）」や「舎利殿」などの歴史的建造物が点在しています。夏は、そんな境内の緑が最高にまぶしい季節。ちょっと木陰に腰かけて、木々を眺めながらひと休みするのも風雅なひとときです。あじさいや紅葉の季節ほど観光客も多くないので、ベンチに腰掛けてゆったりと過ごすことができますよ。

毎年8月には、知る人ぞ知る「円覚寺盆踊り大会」が開催されます。境内にはたくさんの提灯が飾られ、夜になると灯がともされて幻想的な雰囲気に。三門の周りをぐるりと囲んで、大人も子どももみんなで楽しく踊ります♪ふらっと訪れて、飛び込みで輪に加わってもOKですよ！

思いっきり夏を感じたいなら、約900mも続く砂浜が美しい「由比ガ浜(ゆいがはま)海水浴場」へ！和田塚駅・由比ヶ浜駅・長谷駅それぞれから歩いて5分ほどの場所にあり、海水浴やマリンスポーツを楽しむ人たちで大にぎわいです。せっかくだから水着に着替えてがっつり泳ぐもよし、足だけ入って砂浜の感触を楽しむもよし◎波打ち際をぼーっと眺めて過ごすのもいいですよ♪

出典：みるみんくさんの投稿

七里ヶ浜駅から徒歩3分ほどの「Pacific DRIVE-IN(パシフィック ドライブイン)」は、パンケーキをはじめとしたハワイアンプレートがいただけるカフェ。海のすぐ目の前という最高のロケーションで、SNS映えスポットとしても大人気です！青空や海、おしゃれなフードやドリンクといっしょに、夏の思い出をばっちりカメラに収めましょ♪

出典：Asiaちゃんさんの投稿

オーシャンビューの店内も素敵だけれど、夏を存分に感じるなら海風が吹くテラス席が断然おすすめ。「ガーリックシュリンププレート」や「ロコモコボウル」など、見た目も可愛いメニューたちは、味も本格的で大満足です◎海の向こうに江の島や富士山を眺めながら、湘南らしいひとときを満喫してくださいね。

出典：manpuku0さんの投稿

江ノ電・極楽寺駅からほど近い「極楽寺(ごくらくじ)」は、落ち着いた空気が流れるこぢんまりとしたお寺。青々とした桜の葉を眺めながら参道を進むと、夏の極楽寺の見どころ、百日紅の大木が見えてきます。

出典：TakaMさんの投稿

毎年8月頃に見頃を迎える百日紅(さるすべり)の花は、思わずはっとさせられるほど華やかなピンク色。夏の青空とのコントラストがまぶしくて、見ているだけで元気をもらえそうです！同じ時期に門の前の芙蓉(ふよう)も大輪の花を咲かせるので、ぜひ帰りがけにチェックしてみてくださいね。

鎌倉駅から徒歩8分ほどの場所にある「妙本寺(みょうほんじ)」は、閑静な住宅街にたたずむ日蓮宗最古の寺院。夏はのうぜんかずらの名所としても知られています。境内を彩るオレンジ色の花は、夏の太陽にも負けないくらい鮮やかで境内が一気に華やぎます。鎌倉駅からそう遠くないのにもかかわらず観光客は少なめなので、喧騒から離れてリフレッシュしたい人はぜひ訪れてみて。

出典：toky_tokieさんの投稿

鎌倉駅から徒歩20分ほど、「鎌倉の隠れ里」とも呼ばれる場所にある「佐助稲荷神社(さすけいなりじんじゃ)」は、本殿に続く鳥居のトンネルがとってもフォトジェニック。夏の濃緑に映える朱色の鳥居はぜんぶで49基あり、ひとつくぐり抜けるごとに神聖さが高まると言われています。まるで異世界に続いているかのような雰囲気に、ちょっとドキドキしちゃうかも…♩

境内のあちらこちらに祀られている陶器の白狐像は、参拝者が大願成就を願って奉納したもの。開運や出世、縁結びなど複数のご利益があるので、この機会に願いを込めて納めてみては？拝殿を参拝したあとは、神水が湧き出る「霊孤泉(れいこせん)」で涼をとるのもおすすめですよ♩

※霊孤泉は飲めません。

鎌倉駅から徒歩25分ほど、佐助稲荷神社からは徒歩5分ほどで到着するのが、金運アップで有名な「銭洗弁財天宇賀福神社(ぜにあらいべんざいてんうがふくじんじゃ)」。入り口の鳥居をくぐり、岩山の洞窟を通り抜けて境内へ向かいます。洞窟内は夏でもひんやりしていて、神秘的な空気がただよっています。

境内の「奥宮」に到着したら、湧き出ている霊水「銭洗水(ぜにあらいみず)」を柄杓ですくって、ザルに入れた小銭やお札を洗ってみて♪洗ったお金を有意義に使えば、何倍にも増えて返ってくると言われています。水に浸すと文字が浮かび上がる「水みくじ」も、ぜひ試してみてくださいね！

「葛原岡神社(くずはらおかじんじゃ)」は、鎌倉駅から歩くこと35分ほど、銭洗弁財天宇賀福神社からは徒歩10分ほどの距離にあります。豊かな森に囲まれた「源氏山公園」の中にある神社で、境内も自然がいっぱい！夏は美しい緑に包まれながら、さわやかな気分で散策を楽しむことができます。

出典：K.Noriさんの投稿

縁結びのパワースポットとしても知られていて、良縁の神様を祀った「縁結び石」が特に有名。女性は、右側の「男石」に5円玉の付いた赤い糸を結び付けて、恋愛運アップを祈願します♪「恋みくじ」や「縁むすび絵馬」も人気で、実際に「願いが叶った！」という口コミも後を絶たないんだとか…♡

出典：おおねここねこ2さんの投稿

鎌倉駅から徒歩20分ほど、住宅街の中にひっそりとたたずむ「海蔵寺(かいぞうじ)」。境内は決して広くはありませんが、味わいのある美しい庭園が魅力のお寺です。控えめな印象の「山門」や「薬師堂」と緑のコラボレーションは、どんな角度で切り取ってもわびさびがあって素敵。有名な観光エリアからは少し外れた場所にあるので、静かに散策を楽しむことができます。

いつ訪れても季節の花々に出合えることから、別名は「花の寺」。夏は、庭園に咲く桔梗や芙蓉、のうぜんかずらのほか、本堂の鉢の中に浮かぶ蓮の花も楽しむことができます。庭園のアクセントになっている赤い和傘も情趣たっぷり♪セミの鳴き声に耳を傾けながら、日本の夏を感じてみませんか？

鎌倉駅から徒歩25分ほど、バスで10分ほどの「杉本寺(すぎもとでら)」は、天平6（734）年に建立された鎌倉最古の寺。本堂へと続く「苔の階段」を見たら、「苔ってこんなにキレイなんだ…」と感動してしまうはずです。階段に入ることはできませんが、近くで眺めるだけでもその歴史を感じるのには十分。夏場は特に青さが引き立つので、苔の美しさを堪能するのにはもってこいですよ♪

海、山、社寺の花々やお祭りなどなど…夏の鎌倉には見どころがいっぱい。誰もが知っている人気スポットも、ほかの季節とは違った風景で楽しませてくれます。夏ならではの楽しみ方を押さえて、今年の夏は鎌倉をもっと満喫しましょう！