京都・嵐山のひとり旅に♡「パンとエスプレッソと」で和の雰囲気にほっこり

四季折々の自然や古き良き文化が残る京都。中でも「嵐山」は、景色の美しさに癒される「渡月橋」や「竹林の道」「嵯峨野トロッコ列車」といった観光地があるなど、ひとりでのんびり旅をするのにおすすめの場所です。そんな嵐山には、景色をたっぷり楽しんだり、京都らしい和の雰囲気にほっこりしたりと、癒しのひとり時間を過ごせるカフェがたくさんあります。

今回ご紹介するのは、嵐山にある2つの「パンとエスプレッソと」。全国に様々な人気カフェを展開している「日と々と」が運営しているカフェで、京都の他にも東京や大阪、福岡などに店舗があります。どの店舗も空間デザインが異なっており、特に嵐山の2店舗は観光にもぴったりな雰囲気が魅力！観光気分を楽しみながら、のんびりできるカフェですよ。

まず紹介するのは、「パンとエスプレッソと嵐山庭園」。京福電気鉄道「嵐山駅」から徒歩約5分、渡月橋にも程近い距離にあります。食べ歩きできるお店やお土産屋が並ぶメイン通りから、路地裏の細い路地を入ってしばらく行ったところにある隠れ家カフェです。場所をしっかり調べて行きましょう。

「パンとエスプレッソと嵐山庭園」は、なんと築200年を越える京都府指定有形文化財の「旧小林家住宅」をリノベーションして作られています。大きな茅葺きの屋根が印象的で、美しい庭園も魅力！敷地内には2つの建物があり、カフェ「エスプレッソと」、パンの工房兼販売所の「パンと」がそれぞれ分かれています。

「パンと」には30種類ほどのパンが並びます♪ドリンクをオーダーすれば、カフェ「エスプレッソと」でイートインもできますよ。京都らしい食材を使った嵐山庭園店限定のパンもたくさんあるので、どれにするか迷ってしまいそうですね。8時頃からオープンしていますが、商品によって焼き上がる時間が違うので、昼頃に行くとたくさんの種類から選べます。

大人気の看板商品は、キューブ型のパン「ムー」。そのままかぶりつくのはもちろん、食パンのようにトーストして食べるのもおすすめです！また「九条ネギと西京味噌」や「京野菜のカレーパン」は京都ならではの商品。野菜の甘みや食感を楽しめる逸品です♪テイクアウトするときは、川沿いで食べると気分がリフレッシュしますよ。

茅葺き屋根の住宅の中にあるのが、「エスプレッソと」。行列のできる人気店ですが、待っている間は「パンと」を見に行ったり、縁側に座ってほっこりしたりできますよ♪店内はどこか懐かしい落ち着いた雰囲気が魅力で、テーブル席と座敷の席が合わせて36席ほどあります。

店内には土間のスペースがあり、京都では「おくどさん」と呼ばれる「かまど」もあります。古民家の情緒がたっぷり味わえる空間で、日常から離れられそうですね。席によって見える景色が変わるので、どんな席に通されるかワクワクします♪

ブランチやランチには、「松」「竹」「梅」の3種類のセットがおすすめ！松の「ブランティーセット」は、アフタヌーンティーのように二段になっていて、パン5種のほか、こだわりのハムやチーズ、そしてほうじ茶ティラミスやフルーツサンドなどのデザートまで乗っています♪ちょっと贅沢をしたいときにぴったりです。

竹の「プレートセット」は、パン5種にハム、チーズ、ミニサラダ、そしてデザートのチーズケーキが一つのプレートに乗ったセット。ワンプレートでデザートも入っているのが嬉しいですね！バランスや量もちょうどよく、ランチにぴったりなセットです。

梅の「パニーニセット」は、パニーニにミニサラダが付いた、軽食にぴったりなセット。パニーニは「ごま香るフォカッチャのサバサンド」や「合わせ出汁のチャバタ、ローストビーフ」など、4種類の中から選べます。松竹梅いずれのセットもドリンク付きで、コーヒー、紅茶、ジュースなどから選べるほか、プラス100円か200円ですべてのドリンクから選ぶことができますよ。

「エスプレッソと」ではデザートの種類が豊富！人気のフルーツサンドは、ミルキーなクリームと季節ごとに変わるフルーツとのマッチングが楽しめます。春にはいちご、夏には2種のメロンを挟んだフルーツサンドが味わえるなど、四季折々の変化が楽しめるのも魅力です。

14時からオーダーができる「抹茶のフレンチトースト」は嵐山庭園店でしか味わえない人気メニュー。名物のパン「ムー」を、京都の宇治抹茶を混ぜたアパレイユに漬け込んで焼いたフレンチトーストです。生地全体から抹茶の香りを楽しむことができ、トロトロふわふわの食感がたまらない♡抹茶のソースが付いてくるので、追い抹茶も楽しめます♪

そのほか、プリンやパウンドケーキ、ティラミス、アイスなど、たくさんの種類の中からデザートを選ぶことができます。季節によっては「抹茶フェア」が行われていて、抹茶サンデーや抹茶プリンなど、抹茶を堪能できることも！「エスプレッソと」ではぜひデザートにも注目してみてください。

嵐山にあるもう一つの「パンとエスプレッソと」があるのは「福田美術館」の中。「福田美術館」は渡月橋の架かる川沿いの通りに面しています。江戸時代から近代にかけての、有名な日本画家の作品を約1500点所蔵しており、特に京都で活躍した画家の作品を数多く展示している美術館です。嵐山の豊かな自然の中で、日本美術に触れることができます。

美術館の建築は伝統的な京町家のエッセンスを取り入れた上で、これからのスタンダードとなるような新しい日本建築を志向したデザインになっています。展示室は「蔵」がイメージされているほか、窓から四季折々の自然を眺められる廊下は、まるで日本家屋の縁側のよう。白と黒を基調とした内観は、入るとスッと背筋が伸びるような、洗練された雰囲気が魅力です。

窓に描かれているのは、伝統的な網代文様。外の景色が眺めやすいよう、高さによって線の太さが異なっています。窓の外には美しい庭園があり、その向こうには川の美しい景色が。館内でゆっくり景色を眺められるのも、「福田美術館」の魅力の一つです。

そんな「福田美術館」の館内にあるミュージアムカフェが「パンとエスプレッソと福田美術館」。館内で一番川に近い場所にあり、美しい庭園と渡月橋が一望できる素敵な場所です。入館者のみが入れるカフェなので、嵐山にあるほかのお店と比べると、比較的人が多くない穴場スポットでもあります。

店内はシンプルな雰囲気ですが、天井やテーブル、イスなどから木のぬくもりも感じられる洗練された空間です。席はテーブル席と、窓に面したカウンター席があり、どの席からも外の雄大な景色を眺めることができます。

季節ごとに味が変わる「季節の福パフェ」はこのカフェの人気メニュー。「宇治抹茶といちご」「さつまいもと紅茶」など、ワクワクするような組み合わせが魅力です。パフェの中にはゼリーやグラノーラ、クリームなどが綺麗な層になっており、上に描かれた「福」がトレードマーク。雨の日限定でミニサイズの福パフェを楽しむこともできますよ。

「コーヒーゼリーサンデー」も、上に乗っている2種類のアイスの味が季節によって変わります。「焦がしバターと塩キャラメル」や「ピスタチオとバニラ」など、おしゃれな組み合わせが魅力。甘いアイスとコーヒーゼリーのほろ苦さが絶妙な大人のデザートです。

デザートメニューには他にも、「チーズケーキ」や「ティラミス」などがあります。ドリンクメニューも豊富で、ホットドリンクにはラテアートも♪「カシスティークリームソーダ」や「初夏のデザートカクテル」など、季節限定で写真映えする特別なドリンクメニューも登場しますよ。

常時3種類ほど、パニーニも用意されています。「パストラミと紫キャベツ」「アンチョビとゆで卵」など、新メニューがどんどん登場するので時期によって用意されるメニューが変わっていきます。美術館の展示に合わせたメニューが登場することもあるので、カフェでゆっくり美術鑑賞の余韻に浸るのもいいですね。

嵐山には、古民家の雰囲気をたっぷり味わえるお店と、嵐山の景色をゆっくり楽しめるお店の2種類の「パンとエスプレッソと」があります。どちらの店舗も落ち着く雰囲気で、とっておきのひとり時間を過ごせるはず。ひとり旅で京都に行く際はぜひ、この2つの「パンとエスプレッソと」を訪れてみてください！