2024年06月23日
【箱根】一度は泊まりたい憧れの老舗宿/カップルにおすすめ9選
東京から近い温泉地として有名な「箱根」。芦ノ湖や箱根山などのダイナミックな自然に恵まれ、今も昔も癒しを求めて訪れる人が絶えません。そんな箱根の中でもカップルにぜひおすすめしたい宿泊先が、観光地の喧騒から隔絶された老舗宿です。歴史と最上級のおもてなしを堪能できる風情ある空間で、彼とひたすらのんびりくつろぐもよし、悠久の時に思いを馳せるもよし。今回はあまたある箱根の宿の中でも、彼と一度は泊まってみたい老舗中の老舗を厳選してご紹介します。ぜひ彼と一緒に老舗宿の魅力を再発見してくださいね。
時代はどんどん便利になっていくのに、なぜか尽きないのが、日々のストレスや溜まっていく疲れですよね。慌ただしい日常の中で、彼ともなんとなくどんよりとした日々を送っているなら、2人で箱根の老舗宿に出かけてみませんか?箱根は古くから多くの人々に愛されてきた湯治場です。名湯あふれる箱根七湯があり、東京からのアクセスも至便。しかも歴史ある老舗宿なら、観光地の喧騒から離れて、彼とゆっくり過ごすのに最適なんです♡
老舗宿と聞いて、敷居が高そうと恐るるなかれ。また、ただ古いだけの宿でもありません。老舗宿の魅力は、たとえば歴史によって磨かれた趣にあります。建物や内装、調度品など、昔日の人々の審美眼で選りすぐった上質なものたちが、時間を経てさらに、日本の伝統美あふれる美しい空間をつくり出しています。加えて、創業から継承してきた熟練のおもてなしを受けられるのも大きな魅力です。宿としての品格がありながら、ゆったりとした時の流れの中で思う存分くつろげる。老舗が老舗たる所以です。
今回ご紹介するのは、箱根の数ある宿の中でも、興味深い歴史的なストーリーのある老舗宿ばかりです。宿の歴史は往時の華やかな逸話にあふれ、訪れた多くの貴人たちの名に彩られています。時代の変革を乗り越えて順応しながらも、時空を超えて今なお凛と立つ老舗宿。その美しさを未来につなぐためにも、ぜひ彼と一緒に訪れてみませんか?目まぐるしい日常に疲れているならなおのこと、新装開店のホテルをチェックするのは少しお休みして。さあ、現代の異空間、老舗宿の扉を開けてみましょう。
これからご紹介するホテル・宿まとめ
※表示価格はすべて税およびサービス料込み
ホテル・宿名 | 基本情報 | ||||
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写真 | 1泊2名の料金 | 宿タイプ | エリア | 場所 | |
1. 富士屋ホテル | 94,600円〜 宿泊プランを探す | リゾートホテル | 箱根 | ||
2. 強羅花壇 | 131,183円〜 宿泊プランを探す | 旅館 | 箱根、強羅 | ||
3. 仙石原温泉 仙郷楼 | 39,250円〜 宿泊プランを探す | 旅館 | 箱根、仙石原 | ||
4. 小田急 山のホテル | 53,261円〜 宿泊プランを探す | リゾートホテル | 箱根、元箱根 | ||
99,990円〜 宿泊プランを探す | 旅館 | 箱根、強羅 | |||
52,800円〜 楽天トラベルで見る | 旅館 | 箱根 | |||
7. 元湯 環翠楼 | 58,900円〜 楽天トラベルで見る | 旅館 | 箱根 | ||
8. 箱根芦之湯 松坂屋本店 | 99,631円〜 宿泊プランを探す | 旅館 | 箱根 | ||
9. 福住楼 | 63,923円〜 宿泊プランを探す | 旅館 | 箱根 |
「富士屋ホテル」は創業1878年(明治11年)。箱根登山鉄道「宮ノ下駅」から徒歩約7分のところに、歴史ある風情で佇むクラシカルなホテルです。創業当時より国内外から著名人が訪れ、ヘレン・ケラーやチャップリン、ジョン・レノン夫妻なども滞在し、興味深いエピソードは尽きません。約7,600坪の敷地内に4つの宿泊棟が建ち、うち3棟は登録有形文化財・近代化産業遺産に指定されています。2020年夏に大規模な改修工事を終え、歴史的な建造物としての趣はそのままに、耐震工事やスパなどを加えて生まれ変わりました。
1891年(明治24年)に建てられた本館は、リニューアル後も明治の面影を今に伝えています。「ヒストリックジュニアスイート」は、彼と足を踏み入れた瞬間、2人でタイムスリップしたかのような気分になれるはず。和洋折衷を見事に結実させた、エレガントで落ち着きのあるお部屋です。かつて宿泊した著名人たちに思いを馳せながら、ゆっくりと流れる時間を彼と楽しんでくださいね。
夕食は富士屋ホテルの顔ともいえる、メインダイニングルーム「ザ・フジヤ」に出かけてみては?1930年(昭和5年)の創業からのレシピを受け継ぐ、クラシックスタイルのフランス料理をいただけます。この歴史ある空間へは、彼とおめかしして出向くと、気分がグッと盛り上がるはず。料理に舌鼓を打ちながら、折り上げ格天井を仰ぎ見れば、日本アルプス高山植物636種の見事なアートが広がります。一見の価値ありですよ。
名園をのぞむ「菊華荘」では、伝統的な日本料理をいただけます。建てられたのは1895年(明治28年)、かつての皇室の宮ノ下御用邸であり、のちに高松宮家別邸にもなった格式のある建物。つまり、旧御用邸で食事できるんです。館内にはほかにも歴史的な場所やしつらえが多数あり、ミュージアムもあるので、ぜひ彼と一緒に館内めぐりをしてみてくださいね。明治からの時代を経てきた、富士屋ホテルにしかない魅惑のストーリーを発見できるでしょう。
詳細情報
富士屋ホテル
神奈川県 / 箱根 / リゾートホテル
- 住所
- アクセス
- 箱根登山鉄道「宮ノ下駅」より 徒歩7分 / 小田原厚木道路「箱根口IC」より国道1号線経由20分 (11㎞)
icotto WINTER SALE 対象施設 12月4日(水)まで開催中
箱根を代表する高級旅館、「強羅花壇(ごうらかだん)」。箱根登山鉄道「強羅駅」から徒歩約3分、明治・大正時代の高級別荘地に、約10,000坪の広大な敷地を有する宿です。1952年(昭和27年)創業ながら、歴史をひも解くと、閑院宮載仁親王が1930年(昭和5年)に建てた夏の別邸にまでさかのぼります。別邸は大戦後、春仁親王によって宿の創業者の手に委ねられました。1989年(平成元年)の改装を経て、歴史と伝統を受け継ぎつつ、現代の快適さが加わったモダンな空間に。
客室は広大な敷地内に39室のみ。スタンダードな和室から、旧宮家の庭園に佇む一軒家の離れ「泉心」まで、さまざまなタイプが用意されています。いずれの客室も四季折々の自然に囲まれ、清浄な空気を感じさせる、ゆったりとしたつくりです。上質な素材を使った美しい日本建築で、彼と2人の時間を居心地よく満喫できるでしょう。
温泉は3本の源泉を所有し、うち2本は自家源泉です。露天風呂付きの客室で楽しめるだけでなく、大浴場や貸切風呂でも異なる風情を味わえますよ。館内にはほかにも温水プールやスパ、フィットネス、岩盤浴など、滞在を飽きさせない要素が満載です。彼と2人、湯上りに月見台で涼みながらシャンパンを傾けるのもいいですね。うっとりとした夢のようなひとときを過ごせるはず。
夕食は目にも鮮やかな懐石料理を、部屋食か食事処「花壇」の個室でいただけます。花壇は昭和初期に建てられた、旧宮家の洋館です。あちらこちらに置かれた当時の調度品や美術品など、昭和初期の貴族文化が垣間見られ、優雅な雰囲気をかもしています。最上質な空間で、丁寧に仕上げられた料理をいただき、そして心から幸せな気持ちになる。そんな心に刻まれる極上のひとときを、ぜひ彼と味わってくださいね。
詳細情報
「仙郷楼(せんきょうろう)」が開業したのは1870年(明治3年)。戦前まで仙石原は政財界の人々が集う避暑地で、仙郷楼を訪れた著名人たちは、渋沢栄一など枚挙にいとまがありません。この歴史ある宿には、新宿から直通の高速バスを利用すれば、約120分で到着します。バス通りから一歩中に入ると、日常がするっと抜け落ちていくような、15,000坪の庭園に囲まれた閑静な空間が。2008年(平成20年)に生まれ変わった仙郷楼が出迎えてくれます。
39室ある客室のなかでも、特別感を味わえるのが離れ形式の別邸「奥の樹々」と「西館の離れ」です。専用の露天風呂が付いており、好きな時に白濁の源泉かけ流しが楽しめます。客室係が立ち入る和室スペースと、プライバシースペースとされる寝室がしっかり分かれているのも嬉しいお部屋です。箱根の山々を眺めながら、彼と2人でのんびり過ごすのにぴったりですよ。
天候がよければ、ぜひ彼と一緒に浴衣姿で庭園を散策してみてくださいね。散策路はぶらぶら歩いて約30分。各所につけられた名前は、「美鈴の滝」「木もれ日の小路」などロマンチックで、心和む時間を過ごせるでしょう。展望スポットからは、金太郎で有名な金時山ものぞめます。彼との素敵な思い出がまた増えそうですね♡
詳細情報
仙石原温泉 仙郷楼
神奈川県 / 箱根、仙石原 / 旅館
- 住所
- アクセス
- 箱根湯本駅/JR小田原駅より桃源台行箱根登山バスで仙郷楼前下車/東名高速御殿場ICより138号線で15㎞(約15分)
みんなの過ごし方
1948年(昭和23年)創業の「山のホテル」は、芦ノ湖と富士山をのぞむ、箱根でも屈指の景勝地にあります。もとは1911年(明治44年)、岩崎小彌太男爵が別邸を構えた場所でした。約3,000株のつつじや約300株のしゃくなげも、男爵が別邸を建てるときに植えたもの。大自然と庭園が織りなす風景は、まるで一幅の絵のようです。つつじが開花する5月、男爵は見事な庭園で園遊会を開きました。華やかな歴史に思いを馳せると、目の前の景色が一層美しさを増して見えるかもしれません。
戦後の日本文化の変革と共に、ホテルもさまざまな増改築を経ながら、洋風のリゾートホテルとして人々に広く知られるようになります。1950年代にはロマンスカーが登場し、カップルの間では山のホテルにハネムーンで宿泊するのが憧れに。今では幸い、より近しいホテルになりましたが、山のホテルらしいクラシック&オーセンティックな空間は健在です。彼と2人、ちょっぴりスイスのレマン湖畔の気分で、スローな休日を過ごしてみましょう♡
スイーツ好きのカップルならぜひ訪れたいのが、別館のデザートレストラン「サロン・ド・テ ロザージュ」です。上質な紅茶やケーキをいただけますが、中でも伝統のあつあつリンゴパイが大人気。スイーツに魔法をかけるように、目の前でソースで美しくドレッサージュしてもらえます。店は男爵が多くのゲストたちと共にボート遊びに興じた、艇庫のあった場所です。かつて華族たちも眺めた芦ノ湖の絶景を前に、彼と一緒に紳士淑女の気分を味わってみませんか?
詳細情報
小田急 山のホテル
神奈川県 / 箱根、元箱根 / リゾートホテル
- 住所
- アクセス
- 箱根湯本駅より路線バス箱根町行きにて約40分、元箱根港下車。小田急バスタ新宿から直通高速バス有
割引前の料金について
icotto上で表示される割引前の価格は、各ホテルが宿泊プランを提供するサプライヤーに対して設定したホテル客室在庫の価格を指しており、基本的にはホテルの正規客室料金と同じです。
箱根登山鉄道「強羅駅」から徒歩約3分とは思えないほど、静かな庭園に囲まれた「強羅環翠楼(ごうら かんすいろう)」。1949年(昭和24年)創業ながら、その歴史はさらに古く、もとは大正初期に建てられた旧三菱財閥・岩崎家の別荘でした。今でも本館は大正時代の格式ある趣が感じられます。
別荘だった頃の1928年(昭和3年)、閑院宮載仁親王が滞在した「松」や「晴旭(せいきょく)」のお部屋は、現在も当時のまま残されています。宿となったのちも訪れた著名人は数多く、昭和天皇ご夫妻も、1955年(昭和30年)に離れの「錦華亭」にご宿泊されました。往時の賓客たちも、同じ景色を愛でて癒されたはず。まるで時間が止まったような空間で彼と2人、日常を忘れ、静かに過ごすのにこれ以上の場所はないと思えるほどです。
温泉は1952年(昭和27年)に宿の創業者が掘り当てたもので、強羅では第1号の温泉でした。今でも2本の源泉から湧き出る温泉を、贅沢なかけ流しで堪能できます。客室風呂のほかに、館内には男性用と女性用の露店風呂が2つあり、四季折々の自然の中で風雅な湯あみを楽しめますよ。内湯も男女入れ替え制で2つ。いずれもノスタルジックなムード満点なので、ぜひ彼と一緒に湯めぐりしてみてくださいね。
華清園と名付けられた見事な庭園も見逃せません。岩崎家がかつて「庭園の中に別荘をつくった」というだけあり、すべての客室から庭を眺められます。天候に恵まれたら、彼と浴衣姿でのんびりお散歩するのがおすすめです。春夏秋冬で異なる表情を見せる庭には、百年の歳月を経た木々や、山から水を引き入れた池、強羅特有の巨石などが配されています。なだらかに続く小道を彼と一緒にただ歩くだけで、その風情に癒されるでしょう。
詳細情報
強羅温泉 自家源泉掛け流しの宿 強羅環翠楼
神奈川県 / 箱根、強羅 / 旅館
- 住所
- アクセス
- 箱根登山鉄道 強羅駅より徒歩3分
割引前の料金について
icotto上で表示される割引前の価格は、各ホテルが宿泊プランを提供するサプライヤーに対して設定したホテル客室在庫の価格を指しており、基本的にはホテルの正規客室料金と同じです。
詳細情報
詳細情報
「箱根湯本駅」からバスで約25分、そこから3分ほど歩くと姿をあらわす「松坂屋本店」。箱根の歴史と共に歩んできた老舗旅館です。創業は1662年(寛文2年)、徳川家綱の時代でした。歌川広重の浮世絵にも描かれ、明治期には木戸孝允と西郷隆盛の会見が行われるなど、歴史的な逸話には事欠きません。その後も大正天皇ご夫妻や、昭和には皇太子殿下も宿泊され、皇室ともゆかりの深い宿です。
約4,000坪の敷地内には全部で6つの館があり、全22室、それぞれ趣の異なる顔を見せてくれます。いずれの客室からも約2,000坪の庭を眺められ、非日常の風流に浸れますよ。いくつかの客室から成る「春風荘」は、1925年(大正14年)に、三菱財閥の岩崎家の別邸を移築したものです。画像のお部屋は春風荘の「雲井」で、部屋をぐるりと囲む回廊から、雄大な箱根山をのぞめます。昔のセレブの気分で、彼と2人、のんびり日本茶でもいただいてくつろぎましょう。
純和風の離れ「洗心亭」は、1887年(明治20年)、館内に皇室の別荘として建てられたものです。「仰光荘」は、閑院宮載仁親王の御一家が避暑に訪れたとき、殿下の居間として増築されました。時代を経た今の世でも、ホッとくつろげる空間になっています。庭に面した足湯があり、お湯が流れ出る音や、春にはウグイスのさえずりを聞きながら、彼と2人でしっとりとした時間を過ごせますよ。
温泉は江戸の時代から多くの人々に愛されてきた名湯です。美肌に効果があるとされる"三大美肌泉質"をすべて含む、貴重な温泉。しかも新鮮な自家源泉をかけ流しで、贅沢に堪能できます。天候などによって微妙に色を変える神秘的な温泉でもあり、ますます美肌効果に期待が膨らみますね。都会の喧騒から遠く離れた至福の空間で、もうこの際すべてを忘れ、彼と一緒によきお湯でひと休みひと休み。いかがでしょう?
詳細情報
「箱根湯本駅」から車で約5分、清き早川の渓谷に、国の登録有形文化財に指定された建物が姿をあらわします。「福住楼」の創業は1890年(明治23年)。京普請の数寄屋づくりは、多棟式の木造3階建てで、当時の職人の美意識を凝縮してつくられました。とくに銘竹ばかりを使い、手間を惜しまず細工を施し、竹の美しさを存分にあらわしていると高く評価されています。福住楼を訪れた文化人は数知れず、福澤諭吉・夏目漱石・島崎藤村など、それぞれがお気に入りのお部屋を指定して逗留したそう。
客室は全17室で、ひとつとして同じお部屋はありません。画像は客室「せせらぎ」。その名のとおり、早川の川音が清々しいお部屋です。湯上りには窓の出腰掛けに座り、川を見下ろしながら涼むのも心癒されそう。出腰掛けの下の引き戸を開ければ、寝ころんだまま外の緑を楽しめるのもまた風流です。彼と2人、ただひたすらのんびりするだけの旅が、とても贅沢なことだと気付かせてくれるでしょう。
温泉は岩風呂や家族風呂、そして福住楼の名物「大丸風呂」で楽しめます。大丸風呂は、大きな松の幹をくり抜いてつくられたお風呂です。ロマンスカーのテレビCMで記憶している人も多いのでは?湯に映る新緑や紅葉も美しく、別世界に迷いこんだような風情ある温泉にぼーっと浸かり、しばし時間の流れを止めてみましょう。
ちなみに、福住楼のシンボルは「蝙蝠(こうもり)」。蝙蝠は中国で幸せを呼ぶとされ、福が住む福住楼にふさわしいと二代目が考えました。館内のあちこちに蝙蝠をモチーフにした細工が見られますよ。彼と一緒に幸せを呼ぶ蝙蝠を見つけて、福を持ち帰りませんか?
詳細情報
彼と一度は泊まってみたい、箱根の老舗宿をご紹介してきました。いずれの宿にも、近代的な大型ホテルにはない、老舗宿ならではの魅力がたっぷり詰まっています。老舗宿には長い歴史に培われてきた趣があり、彼との旅にいつもと違う情緒を加えてくれるはず。また、老舗が老舗たる所以は、今も昔も多くの人々に愛されつづけてきた理由があるからです。次の休日には、心に残る異空間、箱根の老舗宿に彼と出かけてみませんか?
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宿泊日
未指定
宿泊者数 / 部屋数
大人2名 / 1室